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石渡写真クラブ月例会(11月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(11月)作品&講評
 ぐんと冷え込むようになり、長く続いた酷暑がうそのようです。いつの間にか、運動公園のケヤキもほぼ落葉、家並みの間から遠望できる北アルプスも真っ白。冬がそこまでやってきました。
 今回は「秋」を切り取った作品が主ですが、これからは冬のもの狙いです。写真は現場に出向かないと撮れません。寒いところは大変ですが、無理せず体調管理を整え頑張ってみましょう。
 年末年始の行事、イベントもあります。記録を含め、カメラ持参で出かけてみましょう。

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。
※作品・講評の順番は、会員の氏名をあいうえお順に、月ごとに逆にして紹介しています。

【小池 公雄】

「秋を行く」(中野市竹原マレットゴルフ場)=11月8日
コメント:秋の日を浴びながらのんびりと、マレットに興じる人の頭上を湯田中温泉行の観光客を運ぶ電車が通過するところを撮りに行きました。プレーヤーがいませんでした。
講評:少し高い位置からずーと向こうが見渡せて遠近感、広がり感が出ました。電車の配置もいいですが、シャッタスピードを遅めにするとぶれて動きが出ました。画面全体が右下がりなので、電車の送電線支柱が垂直になるよう矯正しましょう(撮る時、もしくは後で気が付いたら加工の時)。
「朽ちて、なお」(長野市豊野石)=11月13日
コメント:老木が大きな傷口を見せながらもなお、実をつけて頑張っていました
講評:いい素材を見つけました。物には誕生があり終末が必ずあります。何が原因で倒れたのか分かりませんが、倒れてもなお根とつながり養分を吸収し、実をつけている老木に思わず「頑張れ!!」と声を掛けたくなる一作になりました。
「まだまだこれから」(長野市豊野石)=11月13日
講評:同じ木の別角度からの一枚。上の作品の方が倒れて斜めの感じがよく出ています。こちらは斜め感があまりないですが、辛うじてつながっている痛々しくも見える傷口が鮮明でショッキングでもあります。

【高山 三良】

「霧中の紅葉」(山田牧場)=10月28日
コメント:霧で何も見えないと思ったら一瞬霧が晴れて現れました。
講評:いい条件に出会い、ものにしました。まだ残る黄葉、すでに葉を落とし冬枯れの樹木、その間にシラカバと霧に包まれた高原の秋の一瞬が描かれています。霧は上がらずそのままで一枚もものにならない時もありますが、日帰りなら時間の許す限り、このような瞬間が訪れることがあるので根気よく待ちましょう。
「シーズン終わりでも」(裾花ダム)=11月6日
コメント:前日にシーズンが終わり橋は閉鎖されていました。それでもダム湖の紅葉は奇麗でした。
講評:湛水のダム湖の両岸に広がる湖畔の紅葉が見事です。右奥へと曲がる川筋の流れがリズミカルで水面の2トーンの波もバランスよくいい感じです。

【竹内 一郎】

「富士山」(静岡県焼津)=11月11日
コメント:静岡市へ行ってきました。天気が良くてよかったです。
講評:はるか向こうに富士山。やや雲が多めで分かりにくい感じですが、手前の競技場でしょうか施設、その向こうに市街地の家並み、右には太平洋とスケール満載の一枚となりました。もう少し富士山が見えていたら、望遠レンズで引っ張って市街地と富士山でまとめると、また違った感じになります。

【中島 弘】

「霧に包まれて」(鬼無里大望峠)=11月6日
コメント:バイク仲間と奥裾花峡から戸隠を走りました。戸隠へ抜ける大望峠で期待していたアルプスは姿をみせず、霧に包まれた峠道を撮りました。
講評:本来なら遠く北ア連山、右手前には戸隠西岳が紅葉の鬼無里の里山を前景に絵になる峠です。多くの作品が産出されていますが、霧で見えないとだめですね。また、挑戦してみてください。
「蜜を求めて」(長野市内)=11月13日
コメント:秋晴れの日差しの中無心に蜜集めをする蜂?を撮りました。こんな風になりたいものです。
講評:クローズアップで多輪の菊の花でしょうか、蜜を吸う瞬間をシャープに止めました。光も斜光で花の立体感がよく出ました。「蜂?」と疑問符を付けていますが正解です。よく調べないと分かりませんが、アブの可能性もありますね。間違いやすい、あやふやなものは調べて確実なものにしましょう。地名や名前など。

