「石渡写真クラブ月例会作品」カテゴリーアーカイブ

石渡写真クラブ月例会(8月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(8月)作品&講評         
      8月23日は処暑。厳しい暑さが峠を越したころとされますが、連日の猛暑が続き、異常気象を実感します。水害、地震と落ち着かない日々ですが、少し気温が下がった夕べ、窓を開けると虫の声が・・・。
     そうは言っても、まだ8月。9月に入ると残暑がありますが、確実に時は進んでいます。涼しい秋、彩りの秋、収穫の、食欲の、スポーツの・・・。カメラ片手に出かける日が待ち遠しいですね。
     しばらくは熱中症に留意、暑い夏を乗り切っていきましょう!!                                                                                                                                   25日記)

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。
※作品の掲載順は「あいうえお」順、一回ごとに逆に紹介しています。

【宮澤 一成】

「栄光の夏」(北堀)=7月18日
コメント:第38回あさひ・ふるさと夏祭りのイベントとして、「びんずる踊り」コンテストが行われ、第1位に輝いた三陽中学の皆さん、喜びが弾けていました。
講評:Vサインなど思い思いのポーズをとり優勝の喜びに納まる瞬間を捉えました。歓喜があふれるように伝わってきます。左側の審査員や上部に街の灯りなども垣間見え、お祭り会場のにぎやかな声が聞こえてきます。

 【牧内 二郎】

「瀬波温泉」(新潟県村上市瀬波温泉)=6月30日
コメント:瀬波温泉に泊まった翌朝に海岸でドローンを飛ばして、瀬波温泉街を撮りました。写真左下方向から太陽が昇っています。テトラポット、海岸線、道路、防風林で放射構図にしてみました。
講評:右上部の突き出した陸部の先端を起点に、海原に浮かぶテトラポット、海岸線、温泉街の建物、防風林が放射線状に描かれ、ドローンならではのハイアングルからのスケール作品が完成しました。さらに奥の方には田園地帯、海に隣接した低山の峰々も遠望でき、鳥が空から見たらこんな感じなのかなぁ~と想像します。
「笹川流れ カモメの餌付け」(新潟県村上市 笹川流れ)=6月29日
コメント:新潟県村上市の笹川流れに行って遊覧船に乗ってきました。カモメが遊覧船と並走するように飛んでいました。船内でかっぱえびせんをカモメの餌で売っていたので、餌付けしながら撮りました。カモメがかっぱえびせんを咥えたところが撮れたのですが、船が揺れて斜めになったので水平になるように補正をしました。笹川流れの奇岩を観賞するより餌付けを楽しみました。
講評:奇岩とカモメ。二者択一でしたが、そうですね、奇岩は誰でも撮れてよく見る光景ですが、カモメの方が撮りようによっては面白い作品が生まれる可能性があり、選択は正しかったと思います。カモメが餌を加える瞬間を高速シャッターで見事に捉えました。そしてその向こうに斜めに3羽のカモメが偶然とはいえほぼ等間隔に並んで画面内に納まっているのも付加価値を高めました。

【広澤 一由】

「高原の夏」(草津)=7月29日
コメント:ツーリングで立ち寄った高原野菜畑の上の展望台からの絶景、花壇の遠方に見える浅間山等の山々がとても爽やかであった
講評:長野県側から見える浅間山とは反対側から見た浅間山連山。展望台を彩る花とともにコメント通り爽やかさが漂います。右下のテラスに景色を楽しむ行楽客が点景で入ると臨場感がもっと出たかと思います。
「沢山食べてね!」(自宅庭)=8月4日
コメント:自宅庭の向日葵に鳩が来て、バランス良く茎につかまり、長々と美味しそうに種を食べていた。よほど空腹か美味しかったのか?!
講評:長々とシャッターチャンスがいっぱいある中、キジバトが種をついばむ瞬間を捉えています。欲を言えば、この次の瞬間、くちばしに種をくわえた場面だとハトの表情がもう少し分かり面白かったのではと思います。それと、ヒマワリの中にハトが沈み込んでいるように見え、もう少しハトを中心に周りをカット、トリミングしたら主題が映えます。

【中島 弘】

「トーマスと戯れる」(木島平村稲泉寺)=2025年7月22日
コメント:夏を代表する美しい姿の蓮の花も4日ほどで散ります。花びらが散ったあとの花托(かたく)は一変して愛嬌ある機関車トーマスを連想する姿に変身。トンボの遊び場と化したトーマスを撮りました。
講評:ハスの花托を機関車トーマスに見立てた感性がいいですね。それだけですと絵になりませんが、トンボを点景に作品として昇華させることに成功しました。タイトルもそれ相応に考え、作品とマッチしました。
「風鈴に託して」(安曇野市穂高神社)=7月31日
コメント:穂高神社の風鈴祭りに行ってきました。拝殿に約300個の風鈴が飾られていました。風に任せた爽やかな風鈴の音に癒され暑さを忘れました。揺れる短冊に込められた願いを捉えてみました。
講評:見方によるかも知れませんが、上の短冊は「揺れた」とありますが、見た目にぶれた感じに見えます。下の風鈴の短冊はほぼ静止した感じで、一目で“揺れた”イメージに見えなくて、全体に作者の思いや工夫が伝わらず残念に思いました。風の吹き方によってシャッタースピードの数値がどの位が適切か一概に言えませんが、スローシャッターでほどよくぶらすことが必須。明るい昼間でルックスがある場合は、感度を最低にしてもシャッタースピードがスローにならない時は感度を落とすNDフィルターを使用。さらに周辺のルックスが暗めの場合、ストロボの後幕シンクロモードを使うテクニックもあります。ぶれた中に静止した部分が混在するショットとなります。

【高山 三良】

「原池の白い蓮」(上駒沢・原池)=7月17日
コメント:白い蓮が咲き誇り一番の見ごろを迎えていました。下りの新幹線を見送ってしまったので上りの通過を待ちました、汗だくで。
講評:そうですね。点景で新幹線は必須ですね。そこに線路があるだけに・・・。と考え、次の列車が通過するまで待ったとのこと。お疲れさまでした。熱中症に陥らずよかったです。にぎやかな白花のハス群落はやや向こうで、手前の浮草模様の部分が無駄と言えば無駄、殺風景なので、少しカットし新幹線を生かし超横長写真にするか、あるいは新幹線の先頭部あたりを入れてトリミングしましょう。
「振り返る」(子檀嶺岳=青木村)=8月1日
コメント:子檀嶺岳(こまゆみだけ)からの下山途中に大きなそして複雑に絡み合っている樹木がありました。「どうしてこうなったのかな」。寄り添い振り返る熟年ハイカー夫婦の姿は、自然の営みが作り出した樹木の造形と二人が歩んだ長い人生を振り返って思いをめぐらせている様にも見えました。
講評:枯死したかのような大木が、その幹をくねらせて周辺の若い樹林帯の中で燦然と存在感を鼓舞しているようです。いい被写体を見つけ、そこに格好の点景を配置、物語りを感じさせるように仕上げました。人物の向き、タイトルともにマッチングしていいですね。
「山頂の水面に映る」(焼額山)=7月19日
コメント: 2009メートルの山頂には稚児池湿原があり水をたたえている。赤いお揃いの「点景」が登場、待ってましたとパチリ。画像が引き締まったかな。
講評:はい、ばっちりですね。グリーンを基調とした色彩が乏しい光景の中、両方が赤色の服装の2人。しかも、お互いに交差するグッドタイミング。いい点景にめぐり合えてよかったですね。待てば海路の日和あり。

【後藤   祥子】

「涼風の中で」(野尻湖)=2025年8月15日
コメント:今年の夏も暑さが厳しいです。毎日暑さと戦っていて涼しく感じたいと過去の写真を見返しました。写真を見ているだけで、その時の涼しい風のイメージで涼しい気持ちになりました。あと少し暑い夏を乗り切りましょう。
講評:上カットが「静」に対し、下カットは「動」。うまく対比した組みと思います。下カットは遊覧でしょうか数人が湖上の夏を楽しんでいるようですが、水しぶきを上げた瞬間などもっと人物が分かるようにアップで、1枚作品として仕上げる方法もありです。

【小島   真由美】

「トンボの影」(自宅)=7月19日
コメント:ベランダの床にトンボがとまっていました。トンボの影が映っており、自分の中では珍しいなと思ったので1枚写真に収めました。撮る位置の関係もあるのでしょうが、体はそのまの形で影になっていますが、羽は違った形で影になっており、おもしろいなと思っています。
講評:たかがトンボ。されどトンボ。写真をやっていると観察力が人一倍身に付きます。何か写真になるものはないか、何か面白いものが目の前に現れないか・・・。と、トンボに気が付きました。さらにその影が面白いところに目がいきました。その感性を忘れずにもっと磨きをかけて行きましょう。ということで、気が付いた「影」を生かすにはトリミングをしてみましょう=写真下
「圧倒」(越前大仏)=6月6日
コメント:ここは昭和62年に実業家の方が私財で作ったお寺です。なんと奈良の大仏より大きいそうです。三壁面には1,281体の石仏・金仏が設置されています。とにかく大仏は大きく、石仏の数の多さに圧倒され自分がちっぽけな存在なんだなと思いました。すごく感動してここへ来てよかったと強く思った場所です。
講評:ちっぽけな存在と知らしめる先方の目論み通り、圧倒されて感動してよかったですね。左側の2枚は、人物を入れることにより大仏の大きさ、石仏の数や大きさが一目で分かっていいです。右に印象的だったもののクローズアップを配置、見る人を誘導します。

【小池     公雄】

「沿線に咲く」(上駒沢・原池)=7月30日
コメント:大輪の蓮が見られるとの情報で撮影にいって見ました。すぐ隣に線路があるので流し撮りに挑戦しましたが、失敗しました。練習が必要なようです。
講評:焦点距離70㎜、シャッター500分の1、絞り9,ISO感度320。作品データのファイル情報ですが、中望遠で電車が花の向こうにありますがピントもほぼ合っていて、主題は花か電車かどっちつかず?の感がします。電車をぶらす、つまり流し撮りを試みたようですが・・・。ハスの群落と電車が近距離で、焦点距離を見ますと70㎜と望遠系なので引き付け効果により、双方にピントが合ってしまったこと、さらにシャッタースピードが高速シャッターで電車が止まってしまったことなどが原因のようです。どうすればいいか。
① シャッタースピードを遅くする➡スピードのある電車はぶれて、静止しているハスは止まって写る。
② 電車の動きに合わせてカメラを動かして撮る(流し撮り)➡走り抜ける電車の動きに合わせてカメラ(レンズ)を追いかけてシャッターを切る。すると、手前のハスの群落はぶれ、電車はピントが合う。
①は電車がぶれてハスが主題となり②はハスがぶれて電車の方が主題をなります。挑戦してみてください。
「戯れ」(上田市菅平・唐沢の滝)=8月5日
コメント: 車の表示で長野出発時は37℃、現地に着いたら26℃、度々所要では通りすぎていた場所でしたが、降りてみたらなかなか素晴らしい景色でした。避暑客らしい若者や外国人たちでとても賑やか。一時の涼しさに浸ってきました。
講評:滝を上に、下にひと模様を3カットで組んだアイデアはいいですね。下の中央はにぎやかな感じの1枚でいいですが、左右の2枚が類似で、どちらかをアップにしたものとか、虹(時間帯で出ると聞いてます)とか別のカット、変化付けするともっと映えたかと思います。

石渡写真クラブ月例会(7月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(7月)作品&講評
 梅雨が明け、一気に熱中症アラートが発出され、危険な暑さが連日続きました(22日現在)が、26日(日)に久々のお湿りがあり少しだけ涼しくなりました。が、暑さはこれからが本番、対策を万全に撮影は朝夕の涼しい?時間帯を狙っていきましょう。移動時の交通事故、体調管理に万全を期し決して無理しないようにお願いします。
 今回は、前回に1、2作品が出品されましたが、6月14日の「苗名の滝撮影会」の作品が主となりました。「撮影会」は同じ場所、同じ被写体を狙いますが、各位それぞれの個性、感性の違いが表れて興味深いです。
 とくとご鑑賞ください。

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。
※作品の掲載順は「あいうえお」順、一回ごとに逆に紹介しています。

【小池 公雄】

「咆哮する名瀑」(妙高市苗名の滝)=6月14日
コメント:U形に窪んだ滝口から、きれいな柱状節理を伝わって、豊富な水量と大きな落差を得て、腹に響くような咆哮をあげています。滝に観光客を入れて、滝のスケール感を狙いました。
講評:滝のスケールが、コメント通り対象物として人物を入れて比較、一目で分かります。滝上部を入れ、水を吐き出す山裾の感じが表現できました。
「楽園静寂」(妙高市いもり池)=6月14日
コメント: いもり池に浮かぶ睡蓮の花に照準を合わせてみました。陸から見れば小さな花ですが、これにつかまっている蜘蛛。花弁が彼の目にはどうみえるのかな?ただの白い壁?なんて想像です。
講評:一面に咲き誇っていたヒツジグサ。その数に圧倒され、どうやって撮るか迷いましたね。よくある手は、花に昆虫か何かがとまっている光景ですが、クモの点景をよく見つけました。昼前後のお天道様が真上からの光線ですが、花びらの立体が白飛びせず良い感じで描かれ、その右にある1枚の小さな葉が詩的です。背景を単純化、四隅を少し「ケラレ」状に加工したことも詩情を盛り立てました。

【小島 真由美】

「ヤドリギ」(軽井沢)=5月5日
コメント:春先、葉が生い茂る前にヤドリギを撮影しました。中央の丸い葉っぱの集まりがヤドリギになります。枝に丸い玉がついているようでかわいいです。                講評:主幹から分かれた枝の先に数個の丸い球、ヤドリギが素材。ほかの木にくっついて成長するので「宿り木」が名の語源です。ただそれだけでは図鑑的な写真になってしまいますが、手前に「ホタルの光」のように見える芽吹きをあしらい“芸術性”を醸し出したところがいいですね。
「先人の技術に圧巻」(皇居)=4月25日
コメント:上の写真が江戸城「寛永度天守」の模型です。1/30のスケールで再現されており実物の天守は石垣の天守台を含めて高さ約60メートル(ビル20階)だったそうです。下の写真が天守台の実物です。高さが11メートルあるそうです。人や車が小さく見えます。当時は今のような機材がない状況で先人達の技術・労力のすごさを感じることができました。
講評:模型と実物を並べ、大きさがよく分かり(想像でき)、写真ならではの世界ですね。下写真の実物は左下に人物を入れ、コメントにあるように「小さく見え」石垣の高さ、大きさが一目瞭然です。この上に、上写真の模型にある天守を想像すると、「見上げる」ほどの大きさ・・・。細かいことですが、下写真の青空にある雲が点景となって画面全体のバランスがいい感じです。

