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石渡写真クラブ月例会(2月)作品&講評

 

石渡写真クラブ月例会(2月)作品&講評
 つい先日までは4月並みの暖かい日が続いたかと思えば、また冬に逆戻りし寒い朝が続きます。でも、確実に太陽の光は強さを増し、一歩一歩春に近づいていることを実感します。わが庭先のロトウザクラのつぼみも膨らみ始め、少しだけピンク色になってきました。
 三寒四温の繰り返しで間もなく春彼岸。「暑さ寒さも彼岸まで」です。
 更埴のセツブンソウ、大岡や七二会のフクジュソウ、里島発電所奥、朝日山山ろくのカタクリなどスプリングエフェメラル(春の妖精)と言われる花々が咲き始めています。私たちも、冬眠からぼつぼつ目覚めて野に山に出かけましょう。
 アンズ、桜と忙しくなります。

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。

【宮澤 一成】

「福豆ちょうだい」(善光寺)=2月3日
コメント:善光寺節分会の福豆を貰いたくて、一生懸命手を伸ばす子供たちが可愛かったです。
講評:肖像権の問題がすぐ浮上してきますが、福を求める人たちの普遍的な行事なのと、特段写っている人物の表情や動きを意図的に揶揄(やゆ)するようなカットではなく大丈夫かと思います。ただ、中央の黒服の大人がやや邪魔?で重苦しい感じがします(失礼)。もう少し、立ち位置を半歩左にし、男性を画面右に追いやって、ほかの皆さんの表情を見せると迫力が増したかと思います。

【廣澤 一由】

「いただきま~す!」(自宅庭)=2月7日
コメント:30㎝を超す久々の大雪による食糧難に、りんごを提供したところ、ヒヨドリが早速見つけてついばんでくれた!
講評:前回は珍しいツグミでしたが、今回はヒヨドリ。ヒヨドリには申し訳ないのですが、羽の色が地味でインスタ映えしない鳥です。どうするか?何か動き(アクション)を狙うしかないです。高山さんの作品「羽ばたき」のように羽を広げた瞬間とか、ほかの鳥と餌の奪い合いなどなど。その意味で餌をついばんだ瞬間をうまく捉えました。

【中島 弘】

「雪国の日常」(飯山市)=1月17日
コメント:雪国の日常の一瞬を撮りました。
講評:以前、道路脇の雪の壁沿いに歩く老婦人の作品がありました(2022年2月例会=写真下)が、同じ場所だそうです。人物や車が行き交う雪国の生活道路なのでしょう。比較してみると雪の多さの違いが分かり、地球温暖化の一途をたどっていることがはっきり分かります。貴重な記録写真です。
「生活をつなぐ一両」(栄村)=2月4日
コメント:JR飯山線の森宮野原駅近くの橋の上から、豪雪地帯の生活を支える小さな一両を撮りました。通過時刻に合わせ待機し、久しぶりにシャッターを押すワクワク感を楽しみました。
講評:左を流れる千曲川、それに沿って走る飯山線。構図は逆ですがアルファベットの「C」構図で画面全体に流れを演出しています。それだけは味気ないので、電車一両を付加、計算通りの作品に仕上がりました。
※原稿を出稿した12日、信濃毎日新聞の14・15ページに同じ場所の写真がドーンと掲載。季節は秋ですが、東日本大震災の翌日に栄村を襲った地震特集でした。
早13年。備えあれば…です。

【竹内 一郎】

「ごはんですよ」(渋温泉地獄谷)=1月24日
コメント:お猿を見たいと孫が、何年かぶりに地獄谷に行きました。9割ほどが異国の人でにぎわっていました。ちょうど餌を撒く時間帯に遭遇、飼育係の後を追いかけてゆく姿が何とも!
講評:中央に餌をまく人がいて、ばらまかれた餌を求めて集まった猿たち、それぞれの姿態が面白いですね。お腹を満たすのに必死のようです。餌をまく人がこっちを向いているとなお、よかったかなと思います。
「見つめられると照れるじゃないか」(渋温泉地獄谷)=同
講評:こちらは1匹のポートレート。竹内さんとにらめっこした瞬間をパチリです。周辺の倒木や岩がサルを中心にほどよく分散しながら中心のサルを囲んだ「日の丸構図」で、見る人を主題のサルにすーっと視線誘導してくれます