【早川 球喜】

「ある日のこと」(柳原文化センター)=11月3日
コメント:色々な行事等を取材しているうちに、柳原の文化ホールに辿りついたら和太鼓演奏が行われていました。特に興味が有る訳ではありませんが、偶然の出会いに、記念にと思い撮影しました。
講評:人は、ふと歩いているといろいろな光景に出会います。その中で「何かを感じる」ものがあり写真に収めた一枚。確実に写真という媒体は、その時、その瞬間を記録し残してくれます。数えきれない早川さんの人生の中で、たったの一瞬ですが早川さんにとっては一生に一度の、ある日の思い出となりましたね。

【廣澤 一由】

「遥か古代に想いを馳せて」(森将軍塚)=10月31日
コメント:長寿会の旅行で古墳を見学した。古墳の頂上で周囲を見渡すと、古代の風景に置き換えて想いを馳せた!
講評:千曲市から遠く長野市街地までの善光寺平が見渡せる旧更埴市の森将軍塚。塚の天頂部に立ってみると、「かくもよく見渡せる場所、高さに作ったものだ」とその度に思いますね。大変な年月と労力がかかったのだろうとも。そんな思いが想起される一枚です。
「山また山を越えて」(苗場山)=10月18日
コメント:延々と5Kmの「苗場ドラゴン」で、紅葉には少し早い山々と谷間を高見の見物で楽しんだ!沢山のゴンドラが連なって、まるで提灯行列のようだった!
講評:ドラゴンのゴンドラは一基とばかりに見えましたが、よく見るとコメントにある通り複数が点在していました。人間はその様子を見、提灯行列のようだと脳が判断、記述に至るわけですが、写真はその過程ができなくてありのままを映し出すだけです。人間の脳が考えたようにできるだけ近付けて表現するには、カメラの機能やレンズ特性を駆使し悪戦苦闘しなければ実現しません。そこが写真をやる面白味、醍醐味でもあります。離れて点在するゴンドラを「提灯行列」のように、にぎやかにするには、ポジションとレンズの長玉を使えば少しはそれに近づきます。が、そんな場所(ポジション)が取れるかどうか?

【宮澤 一成】

「釣れね~な」(聖湖)=11月8日
コメント:釣りの事は、よく分かりませんが、1時間ほど粘りましたが、誰一人釣れませんでした。
講評:ん?とタイトルを見て、作品を見て納得しました。右から2人目の釣り人が竿を少し上げていますが、釣果は釣り糸の先に見えません。紅葉の静かな秋日和で動きの乏しい中、わずかな竿の動きをうまく捉えています。釣り人も我慢強いが、作者も我慢強く待ってものにした一枚ですね。

【吉田 幹男】

「採りごろ」(飯綱町赤塩毛野地区)=11月9日
コメント:リンゴ採りの傍ら、朱く色づいたりんごと民家を撮影しました。朝は霧が出ていて心配しましたが、11時ごろ漸く霧が晴れて快晴の天気になりました。
講評:気持ちローアングルで意識的にたわわに実った真っ赤なリンゴを青空に浮かし空気感が出ました。背景に集落をあしらい信州北部の農山村を描き出しています。細かいことですが、害獣除けの白いネットが横長に張られ時代背景も盛りこまれました。

認知症を考えようー講演会が開かれました

 石渡公民館で12月8日夜「認知症について考える」をテーマにした講演会が開かれ、約50人が参加しました。

 講師はコンフォートきたながいけの看護師、武田尚子さん。▽認知症とは▽早めに気づくには▽本人と家族が自分らしく暮らし続けるためには▽MCI(軽度認知障害)や認知症の診断を受けたときはどうしたら…などパワーポイントを使って説明しました。

 新手法として、参加者はゴーグルを装着してVR(仮想現実)を視聴しました。内容は、家庭内において認知症の父親と息子の衝突を映像にして、2人の心理をそれぞれ解説しながら、なぜ対立したのか、どうすれば穏やかな関係を保てるか、などを学びました。