【後藤 祥子】

「写真クラブ野外活動」(新潟県妙高市)=6月14日
コメント:天気にも恵まれてクラブの活動です。写真の撮り方を学んだり、クラブの方々と交流したり、昨年は公民館役員でクラブ野外活動は参加できなかったので、楽しみました。
講評:苗名の滝、滝を撮影する仲間、いもり池のヒツジグサ、池畔で何やら談笑する会員・・・と「楽しかった」撮影会の一日が読み取れます。いい感じの組み写真ですが、欲を言えばどれか1枚、1番印象的なものを大きく、ほかはその分小さく、というように写真のサイズに大中小の変化をつけることと写真同士の中で関連性を持たせるレイアウト(並べ方)を工夫すると深みが増した組み写真になります。
「季節外れの蓮根畑で・・・」(三才)=6月4日
コメント:去年蓮根畑の蓮の写真を撮りましたが、現在どうなっているのかと見に行きました。カメラを向けていると水の中から鳥が現れました。花の季節外れでも色々な生きものが生きている現状に出会い自然の動きの面白さに触れました。
講評:中央のカットはハスの葉が丸まっていて面白く、上は突然水中からカワウが飛び出した驚きの感じが表現、下は小さめながらアメンボが2,3匹。蓮池を舞台とする生き物たちの姿を生き生きとまとめました。アメンボは小さめで分かりにくく、もう少しアップだとよかったです。

【高山 三良】

「苗名の滝」(妙高市)=6月14日
コメント:前作はスローシャッターで滝を白い帯にしました。今回は滝の近くから1/8000秒で流れを止めています。
講評:人間の目は、早い速度で流れ落ちる水の表情は残念ながら見ることはできません。それが、カメラという機械を通すとそのメカニックなものから“止まって”、表情を垣間見ることができます。超高速シャッターで止めた水は、空中に放たれた後の水の一瞬の表情を捉えています。拡大して見ると、自由自在に四方八方に飛び散る水しぶきが確認できます。滝つぼに一旦落ち着いた水はさらに岩の間をぬうように流れ下りますが、ここでも右に左に、上下にうねりながら下る水の表情を見て取ることができます。まるで生き物のようです。写真ならではの世界です。前回のスローシャッターの世界とともに。

「湖畔に咲く」(飯綱町霊仙寺湖畔)=7月6日
コメント:ズームレンズに慣れていると単焦点はこんなに動かないとダメなのと思います。パナライカ25ミリF1.4開放で撮りました。
講評:右側の花はぼけ、フォーカスの効いた花が主題、向こうにいくにしたがってぼけてゆく。カメラのセンサーがMFT(マイクロフォーサーズ)で25㎜レンズはセンサーが倍の焦点距離になり、換算すると50㎜。つまり「標準レンズ」で、昔から「見た目通り」(人が普通に物を見た感じ)に素直な距離感を持って迫ります。さらに開放、F1.4という絞りで前後のぼけ具合が顕著に現れました。絞りの加減でさまざま表現が可能なレンズです。いろいろとお試しください。

【単体レンズとズームレンズ】=解説
 昭和46年、入社したころ。社からの貸与レンズは35㎜、50㍉、105㍉の単体レンズ、機種はニコンFでした。まだ単体レンズが主流で、ズームレンズが出始めたのは数年後。初期のものは、ピントが甘くあまり写真部でも関心を寄せなかったものです。それが、精度があがり、さまざまな焦点距離のものが出回るようになり、徐々に単焦点から切り替わっていきました。
 言うまでもなく、単焦点レンズは、被写体に対峙した時、大きさを決定するには自分自身が前へ、あるいは後ろへ動かざるを得ません。ところが、ズームですと“ズーミング”するだけで大きさが立ちどころに決まる。つまり、極端に言えばワイド、望遠など単体レンズの交換なしで速やかにお気に入りの画格でシャッターが押せる便利この上ないレンズです。
 レンズを揃えるには、何を主に撮るかによって決まりますが、昔ならワイド系の24㍉、35㍉、50㍉、105㍉、200㍉(300㍉)がオーソドックスなところ。今では、小生のレンズ群を紹介すると、20㍉(単体)、24~85㍉(ズーム)、80~200㍉(ズーム)、80~400㍉(ズーム)、200~500㍉(ズーム)。で、24㍉のワイドから500㍉の望遠まで空き隙なく連続した焦点距離を網羅しています。プラス、昔ながらの単体、50㍉、55㍉マクロ、105㍉、150㍉マクロなどは後生大事に捨てないで持っています。これらは近年「オールドレンズ」と呼ばれ、開放の描写感がマニアによっては好まれ楽しむ人がいます。

【中島 弘】

「夏がキター」(妙高市苗名滝)=6月14日
コメント:新緑に包まれ雪解け水が豪快に流れ落ちる滝を目の前にして静かに見つめる人、子どもが怖がっているのか家族連れ、それを遠くから撮影する人、それぞれ楽しんでいる様子を写真にしました。
講評:滝を10分の1秒とスローシャッターで撮影、水が雲というか白い布切れというか、人の見た目とは違うイメージで表現。コメントにあるように、つり橋の人々、手前左のカメラウーマンと点景の人物配置、各々の動きなど細かな観察、配慮が感じられる一作となりました。
「スイレンの通り道」(妙高高原いもり池)=6月14日
コメント:スイレンの群生が対岸に渡る通り道のように見え新緑鮮やかな初夏のいもり池を撮りました。
講評:いもり池のヒツジグサは密生した箇所、まばらな箇所、白赤の花が混生した箇所などさまざまでした。その中で、一筋の群生に目を付けたところ、そしてその向こうに一本だけの白樺の木を配置し作画したところがいいですね。写真は、前、中、奥、さらに遠方と漠とした景色のどこをどう切り取るかがキーポイントです。

【広澤 一由】

「渓谷への架け橋」(鬼無里奥裾花ダム)=6月5日
コメント:いつもの仲間と奥裾花へのツーリングに出掛けた。初夏のような陽射しと青い空、緑の山々が重厚な鉄橋に映えた。
講評:お伴のバイクを手前にダムサイトを横切る鉄橋が連なる山々、雲浮かぶ青空とともに渓谷の様子が映し出されています。欲を言えば、少し高い位置から裾花川の渓谷(ダム)の水辺が少しでも垣間見えると、スケールに拍車がかかったかと思います。

【牧内 二郎】

「苗名滝=その1」(苗名滝)=6月14日
コメント:吊り橋は揺れるし東屋からは木が邪魔だったので、川へ降りて撮影しました。デジカメでも連続撮影した30枚をGIMPで合成して、絹布のような滑らかな川の流れを表現できました。
「苗名滝=その2」(苗名滝)=6月14日
コメント:同じく30枚合成です。手前の川の流れがドライアイスの煙のようで面白い写真になったと思います。
講評(その1,その2):30枚合成とのことですが、1枚のデータを見ると、それぞれ350,2000分の1秒という高速シャッターでした。高速で、先に紹介の高山さんの作品のように、一枚一枚は飛び散る水しぶきは「点」の集まりですが、その点も30枚というものを重ねると「点」ではなくなってしまいます。微妙な水しぶきのわずかな位置関係が、「しぶきとしぶきの間を相殺してしまった」ことかと推測します。従って、高速シャッター画像でも数枚以上のデータを重ねることで、「本質的な技法の違いはあるが、超スローシャッターで水を流した場合と同じ効果が得られる」という結論かと思います。30枚をもっと枚数を重ねれば重ねるほどその効果は顕著になるものと思われます。旧来のシャッタスピードの可変によって水流のイメージを創出する手法から、近年の加工ソフトを駆使すると類似の効果が・・・。
びっくりしました。

【宮澤 一成】

「何を狙う」(苗名滝=妙高市)=6月14日
コメント:写真クラブのセミナーで訪れた苗名滝、一度見たかった所ですが、滝を撮るのはなかなか難しいです。
講評:稜線、山懐、そして一気に流れ落ちる滝、右に巨岩るいるいの河川敷、左に点景人物。滝を遠目、ロングでの画面設定で、距離感(遠近感)をもって主題の滝に迫り、スケールがでました。タイトルとともに、難しい素材を個性たっぷりに表現できたと思います。

石渡写真クラブ月例会(6月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(6月)作品&講評  
 梅雨本番ですが、雨が少ない6月でした。「水」がこの時期のキーポイントと前回書かせていただきましたが、ちょっぴり物足りない?
 そんな水に関わる滝に614日、クラブの撮影会を実施しました。妙高山の雪解け水を集め一気に流れ落ちる様は圧巻。少し足を延すと隣県妙高市で、昼食をいもり池でとり、ヒツジグサ満開の池の周りを散策帰路につきました。
 撮影会ありきで今月の例会はなしです。作品はオンラインで送信、講評を添えました。一部、撮影会の苗名の滝が出て参ります。

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
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【宮澤 一成】

「都会のオアシス」(不忍池・東京)=5月31日
コメント:約半世紀ぶりに行って来ました。当時の記憶はほとんどありませんが、かなり変わっているように思えました。
講評:高層ビルを真横に水辺空間の池。ボートが浮かびカラフルです。利用客が少なく残念ですが、首都東京の中の自然空間です。
「直立不動」(上野動物園・東京)=5月31日
コメント:パンダがいなくなった上野動物園、新たなマスコットになったハシビロコウを撮影しました。動くところを見るのが難しいと言われますが、この後、少し歩くところを見ることができ、超ラッキー!!
講評:まるで置き物のような“生き物”。手前の植物を前ボケでぼかし、右側の立ち木も効果的で、背景がつぶれ野生の地で撮会したかのように見えます。じっとしているだけでも存在感がありますが、「少し歩いた」だけでなく何かアクションを捉えると迫力がぐんと増しますね。一日中いても、不可能かも知れません。

【牧内 二郎】 

「スクランブル交差点」(長野市新田町)=5月3日
コメント:善光寺花回廊で賑わう新田町交差点です。連写した写真の透明度を上げて重ねたら長時間露光撮影と同じような写真ができるんじゃないかと考えて試してみました。3秒30枚で連写撮影した写真を重ねました。動いている人は消えて止まっている人ははっきり写りました。
講評:ドローンはじめ、連続撮影、夜間・早朝撮影などさまざまな写真の表現手法に挑戦する牧内さんに敬意を表します。3秒というと、例えば交差点を渡る人は動くので極端にぶれて写りません(作品では、何となくぶれている感じが残影として残っていますが・・・)。が、渡らずにじっとしている人(動かない人)は、はっきり確認できる範囲で写っています。これをもっと低速、例えば30秒以上(ISO感度は最低に落とし、なおNDフィルターの高濃度を使用)にすると、交差点を渡る人はいっぱいいたのに写らないという奇妙な写真が撮れます(撮れるはずです)。挑戦してみてください。

 【超低感度】=解説
 写真がこの世に生まれた初期には、化学反応で薬剤を塗布した乾板(ガラス乾板)を使用、感度というものが極小でした。従って、長秒露光が必須で、例えば写真に撮られる人は像が乾板に焼き付くまで動くことなくじっと(何十分も)していなければなりませんでした。その後時代とともに、薬剤の進歩などで感度がアップ、露光時間は短縮されていきましたが、小生が信毎入社の頃にはもちろんガラス乾板などなくフィルムでしたが、最低の部類の感度はコダック社のコダクロームというポジカラーフィルム。ASA感度(現ISO感度)は25でした。低感度ながら発色は抜群で、当時日曜版の絵画の複写や風景写真撮影などに愛用したものでした。この上の感度は64で、100,200と上がっていきます。

【中島 弘】

「田植えを終えて」(安曇野市)=5月15日
コメント:慌ただしい田植えが終わって穏やかな日常が戻った情景を撮りました。
講評:もう何十年、いや何百年・・・と続いてきたであろう風景。えにしの数えきれない人々がこの光景に安らぎと安堵を感じてきた、そんな思いを抱かせる一枚。何の変哲もない光景ですが、屋敷林のシンボルの樹木が田んぼに投影、カラスが一羽、そして蓮華、爺、鹿島、五竜・・・と続く残雪の北アと日本が凝縮されているようにも映ります。
「僕も欲しいな」(鬼無里)=5月25日
コメント:蝶がタニウツギの蜜を採集中、そこに小さな虫が大きな蝶を恐れることなく蜜を求めて近づいているところを撮りました。
講評:水辺を背景にいい場所に生育しているタニウツギを見つけました。一心に蜜を吸うチョウが「静」とすると、そこへ飛来した小昆虫が宙を舞い「動」、物語り性が盛り込まれました。背景の水辺が「たまぼけ」状になりつつありますが、もう少し絞りを開放にするともっと大きな〇の玉ぼけになってグレードアップしたかと思います。ただし、深度が浅くなり、手前のグループの描写が微妙になってくるかも知れません。

【高山 三良】

「月の出」(南堀)=6月1日
コメント:5月は3日と31日、満月が2回ありました。水が入った田んぼあり、その前で月の出を待ちました。今回は月のアップではなく風景の中の月を撮りました。
講評:東の山並みから昇り始めた月。月は丸いのに、田んぼの水面に映った月はなぜか長方形で面白いですね。登り始めと直後の満月のまん丸な様子が分かる2カット。どちらがいいかは見る人の好みですが、私は昇り始めの方です。「待ちに待った月がやっと見えた」という心情が写り込んでいるように感じます。

「滝を帯に」(苗名の滝)=6月14日
コメント:内蔵NDを使ってスローシャッターを実現、滝を白い帯にすることができました。手持ち2秒は祈る気持ちでした。
講評:2分の1秒ならず、2秒。カッチン、カッチン。通常のカメラのISO感度は最低にセットしてもスローシャッターに限度があります。そこで登場するのがルックスを減らすNDフィルター。レンズの先端に装着しますが、内臓のカメラは少なく便利ですね。超高速で流れ落ちる滝の水が真っ白に写り、人間の目では見えない世界を見せてくれました。手前の巨岩、つり橋の人たちの点景もいいかと思います。が、2秒という長秒露光は限界でしょうか、拡大するとぶれてみえ残念。どこか一点でも止まっているところがあるかどうか別コマ点検を。

【後藤 祥子】

「ようこそ」(石渡八幡神社)=4月8日
コメント:今年植えた桜が咲くのはいつ頃かな・・・などと考えながら”桜はさいたかな”と石渡八幡神社に向かいました。今年はどんな写真が撮れるかなと鳥居をくぐると「ようこそ」と出迎えているような満開の桜に 出会いました。タイトルはそこからつけました。
講評:かつて高山三良さんが区長の時、桜の老木にキノコの菌類がはびこり退治した記憶がよみがえりました。その時の取材で樹齢70~80年と分かりましたが、手当の甲斐なく1本はその後枯死、伐採。でも、残る2本はまだ元気で今年も春祭りの前に奇麗に満開となりましたね。上部の青空が背景の枝は太陽が真上のためか暗い影が苦になります。日中シンクロ一発たく、か、撮影時間を朝夕の斜光時間帯にする、あるいは曇りの日、いろいろ方法はあります。
「桜のアーチ」(長野運動公園)=4月8日
コメント:運動公園のたくさんの桜に会いに向かいました。どこを見ても満開の桜です。今回はスマホで撮影しましたが、カメラだと何処にポイントをあわせるのが いいのかな?手前の桜か奥の桜か、または前にやった月の合成のように2枚を重ねるのかなとか・・ 撮り方の課題です。
講評:手前か、奥か?やはり、どちらか自分が重きを置いた方にピントかと思います。両方という手法もありますが結果的には散漫になり「主題」がどっちつかずでぼけてきます。従って、思い切って絞りを開けて主題以外はぼかすと表現したい意図が明確になります。この場合、望遠系レンズで手前の枝はぼかし、向こうの並木にピントを合わせる手法もあります。グラウンドにランナーか親子づれなど点景がいるとなおよかったです。