【高山 三良】

「羽ばたき」(自宅)=1月9日
コメント:メジロ、ツグミ、ムクドリ、ヒヨドリ、オナガなどがエサ台にきてくれます。ジョービタキ、スズメはリンゴが好きではないようです。エサ場の交代を撮ることができました。
講評:オナガ2羽が餌場から飛び立った瞬間を止めました。写真の持つ特性“ぶれ”を使い、写真でなければ見えない(分からない)世界を表現しています。餌台のリンゴやナンテンの実は静止し、鳥は動き「静」と「動」が対照的に同居した作品です。
「一度きりの姿」(柴山から(運動公園))=1月17日
コメント:散歩の途中で珍しい雲を見かけました。常に形を変えています。同じになることはありません。
講評:いい被写体を見つけ写真に収めました。似た状況はしばらく続いたかと思いますが、刻一刻と姿を変えてゆくところをよく観察、その感動が伝わってきます。大げさに言えば、地球が誕生して約 50億年のうち、一回だけの場面に遭遇、そのことに思いを馳せながらシャッターを押した気持ちがタイトルやコメントに込められています。一期一会を写真に記録しました。

【倉澤 利和】

「楽しいのだ!」(自宅)=1月8日
コメント:雪が積もった日、孫が雪かたづけにきてくれました(遊び)。手袋もはめずに頑張ってくれました。
講評:雪かきスコップを遊び道具に?笑顔がいいですね。ストレートに一生懸命雪かきをしている場面でなく、その前後のちょっとした動きを狙ったところがいいです。子どもらしい雰囲気が伝わってきます。

第3回ふれあい「お茶のみサロン」が開催されました

 2月13日、石渡公民館において第3回ふれあい「お茶のみサロン」が、童心に帰る夢賛歌とコラボで開催されました。

 最初に地域の「民話を語る会」の萱津さんと上松さんから吉田の大銀杏と弘法大使が登場する「吉田の銀杏」。2話目は、嫁さんが彼岸を「ヒガン」と、婆様が「ヒーガン」と言い張り二人が譲らないので、和尚さんに訊ねるという民話を語られました。民話は心が和み微笑ましさや心温まるところがあります。

 又、2月の「童心に帰る夢賛歌」では、ウクレレの伴奏で、皆で声を合わせて、パ・タ・カ・ラ曲の「ウサギのダンス」を皮切りに「いい日旅立ち」、「いのち歌」など9曲ほど唄いました。3月の歌祭りは、3月12日に開催されます。なお、「パ・タ・カ・ラ歌」とは、嚥下障害を防止するために有効な音が入っている歌で、自然に嚥下障害を防止するのに有効、との事です。

【文と写真:区広報部長 早川珠喜】

最初に地域の「民話を語る会」
民話「吉田の大銀杏」を語る民話を語る会の萱野さん及び上松さん。
民話「吉田の大銀杏」の舞台となった吉田神社などを解説する萱野さん。
続いて「童心に帰る夢賛歌」
童心に帰る夢賛歌で円座になってウクレレの伴奏で童謡や唱歌を歌う皆さん。
間近でウクレレの伴奏に合わせながら、「いのちの歌」を歌う。

輝いてー私・仲間 第3回

風とともに走ろう!! 爺さんライダーズ

誕 生
最初のツーリング(2015年10月9日)
新潟中越方面(2018年4月17日)
白馬方面(2019年5月6日)

名前の通り高齢者がバイクでツーリングを楽しんでいる4人のグループです。全員が70歳以上で、しかも4人のうち3人が75歳以上の後期高齢者!。
個々にバイクを楽しんでいましたが、2015(平成27)年にたまたま集まった時、一緒に走ってみようとの話になりました。
最初のツーリングはその年の10月。石渡を出発、上越~糸魚川~白馬~石渡というルートで205kmの行程でした。「面白かった。また行こう」。こうして爺さんライダーズが生まれました。

その後

以後、毎年1~3回のツーリングを行っています。安曇野、佐久、美ヶ原、志賀高原、秋山郷、高瀬ダムなどなど。
直近は2023(令和5)年8月に信州の鎌倉といわれる上田、塩田平方面を周遊、神社仏閣や戦没画学生の絵画を展示した無言館を見学、信州の薫り高い文化に触れたとのことです。