 武田さんは「認知症は他人ごとではなく自分ごと。1人で悩まずぜひ相談を」と呼びかけました。

【文と写真:石渡つうしん取材班 水越渉】

認知症について看護師の武田尚子さんがパワーポイントを使って説明しました
「認知症は他人ごとではない」との説明を熱心に聞く参加者のみなさん
参加者は順番にゴーグルを着けて、認知症の親と子が衝突した仮想現実の世界を視聴しました
主催の福祉推進員支部長の大津雅之さんが「認知症について新しく正しい知識を学びました」と話しました

(了)

年末防犯パトロールが行われました

 「安心して暮らせるまちづくりのために」―こんな呼びかけで12月5日夜、石渡区の年末防犯パトロールが行われました。区の役員や常会長、防犯女性部員などが参加して4班に分かれ、区内全域を巡回して路上駐車や車、自転車のカギのかけ忘れがないかなど点検しました。大豆島交番の警察官3人も同行しました。

パトロール後の報告会では、4つの班とも特に異常はなかったとのことでした。参加した警察官からは「朝陽地区は今年珍しく大きな事件事故はなかった。県内では高齢者の交通事故死が目立つ。反射材を着けるなどの対策を」との話がありました。

【文と写真:石渡つうしん取材班 水越渉】

初めに藤澤敏彦安全防災部長が、巡回コースや点検内容などを説明しました
参加者は4班に分かれパトロールに出発です
大豆島交番の3人の警察官も同行、区内をくまなく巡回しました
パトロールの終了後、各班から異常はなかったとの報告がありました
最後に大豆島交番の警察官が、詐欺や交通事故について最近の事例を説明、「くれぐれも気を付けて」と呼びかけました

  (了)

大きなしめ縄を2本つくったぞ~!!

 「自分たちの手でしめ縄をつくって地元の神社に納めよう」―こんな呼びかけで石渡の木遣り歌のグループ八寿喜会を中心とする石渡区民有志30人ほどが11月27日、石渡公民館で大きなしめ縄づくりに挑戦しました。およそ2時間かけて長さ3m30cmと、2m60cmの2本の大きなしめ縄を完成させました。

 しめ縄づくりのきっかけは昨年、桐原在住の中澤信雄さん(84)が、八寿喜会会長の倉澤利雄さん(3常会)への提案でした。中澤さんは10年余り前から大小のしめ縄づくりを続けており、この伝統技術を伝えたいと旧知の倉澤さんに話しかけて実現しました。昨年は1本でしたが今年は2本に挑戦しました。

 たくさんの稲わらは宮澤一成さん(7常会)が提供しました。参加者は2班に分かれ、両手でつかめる太さの棒状の稲わらを何本もつくり、それを次々に足して棒状の束を3本つくりました。さらにこの3本をより合わせて完成させました。

この2本の大きなしめ縄は、12月21日に長い方を石渡八幡神社の拝殿に、もう1つを鳥居に飾り、新年を迎えることにしています。

【文と写真:石渡つうしん取材班 水越渉】

2日前には稲わらを千歯こきできれいに整え、押し鎌で切り口をそろえました
しめ縄づくりの手順を説明する中澤信雄さん(左端)。隣はしめ縄づくりを呼びかけた倉澤利雄さん
講師の中澤さんのアドバイスを聞きながら、稲わらを束ねる参加者のみなさん
3人1組になって稲わらを束ねましたが、コツと強い力が必要。「難しい」との声があちらこちらで聞かれました
ようやく3本の長い稲わらがそろいました。完成するには3本をより合わせなければなりません
その前に、稲わらをしっかりひもで縛ったか点検です
いよいよしめ縄の仕上げ作業です。まず2本をより合わせ、さらに1本を追加して3本をより合わせます
3本の太い棒状の稲わらをより合わせるには、大変な力と息の合ったチームワーク必要です。汗をかきながら頑張りました
完成した大しめ縄です。ところどころ顔を出している稲わらを散髪(?)して仕上げました
2本の大しめ縄を大切に抱きながら「おれ達が作ったぞ~」と叫ぶ参加者のみなさん。笑顔がいっぱい。きっと良い年を迎えられることでしょう