【小島 真由美】

「パックマン」(妙高市いもり池)=6月14日
コメント:いもり池にはヒツジグサがたくさん湖面にありました。ヒツジグサが1980年代流行したゲームのキャラクター「パックマン」に似ていると思いました。睡蓮の花をめがけてパックマンが集まってきている感じに見えていただけるといいのですが・・・。
講評:パックマン?ネットで調べると確かに、切れ込みの入った葉の様は似ていますね。膨大なパックマンが花を狙っているように、“見えます”!パックマンを知らない人がこの作品を鑑賞しても、よく分からないかも知れませんが・・・。今日6月23日の信毎のくらし面(14頁)、写真家高木由利子さんの文の中に「撮影の極意は『シャッター以前が9割。押す一瞬には、その人の人生と自分の時間、すべてが重なっている』。切り取られた瞬間に、そこへ至る長いプロセスを凝縮する。・・・」とあります。何か、あてはまる気がします。
「おいしい」(妙高市いもり池)=6月14日
コメント:ヒツジグサの撮影に夢中になっているとき、ふと池の反対をみたらアザミのところにウラギンヒョウモンが蜜を吸っているのを見つけました。ネットで調べたらウラギンヒョウモンは好んでアザミの蜜を吸うことがわかりました。近づいても動じる事がなかったので何枚か色んな角度で写真に収めることができました。
講評:吸蜜に夢中でバッチリ撮れましたね。背景の草むらも適度にぼけ主題を浮かび上がらせています。欲を言えば、空の入った山並みかなんか奥行きのある背景だともっと雰囲気が増したと思います。

【小池 公雄】

「古藤なお豊か」(長野市若穂山新田)=5月10日
コメント:春の陽に誘われて若穂山新田に出掛けてみました。約50年前に、地元の人が野藤を山採りして育てたものだそうです。園芸種のような華やかさは少ないですが、いかにも山男の無骨さみたいな、純朴で芯の強さみたいなものを感じながら撮らせていただきました。
講評:遠近感、フジの花を右にどんと配して左へ、フジ棚から向こうに里山の山稜が二山、さらにはるか遠く残雪の北ア・・・。近くから遠くまでの雄大な風景となりました。花見客の点景も雰囲気を盛り立てました。
「熱」(中野市一本木公園)=5月29日
コメント:バラ祭りも終盤に近い5/29、曇りの予報をあてに行ってみました。予報と裏腹に初夏と思えぬ強い日差しに閉口しましたが、その中でアートクラフトかと見まがう程の造形を見せていたバラがありましたので、撮ってみました。何か、自然の生物でなくヒトが組み上げた造花みたい。
講評:確かに花の陰影がきつく、暗部はつぶれてしまいました。コメント通り「花曇り」程度が最適ですね。でも造花のような生のバラをモチーフに大胆に迫ったかと思います。左側にいる花見客もぼかし、主題を浮きたたせていますが、画面内の面積が狭くやや窮屈です。もう少し入れてもよかったかと思います。
繋ぐ」(長野市)=6月8日
コメント:家内が梅の小枝を整理していた鋏の先に、アゲハ蝶(ナミアゲハというらしい)のツガイを見つけ、呼びに来ました。風が吹こうが、カメラを向けようが必死で体勢を保とうとしてます。切ないほどのひたむきさに、感動しました。上が雌・下が雄らしい。酷暑も近いガンバレ。
講評:何より奥方が知らせてくれたことが素晴らしい。作品は正面、左右の3枚組みですが、正面だけの一枚で、雄雌を対称的にまとめると見栄えがしたかと思います。命を紡ぐ神聖な営みに感動しながらシャッターを押した作者の思いが伝わってきます。

【倉澤 利和】

「吸い込まれそう」(妙高市杉野沢苗名滝)=6月14日
コメント:初めて行った苗名滝迫力満点でした。もう一度行ってみたい所です。
講評:莫大な水量が一気に流れ落ちる様が迫力いっぱいに表現されています。その様子を目の前で感じ取るつり橋の横一列の行楽客を点景に、滝の大きさが比較できました。つり橋なので、もう少し下部分があっても良かったかなぁと思います。
「あの山に登ったのか」(妙高市いもり池)=6月14日
コメント:平成30年6月に登った妙高山(2,454m)。一度は悪天候で登頂を断念した山でした。
講評:撮影会の昼食の後、ぐるりと池の周りを回った「いもり池」。妙高山を背景に「絵」になるところです。かつての想いを込めた一枚。上空の雲の形が面白く撮れました。

 

石渡写真クラブ月例会(5月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(5月)作品&講評 
 気温が上がってきました。家庭菜園の野菜は順調に育っていますが、暑いですね。まだ梅雨入りまで一息あるので、むしっとした湿度がないだけ助かっています。
 梅雨、初夏と本格的な夏はこれからと思うと気が滅入ってきますが、写真の世界では梅雨ならではのショットがあります。花で言えば蓮やアジサイ、しっとり雨に打たれるアヤメなど。涼しさを求め高原に足を運ぶと高山植物、入道雲・・・。
 そういえば間もなく写真県展の今年の応募が始まりますが、昨年の自由作品の部の推薦(最優秀賞)は佐久市の三石敏郎さんの「雷雨」。突然の雷雨の中、ずぶぬれになりながら手をつないで避難する家族のショットでした。
 ネイチャーものも素晴らしいですが、身の回りにはさまざまな事象が展開しています。そんな一瞬にも目を向けてみてください。

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。
※作品の掲載順は「あいうえお」順、一回ごとに逆に紹介しています。

【倉澤 利和】

「昔の面影はどこへやら」(長野市)=3月16日
コメント:今シーズン登山の足ならしとして大峰山付近にいつものお仲間とでかけました。大峰城(模擬天守)です。現在は廃墟になっており、周辺は荒れほうだいでした。何か感じるものがあり撮ってみました。
講評:樹木が何と邪魔な作品と見た瞬間に思いましたが、廃墟となり荒れ放題の大峰城だったんですね。伸び放題の樹木に囲まれてぽつんと建つ廃城。作者の「何か感じるもの」がそのまま伝わってきます。

【小池 公雄】

「澄み渡る球音」(東和田運動公園)=4月5日
コメント:夜桜を撮りに行ってみました。桜満開の陸上トラックの向こう側、芝山で人影は見えませんが、ラケットの音が済んだ空気の中で心地よく響いていました
講評:ライトアップ(自灯り)に浮かぶ満開の桜を手前に配置、テニスコートの照明を背景にサブトラックの環境説明が存分に盛り込まれた構図となりました。タイトル、コメントにあるように春の夜の情景が音付きで感じ取れます。
「春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)」(小川村)=4月12日
コメント:小川村から鬼無里に抜けるアルプス展望道路、少し小高くなったところから小川村を眺めました。春風駘蕩とは春の風が穏やかに吹きのどかな様をあらわす4文字熟語だそうですが、正にぴったり。気持ちの良い風景に浸りました
講評:日本の典型的な農山村と言えばこんな風景でしょうか。手前に菜の花、中景に桜の点在する里山、そして民家と一帯に広がるなだらかな農耕地・・・。まさに春風が吹くのどかな感じの一枚となりました。もう少し時間が早いと霞んでしまった奥の北アが写り込み、さらに絶景になったかと思います。画面がやや左下がりなので矯正を
「着床成功」(小川村)=4月12日
コメント:小川村番所の桜を撮りに行きました。見事な桜に見入っていましたが、ふと根本付近を見たら、苔のついた老木のくぼみから栂(つが)でしょうか、小さな芽が立ち上がっていました。そんなところで大きくなれるの?
講評:小さな芽が主題ですが、よく見つけました。が、やや分かりにくいか・・・。培地となった親の桜の幹の苔と葉の色が同化しているせいかと思います。条件が許せば、もっと近づきアップに、そして望遠系レンズ使用か絞りを開けて主題以外をぼかすと浮かび出てきたかと思います。この手の世代交代などはよく自然林でも見られますが、大きな先代がやがて齢を重ねて弱り、倒れると光が当たるようになり、「さあ、自分の時代だ」と大きくなる・・・。それまでひたすら、年を数えることなく待つ。気の遠くなる話です。

【小島 真由美】

「桜舞い散る」(東部中学校側)=4月11日
コメント:下桜がそろそろ終わりの頃に桜が舞い散る写真を撮りたいと思いました。なかなか舞い散る様子が撮れず苦労しました。何枚か撮った中で一番桜の花びらが舞っている様子が撮れた物です
講評:「桜吹雪を作品に」という目的を持って臨んだところ、意欲が素晴らしいです。手前にぼけていますが散った花びらの塊があり、その上あたりに散った花びらがちらほらと垣間見えます。フォーカスが向こうの桜の木にきていますが、主題は「散る花びら」なので、手前にフォーカスがきてほしかったかと思います。スマホ撮影ですが、一眼デジカメですと、フォーカスをはらはら散る花びら群に「置きピン」(マニュアルモードで随意のポイントに自分でピントを合わせて置く)、そしてシャッタースピードは高速、できれば深度を稼ぐため絞りも開放でなくそこそこに、じっと待って「バラバラ」と落ちてきたら連写。小さな花びらなので凝縮、つまり圧縮効果を持つ望遠系レンズを使うのはそのためです。
また、来期、あるいは紅葉の終わりごろ、落葉が類似のモチーフです。挑戦してみてください。

 

「夜桜と提灯」(南堀公園)=4月5日、6日
コメント:南堀公園の桜は夜提灯がともされとても綺麗です。撮影しに行ったときは誰もいなくて独り占めのお花見となりました。提灯をしっかり写そうとすると周りが真っ暗になってしまい(写真下)、桜をメインにすると提灯が明るい丸になってしまいます(写真上)。両方写す場合どうしたらいいのでしょうか?
講評:両方入れ込むとすると難しいです。少しテクニックを駆使しないと・・・。それぞれのルックスの違いによるものです。従って、一番楽な方法は、主題をどちらかにすることです。逆のものは犠牲になってしまいますが。その意味で、提灯は明るい点になってしまいましたが、桜のぼんやりと夜のとばりに浮かんだ光景は、これはこれでいい雰囲気が出たかと思います。
【解説】=合成
どうしてもという向きには、最近はやりの合成という手を使います。
① カメラ内で
カメラのメニューの中に「多重露出」があります。一枚のコマの中に複数を重ねて写し込むことができます。シャッター前、操作すると「何枚重ねますか」と出ます。この場合ですと「二枚」としてOK。そして一枚目は、桜の方の露出でシャッター切ってください。本来なら、シャッターは次のコマに移行しますが、桜の写ったコマはそのまま残り「二枚目」を待ちます。次に、二枚目は提灯の露出に設定し直してパシャリ。最終的には、桜、提灯それぞれが一枚のコマの中に収まりました。言うまでもなく、二枚とも三脚で固定して写すことが大前提です。そうしないとずれが生じて失敗します。
② 「比較明合成」
もう一つの別方法です。今度は、多重露出でなく、三脚で同じ景色を撮りパソコンで合成する方法です。「比較明合成」と言います。原理は上の多重露出と同じです。桜の露出をまず撮影します。コマを送り次に提灯に合わせた露出で撮影します。それぞれ段階露光をして何枚か撮ります。そして、パソコンにて「比較明合成」ソフト(無料ソフトが検索すると出てきます)で桜、提灯のほどよくマッチングしそうな二枚を合成するとOKです。

【後藤 祥子】

「花の周りで・・・」(石渡)=3月26日
コメント:4月定例会組み直しです。前回は蜂のみにポイントを絞って組みましたが、今回は花にも主題を入れました。何を主題にするか、それによりタイトルも変わってくることを学びました。同じ写真でも何を表現したいかで作品は変わってきますね。
講評:よく「主題(訴えたいこと。伝えたいこと・もの。表現したいこと・もの)が明確」と評価する時に使う言葉があります。そうしたものがなく漫然と撮った写真は、やはり見た目にそれなりにしか写っていません。前回はハチが主でしたが、今回は花にも目を向け花の存在感がぐっと増しました。ハチと花の関係が物語風に組まれたかと思います。欲を言えば(前回と同じですが)、ハチや花に大小や姿態(飛来してきたところ、顔のアップ、脚にためた蜜などなど)をバランスよく組むとさらにグレード、物語り性がアップします。
「春一番」(石渡)=3月24日
コメント:寒い寒い冬の季節を乗り越えて、今年の梅はいつ咲くかなと毎日庭を眺めている中で「今年は梅の花咲かないな」と娘と話していると、遊びに来ていた娘が「咲いているよ」と見つけ今年一番に咲いた花が嬉しくて写真を撮りました。娘が入学の時にもらった植木は今は沢山の梅の実を付けます。
講評:つぼみから開花した一輪。さまざまな思いが交錯しシャッターを押したとのこと、長い冬から到来した春、待ちわびた一輪が咲き、うきうきした喜び、気持ちが伝わってきます。写真的には庭先なので、背景かどこかにその雰囲気が盛り込まれると良かったと思います。

【高山 三良】

「楽園」(石渡)=5月2日
コメント:知人宅の庭はいつでもお花が咲いています。花に囲まれてキューピットや子クマが遊んでいます。雑草のカラスビシャクがかま首をもたげていました。
講評:まあ、数えきれない花々で彩られた庭ですね。手入れもさぞかし大変でしょう。ほとんどが園芸種ですが、マムシグサやウラシマソウに似た雑草が一枚。何か園芸種の仲間に入っているところが面白いですが、よく気が付きましたね。
「神秘のX」(長野運動公園サブトラック)=4月24日
コメント:上弦の月の頃クレーターの壁に太陽光が当たり「X」が浮かび上がって見えることがあります。年に数回2時間ほど。久しぶりに見えました。(左は2021年に撮影)
講評:左写真、赤字の➡をたどるとXがはっきりと見えますね。はるか38万㌔の彼方のこととはいえ、つい先だってアメリカの探査機がこの月の裏側(反対側)をぐるりと人類史上初めて回ったことと合わせ、興味深く拝見させていただきました。「月」でも「星」でも植物でも花でも・・・何か一つのテーマを追い続ける手法というか集大成はいいですね。増々の挑戦、成果を期待します。

【中島 弘】

「僕も一年生」(長野市大豆島)=4月3日
コメント:蜜を集める蜂が花に止まろうか躊躇している様子はピカピカの一年生のように見えました。
講評:止まろうか・・・と見えた?まさかハチがホバリングすると聞いたことがなく、(ホバリングしているとフォーカスが合わせ易いですが)、よく小さなものをシャープに止め収めました。ファイル情報によると、ISOは200、シャッタースピード2000分の1,絞りF5、焦点距離は47㎜。そう遠くない距離で、超高速スピードでオートフォーカス機能がキャッチしたものか。蜜源の花を下部に配置、主題のハチの背景が花でなく単純化した点もシンプルになりました。
「北信濃に春を告げる」(飯山市)=4月30日
コメント:豪雪地帯の水路に溢れる雪解け水と山吹の花が北信濃に春を告げているようでした。
講評:こちらは焦点距離90㎜。花と水が近接して対比、シャッタースピードは125分の1と速い流れにとってはスローシャッター。とぐろ状にうねり泡いっぱいの水の流れを捉えています。花の「静」、水の「動」をうまく組み合わせました。