塩田平ツーリング記録
上田市の生島足島神社で全員集合。左から中島弘さん(77歳)、水越渉さん(77歳)、高山三良さん(75歳)、廣澤一由さん(74歳)(年齢は令和6年2月現在)
安楽寺の国宝八角三重塔を仰ぎ見て「すごい技術だ」と感心しきり
4人中3人は石渡区写真クラブのメンバーです。珍しい石仏を盛んにカメラに収めていました(国宝大法寺参道で)
無言館の前で。夭折した画学生の悲しみや苦しみに触れました
楽しみのランチタイム! 腹が減っては走れません(道の駅:あおき)
修那羅峠石仏群のある安宮神社はまた、オートバイ神社でもあるとのこと。ツーリングの無事故を祈願しました
ツーリング記録
仲間とのツーリングの楽しさ

メンバーに仲間と走る魅力を聞きました。

高山三良さん
「風を切る心地よさとコース取りの楽しさ。行く先々の名物食」                      

廣澤一由さん
「皆で行けば怖くない、楽しさ倍増! 風圧を直接感じながらの走りは最高!二輪車運転は脳細胞の活性化が図れるとのこと、ボケ防止にも!」

中島弘さん
「エンジンの音、振動、排気ガスの匂いを体で感じながら自由に走る楽しさを仲間と共有できることですかね」

水越渉さん
「何かあっても助けてもらえる安心感と、冗談を交わしながらの会話の楽しさかな」

爺さんライダーズのメンバー紹介

高山 三良さん
(75歳 2常会)
弓道5段の腕前。趣味は写真。令和6年度の石渡長寿会会長
バイク歴25年

廣澤 一由さん
(74歳 9常会)
福祉自動車の運転ボランティア、GSでのアルバイト、趣味は脳トレ麻雀、家庭菜園、ウォーキング等、多忙な日々を送っています。
バイク歴20年

中島 弘さん
(77歳 5常会)
乗っているこのバイクは海外からも部品を取り寄せ、分解組み立てで復活生き返らせました。趣味はバードカービング(野鳥彫刻)、サイクリング、カメラなど。
バイク歴18年

水越 渉さん
(77歳 8常会)
趣味は家庭菜園。去年はイモ類とエダマメがほぼ全滅。気候のせい?それとも腕? 今年はリベンジに燃えています。
バイク歴12年

これからどうする

悩みは、4人の体調や都合がなかなか合わなかったり、予定日の天候が悪化するなど。でも、みなさん元気で春の訪れを待ちわびています。「バイク、サイコー。動けなくなるまで走るぞ」と意気盛んです。これまでは日帰りばかりだったが、一泊のツーリングもやってみたいといいます。

新企画「輝いてー私・仲間」について

石渡区には、仲間たちと語り合ったり、趣味に熱中している人など、いきいきと人生を楽しんでいるグループや個人が数多くいらっしゃいます。そんな方々を紹介する企画です。読む人の励みや参考になればとの願いを込めて…。昔の人は言いました。「遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん」。

(了)

石渡写真クラブ月例会(1月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(1月)作品&講評

 年の瀬からお正月と暖冬傾向の中穏やかな日が続き、節分、立春を迎え「もうすぐ春ですね」。と安閑としていたら、ドカッと久々の大雪にびっくり。しかし、翌日は雪晴れの天気で雪も一気に解け、「やっぱり暖冬か」。
 今月は、そんな暖冬の中の年末年始、どんど焼きなど暖かな作品が目立ちました。

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。

【倉澤 利和】

「頑張る(熱い)」(運動公園東側(ホクト)駐車場)=1月8日
コメント:毎年恒例のどんど焼きが行われました。燃え盛る火の中、無事に願いを聞いて目を入れてもらいましたので熱くてもこらえます。今年でこの場所での開催は最後になるとの事、伝統文化がうすれていく中、場所を確保して頂き行事が続く様願います。
講評:1年の無病息災を一身に背負い護ってきた役目を終え、今は静かに身を滅するダルマ。ご苦労様でした。でも、最後とはいえ熱いね。そんな思いを込めてシャッターを押した作者の思いが画面から伝わってきます。

【高山 三良】

「仲良しR6」(自宅)=1月8日
コメント:今年も来てくれました。最初は一羽、翌日二羽で。ヒヨドリ、オナガの留守を狙って忙しい食事です。
講評:兄弟か夫婦か分かりませんが、中むつまじい雰囲気が感じられます。主題のメジロや周辺のナンテンの実や葉が斜光に映え、背景のぼけもいいです。
「直立不動」(運動公園駐車場)=1月8日
コメント:今冬初めての降雪がどんど焼きの日。積雪20cm。東を向く男たちがいた。
講評:突然の雪に見舞われた中、恒例のどんど焼き。組み立てられたやぐらを燃やし、残り火でお餅や繭玉などを焼き食べるだけの行事ですが、毎年同じことの繰り返しで被写体としては難しい素材です。粛々と行う一連の動きは代わり映えがしません。その中で何を感じ、何を、どうやって表現するか、写真を見てもらう人に何を訴えるか・・・。難しいだけに、そこが腕の見せ所ですね。その点、燃え盛るやぐらの向こうに人間が横並びに立つ様子に何かを感じた。その“何か”がよく分かる一枚になったと思います。