(了)

ヤングケアラーに関心を・・・福祉懇談会が開催されました

 石渡区福祉懇談会が11月17日、石渡公民館で開かれ、区の役員や福祉関係者など約50人が出席して、近年関心を集めているヤングケアラーについて学びました。

 講師は長野市役所のヤングケアラーコーディネーターの2人。この中で①ヤングケアラーとは、大人が担う家事や介護を、毎日のように行っている子ども②内容は障害のある家族のお世話、幼いきょうだいのお世話、入浴やトイレの手伝いなど多岐にわたっている③したがって、遅刻や早退、成績不振で進路をあきらめる④友人ができず、情緒不安定になるーなどの問題を抱えているとのこと。

 市の実態調査では、こうしたヤングケアラーは小学生では10人に1人、中学生では18人に1人いることが浮き上がったといいます。コーディネーターは「本人が自分から相談してくるケースは稀で、周囲の大人が関心を持って気づくようにしてください」と呼びかけました。

 終了後、参加者は6つのクループに分かれ、それぞれの地域で気づいた独り暮らしや空き家などの問題について意見を交わしました。

【文と写真:石渡つうしん取材班 水越渉】

「ヤングケアラーに関心をもって社会で支援の輪をつくっていきたい」と話す長野市役所ヤングケアラーコーディネーターの2人
参加者は、平日3時間ほどのケアを行っている小中学生はクラスに2~3人はいることになるとの説明に、驚きながら熱心に聴き入っていました
講演終了後、参加者はグループに分かれ、それぞれの地域の問題について意見交換をしました
冒頭あいさつする福祉推進員支部長の大津雅之さん。「ヤングケアラーは耳新しい言葉です。しっかり勉強しましょう」
続いて区長の竹内一郎さんが「子どもが親の仕事を担う時代になった。考えたい」と話しました

石渡写真クラブ月例会(10月)作品&講評=文化祭出品作品

石渡写真クラブ月例会(10月)作品&講評=石渡区文化祭出展作品
 秋祭り、文化祭も終わり、遅れ気味の運動公園のケヤキ並木もようやく色づき始めました。朝の最低気温もやや低くなってきたものの全体ではやはり暖冬傾向です。
 10月の例会は、文化祭に出品する作品を中心に選びました。12点。ほかの人と同じような作品にならないか、額が四つ切りとワイド四つなのでそれに合う作品は、色調や明暗、傾き、トリミングなどを講師のアドバイスを受けながら全員で作品を一つ一つ見ながら検討、決めました。
 年々、クラブ員の腕は向上、見応えのある作品が揃いました。過去の例会に出品し、石渡つうしんの「作品&講評」欄に掲載したものもあります。サイズが決まっているため、前の例会作品より少しカット(トリミング)した作品もあります。コメントや講評などを再掲しました。
 じっくりとご覧いただければ幸いです。

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。
※作品・講評の順番は、会員の氏名をあいうえお順に、月ごとに逆にして紹介しています。

【吉田 幹男】

「雄大な山容」(黒姫童話館)= 10月21日
コメント:妙高山の山容が好きで天気を見て出かけました。この日は、風が強く雲もない快晴でした。ナウマンゾウ親子像のある交差点から農道に入り戻った1枚と黒姫童話館からの撮影です。風のせいか雲がないのが残念!
講評:このような山容が回りにあり、写真になる環境にいる長野県の人(我々)は幸せ者ですね。そんな中でも“お気に入り”の場所がここという作者の思いが伝わってくるようです。「雲一つない真っ青な青空」という表現がありますが、写真にするとアクセントがなく、撮影には不向きかと思います。「雲がなく残念」とそこに気づいた吉田さん、すごいですね。また、いい雲が出た時とか朝焼け、夕焼けとか、季節を違えて狙ってみるとかあります。無理せず挑戦してみてください。
「心躍る」(木島平やまびこの丘公園)=8月12日、26日
講評:公園内にあった桜並木。花の時期でも新緑でもなく、誰も通らない場所ですが、タネ明かしをすると実はお仲間です。点景人物などに窮したときは、家族、仲間を遠慮なくエキストラとして配してみましょう。グリーンの中を、意気揚々と通り抜ける点景が活きました。

