令和7年どんど焼き行われる
積雪もなく好天に恵まれた19日、石渡区の「どんど焼き」が行われました。氏子総代、育成会、公民館などの主催で、昨年まで実施してきた長野運動公園東の空き地が公園周辺整備のため使うことができなくなり、南堀のホクト駐車場に場所を移してのどんど焼きとなりました。
(写真・文 石渡つうしん記者 増田今雄)
準備
昨年1年間、区民の安泰を見守ったお札やだるま、そして今年一年の健勝、幸福を祈願した松飾りや門松の正月飾りは、早朝に育成会の児童らが各戸から回収、最寄りの公園(区内5カ所)に集めました。午前9時半過ぎ、軽トラで会場に運ばれ、主催者関係者らがお飾りの金具やビニールなどを一つ一つ丁寧に点検し除去、次々とやぐらに組み立てました。だるまは金づちで頭部と台座に穴をあけわら縄で連結、やぐらを囲むように飾り付けました。最後に、昨年暮れ石渡八幡神社の拝殿前の交代したしめ縄をやぐら上部に飾り一基が完成しました。
集積所にだるまやしめ飾りを持ってきた家族連れ=かつら団地北遊園地(5常会公園)

各戸から集めたお飾りは軽トラに積み込み南堀の会場へ=かつら団地北遊園地
正月飾りの金具やビニールひもなどはペンチやニッパなどで分離、除去。次々とやぐらに積み上げられました


だるまは金づちで頭部と底に穴をあけ(写真上)、わら縄で連結(同中)。やぐらを囲むように取り付けられました(下)

最後に石渡八幡神社拝殿前のしめ縄を飾ってやぐらが完成(写真上)。遠く長野市のシンボル飯縄山と共演(下)

願い事が書かれただるまや正月飾り=写真上。中には、剣道で使われた竹刀も=写真下。お焚き上げをじっと待つ
お焚き上げ
午後2時前には主催者、消防団、さおや柳の枝などにお餅を付けた親子連れなどの区民が続々と集まりました。会場周辺は畑や田が広がり風も微風。遠く飯縄山や東の連山が青空に映え、絶好の“どんど焼き日和”となりました。
徳武美喜男氏子代理が司会、進行。まず、廣澤幸一氏子総代がやぐらの周りをお神酒で清め、いよいよ点火。竹内一郎区長、氏子総代、松田由香育成会長、笠原久善公民館長がたいまつで灯すと見る見るやぐらは火に包まれ、燃え上がりました。
お神酒でやぐらを清める廣澤幸一氏子総代
氏子総代、育成会長、公民館長、区長がたいまつで点火
青空を焦がし一気に燃え上がるやぐら
均等に燃え上がるように火の管理をする消防団員
飛び入りで書き初めを投入する姿も
「熱っつ~」。区民の安泰を見守っただるまも“最後”。「ありがとう!!」
やぐらを遠巻きにし、燃え尽きるのをじっと待つ区民ら
無病息災・家内安全
焼き終えた炭火(おき)で焼いたお餅を食べると今年の無病息災、家内安全、商売繁盛などが叶う。いにしえからの伝統に、区民は、竹や菜園用のイボだけ、柳の木の枝など思い思いのさおにお餅やマシュマロなどをぶら下げ、遠巻きにして火が下火になるのをじっと待ちました。
火の温度は数百度超でしょうか、時折、門松の竹が「パン」と大きな音ととに破裂。消防団員の皆さんが火が均等に焼きあがるよう、焼き残ったダルマを中に入れたり、かき回して火の管理をしてくれました。
点火後約40分。「ぼつぼついいですよ」と徳武氏子代理のアナウンスが流れると、一斉にお餅などをぶら下げた区民らが残り火を取り囲む。炭火(おき)を目差してさおを伸ばす。しかし、肌がもろの顔ばかりが熱い。手や帽子などで顔を覆いながら焼く姿は、いつもながらのどんど焼きならではの光景です。
お餅のほか、スルメ、マシュマロ、たい焼き、サツマイモなど焼き物は多彩。焼きあがると早速口にし、「ことしも無事、健康で、平和でありますよう・・・」。
ほぼ鎮火し燃え残った炭火(おき)の中に、さおを伸ばす区民
近づくととにかく熱い。顔を背けたり、帽子で覆ったり・・・
柳の枝にスルメとマシュマロ

中にはたい焼きや焼き芋を焼いた家族も
焼きあがったお餅を早速口に。今年も無病息災、安全!
場所が例年と違い少し遠かったためか、参加総数はこれまでの200人越えより少ない150人余。およそ1時間で無事終わりました。
関係各位の皆さま、そして参加の区民の皆さま、お疲れさまでした。