【広澤 一由】

「黒部のエドヒガンザクラ」(高山村)=4月12日
コメント:先日は未開花、リベンジ撮影に挑戦。見事に今年も咲き誇り、県外(車)からもお花見客が沢山!
講評:満開の桜を周辺の状況とともに描写できました。花見の人たちも適度に分散、いいバランスかと思います。向こうの山里や山の稜線と桜の木が重なってしまいましたが、もう少し近づいて桜の木の上部を空に浮かす感じにすると迫力がもう少し増したかも知れません。
「皇居へ馬車列が行く」(皇居前広場)=4月15日
コメント:国賓等を皇居へ送る馬車列を偶然にも見ることができた。見学者が沢山集まっていたので何だろうと思っていた!撮影準備不足だった!
講評:よく見ると、遠く人だかりが見え、左方向へ進む車列の馬車が見えます。遠めなので、その配置というか状況がよくわかります。慌ててシャッターを押したとのことですが、写真的には?でも貴重な一枚です。「準備不足」と分かっただけでも大いなる収穫。

【牧内 二郎】

「北アルプス」(落合橋下河川敷)=4月8日
コメント:毎年市場団地の河川敷を車で通ると、残雪の北アルプスが綺麗なのでいつか写真に撮りたいなと思ってました。前日が雨だったのでこの日は空気が澄んでいるだろうと思い、ドローンを持って仕事に行きました。途中河川敷に寄ってドローンで撮りました。撮って出しです。
講評:蛇行する犀川とその向こうに長野大橋、丹波島橋、さらにお目当ての残雪の北ア。スケールいっぱいドローンならではの一枚です。上の空部分が多めなので少し削りましょう。超ワイドな写真になってしまいますが、台紙や額を工夫してみてください。
「走る」(運動公園)=4月29日
コメント:走っている人を連写で撮りたいと考えていました。運動公園を歩いていたらサブトラックで短距離走の練習をしている人がいたので、家に帰ってカメラと三脚を取ってきました。撮影許可のお願いしたら、快く承諾していただいたので30枚連写で撮りました。連写した中から5枚を選んで、GIMPで重ねて人物を透過しました。走っている様子を上手く表現できたと思います。
講評:撮影は、三脚で固定し(同じ背景にし)、走り抜けるランナーを30枚連写し写し込みました。加工ソフトでは全部入れ込むと、一枚のカットの中にランナーが30カット入るわけですが、ほぼ等間隔の5枚を選び一枚の中に入れ込みすっきりとした感じに仕上げた(という説明で間違いないか?)と思います。よくオリンピック競技報道で、ハイジャンや棒高跳びで共同通信社はこの手を使い連続写真を一枚にまとめて配信します。
上記解説の「多重露光」設定でも類似のものが撮れます。挑戦してみてください。

【宮澤 一成】

「家族団欒」(小布施ハイウェイオアシス)=5月6日
コメント:5月の連休も最後。この日は、家族連れが沢山来ていました。
講評:下の左右から噴水の水をシンメトリックに配置、中央にどんと大木を入れた構図が安定感を演出。その中でレジャーシートの中に所狭しと固まった家族が昼食?食事。それぞれに食べたり、飲み物をついだり・・・。楽しいGWのひとコマをすっきりまとめています。
「水柱」(小布施ハイウェイオアシス)=5月6日
コメント:子供たちが、噴水の周りを元気よく駆け回っていました。
講評:林立した水柱、人物がその間にうまく一人ずつ入った瞬間をものにしました。それぞれの動きも「動感」たっぷりで軽やかな爽やかな感じの作品です。

石渡写真クラブ月例会(5月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(4月)作品&講評 
 風薫る季節になりました。運動公園のケヤキも萌黄色からすっかり葉が茂り時の流れを実感します。
 今回の例会作品は春を迎えた桜の花をはじめ梅、スプリングエフェメラルと呼ばれるミスミソウ、カタクリなど花物が多く出品されました。ほか、上越や富山など旅先で出合った光景に被写体を求める作品もあり閉ざされた冬季から活動の季節へと移ってきた感がした例会でした。
 暦の上では5日は立夏。残雪の中、田植えや畑仕事など農作業があちこちで散見されます。そうこうするうちに梅雨に突入します。雨や水と絡めた動植物も絵になります。
 クマに注意しながら、楽しくシャッター押しにでかけましょう!!

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。
※作品の掲載順は「あいうえお」順、一回ごとに逆に紹介しています。

【宮澤 一成】

「梅満開」(石渡)=4月3日
コメント:今年も自宅の梅が奇麗に咲いてくれました。
講評:いっぱいある花の中の一輪を右代表としてアップ撮影。生き生きとした初々しさを感じさせてくれます。背景をぼかし春爛漫の宮澤家の庭先を表現できました。
「食べごろかな」(石渡)=4月8日
コメント:初物のアスバラガス、この後、美味しくいただきました。感謝(合掌)
講評:こちらも畑でなく庭先?でしょうか。2本の上部だけですが、にょきにょきと育てた大地まで縦位置で入れた方がよかったです。そして2本が横に並列なので画面が真ん中から割れてしまい“一体感”に欠けます。やや斜めから重ならない程度に仲良く並べた感じにするといいです。「そんな屁理屈どうでもよく、私は『おいしく食べてもらえればそれで満足』」とアスパラが言っているようです。

【牧内 二郎】

「水中ダンス」(上越水族館うみがたり)=3月17日
コメント:上越水族館に行きました。「水中ドルフィンパフォーマンス」でダイバーとイルカが仲良くダンスをしている様子を撮りました。狙って撮る自信がないので、数打ち当たる作戦でショーを見るよりも何十枚も撮ることに専念しました
講評:イルカとぴったり呼吸が合ったダイバーとの湾曲した瞬間をタイミングよく捉えました。スピードがどの位か分かりませんが、ぶれもなく、躍動感あふれる一枚です。ややアンダー気味、シルエット状のトーンも、かえって姿態が強調されたようにも見えます。上部からの太陽光線でしょうかまだら模様も効果的ですが、厚いアクリル板越しなのでややピントが甘いのが苦になります。
「争奪戦」(上越水族館うみがたり)=3月17日
コメント:ペンギンの餌やりを観察しました。餌を奪い取ろうとする様子と、ペンギンの真剣な表情が面白かった。こちらもひたすらシャッターを押しまくった中の1枚です
講評:ペンギンがただ写っているだけでなく、彼らの行動、アクションにまで観察力が及んだことが素晴らしいです。そして餌を奪う瞬間を捉えました。ややシャッタースピードがスローでぶれたのか、フォーカスが主題に合わなかったのか、やや“甘い”ピントが苦になります。明暗ももう少し明るめがいいでしょう。

広澤 一由】

「桜開花!」(須坂市臥龍公園)=4月3日
コメント:桜の開花情報から、高山村のしだれ桜(2箇所)へと出発したが、残念!まだつぼみ!それではと、次に臥竜公園へ行くとありました。桜開花の今年初撮りとなりました。(2点)
講評:アングルが立ち位置(目線)なので背景の臥竜山と重なりごちゃごちゃした感じがします。せっかく済み切った青空ですので、少ししゃがんでローアングルから桜を空に浮かすとすっきりしたかと思います。それと、下の方、右や左に人物が見えますが窮屈です、思い切ってもう少し入れると観桜客のにぎやかさが盛り込まれ、主題の桜を引き立ててくれます。

【中島 弘】

「季節の移ろい」(長野市松代)=4月3日
コメント:松代から撮りました。街中では杏子や桜など春の花が満開を迎えていますが、同じ長野市でも高妻山はまだ雪の中。自然の豊かさを実感しました。
講評:花はモクレンでしょうか。望遠レンズで背景の残雪の山を入れ、植物図鑑的な説明写真から一歩抜け出しています。
「静寂の桜花」(千曲市上山田温泉)=4月8日
コメント:道端に静かに咲く桜を撮りました。当たり前のように普通に咲く花の素晴らしさを再認識しました。
講評:背景を黒にし(よく道端でこのような黒バックがありましたね)、光が当たった桜花を浮かび上がらせました。満開の桜はとかくごてごてとした塊になりがちですが、いい枝を選びすっきり感が出て爽やかです。

【高山 三良】

「海抜0から」(新潟市角田山(かくだやま))=3月28日
コメント:新潟市角田山に登りました。浜辺から灯台脇を通って階段状の登山道を花に囲まれて登りました。振り返れば佐渡と日本海。花が群生ではなく花の山でした。
講評:カタクリ、ショウジョウバカマ、ミスミソウ、キクザキイチゲ・・・。出合った春の花々を中心に、灯台や下界の景色などを散りばめ、「花の旅」を組みにしてまとめました。浮き浮きと花と語らいつつ登った楽しい様子が伝わってきます。

「月と夜桜に誘われて」(長野運動公園サブトラック)=4月3日
コメント:十六夜と八分咲きの桜の下でトレーニングする人や家族連れが思い思いに過ごしていました。動きのある被写体は溶けていますね。(3か所)
講評:夜間照明に浮かぶ桜の下、人物を点景に入れ春の夜の運動公園が情感たっぷりに表現されています。ただコメントにある通り、トレーニング組みの人物の動きが早すぎたためぶれ過ぎて“溶けて”しまいました。すぐ横にいる家族連れは動きが少なくしっかりと止まって写り込んでいます。「動」と「静」が比較できれば、さらに情感がグレードアップしたかとおもいます。では、どうすれば“溶けない”ように写るか?
① ランナーにもう少し遅めの動きをしてもらうよう頼む
② ISO感度をあげてシャッタースピードを早めにする
③ ランナーの走る動きに合わせ「流し撮り」をする
などいろいろと考えられますが・・・はて。

前回の例会掲載「月とツーショット」作品で4枚組の内一枚が合成。皆さん分かります?➡回答は「左上」のカット。運動公園の貯水塔と月の2カットを合成しました。

【後藤 祥子】

「願懸け」(千曲市の武水別神社)=3月21日
コメント:千曲市の武水別神社では絵馬が風で揺れていました。願いは叶ったのかなと思いながら写真を撮り、写真を加工しました。写真として通用するのかとの意見を聞きたいです。
講評:元の画像を加工段階で「水彩画風」にしてみたとのことです(上写真)。そうコメントをいただき、作品を見ると確かに何か微妙に違った感じに見えてくる。しかし、そんなに「水彩画風」でもないなぁ~という感じで、それでは元画像を見させてください。例会後、送っていただいた元画像が下です。多少色調がフラットに(コントラストがなくなった)なり、現実感が遠のいたとでもいいましょうか・・・。どうせ加工するならもっと顕著に、極端に加工してしまう手もあったかなと。
皆さんは、比べてみてどんな感じに?
「写真として通用」論議は私見を以下に。
【解説】デジタル化されてカメラの中に、加工ソフトにフィルム時代よりさまざまな機能や便利なものが搭載されるようになりました。左右(天地)対称、絵画風などのほか夜景、水中、クローズアップなどに特化した撮影がいとも簡単にファンクションを選びシャッターを押すだけでできてしまう。あるがままを写すのが「写・真」ですが、写真が誕生してからもう150年以上経ち、さまざまな進歩をとげ、それがデジタル時代になり拍車をかけている現在。人間の持つあくなき創造、クリエイティブな世界を表出するために、せっかくある機能を使い表現の幅を大いに広げることは結構なことと私は考えます。
「追いかけっこ」(石渡)=3月24日
コメント:庭に咲く春の花の周りでは沢山の蜂が来ていました。写真を撮るにも動きが早くやっと撮れた写真を組みました。撮っている自分と蜂がまるで追いかけっこをしているようでタイトルを付けました。
講評:たくさんのハチを無心で追いかけてシャッターを押す作者の姿を想像します。おしゃれな5角形に、いっぱいやってきて収めたハチを並べましたが、ハチの姿や花の大きさがほぼ同じで類型化した感がします。ハチの姿態や動きの違い、大きさなど変化付けしたものだと組みにする意味合いが出たかと思います。

【小島 真由美】

「夕日と路面電車」(富山城址公園そば)=3月27日
コメント:下の娘と富山旅行に行ってきました。オレンジ色に染まる大きな夕日と路面電車が走る富山の街並みを撮ってみました
講評:水の都、市街地を走る路面電車など富山ならではの特徴を存分に入れ、オレンジ色に染まる落ち行く太陽をタイミングよく捉えました。一日の終わりを告げる風情がたっぷりと表現でき、落日とは反対方向の光景を撮る人物も点景として効果的です。ただ、手前の橋の欄干などがやや無粋に感じ、オレンジ色の川面をできればもっと入れればよかった(そうすると太陽がビルに隠れてしまうか?)と思いました。
「待ちぼうけ」(雨晴海岸=富山県)=3月28日
コメント:写真スポットで超有名な「雨晴海岸」。朝早起きして始発の電車に乗って雨晴海岸へ。女岩の奥に見えるはずの雄大な立山連峰が・・・1時間待ってみましたが見ることができませんでした。
講評:残念!でも、ここを訪れる大半の人は、そういう写真が撮れると「ラッキー」と満足して帰路に。そういう写真は「どこかで見たような・・・」。自分も撮れて満足組みになることも否定はしませんが、写真を志す立場からするとそこから一歩出る(外れる)ことと思います。という視点から言うと、この作品はありきたりのどこかで見たような写真でなく、タイトルとともにその日、その時の作者の状況、心情などがうまく表現されたオリジナルたっぷりの雨晴海岸の作品と思います。

【小池 公雄】

「早春の城跡」(松代城跡公園)=4月3日
コメント:桜だよりに誘われて出かけてみました。櫓跡の桜は8分咲きというところ。お濠ののどかな風情が良かったです。堀の喫水線の石垣あちこちに亀が登ったり落ちたりしながら甲羅干しをしています。
講評:お堀、門がある城跡に桜が咲き、柳が芽吹き今年も巡ってきた春。陽気に誘われて人影もあり、城跡の春の雰囲気が伝わってきます。冬眠から覚めた亀はどこにいるか分かりませんが、甲羅干しの場所を作ってやるといいですね。でも、外来の「ミシシッピアカミミガメ」なら✖です。元々いてはいけないものですから。
「語らい」(上田城跡)=4月3日
コメント:暑いくらいの日差しの中、桜撮影のはしごです。松代に飽きて上田まで足を延ばしました。満開の桜と大勢の人出でとても賑やかでした。桜をまとったカップルがほほえましかったです。
講評:満開の桜は、誰がどう撮っても満開の桜です。作品としては、そこから一歩前進して、桜プラスα(アルファー)。その人ならではの気づき、発見がオリジナル作品となります。その意味で、桜の下でカップルがスマホ片手に向き合って話をしている光景にハッと気づきシャッターONしたところがいいです。右側の椅子にはのんびりと花見をする人もいてにぎやかさを助長しています。ただ、画面がやや左下がりで、苦にし始めると苦になります。
「爛漫」(屋島サッカーグラウンド)=4月8日
コメント:遠目に映える桜に呼ばれて、土手からグランドの横道に降りてみました。手前では芝に灌水、奥のグランドでは長野バルセイロの選手が練習をしていました。日差しは強いが風は冷たかったです
講評:前景に桜をどんとあしらい、水やりの芝生グラウンド、そして再度桜並木、さらに向こうに山並み。絵にかいたように遠近感をもって春が迫ってきます。ズクを出して、グラウンドをあちこち回り、このアングルを決めた行動力が読み取れます。