【宮澤 一成】

「酷寒の明けがた」(千曲川リバーフロント)=1月5日
※1月例会出品作品(再掲)
コメント:霜が降り、薄霧のかかった氷点下4℃の早朝です。
講評:早朝6時47分とファイル情報。びっしりと降りた霜が手前の枯れ草に、その向こうには左からやや下降気味に規則正しく並んだ林がリズミカル。さらにその向こうは川霧でしょうか、右上には青空が顔をのぞかせぽっかりと残月。ビバルディーの「四季」の旋律を想起させてくれます。シンプルにまとめ、空気感たっぷりです。
「夏に輝く」(高山村雷滝)=7月29日
※8月例会出品作品(再掲)
コメント:外気温35度を超える中、涼を求めて雷滝に行って来ました。夏の陽ざしを浴び、滝が輝いていました。
講評:裏からも滝の流れが見える「裏見の滝」としても有名。その様子をカメラに収める見物人ですが、ややアンダー気味で所作、表情が見えません。一発ストロボの補助光をたくかですが、いずれにしろ暗部、明るい外光とのバランスが難題の被写体です。加工の段階で、アンダー部だけを明るめにできる機能を使ってみました。

【廣澤 一由】

「雲に巻かれた富士山」(富士吉田市)=8月26日
講評:「笠雲」の崩れでしょうか、日本一の山「富士山」に大きな雲がピタッとまとわりつきスケールの大きい光景がいいですね。よく見ると、右側はめくれるように浮き上がって見え雲が生きているようです。手前左、向こうには別の雲がありポイントとなったのと、市街地と空は普通の透明感があるのに、富士山だけがぼやっと霞がかかったようで対照的、面白い雰囲気が出ました。
「水のカーテン」(木島平やまびこの丘公園)=6月16日
※7月例会出品作品(再掲)。例会ではタイトルが「涼しい水のカーテン」です。
コメント: 小川の堰を超えて流れ落ちる水が、カーテンの様に写り、奥に見える水草が如何にも涼しそう!!
講評:続く水路からどっと流れ落ちる堰を超えて流れ落ちる水。いかにも涼しげで、堰に生育する植物のグリーンが垣間見えて、涼しさを倍加しています。やや周りの環境が多すぎて説明調かなという感じです。トリミングして水のカーテン、植物を強調してみました。

【早川 球喜】

「なんじゃもんじゃ」(善光寺参道=アーケード通り近い)=5月7日 ※5月例会出品作品(再掲)
コメント:5月7日付の斜面(信濃毎日新聞)に「長野市の善光寺表参道沿いにで『ナンジャモンノキ』と説明が添えられた街路樹に、今年もいっぱいの白い花がついた」との記事が掲載されていました。いにしえの記憶が蘇り、名前につられて写真撮影に出かけました。長野では初めて見ました。
講評:私もかつて、松本平の南西、島々から入った奈川渡かいわいにこの木があると記憶がありますが、実際に見たことはなく、この作品で初めて見ました。また、同じ記事も読みましたが、「では」っと腰を上げることもなく、早川さんの行動力に脱帽です。参拝者を歓迎する吊り花もあしらい、周辺のビルや道路、車などから市街地の環境がよくわかります。ただ、ワイド系レンズのため、画面がやや右下がりでビルなどが傾き不安定です。右端は垂直で一見いい感じに見えますが、この手の場合は画面の中央線を垂直にするのが常套的な加工方法です。
「花のプレゼント」(花のコロボックル)=7月
講評:7月に公民館主催で行われた「いしわたウオークラリー」のひとコマです。区内に設けられたポイントを回るもので、コロナ感染が始まったころに初めて開催、今回で確か3回目でしょうか。ポイントの一つに、花屋さんがあり、そこでは自由に好きな花鉢を選びプレゼントしてもらえる趣向。にぎやかに、家族連れで花選びを楽しむ光景が描き出されました。

【中島 弘】

「城址の枝垂桜」(小諸懐古園)=4月19日
※5月例会出品作品(再掲)
コメント:桜を撮り損ねたので開花が遅い小諸城址に行ってきました。桜は散り初めでしたが、枝垂桜が見頃で淡い色がなんとも清楚で春らしさを醸し出していました。
講評:桜の花は、とかくぼてっとした塊の花の写真に陥りがちです。が、清楚ないい感じの小枝を見つけまとめました。およそ100㎜の中望遠を使い、絞りもF4と開けて前景、背景をぼかし、主題を強調できました。できれば、ぼけてもいいですが、背景にお城の片鱗などが入ると・・・。
「羽ばたき」(自宅)=7月13日
※8月例会出品作品(再掲)
コメント:蝶の羽ばたきの残像を撮ってみました。
講評:ISO160、30分の1のシャッタースピード、絞り8のデータです。通常、動物を収める場合は、ぶれ防止のため500分の1以上の高速シャッタースピードが原則です。が、吸蜜しながら羽ばたくチョウの動きを低速シャッターにし表現しています。羽ばたく動きのスピード加減によるので、これ以上低速か、あるいはもう少し早めのシャッターがいいかー、は何とも限定できません。500㎜という超望遠レンズにより背景もぼけて、狙い通りの羽ばたきがうまく収められています。羽ばたきを中心にも少しトリミングするとさらに狙いが明確になります。

【竹内 一郎】

「気持ちがいいね」(大座法師池)=2023年6月5日
※2023年6月の例会出品作品(再掲)。タイトル「怖いもの知らず」と同じ作品です
コメント:石渡公民館主催の春のレクリエーションに参加をし湖畔を散策中、若い女の子が高い所を何とも思わないのか楽しそうに遊んでいるのが印象的でした。
講評:今はやりの「ツリークライミング」でしょうか。高さのある樹木にロープを吊り下げ登降するポーツですが、大昔、我々が子どもの頃はせいぜい木登りでした。しかもおてんば娘以外の大半の女子はしなかった。そんな思いから、新鮮に映った竹内さんの気持ちが作品から伝わってきます。ハラハラドキドキ感とともに樹木の緑色の葉、青空と清涼感たっぷりの作品となりました。横位置の写真ですが、女の子たちの高さをもっと強調するなら縦位置にして上の方に配置するとよかったかも。
「静かに」(善光寺)
講評:誰もいない冬の善光寺。さわさわと音もなく天から降りてくる小雪が六地蔵を照らしたライトに浮かび上がる。そこにはお地蔵さんを自分がいるだけの静かな、静かな善光寺のある瞬間が描写されています。

【高山 三良】

「曼殊沙華」(石渡常岩寺)=7月21日
コメント:我が家の墓にたくさん咲きました。いつか作品にと思っていましたが、「これ出すの?」と。燃えるような赤で葉がないのに花が咲くなど不気味に感じるのかもしれません。
講評:近年、田んぼの畔や畑の片隅で結構目立つ花です。群生し見事です。別名彼岸花とも呼ばれ、仏様との関連性で捉える人は多いですね。よく寺院のお地蔵さんなど石仏と絡めると似つかわしい写真になり、過去そんな写真をよく目にします。まあ、そんな思いを込めた作品でいいかと思います。それを見てどう感じるかは、見た人それぞれでいいかと思います。
「何に見える?」(自宅)=9月26日
※9月例会出品作品(再掲)
コメント:何かに似ている雲が現れました。ネズミ?猫?リス?カピバラ?珍獣?屋根と庭木の間の光景を20ミリレンズで撮りました。
講評:こちらも雲の作品ですが、あれっと思った雲を撮影。「あなたなら何にみえる?」と写真を見た人に問いかけ一緒に謎解き。これも、写真は撮る人、見る人がいるという一つの楽しみ方ですね。秋のうろこ雲に囲まれるように出現した動物のようなもの、ちょっと振りかざした手のようなものの形、動きがいいです。私は「カピバラ」。