【倉澤 利和】

「気おつけ」(飯綱町)=3月20日
コメント:りんごの木を支える支柱が奇麗に整備されていましたので撮ってみました。奥にいいづなスキー場・妙高山・黒姫山がみえます。
講評:まだ日によっては寒風が吹くりんご畑ですが、一歩一歩春の芽吹きを待つ気配が感じられます。きれいに並び幾何学的な支柱をよく見つけましたね。まだ作業も始まらない?時期かも知れませんが、点景人物がいるとよかったですね。

 

石渡写真クラブ月例会(3月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(3月)作品&講評 
 4月になりました。最低気温も氷点下になることもなく暖か、昨日31日に長野でも桜の開花が宣言されました。例年、昨年に比べ8日前後早めだそうです。
 運動公園の桜も間もなく、追ってケヤキの新緑と日一日と姿を変えていきます。
 足元から少し遠出、千曲川堤防では畑から逸出した菜の花、桃のピンク花、小布施方面では八重桜並木、そして北上すると飯山方面では、飯山城址公園の桜、菜の花公園、北竜湖、鍋倉山麓の残雪・・・。
 季節の変わり目と同時に、人の体も変調をきたす時期でもあります。体調管理、交通事故、転倒などにくれぐれもご注意、無理なく春を切り取りに出かけましょう。(41日記)

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。
※作品の掲載順は「あいうえお」順、一回ごとに逆に紹介しています。

【小池 公雄】

「縄文の冬と今と」(科野の里歴史公園)=1月25日
コメント:住居の中から空が見える茅葺の家に雪がかぶった。縄文の人たちはどうやって寒さをしのいでたのかなと思いを馳せながら撮っているところに、防寒着をまとった3世代が来て鯉に餌をあげ始めました。防寒着を着ていてもまだ寒い…‥、でした
講評:古代の遺跡、当時の家屋を背景に、雪→冬→寒さを目の当たりにし、今の時代の人たちを点景に入れ考察。煙い茅葺きの室内、囲炉裏の回りでじっと暖かくなる春を待つ縄文の人々、それに比べると何とも暖かな服を着ている現代の人たち。時空を超えた壮大な視点が感じ取れます。
「平和を願って」(長野市善光寺)=2月21日
コメント:夜間撮影の練習のつもりで、善光寺灯明祭りに行ってきました。例年より人出は少なかったかなと思います。投光がまともに当たっている所はまぶしい位に反射して、色飛びしたようです。切り取る構図がなかなか見つかりませんでした。
講評:本堂はそれなりにブルーの色彩が鮮やかで“色飛び”はしていないように見えます。最上部の三角状の金ぴかの部分のことかと思われますが、むしろ神々しくいいかと思います。手前のカップルも、土産売り場の照明を拾って、ほんのりと斜光で顔まで認識できラッキーでした。

【小島 真由美】

「太陽系惑星観察」(信大附属中学校前付近)=2月19日
コメント:夕方、西の空に土星と三日月と水星がみられる日でした。月の地球照も観察ができました。2月から天体ショーはたくさんありましたが、唯一撮れた天体ショーです。会社帰り光害がない場所を探して撮りました。スマホでの撮影です。ぶれないように撮るのに苦労しました。
講評:見事、月の見えない部分が地球の太陽光反射でうっすらと光る「地球照」を捉えました。日が沈んで暗闇になり、明るさを増して来た月を街灯に照らしだされた家並みとともに雰囲気が出ました。ブレを防ぐには何と言っても三脚使用が筆頭株ですが、気を使った点は写真を始めて一歩一歩確実な写真とはどういうものかに近づいている証と思います。できれば、パソコン上で結構ですが、少し画面を拡大、特に主題(ピントを合わせた部分)が大丈夫かどうか確認を。とにかく作品としては人様に見ていただくことを前提に大伸ばししなければならず、ピントが第一歩です。
「冬の大三角形と木星」(信大附属中学校前付近)=2月19日
コメント:こちらも同日南の空を撮影したものになります。冬の大三角形と木星を確認できました。電線を消そうと思いやってみましたがうまくいかずそのままにしました。星の撮影のアドバイスあったら教えてください。
講評:市街地での撮影。下の家屋にはテレビアンテナが写っていて、電線も市街地ならではの産物で、それはそれなりに今の時代や撮影場所などが分かって意味があるかと思います。むしろ、このほかにもっといろいろと市街地ならではのものを入れ込んだ星空もありかと思います。通常の星空は、光害のない山奥など、この辺なら天体観測施設のある小川村、志賀高原など郊外の標高の高い場所がいいですね。遠く県南の阿智村が有名ですが、撮影に関しては長くなりますのでまた別途。

【後藤 祥子】

「光と影」(上田サントミューゼ)=3月8日
コメント:上田のサントミューゼに行った時、ガラスに色とりどりの紙が貼ってあり、影を映し出していました。影も綺麗と思い写真を撮りました。色々な角度から写真を撮ればよかったなと課題が残りました。
講評:カラフルな絵柄とモノクロトーンの上下の対称が面白いですね。影の部分に気づいていい構図(対称構図)にまとめました。欲を言えば、窓の向こうの陽だまりに園児たちが遊んでいる、あるいは日向ぼっこの猫などの点景が入ると違った感じになったかと・・・。
「初冬の川の流れ」(小布施橋)=11月19日
コメント:川を撮りたくて小布施橋を歩きました。普段は車で通っているので、怖さはありませんでしたが、歩いてみると、橋の揺れがすごく恐怖心と戦いながら写真を撮りました。橋を歩く歩行者の気持ちが初めてわかりました。
講評:背景の山並みから推察すると、橋上から北、もしくは北東方向、つまり下流を向かってパチリかと。とうとうとした千曲川の流れ、河川敷内に共生する川柳の群生が空の雲などと相まってドローンによる写真みたいです。ただ、スマホ撮影とのことで超ワイドサイズですのでプリントや額装するには面倒な面もありますので、もう少し狭めたワイドにしたらいいかと思います。

【高山 三良】

「月とツーショット」(運動公園ほか)=2月15日
コメント:月を絡めた写真を撮りたいと狙いました。一つだけ「合成」です。
講評:月をベースに、何かを絡ませる。「何か」をそれぞれ変えて、それに合わせて月の大きさに変化を持たせたアイデア作品。カラス(右上)と貯水塔(左上)は月とともにピントがほぼ合っていて不思議な雰囲気を漂わせています。左下の樹木の枝のぼけも自然でいい感じです。さて、一枚だけ合成とのこと。読者の皆さん分かります?(答えは次回)
「湖面キャンパス」(三才)=2月15日
コメント:昨年8月、蓮の名所を発見し冬の景色はどうだろうと出かけました。枯れた茎が湖面にさまざまな図形を描いていました。
講評:水面に対照的に映り込むハスの枯れ姿。よく狙われる被写体です。いっぱいあるのでその中で面白いもの、何かに比喩できるもの、造形美などを視点に絞り込むと、奇想天外なオリジナルが撮れるかも知れません。

【竹内 一郎】

「ジンベイザメ」(沖縄)=1月22日
コメント:1月19日から沖縄に行ってきました。水族館にはジンベイザメが所狭しと余裕で泳いでいましたが、海に比べると狭いかな?
講評:人物の大きさがほぼ想定できますので、ジンベイザメの大きさが対比できその大きさが分かります。でっかいですね。やや周辺が写り込みすぎなので少しトリミングするとすっきりとした写真になります。

【中島 弘】

「アレチウリの贈り物」(千曲市八幡)=2月10日
コメント:植物にからみつき、日光をさえぎり枯らしてしまう厄介者ですが、河川敷に素敵なモニュメントを残してくれました。
講評:国の特定外来生物で退治することを奨励している植物です。ほかの樹木などに絡みつき覆い、光を遮断し枯死させてしまう恐ろしい植物ですが、こうして見ると自らも寒さで枯れ、こんもりとした造形美を演出します。いい素材を発見、写真に収めたことはアレチウリに感謝ですが、困りものです。種は地面にこぼれ翌年芽吹いてきます。
「春の誘いセツブンソウ」(千曲市戸倉)=3月11日
コメント:遅いかと思って行ってみたところ丁度見ごろでした。多くの見物客で賑わっていました。群生地は暗い林の中でしたが木々の間から差し込む春の和らかい光に浮かぶ可憐な花を撮りました。
講評:手前と背景がアンダーで主題の花に光が当たり三段のトーンがリズム感を生み、春を待ちわびた花が生き生きと喜んでいるように見えます。群生した花がたくさん写っていますが、花1輪は極小なので、もう少しトリミングして右側部分を切り取る(まとめる)といいかも知れません。

【牧内 二郎】

「雪の石渡神社」(石渡神社)=1月22日
コメント:雪が降ったので、雪が解けないうちに神社の写真を撮りに行きました。誰かが参道の雪をかいてくれていました。カメラを参道に置いて見上げる角度で撮ったら面白いかなと思いました。
講評:地面すれすれから仰ぎあげる(下から見上げる)写真なので左右の石柱が曲がって写っています。神社の中央が写真の中の中心線とほぼ同じ垂直なので違和感はありませんが、「仰角撮影の時は中心線をまっすぐ(垂直)に」という原則を覚えておきましょう。さて作品はといえば、人物がいませんが、雪かきをした参道から、何か人の気配を感じる作品です。
「夜明け前の石渡神社」(石渡神社)=1月30日
コメント:雪が降った朝に石渡神社を撮りました。前回は雪に足跡があったので、今回は誰も来ないうちに撮りました。音もなく風もなく静寂の中で、外灯に照らされた神社が印象的でした。
講評:上の写真と比べると、左右の石柱がまっすぐ。今回は多少カメラ位置が高く設定されたせいですね。そして、雪かきが行われる前の感じが写したかったとのことで、早めに勝負して思い通りのカットが撮ることができました。こちらは、コメントの通り“静寂”、“森閑”の雰囲気がたっぷりですね。

【宮澤 一成】

「春を待つ街」(イオンモール須坂)=2月26日
コメント:高い山々は、まだまだ雪景色ですが、市街地はすっかり雪もなくなり春の近さを感じます。
講評:超望遠レンズで撮影、ビル群が圧縮されてどこのビルかまったく判別つかず。写真は写っている建物や山などを当てる(識別する)ことも一つの楽しみです。が、この写真は分からずで、その意味において面白いです。ちなみに、向こうの尖ったピークは「五竜岳」ですが、山も見る場所により少しずつ違ってくるのでこれまた面白い。「マウンテンウオッチング」も写真の楽しみの一つです。

石渡写真クラブ月例会(2月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(2月)作品&講評 
 年度末で、写真愛好家のグループの写真展が続々と開かれています。写真は自分が見て感じたものをカメラという道具を通して表現、その思いを他の人に見てもらい(伝え)、感動や思いを共有するものです。展示する意味は、一連の過程の中の最終段階といえます。
 当石渡写真クラブは、年に一度区の文化祭で展示をしていますが、こうして毎月の例会に持ち寄り勉強する作品を、このような区運営のホームページに毎月掲載させていただいていることはありがたいことです。
 写真を通して、人人とのつながりが一層広がり地域の文化向上に役立てば会員一同幸甚に存じます。 
 間もなく3月。ぐんと気温も上昇し暖かな地域から桜やフクジュソウなど花の便りが届くようになりました。なまった?体をほぐしながら、春の空気を、気配を・・・。カメラ片手にでかけてみましょう。(227日)

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)。
 写真をクリックすると拡大して見えます。
※作品の掲載順は「あいうえお」順、一回ごとに逆に紹介しています。

【宮澤 一成】

「熱いよー」(南堀)=1月18日
コメント:今年の石渡どんど焼き、子供たちが腕で顔を覆い、熱さをこらえながらお餅などを焼く姿に、けな気さを感じ昔を思い出しました。
講評:腕を伸ばし、手や服装で顔を覆い、熱い火の中に焼き物を入れる子供たち。三人三様の格好が面白いです。望遠系レンズで、どんど焼きの中の一場面、一瞬を捉えたスナップショットです。

【牧内 二郎】

「¥盤投げ!」(運動公園)=1月10日
コメント:円盤投げの銅像に10円玉を持たせました。10円玉をクエン酸で洗って綺麗にしましたが、少し汚れていた方が自然な感じになったのではと思いました。円盤投げ写真レイヤー2枚に10円玉レイヤーをサンドイッチして、前面の円盤の部分を削ることで自然な感じに仕上がりました。
講評:一瞬、単なる昔からある運動公園の「円盤投げ」の塑像。近くに建物が新しくお目見えしたので、それと絡めて?何か素材としては単調で何を表現したいか?と思いました。しかし、よーく観察すると円盤がきらり。作者の意図が理解できました。コメントにある通り、クエン酸で洗わずそのままの方が、気づかれなくて“謎解き”写真になったかも知れません。多用は禁物ですが、たまにはこうした“アソビ”も否定するものではないと考えます。それにしても、フォトショップやGMPなど加工ソフト恐るべし!