【小池 公雄】

「秋を撮る」(戸隠村鏡池)=10月18日
講評:標高の高いところから徐々に里に向かって降りてくる紅葉。1000㍍ほどの鏡池も、遅まきながら染まり始めました。鏡池、戸隠連峰を背景に、紅葉狩りに訪れた人たちを点景に入れたところ、そこをタイトルに採用した点がいいですね。彼らも撮る、自分も撮るとだぶった気の利いたタイトルです。
「冷気跳ぶ」(高山村雷滝)=8月23日
※8月例会出品作品(再掲)
コメント:先輩の真似をして、雷滝へ涼みに行ってきました。滝の飛沫による冷気に圧倒されました。
講評:前回の宮澤さんの作品と同じ滝です。が、滝上部ではなく、途中から滝つぼ、そして下流へと少しアングルを変えて狙っています。くるりときびすを返すような水の流れが躍動感をもって迫ってきます。

【倉澤 利和】

「揺れる」(志賀高原)
講評:志賀高原木戸池のほとりにあるシラカバ林が水面に投影。紅葉に染まり始めた秋の風情、風を感じさせてくれる作品です。スマホの撮影とのことですが、サイズが超ワイドで、どこを切り取るか悩みました。結果的には、あまり林が込み入っていない部分、葉の紅葉が少しでも入る部分を選びトリミングしました。
「やぁーい!こんにちは」(佐久市千曲川スポーツ交流広場)=5月5日
※5月例会出品作品(再掲)
コメント:5月3~5日に行われました佐久バルーンフェスティバルに行ってきました。5日、最終日でしたので会場は人盛り。熱気球係留体験が行われていました。
講評:ありきたりですが、気球が大空高くたくさん写っている写真はどこかで見たことがあり、見栄えはするものの「またか」とあまり新鮮味がありません。盛りだくさんのイベントがあったかと推測しますが、この作品はそのようなものではなく、「体験」の模様とのこと。右下にのんびりと見学する家族連れを配置、グラウンドの中には気球二基と順番を待つ人たち・・・。のどかな春のひと時が感じられます。

 

 

令和6年度石渡区文化祭開かれる

 秋晴れに恵まれた11月3日、4日、令和6年度石渡区文化祭が区公民館で行われました。3日の午前中には、絵画や生け花、盆栽、写真などが大広間いっぱいに展示され作品展示会がスタートしました。4日正午で展示会は終了し午後から演芸大会。会場には2日間で延べ約150人が来訪、区民が日ごろ丹精した作品247点や演芸を鑑賞し、薫り高い文化を堪能、楽しいひと時を過ごしました。  
       (写真と文 石渡つうしん通信記者 増田今雄)

会場となった公民館玄関前には畑敏雄さんが丹精した菊の花がお出迎え

作品展示会
 公民館大広間には、畑敏雄さん(8常会)の盆栽や小山武子さん(1)の花の置き物、関英子さん(5)の絵手紙、平塚賢次さん(1)の折り紙・細密画、石渡RUNWALKのメダルなど例年通りの作品が並びました。恒例のみかさ幼稚園園児の絵画や紙粘土作品、信大付属特別支援学校の生徒さんらによる絵画や木工製品も並びにぎやかでした。
 今年新たに小林好子さん(6)のジグソーパズル、三沢紀子さん(6)の塗り絵などこれまでとは違った趣向の作品も登場。中でも、3常会の宮大工故戸谷嘉志雄さんが2000年(平成12年)に作製、戸隠村柵地区の田中諏訪神社に奉納した社殿の図面や写真などが出典、人目を引いていました。
 このほかステージ前では、今春木島平村へ行った春レク、7月に行ったいしわたウオークラリーなどの様子の写真をテレビ画面で放映する新しい試みも行われ区民の関心を集めていました。

みかさ幼稚園  絵画60点、紙粘土細工8点

信大付属特別支援学校  長寿会とともに楽しんだ時のゴルフクラブや絵画など9点

 長寿会  6月の春季研修旅行などの思い出写真
育成会  「化石探し」、「千曲川(信濃川)」の自由研究、絵画(左)。押し花・籠・サンドアート(右)
生花クラブ  季節の盛花やアレンジメント8点(倉澤あつ子代表)
写真クラブ  会員10人、20点の作品(宮澤一成代表)=作品の紹介、講評は近日中に「石渡つうしん」の例会(10月)として掲載予定
石渡RUN&WALK  大会完走、参加など受賞メダル20点。参加記念のTシャツは自由に持ち帰り(笠原千代子代表)
公民館  春レク、いしわたウオークラリーなどのスナップをスライドショー
置き物  新聞紙を加工して作った自作の鉢に花の植え込み3点(小山武子さん)
 盆栽  五葉松や真柏など11点(畑敏雄さん・左)。吉原鉄男さん1点(右)
 ジグソーパズル  カニ、犬など5点(小林好子さん)
 塗り絵  24枚(三沢紀子さん)
絵手紙  両面に15枚(関英子さん)
粘土人形  3体(大津和美さん)
刺繍(ししゅう)  2点(大津香代さん)
 草履  2足(武田徳雄さん)
折り紙・細密画  43点(平塚賢次さん)
 社殿の写真や図面  17点(故戸谷嘉志雄さん)
 優勝カップ&楯  第56回朝陽地区親善球技大会、ドッジボール低学年の部で優勝の石渡Bチームの優勝カップ、野球の部で準優勝の楯

 

演芸大会
 展示会は2日目正午で打ち切り、午後からは演芸大会。スタートは八寿喜会による木遣り。文化祭のために作った「文化祭きやり歌『先綱』」を披露、最後に参加者も一緒に歌う「みんなで合唱」で、声高らかな木遣りの歌声が会場いっぱいに響き渡りました。
 二番手は石渡神楽保存会による笛、太鼓演奏の「道中囃子」、次の演目「村舞」では壇上で獅子が舞い、区の繁栄、安寧を祈願しました。三番手は石田克英さんの弾き語り。ハーモニカとギターを奏で、浜田省吾さんの歌声を披露しました。
 続いて、区公民館で毎月開催している「童心に帰る夢賛歌」による歌を笠原久善公民館長のギター伴奏で参加者が合唱。「うさぎのダンス」、「大きな古時計」、「里の秋」など6曲を熱唱しました。大トリは、笠原公民館長の弾き語り。吉田拓郎の歌を中心に懐かしい歌を披露しました。

 これまでの演芸大会では舞踊やフラダンス、マジック、コロナ感染以前は育成会児童らも出演し多彩な芸が披露されましたが、全体を通して歌が主体の今年の演芸大会となりました。
 最後は新民舞踊クラブの指導による朝陽音頭を全員で踊り、文化祭を締めくくりました。

 木遣り  八寿喜会11人が声高らかに歌い上げました
 道中囃子  石渡神楽保存会が笛、太鼓を演奏
 村舞  獅子が舞い区の繁栄、安寧を祈願
 弾き語り  石田克英さんが浜田省吾の歌を披露(右)、笠原久善公民館長が吉田拓郎の歌を披露(左)
 合唱  童心に帰る夢賛歌の音頭で「うさぎのダンス」、「大きな古時計」など6曲を参加者全員で合唱

大きな古時計動画

 朝陽音頭  新民舞踊クラブの先導で全員が輪になって踊り、今年の文化祭を締めくくりました

懇親会 展示会、演芸大会とも無事終了。主催の公民館、参加者らが懇親を深めました

お疲れ様でした!!

 

長寿会がアルミ缶回収

・・・資源再利用などを目的に

 石渡長寿会は10月30日、石渡公民館で今年2回目のアルミ缶回収を行いました。資源のリサイクル推進と、会の活動資金を得るための事業です。

 次々に持ち込まれるアルミ缶を、役員が90リットル入りの大きなビニール袋に詰めたり、アルミ缶以外のものはないかなど点検しました。約30分の作業で20袋余りが集まりました。

【文と写真:石渡つうしん取材班 水越渉】

集められたアルミ缶は、会員の手で大きな袋に詰め替えられました。夕方には回収業者に引き取られます
区民も次々にたくさんのアルミ缶を持ちこんできました。役員は受け入れに大忙しでした
「みなさんのおかげで、たくさんのアルミ缶が回収できました。長寿会の貴重な活動資金になります」と話す会長の高山三良さん(2常会)
作業が終了して全員で「お疲れさま」。この日は長寿会の秋の研修旅行と出発が重なったため、旅行参加者も加わってにぎやかな撮影になりました