【広澤 一由】

「燃え上がる炎」(野沢温泉)=1月15日
コメント:一度は見に行こうと思っていた道祖神祭り、近くで撮影出来なくて残念であったが、盛大な火祭りを初めて見て感動した。
講評:データは10分の1秒、絞り5.6、ISO400(ファイル情報)。低速シャッタースピードで炎がぶれて勢いを感じ迫力満点、熱さが伝わってくるようです。その脇の「初燈篭」もぶれていますが、ややシャッターが低速すぎるかなと思います。燃え上がる火はもう少しシャッタースピードを上げてもそれなりにぶれて同じ感じに写ります。それと、「測光」方式はデータから読み取れませんが、マルチパターン測光だと周辺の暗闇もガラガラポンの中でプラスマイナス材料に組み込まれますのでどうしても全体を満遍なく明るく仕上げるように計算されスローシャッター方向になります。どうしたらいいか。この場合、明るい炎が画格内で大きな面積を占めているので、「中央重点測光」で決めましょう。ファインダー内の中央の小さな〇が測光する範囲ですので、そこを炎にあてがい測ります。すると、おそらく10分の1秒ではなく125分の1~250分の1ぐらいになるはずです。これでも火の勢いはあるので、お望みの「ぶれ」は出るはずです。お試しください。
「毛づくろいのおけいこ」(城山動物園)=2月4日
コメント:動物園の猿山では、暖かな陽射しの下で、ボスザル(?)の毛繕いを小猿に教えているような光景が微笑ましかった。
講評:のんびりと強くなってきた日差しの下で毛づくろい。少し前までは、寒さを緩和するため体を集まって寄せ合う「猿だんご」でしたが、季節の移ろいを感じさせてくれます。

【中島 弘】

「田んぼの積木」(千曲市姥捨の棚田)=1月16日
コメント:棚田を下から見上げると田んぼを積み上げた積木のようで美しい。こんな傾斜に田んぼを造ろうと考え、重機もコンピュータもない時代にどのように完成させたのか想像がつかない。耕作の水源、用水路や農道も合理的に配置されている。先人の英知と挑戦力に頭が下がる。
講評:どの角度から撮っても絵になる姥捨の棚田。こんな傾斜地でもコメを作らなければならなかった時代背景はとにかく、棚田から下へと水を流すパイプなどが確認でき、この季節ならではの写真。維持には保存会や全国から集まったオーナーたちの活動が実ってこれまで維持できていますが、手前一帯は耕作が滞っているのか枯れた雑草が何か気になります。
「雪国の日常」(飯山市)=1月25日
コメント:雪かきは雪国の日常的な風景である。ふんわりした雪だが豪雪地帯にとっては命を守る雪との戦いだ。人間だけでない、小鳥や小動物、昆虫や植物も雪と戦いながら春を待つ。
講評:石渡含め長野の市街地は雪の少ない今シーズンですが、一歩雪国飯山に入るとさすが違いますね。幹線道路は消雪パイプがあるので路面がむき出しですが、すぐ脇の歩道はしっかりと積もっています。信号機の上、民家の屋根などにはどかっとあります。除雪に追われる人物を点景に、黒い服装が雪の白とは対照的、少しかがみこんだ格好も動きがあり効果的です。

【竹内 一郎】

「鍾乳洞だ」(沖縄)=1月21日
コメント:Ⅰ月19日から沖縄に行ってきました、3泊4日の工程で中2日雨の旅行となりました、鍾乳洞がとてもきれいで記念となりました。
講評:下の白色は何か氷のように見えますが、まさか沖縄、そうではないですね。上の方から鍾乳洞特有の氷筍が垂れ下がって雰囲気が出ています。が、やや暗めなので「シャドー」部調整して明るく加工するといいでしょう。看板は、できればない方がいいので、隠すか、部分を切り取るかの工夫をするとよかったですね。

【高山 三良】

「R8どんど焼き」(ホクト駐車場)=1月18日
コメント:会場が広く人が散らばっていて、どう撮ろうか思案。あれも入れたいこれも入れたいで記録的な写真になりました。
講評:1枚しか許されないとすると、それなりに考え1番マキシムというかテーマに沿った「どんど焼き」が端的に分かるものを選択しないといけませんね。しかし、複数枚でもOKということになると、また違ってきます。さらに、同格のサイをの複数枚の場合と同じ複数枚でも写真県展の組み写真のように1枚のスペース内に複数を大小織り交ぜる場合と別の「複数枚」使用があります。少し難解になってきましたが、いずれにしろ1枚か組みか、どちらが効果的か、見る人に感動を与えるか、素材(主題=テーマ)によって違ってきます。いっぱい場面転換できる素材があるといって組みにすると散漫になってしまうことがよくあります。かつて、信毎のフォトコンでも組み写真を審査していて「これ、一枚だけの方がいい・・・」という評価がよく出たことを思い出します。
「対比」(水鳥公園・辰巳池)=1月26日
コメント:冬の水鳥公園はカモが噴水に集まり、カワウは羽ばたきを繰り返し、サギは木の上でジーッとしていました。カモが多くカワウが元気でサギは動かず。「白」と「黒」、「静」と「」動、「個」と「集」の対比が面白く組みました。
講評:写真とは、目の前の光景をいかに表現するか、何が素材として面白いか、それをどうやって表現するか、がキーポイントです。たくさんいた野鳥を、色、動き、状態などで識別「対」という視点でうまくまとめました。表現しようとした意図が分かりやすいです。

【後藤 祥子】

「電車が走る」(ホクト駐車場=どんど焼き会場)=1月18日
コメント:どんど焼きの最中何度も電車が通りました。電車をあまり撮らないので撮ってみました。そして、上り・下りを組み写真にしました。写真を組む時のバックの色は写真にどんな影響を考えて色を決めたらいいでしょうか?
講評:いろいろな型の電車がありますが、白の電車に統一し、上り下りを二枚。あまりぶれ過ぎると電車かどうか分かりにくくなってしまいますが、少し低速シャッターで電車をぶらすと動きが出たかと思います。あるいは、電車を動きに沿ってスローシャッターで撮る「流し撮り」でも、逆に背景の家並みや山がぶれて面白いです。背景のバックの色ですが、ダーク系の黒や灰色、ホワイト系の白が多く無難な色ですが、「何でもいい」という訳ではありません。やはり作品の中の被写体(表現媒体)、組んだ場合の効果、全体のイメージなど総合的に勘案決めていきます。かつて、写真県展審査の細江英公さんは「台紙も、その色も作品のうちですからおろそかにしてはいけません」との評を思い出しました。
「凍える夜に・・・」(石渡)=1月4日
コメント:先月の定例会の写真の組みなおしです。風景と月を一体にしました。風景の中に写っていた月は消しました。景色のライトも変わっています。組方で印象が変わる事がわかりました。
講評:前回の作品を講評で指摘、その通りに組み直してみました。いろいろなことを学ばれたかと思います。前回の作品を並べてみます。皆さんはどんな感じに見えます?比較して見てください。(下写真=左が前回作品)

【小島 真由美】

「アジサイの万華鏡」(自宅)=2025年8月2日(白)と9月26日(ピンク)
コメント:季節が違いますが過去の写真を使っての提出です。「バニラストロベリー」は咲き始めは白色で咲き進むにつれピンク色に染まるピラミッドアジサイです。色の変化を楽しみながら万華鏡を使って花の模様を楽しんだ作品にしました。
講評:咲き始めから色を変えてゆくアジサイの花を下と上に対比して並べてみました。下半分が白で、元の花を左に万華鏡で見た様子を中央に。上半分がピンク色で右に花、中央に万華鏡作品。じっくり時間をかけて写真を読み解くとその変化が分かってきますが、ぱっと見では分かりにくいかなと感じます。が、変化する一本の花の変化、万華鏡を使い写真画像にして見た視点、発想は素晴らしいです。もっと、ぱっと見で分かる工夫をし進化させてみましょう。
「通勤の友」(附属中学校前駅)=2025年7月27日(上左)、9月16日(上右)、2026年1月10日(下)
コメント:長野電鉄にはいろんな車両があります。同じ時間でも違う車両になることがあります。ホーム下では走る電車を間近に見ることができ迫力があります。少しずついろんな角度から撮りためた物を組み写真にしてみました。通勤時間は都会の満員電車にも負けないぐらいギュウギュウ詰めになることもあります。次は夜の走っている電車にチャレンジしたいです。
講評:この作品も夏、秋、冬と3回足を運んで組み写真にまとめた労作です。さまざまな角度、カーブミラーに映った電車と変化付けに苦心した跡が読み取れます。が、モンキー号やキャラクター娘などの電車の変化付け、あるいはぎゅうぎゅう詰めの人物がらみの絵柄、さらに春夏秋冬の季節変化などなど思いつくだけでもいろんな捉え方があります。再度、「夜の電車」とともに挑戦してみましょう!!

【小池 公雄】

「記者の眼」(ホクト駐車場)=1月18日
コメント:石渡神社のどんど焼き、風が強く寒い中、熱心に取材をしている記者がいました。「この場面は、記者の目にはどんなふうに映るのかな」なんて思いながら、撮って見ました。
講評:燃えている火の流れ方から「強い風」が表現できました。画面内の人物は手前左の背中の子ども、その向こうにいる赤い服の2人。何と公民館広報の取材中の後藤さん。写真クラブ会員でもあるので、撮影の小池さんはどんど焼きの様子の中の点景人物として配置、作品を作り上げました。お互いに?見合った視点がユニークです。ところで、逆に、後藤さんはどんな風に見えました?
「見張り」(長野市大岡丙)=1月25日
コメント:大岡芦ノ尻道祖神の神面を見に行ってきました。無病息災と豊作を祈る神だそうです。この飾り付けをした人は「昔はこの村に出入りするにはこの前を歩いて通る道一本しか無かった。出入りの度に必ずお参りしたもんだ。これは酒樽、これは鯛、これは杯。藁で作る。毎年1/7の  1時から2時間くらいやるから、見に来て。」北アルプスが一望できてここに住む人がうらやましい感じでした
講評:新装なった道祖神と飾った地元の人が入ったカット、そして向きを変えた向こうに見える山―と3点をセットで組み写真にまとめました。人物が語った言葉がコメント内にあり、読ませてもらうと「なるほど」。組み写真的には道祖神が二枚に出てきてだぶった感じです。むしろ、古老の言う酒樽や鯛、杯などをアップにする、あるいは人物をポートレート風にするなどもう少し変化付けが欲しかったかなと思います。
「将軍様よ」(森将軍塚古墳=千曲市)=1月25日
コメント:雪が降ったので、科野の里公園に復元された住居に雪が積もった写真を、と。見に行ったついでに、古墳に登ってみました。上から見ると善光寺平もなかなかの広さが感じられました。「将軍さんよ安らかに眠っていないで世の見張りをお願いしますよ」 と。
講評:うっすらと積もった雪の中に、森将軍塚とその向こうに善光寺平を斜めに分割してうまくまとめました。中央付近に1人点景として人物がいますが、古墳や景色の雄大さが分かってよかったです。

【倉澤 利和】

「春を待つ」(北部スポーツ・リクリエーションパーク)=2月4日
コメント:ウオーキングを目的にスポーツレクリエーションパークに行きました。何度かプレイをしたマレットゴルフ場がまだオープン前で早くオープンを待ちわびているようにみえました。(4月から使用開始)
講評:思い入れのあるマレットゴルフ場はまだ雪が残っています。ゴルフ場が待ちわびているように、そこに作者自身の想いを重なり合わせた一枚。
「早く」(ホクト駐車場)=1月18日
コメント:毎年恒例のどんど焼きが行われ、孫がもってきたマシュマロを焼きじらして食べさせようとしている様子を撮りました。
講評:何ともあんぐりと口を開け、食べようとした瞬間をうまく止めました。できれば、棒を持った人物の手ぐらいは入れた方が、その関係、必然性が分かりやすくてよかったかと思います。背景が田んぼだけで単純化され主題を浮き立たせています。

石渡写真クラブ月例会(1月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(1月)作品&講評        
 一日のうち昼と夜が半々の昨年暮れの立冬から「米一粒ずつ」長くなったこの頃です。午後4時半というと真っ暗でしたが、今日(24日)は暦の上では「立春」ですが、さすが午後5時半ごろと一時間ほど遅くなって暗くなり、「春だなぁ」を実感しています。日本海沿岸では記録的な大雪、反面、四国や西日本では渇水で水不足と異常気象が猛威を振るっています。地球温暖化の影響とされ、何とかしないと大変な時代に突入しそうです。
 でも、まだ足元の回りは冬があり、まもなく春という季節が巡ってまいります。ありがたいことですね。その自然の恵みに感謝しつつ季節の移ろいにレンズを向けて参りましょう。

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。
※作品の掲載順は「あいうえお」順、一回ごとに逆に紹介しています。

【小池 公雄】

「秋祭りの夜に」(石渡八幡神社)=2025年10月12日
コメント:秋祭り、神社奉納舞いを近所の子らと見に行きました。獅子を見た子の表情が印象的でした。
講評:女の子の眼に映じた白い点が、お月様?街灯?の映りこみでしょうか、一瞬ぎょっとしますが、神秘的でもあり印象的です。できれば獅子とか神社とか何かお祭りの一端が画面内に盛り込めるとよかったです。
「元旦の月」(東和田運動公園)=1月1日
コメント:石渡神社に二年参りした折、空を見上げたら澄み切った青空に少し欠け始めた月と星が輝いていました。12月例会に「満月捕食」のタイトルで作品提出した中で、月と塔を別々に撮って合成する方法があると助言を頂いたのを思いだし、挑戦して見ました。なかなか思うようにはいきません。
講評:再挑戦、その心意気が作品にも表れています。今度は、見事に合成に成功しピントの合った丸い月が写りました。塔の先端がお月さんを狙ってぱっくりと口でも開けているようにも見え滑稽な作品となりました。欲を言えば、お月さんの露出がもう少しアンダーに、“餅つきのうさぎさん”がほんのりと出るとなおよかったです。
「薄氷を踏む」(須坂市臥龍公園)=1月6日
コメント:夕日の中、寒風で池の中を漂う薄氷の上に鴨が乗っていました。水の中に浸っているのとどちらが暖かいのかな・・・・・?と。
講評:ペアのカモでしょうか、先頭にいるカモの足がふいと持ち上がる瞬間を捉え、歩を進めている動感が出ています。そこに夫唱婦随?後に続くカモが真後ろでなくやや角度のある位置がいい感じです。望遠レンズの効果でしょうか、手前、薄氷、水・・・と三様の池の表面も面白いです。

【小島 真由美】

「夕富士を額縁に入れてみたら」(神奈川県城ケ島)=2025年11月23日
コメント:高速の防音ガラスがちょうど額縁のようになって遠くに見える夕富士を額縁に入れたようになりました
講評:夕焼けの富士山。少し小さいですが、真ん中の枠の下方中央のやや右にあります。さすが富士山、小さくても存在感を誇示しているようにも見えます。高速道路を通過中でしょうか、もちろん運転中ではないと思いますが、うまく防音ガラスと組み合わせて作品化しましたね。ただ、少し歪んだ感じ(矯正加工はしたとのことですが)ですが、それがかえってアンバランスで面白いですね。きちんとした本物の額ではないので・・・。
「シルエット遊び」(神奈川県城ケ島)=2025年11月23日
コメント:娘夫婦にシルエットになるようポーズをとってもらいました。新婚さんらしくハートを二人で作っています。それをお父さんが覗いている写真になっています。
講評:被写体のモデルに自分のイメージ通りに形を作ってもらった創作作品。お父さんとのコラボで味付けをプラスとのことですが、お父さんは岩陰に沈んでしまい頭の部分しか分かりません。もっと同じシルエット状にし、3人とのコラボが分かるように表現できるとグレードアップ!それと、時間的余裕があれば太陽がもっと傾いて、💛の輪の中に入ると、これまたもっともっとグレードアップ!!

【後藤 祥子】

「満月の夜に照らされて」(石渡アップルグリム)=1月4日
コメント:配り物をして夜空を見上げると満月です。カメラを撮りに行き撮影。月だけではつまらないなあと思い歩いていると、きれいな光が見え、色々挑戦しました。景色と月を組んでみました。景色の中にも月がうっすらと写っています。二葉堂の看板を消してみました。
講評:前述の小池さんの「元旦の月」作品と似ています。月は四日ほど後ですが、どう撮っても大きさ、欠け具合の違いはあれど月は月。手前(下)の被写体を何に引っ掛けるかですが、うまくレストランのイルミネーションと組み合わせましたね。これも二枚を合成していますが、白い枠をはずし、下写真の右上に月を配置すると「合成」ですが、一枚の作品のようになります。
「ホワイトクリスマス」(運動公園)=2025年12月26日
コメント:大雪が降った時の運動公園です。あっという間に木々が白くなり、花が咲いたようになりました。少しおくれたホワイトクリスマスです。
講評:東北や北陸など日本海沿岸は、多くの犠牲者がでるほどの豪雪(2月初旬時点)。それと比較すると、何と我が石渡地区一帯を含む長野市は雪の少ないことか。今シーズンとしては、運動公園内の木々に積もった雪が貴重で新鮮に見えます。惜しむらくは、何か点景があるともっと引き立ったかと思います。

【高山 三良】

「過去、現在、そして予感!」(石渡=自宅)=1月2日~4日
コメント:穏やかな年明けで十四夜(じゅうしや)別名小望月(こもちづき)、十五夜(ウルフムーン)、十六夜(いざよい)ときれいに輝いて見えました。
講評:小池さん、後藤さんと正月の月を素材にまとめました。煌々と照る月を三人三様、それぞれの表現方法で興味深く拝見させていただきました。満月前後にいろいろな呼び名がつけられているお月さん、それを時間の流れとして捉えて組み写真にまとめ、タイトルとともに個性がキラリ光っています。
「凍てつく前の静けさ」(大座法師池)=2025年12月19日
コメント:冬至前、大座法師池が淵から凍りだしていました。淵の形をなぞるように。
講評:昨年暮れ、これから本格的な冬到来といった頃の作品です。まだ、一面の氷や雪ではなく凍り始めの池。タイトル通り、静寂さが漂う作品ですが、コメントにある「淵の形をなぞるように」とある部分だけを切り取っても面白かったかも知れません。

【中島 弘】

「どうぞ召し上がれ」(安曇野市御宝田)=2025年12月5日
コメント:白鳥を撮りに行ったが白鳥は数羽。たまたまご婦人がカモに餌を撒いていたので撮りました。撒く手をお借りして仕上げました。
講評:餌をやる人、餌に集まり食べるカモたち。カモの上部には、背景と同化した感じで分かりにくいですが、まいた餌が宙に浮かびいいタイミングで捉えています。しかし、餌をやる人の顔や全体が見えず、カモたちが餌を食べる表情も見えにくく辛口評となりますがやや物足りなさを感じます。人物の肖像権の関連がありますが・・・。
「穏やかな年を願って」(長野市)=1月4日
コメント:年初めの例会はアルプスのモルゲンロートと思い早朝に出掛け撮影しました。小型の三脚で設置が悪くピントの甘いショットになってしまった。現像処理で彩度の強調を行いました。
講評:待ち構えるには暗いうちのお出かけ。寒いです。そんな悪条件の中、イメージした作品をものにするために三脚を据えてカメラをセット、じっとその瞬間を待つ。一枚の作品を仕上げることは大変な労力(気力、体力)がないと完成しません。ご苦労様でした。電柱、電線がやや無粋ですが、ホワイトリングを引っ掛け距離感を盛り込ませているところは成功しました。

【広澤 一由】

「2カップルに春が来た」(吉田辰巳池)=1月7日
コメント:小春日和に、カップルと思われる2組の鴨が仲睦ましく寄り添っているのが微笑ましく、カメラを向けた!
講評:左右に二羽ずつ、カップルがいます。中央には一羽だけで寂し気なところが対照的で、主題を盛り立てています。

【牧内 二郎】

「別所温泉駅」(別所温泉駅)=2025年8月25日
コメント:映画『きさらぎ駅』の撮影場所となった別所線八木沢駅を撮りに行きました。八木沢駅は良い写真が撮れなかったのですが、別所温泉駅の待合室の壁と天井がライムグリーンで塗られていて、昭和レトロな雰囲気が良かったです。
講評:一瞬、今は使われていない松代駅と思いました。が、シャンデリアが灯り展示物がにぎやかできれいです。そして、ゆるキャラと手前の人物の程よい間隔に並んで生活感がたっぷりです。

【宮澤 一成】

「ワンちゃんと一緒に初詣」(善光寺)=1月2日
コメント:毎年初詣に訪れる善光寺。着ぐるみを着た子供とイヌ2匹、珍しいので撮影しました。
講評:右には犬二匹。左に子ども1人。どこか無彩色の服装の大人がみんな下を向いた群像が目を引きます。それとは対照的に、犬と子どもだけがカラフルな服装で面白く、子どももよく見ると、ワンちゃんのようにどこか鎖でつながれたようにも見えるところがユーモラスです。

石渡写真クラブ月例会(12月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(12月)作品&講評

 明けましておめでとうございます。
穏やかな天候の初春、今年いっぱい続くといいなあと思いつつ・・・。
2日午後から雪がちらほら、いよいよ本格的な冬将軍到来か。
と思いきや、予報がはずれ、3日も本日4日も好天、穏やかなお正月が続いております。
今年も頑張ってまいりましょう。

 講評は年を越しましたが、昨年最後12月の例会の作品&講評です。
 昨年暮れ、第14回信毎フォトコンテストに宮澤一成さんが応募した作品が佳作に選ばれ1227日の新聞に発表、氏名が掲載されました。おめでとうございました。
 同コンテストは小生が在社時代に関わっていたことがある思い入れのあるコンテストです。入社した1971年直後に「(県内の)写真愛好家のレベル向上」を目的に信毎と県写真連盟共済で始まった歴史の長いコンテストです。数年前にはコンテストの名称、一年内の実施回数などを衣替えしましたが、ほぼ同じ内容で継承されて今に至っています。応募しやすさを考慮、毎回「テーマ」がありますが、今回のテーマは「交」でした。応募総数は248点。入賞、入選、佳作に選ばれるのは20数点ですので、狭き門といえば狭き門。その中に入った宮澤さんの作品は秀逸な一枚だったかと思います。
 コンテストのために写真を撮るわけではありませんが、日ごろ写真を撮っている者にとっては「コンテスト」は一つの楽しみといいましょうか、撮った作品がどのように評価されるかを試すいい機会となる場です。ほかにも写真県展はじめ各自治体の観光フォトコンなどいろいろとあります。ぜひ、「これは!」という写真が撮れたら応募して“運”だめしをしてみましょう。

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。
※作品の掲載順は「あいうえお」順、一回ごとに逆に紹介しています。

【宮澤一成】

「秋の参拝」(上越市春日山林泉寺)=11月15日
コメント:今年の朝陽史跡めぐりに参加したときの一場面です。ぞろぞろと皆で参拝をしてきました。
講評:お寺境内にまだ残る紅葉と参拝する人たちが程よくばらけ(散らばり)、バランスよくにぎやかな一枚にまとまりました。
「うまいカニ~」(糸魚川市マリンドーム能生)=11月15日
コメント:史跡めぐりの昼食会の後、海を見に出てみるとカニを食らう人たちが大勢いました。
講評:ぼつぼつ寒い時期ですが、穏やかなブルーの海原を背景にテトラポットの上が舞台。うまそうですね。口をあんぐりとあけ、細長いカニをぱくり。いい瞬間を捉えました。

【牧内二郎】

「冬囲い」(高田城址公園)=10月21日
コメント:高田城址公園へ行きました。冬囲いの資材が置かれていたので、これは撮影のチャンスなのではと思い、公園内を散策してチャンスを待ちました。赤い服の作業員の方が笑顔で作業されてました。
講評:葉も落ちた冬枯れの桜の木と並行する中低木が雪で押しつぶされないように冬囲い作業。始まるタイミングを待って撮影した労作。アングルが真正面からなので、平板な感じですが、並木をやや斜めに狙うと、奥行き感が出たかと思います。

【広澤一由】

「聳え立つクレーン」(運動公園)=11月28日
コメント:墨盛んに組立てられていく新たな体育館の工事現場には、背の高いクレーンが活躍していた。竣工が待ち遠しい!
講評:真っ青な空のブルーに伸びるクレーンの赤白が対照的。その高さ、大きさが右のアクアウイングや左の総合体育館から推察できます。旧広場に建築という位置関係もよく分かります。手前にケヤキの落ち葉が見え季節感も盛り込めました。
「戦艦『三笠』にて遠い昔を偲ぶ」(横須賀)=11月14日
コメント:日露戦争で活躍した旗艦「三笠」を見学し、ロシアのバルチック艦隊に勝利した遠い昔に思いを馳せた。
講評:港湾の一角に係留されているかつての戦争の戦艦。きれいに保存された感じと青い海を見ていると「平和が一番」と語り掛けているように思えます。

【中島弘】

「えびす講花火」(長野市)=11月23日
コメント:初めて花火の撮影を試みました。事前に調べた条件にカメラを設定し撮影しました。シャッターを押すタイミング、押している時間、暗闇から突然現れる光をファインダーに納める、等々体験から得られるコツを重ねていきたいと思います。
講評:私もかつてモノクロ時代に仕事で撮ったことがありますが、それ以外ではあまり狙わない素材です。が、よく目にする作品は、花火の下に何かを入れるものが多いです。遠くから狙って市街地の夜景、あるいは超接近して有料席のテントや人込みを入れ・・・。それぞれレンズ選択が違いますが、ぼつぼつと経験を積み重ねていってください。暗いですので足元、落とし物に注意してください。
「畑の紅葉」(長野市篠ノ井)=11月24日
コメント:目的の銀杏の紅葉を撮れず、移動中桃畑に遭遇。紅葉した落ち葉、不思議な枝の曲がりを撮ってみました。
講評:世の中、歩いているとそこそこに素材が転がっているものです。それに気が付くかどうか、絵になるぞとひらめくかどうか・・・だけです。その観察、洞察できる眼を養うことです。斜めに傾いた桃の幹と畑いっぱいの落葉が“小さな秋”を演出しています。

【竹内一郎】

「猫が2匹」(自宅)=令和6年                 コメント:我が家には猫が2匹います。ラグドールとシンガプールです。仲がいい時と悪い時がありまして、取っ組み合いもあれば、なでなでしているときもあります。私がさきに行くとまでは長生きしそうです。
講評:種類の違う、太いのと細い猫が二匹。温かそうな部屋で高みの見物でしょうか、カメラ目線でポーズをとっています。洗濯ばさみなども傍にあって日々の生活感あふれる一枚となりました。

【高山三良】

「アスリートは見ていた」(長野運動公園)=12月9日
コメント:令和10年開催の国民スポーツ大会に向けて新体育館の建設が進んでいます。大活躍のクレーンと工事を見守る円盤投げ選手がありました。
講評:大空に高々と伸びるクレーン、着々と鉄骨が組みたてられて姿を現した新体育館。かつて昭和50年ごろに建てられた運動公園施設の一角にある記念のモニュメント「円盤投げ」を引っ掛け、新旧の時の移ろいを盛り込んだところがいいですね。
「ジョビちゃんのお遊び」(石渡=自宅)=11月3日
コメント:ジョウビタキが車の屋根から滑り落ちたと思いました。何度も何度も。リアウィンドーのスロープを利用してスライダーごっこをしていたんです。楽しそうに。
講評:何か小鳥が遊んでいるような感じが羽や体の動きから感じられます。面白い素材を発見、いろいろな角度から大小織り交ぜて組み写真にまとめました。が、起承転結が少し分かりにくいかなー?もう少し、時系列というか「こうなって、ああなった」的に分かりやすく組んだらもっと面白くなると思います。また来たら再挑戦を。

【後藤祥子】

「信号の番長」(石堂町)=11月16日
コメント:なぜか嫌われ者のカラス。ごみをあさったりと人間に害を与えている印象がある。「自分を見て」と言わんばかりに信号の上にいて「いいことをしているよ」と必死になっている姿を撮りました。本当は賢いカラスです。
講評:中央の信号機の上にいますが、向こうの街路樹の葉の色と同化してしまい分かりにくいです。光線状態はどんなあんばいだったです?カラスは羽が黒いのでカッと太陽光線が当たる時間帯、もしくは背景を後ろのビルの白にすると浮いて見えるかと思います。
「葉の個性」(自宅庭)=12月2日
コメント:秋も終わり冬になりました。木々の葉の個性を発揮し表現できるのは、秋なのですね。太陽に照らされ美しい見えたままを写したいのにまだ技術がおいつきません。今年の秋の一枚です。来年は少し上達したいなあ・・・
講評:真っ赤になった葉の色、きれいですね。後ろにはやや黄色のもあり・・・。色味をもっと鮮やかというか、太陽光線の反射をもう少し除くと違う発色となります。そうするには、PLフィルターというフィルターをかけてみましょう。別名「反射除去フィルター」といいま、テカテカした反射や水面に映った空の反射などを除いてくれて鮮明になります(なるはずです)。それと、ご自宅とはいえ、画面の中に少しだけでも主題の向こうに見える景色、街並みとかなんかを入れると“作品”により近付きます。

【小島真由美】

「海で見る夕日」(神奈川県城ケ島)=11月23日
コメント:長野県民の私にとって海に沈む夕日は滅多にみることができません。本当は水平線に沈む夕日を撮りたかったのですが、帰りの時間もあったのでオレンジ色に染まった海の夕日をとりました。城ヶ島はウィディングフォトが有名な場所で、この日4組の方が写真を撮っていました。その様子も映っています。
講評:向こうの岩の左側に写真を撮る人とカップルがいますが、岩の黒と重なってしまい分かりにくく残念です。岩の上にいてシルエットでもその様子が見えると点景として申し分ない作品になったかと思います。
「幻日」(神奈川県城ケ島)=11月23日           コメント今年2回目の「お福分け」になります。幻日を見ると「幸運が訪れる前触れ」と言われています。皆さんにいいことが起こりますように。この写真(写真下)は色を調整したものになります。実際はIMG_9294(写真上)になります。どこまで加工していいのかわからずご意見ききたいです。         講評:いい場面に遭遇しました。ややマゼンタ(赤)色を調整し加工、夕焼けのイメージが増しいいかと思います。近年、あまりに極端に色調やコントラストなどを強調、本来の自然な感じが損なわれるケースが目立つ傾向にあります。気を付けましょう。後、トリミングですが、下の岩の面積が多すぎなのと逆に上の雲のある空間の上部をカットしましたが、下の岩の面積はもう少し少なめに、上の部分は元にしましょう。すると主題の幻日がもっと存在感を増してきます。

【小池公雄】

「満月捕食」(運動公園)=12月5日
コメント:高山さんの投稿を見て、月が貯水塔に被る所を狙いに行きました。いざ構えてみると月の移動が意外に早くてまごついているうちに構図が予定と変わってしまいあわてました。月も貯水塔の先端ももっと輪郭がはっきり撮れる方法を教えて下さい。
講評:目の前の被写体はすぐそこで、月ははるか36万㌔の彼方。いくら被写界深度(絞り)を深くしても両方にピント合致は無理です。どっちかにフォーカスを合わせる、自分の主張したい方に合わせることでいいかと思います。その点で、この作品はご苦労なさったようですが、これでいいかと思います。はるか遠く霞んだお月さんを塔が「ぱくり」というイメージは出たかと思います。両方にピントを合わせる方法は「合成」という手法を使います。つまり塔にピントのあった一枚のカットと月にピントを合わせ、なお大きさも適度に大きくしたお月さんのカット、この二枚を一枚の写真の中に合わせてしまうというやり方です。方法はいろいろありますが、長くなるのでここでは割愛します。
「逃げろ逃げろ」(川中島古戦場)=12月7日
コメント:秋の日暮れ近くに川中島古戦場に行ってみました。木々の葉は落ち、池の草も立ち枯れて、岸辺の木々とともに池に写り込んでいる中に鴨が対岸へ逃げる水紋をつくり、おもしろい線だなと思いました
講評:水面に写り込んだ冬枯れの木々の影がゆらゆらと、鴨の動きとともにきれいというか、初冬の風情を醸し出しています。カモの水紋もいいですが、むしろ木々の映りこみを中心に画角をトリミングすると別の感じの作品になります。
「寝鴨に冬間近」(川中島古戦場)=12月7日
コメント:午後の弱い日差しの中で鴨が羽に頭をうずめて休んでいました。来る寒さに体力温存か?最初はどういう格好をしているのか分からず、不思議に見えました。
講評:お腹が満ちると?じっと動かず、コメント通り「体力温存」かと思います。羽毛をまとい暖かのはずですが、頭部を隠すように背中の方を向きます。みんな同じ格好をしているのでユーモラスです。望遠レンズによるものでしょうか、ややフォーカスが甘いです。手振れ防止にはご面倒でも三脚使用を。

【倉澤利和】

「日向ぼっこ」(飯綱町)=10月28日
コメント:リンゴ農園にバイトに行きりんごの葉摘みをしている時、りんごの上に乗っているカエルが目に入りました、こちらを見るのを待ってスマホで撮りました。
講評:仕事の合間によく見つけましたね。そして、それを作品にしようとカメラ目線になるまで待って収めた心意気がいいです。今はスマホという撮影の武器がいつも身近にあり便利な世の中、というか写真というものが生活の中に完璧に居座った時代ともいえます。とにかく、いろいろと難しい操作とか、いい写真とか何とかはそっちに置いて目の前にあるものを、身近なところにあるスマホで撮る、残す。これでいいのだと思います。と、カエルが問いかけているように見えます。

 

石渡写真クラブ月例会(11月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(11月)作品&講評 
 暑く、長引いた夏からあっという間に過ぎ去った今年の秋。運動公園のケヤキも吹き溜まりに落ち葉がどっさり。菊づくりに欠かせない腐葉土のためにせっせと掃き集めては袋詰めする光景が、冬近しを感じさせてくれます。
 師走に入り、そうはいっても冷え込みが増して参りました。奥信濃では漬け物や家屋や樹木の囲いなど冬支度が本格化、真っ白な雪景色もすぐそこまでやってきています。
 今年はどんな年だったでしょうか。残り一カ月。
 インフルエンザが流行っております。注意して新しい年を迎えましょう。

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。
※作品・講評の順番は、会員の氏名を「あいうえお」順に、月ごとに逆にして紹介しています。

【小池公雄】

「小春日和の湿原にて」(志賀高原・田の原湿原)=9月27日
コメント:爽やかな秋日和、志賀高原に遊びに行ってみました。未だ、周りの木々は緑が強かったですが、たまたま、ワレモコウを発見したので撮ってみました。近くで水彩画を楽しんでいる夫婦も居たりして、とても気持ちの良い散策になりました。汚点の様なものが写り込んでいますが、消し方が分らないのでそのまま出します。
講評:草地が少なくなった現在、珍しいですね、ワレモコウ。この植物を食草とするチョウ「ゴマシジミ」が長野市霊園に生息し、つい半月ほど前に信毎に違法採取され困った!という記事が掲載されたばかりです。横道にそれましたが、見事な群落をローアングルですっきりまとめました。青空と雲もいい感じです。近くに見える山の稜線が群落の向こうに垣間見えますが、もう少しワレモコウの上あたりに位置すると高原の環境が分かってプラスになったかと思います。ワレモコウの下部にある薄赤の点は、おそらく逆光の光線がレンズに差し込んだ結果できる「ハレーション」の一部と思われます。加工ソフトで画面内にあるほこりやごみ、邪魔な物?などを除去する「レタッチ」を駆使すると苦にならなくなります。
「初秋静寂」(志賀高原・一沼池)=10月2日
コメント:未だ緑が濃く、岸辺のシダ?が紅葉し始めたばかり。人影も少なくとても静かな湖畔、湖面が深い色に反射していて神秘的でした。
講評:コメントの通り、岸辺のあたりは紅葉が始まっていますが、ほかは少し早めの感じですね。水面の映り込みもいい感じですが、手前のものはまだグリーン(常緑樹ならこのまま?)で夏と秋が混在している風情。季節の移ろいといえばその状況が入り交じった色彩が面白いです
「錦秋の奥裾花」(奥裾花ダム)=11月5日
コメント:奥裾花ダムの橋の手前までしか行けませんでしたが、紅葉を見に行きました。見渡す限りの見事な紅葉でした。橋の直線部が気にかかりましたが、解決策が見当たらなかったのでそのまま撮ってみました。
講評:裾花渓谷は、川沿いの眼前に広がる紅葉が圧巻。この赤い橋もよく被写体として盛り込まれる素材ですが、左奥に中西岳か堂津岳?でしょうか、山塊も垣間見えスケールたっぷり、水面のさざ波様の模様も効果的です。一番下の白い構築物は中途半端なのでカットしましょう。

【小島真由美】

「つかの間の休憩」(黒姫グリーンガーデン)=9月28日
コメント:コスモスの撮影に行ったのですがコスモスが終盤となっており、希望通りの写真を撮ることができませんでした。コスモスの他にもダリヤとかお花がたくさん咲いておりトンボも多く飛んでいました。トンボは人が近づくとすぐに飛んでいってしまうので正面からではなく後方から撮りました。バックにススキやコスモスがあって(ボケていますが)秋らしい1枚になったと思っています。
講評:そうですね。花々や草木がぼけて写り背景としては秋の雰囲気が満載です。ただトンボの向きが右向きなのに対し、止まっている草花の位置がやや右寄りで惜しいです。常套的ではありますが、普通トンボの向いている方向をあける。つまり、画面の左側に位置すると、その右側の“空気感”が余韻をもって迫ります。
「紅葉のパレット」(長野東和田公園)=11月8日
コメント:お天気もよく運動公園の紅葉が見頃に思えたのでお散歩に出かけました。1本のもみじが角度によって色が違っており秋の移り変わりが1本から感じられ組写真にしました。タイトルですが「紅葉のパレット」か「紅葉のグラデーション」で悩みました。どちらの方が写真のタイトルとしてよかったでしょうか?
講評:「角度」、つまり葉に当たる光の差し込み方の違いにより見え方が違ってきます。同じものでも順光、逆光、斜光などにより見え方が異なって見え、その違いによく気が付きましたね。特に赤色の紅葉の写り方が下、右上、上中と微妙に違っています。タイトルは迷うところですが、私は「パレット」の方。グラデーションは意味合い的なものから少し別ではと・・・。

【後藤祥子】

「秋祭りの終わりに・・・」(石渡八幡神社)=10月13日
コメント:楽しい太鼓や笛の音・人の声がお祭りの終わりと共に消えていく。神社をまとっている空気が「来年また待っているよ」と言っているように何だかもの悲しい寂しさをかんじた。写真が曲がっているのか、何処を基準にしていいか教えてほしい。
講評:本番のにぎやかなショットは「石渡つうしん」に掲載。その本筋とは違う視点で舞台となった神社境内をモチーフに作品化しました。喧噪も去り、また元の姿に戻りつつある神社、狛犬や灯篭、ご神木・・・。片付けに追われる当番常会の皆さんが垣間見え、その瞬間に思いを馳せた後藤さんの気持ちが伝わってきます。画面の傾きの基準は「画面内に写っているもので本来垂直の物、電柱や建物の柱などが「垂直」であるかどうかです。ワイド系レンズで歪んだ場合は、画面中央にある柱、ビルの立ち上がりなどを垂直にして左右はそれなりに。従ってこの作品は右奥にある電柱、社の柱や壁、石碑などがほぼ垂直で曲がっていません。
「町中にある秋の始まり」(長野運動公園)=11月6日
コメント:日に日に寒さが増してくる。あんなに暑かった日々が嘘のように温かな衣類を1枚羽織る。緑・赤・黄色と葉の移り変わり、冬に耐えてまた来年成長した木々に出会いますように・・・
講評:運動公園の「紅葉」とか春の「桜」を素材にした場合、よりよく見栄えのいい写真に仕上げるため余分なものを除外して、核心部分を主にまとめることが普通です。が、この作品は、そこに存在する何もかも、すべてが素材。紅葉も、道も、道路の標識も、陸上競技場も、空も、雲も・・・。そしてそれを目にする自分自身も。(哲学的領域に入り込んできました?が)そんな素材のすべてを絞り込みまとめてしまうのでなく、総花的といいましょうか、目の前に見えるものすべてが被写体として「私にとっては大切」という視点からこの作品が誕生したかと推察します。

【高山三良】

「短い秋を思いっきり」(竜が池)=11月10日
コメント:雨模様のおかげで反射のない色濃い紅葉が撮れました。
講評:写真県展に入賞、入選のあるベテランカメラマンが「私は雨降りでないと撮影にでかけません」。というほど、雨降りの、日が差さない情景はそれなりに魅力的です。しっとり感みたいなものが画面から感じられます。逆に陽光があると葉の表面はてかてかと反射し、水面には波の状況にもよりますがその映り込みがくっきりとしてしまいます。
「八子ケ峰から」(茅野市八子ケ峰)=11月8日
コメント:蓼科山を眼前に登り振り返れば車山、白樺湖。山頂からは八ヶ岳、南、中央、北アルプスまで。
講評:長ーい裾野を引いた八ヶ岳、霞んで見える向こうは南アルプスでしょうか、手前のススキの群落から奥行きたっぷり、スケールの大きい作品となりました。

【竹内一郎】

「電車」(村山)=11月6日
コメント:いつも見ている長野電鉄の車両です。たまには写真を撮ってみますか。
講評:家の中でも、庭でも、はたまた一歩出ると写真になるものはいっぱいあります。「撮ろう!」というその気持ちが第一歩かと思います。スカッと晴れた青空と郷土の山飯縄山を背景に、さっそうと走る電車が勇壮に感じられます。周辺の草木の紅葉も季節感を表しています。左側にある「むらやまはし」は読み方が「むらやまばし」ではないんですね。調べたら
連濁とは
• 後の言葉が濁る現象: 二つの言葉が組み合わさって一つの言葉になる際、後ろの言葉の最初の音が濁る現象です。
なんで?「むらやまばし」の方がしっくりしますが、どうして?

【中島弘】  

「もうすこし」(長野市大岡)=10月24日
コメント:毎年1月に各戸からしめ縄が集められそれらを元に石碑に神面が飾り付けられる。今年もあと僅か。神面に風格と少し疲れも漂う様子を撮りました。                講評:今年は長く暑かった夏、米騒動といろいろとありました。色も褪せ、少々疲れた様子の守護神。が、師走に入ったものの今年はまだ終わったわけではなく、もう少しがんばってもらわないと・・・。そんな願いが色あせたわらから感じることができます。「シーズンを終えて」(千曲市聖湖)=10月24日                コメント:夏シーズンから紅葉前の湖は人影も少なく、桟橋に並ぶアヒルボートがユーモラスで気持ちを和ませてくれていました。                           講評:♪いまはー もうあき。だれもいないうみ♪懐かしい歌を連想する一枚です。アヒルボートと手前のボートを主題に、望遠で引っ張るか、あるいはワイド系レンズで迫るか、もっと強調すると印象がもっと強烈になったかと思います。

【広澤一由】

「秋を彩るヒガンバナ」(墨坂神社=須坂市)=9月27日    コメント:墨坂神社境内がヒガンバナの群生となっており、赤一面の花で鮮やかな景色に感動しました。            講評:群生すると見事なヒガンバナ。圧巻ですが、やや周辺環境の説明不足かなと思います。上部に少しあるといえばありますが、黒くつぶれてしまい分かりづらいです。左奥には何か見えますがこちらも同様です。じゃあ、どうしたらいいか?そうですね。撮影する時間帯、天気具合による光具合を考慮し背景が多少でも写り込むような露出バランスを・・・。

「昌禅寺の紅葉」(上松=長野市)=11月12日=2点
コメント:秋晴れを待ち、昌禅寺の紅葉を撮りに出掛けた。見物人が他にも数人、今年も素晴らしい紅葉に感動した。
講評:上の作品は、露出の測光を向こうの紅葉に合わせるともっとアンダーになり飛んだ調子ではなくなります。構図的には門を「囲み構図」として使いしゃれた感じです。
下の作品は、右下にある石仏群がアンダーになってつぶれてしまい残念です。日が当たらない曇り、もしくは雨降りの満遍なく光が回って撮れる日を選ぶといいです。ただし、向こうの紅葉はこんなにカラフルではなく、しっとりとしたイメージになってしまいますが・・・。

【牧内二郎】

「ひと休み」(中野市一本木公園)=10月117日
コメント:一本木公園『秋のバラまつり』に行ってきました。バラを撮影していたら珍客に遭遇しました。逃げないよう気を付けながらもう片方の手でスマホ撮影しました。
講評:小生もかつて似たことがありました。週刊長野で動植物を連載、チゴハヤブサの野鳥を撮影中でした。200-500㎜という超望遠レンズで高い樹木の上を狙っていたら、レンズフードの上に小さな昆虫が・・・。何とハラビロカマキリの幼虫でした。体長4センチ前後と小さかったのですが、かつて成虫を写真に撮ったことがありすぐ分かりました。普通のカマキリと違い南方系の珍しいカマキリで、予備のコンパクトデジカメでパチリ。鳥と昆虫と二つ、この日は一石二鳥の収穫がありました。ということで、この作品もバラを撮影中とのことで背景にバラが写っていますが、そっとスマホにてカメラを構えた自分の手に止まったトンボをパシャリ。「逃げるな!逃げるな!」と頭の中を真っ白にしてシャッターを切った牧内さんの緊張感が伝わってきます。

【宮澤一成】

「ヤギと一緒に紅葉狩り」(戸隠鏡池)=11月4日
コメント:ヤギを連れている女性を発見、珍しかったので撮影しました。
講評:そこにいる人物や人の動きを素早くキャッチすることにたけている宮澤さんならではのショット。すかさず、お馴染みの鏡池を背景にし、タイトルも気の利いたものに工夫しました。ヤギが画面の端っこですが、これが返って緊張感というか瞬時の出来事みたいなものが感じられ面白いです。
「冬近し」(戸隠=とんくるりん付近)=11月4日
コメント:路肩にはうっすら雪の後、奥の山は雪景色、少しずつ冬が近づいているようです。
講評:夏が長く、秋は少し?でも、確実に季節は巡り冬がもうすぐそこまで。秋を代表する植物ススキの群落を手前に、中継の山塊、その向こうに秋によく発生する霧(雲海)、さらにその向こうには雪を抱いた北ア連山。右ピークは五竜岳でしょうか、遠近感たっぷりスケール大の作品となりました。