【竹内 一郎】

「参道のクリスマス」(善光寺)=昨年12月24日
コメント:善光寺は無宗派の寺院です。参道入り口のクリスマスイルミネーションの中、善光寺でお参りする人でごったがえしていました。
講評:結界された神聖な善光寺と娑婆の世界との境。西洋のキリストの生誕を祝うクリスマスの雰囲気が向こうに垣間見え、その光が日本のお寺の参道石畳に映し出され、あっちとこっちが微妙に交錯する作品に仕上がりました。

【中島 弘】

「犀川の風物詩」(安曇野市犀川)=昨年12月20日
コメント:白鳥飛来の情報が入ったので、撮影に行ってきました。約60羽の白鳥がゆったり羽根を休めていました。傍らで写真愛好家がシャッターチャンス狙っているいつもの風景がありました。
講評:今シーズンも飛来したコハクチョウとカメラに収めようとするカメラマンたちのさりげないショット。雪もなくのどかなひと時は、悠久の時の流れをも連想させてくれます。
「今年の目標」(長野市千曲川)=1月5日
コメント:新年早々、マイナス7度の早朝、千曲川の土手を散歩している人を見かけました。「今年の目標はメタボ脱出かな?」なんて勝手に想像してしまいました。
講評:堤防の枯れ草や果樹の枝にびっしりと張り付いた霜。見事ですね。向こうの下は川霧でしょうか、さらにその向こうの山並み、上の雲と青空が寒い朝の雰囲気を一層盛り立てています。アスファルトの道が人工物なので無粋といえなくもないのと、人物がやや小さめか。

【早川 球喜】

「どんど焼き」(長野運動公園陸上競技東側空地)=1月8日
コメント:どんど焼きは、年神様を見送る火祭りだそうですが、今年も成人の日、西日が傾く頃火入れされました。
講評:倉澤さん、高山さんと素材が同じどんど焼きですが、三人三様、それぞれに視点が違い、個性が出ました。この作品はやぐらを二基入れ、ポイントを西日の太陽に絞っています。ややアンダー気味にし、人物の影や立ち上る煙などが逆光に映え独特の雰囲気が出ました。惜しむらくは、もう少し太陽の上のスペースがあると窮屈感が払しょくされました。

【廣澤 一由】

「夕闇のサブトラック」(運動公園サブトラック)=昨年12月28日
コメント: 誰もいなくなったサブトラックがオレンジ色のライトに照らされてひっそり一日の疲れを癒やしているようだ。飯縄山が綺麗にバックを飾っていた!
講評:「ファイル情報」から撮影は17:16分。短い日に、灯り始めた照明の明かりがいい感じで捉えられました。向こうには飯縄山やまだ残る青空。夕暮れ時の一瞬をタイミングよく切り取りました。いい素材に気が付き、色調豊かに表現できました。
「赤い実を食べた!」(自宅庭)=1月8日
コメント:今季初積雪で、ツグミが食べ物を探しに舞い降りた!でも赤い実は種が大きく実が少ないので長居はしなかった!
講評:庭先に飛来する野鳥はヒヨドリが圧倒的に多いですが、運よくツグミ。すかさず収めましたね。惜しむらくは、できれば実をついばんでいるショットとか静止する前後の羽がきれいに広がったショットとか、何か動きがほしいかなと。それと、背景が単純な色彩なので、思い切って鳥の部分を明るく、コントラストを上げ加工してみました=写真下。

  

【宮澤 一成】

「雪のない初詣」(善光寺)=1月2日
コメント:最近にない、寒さを感じさせない初詣でした。
講評:暖冬の予報通り、雪のない穏やかな年の明け。さりげない写真ですが、日時をきちんと明記し残すと、貴重な記録となります。
「酷寒の明けがた」(千曲川リバーフロント)=1月5日
コメント:霜が降り、薄霧のかかった氷点下4℃の早朝です。
講評:早朝6時47分とファイル情報。びっしりと降りた霜が手前の枯れ草に、その向こうには左からやや下降気味に規則正しく並んだ林がリズミカル。さらにその向こうは川霧でしょうか、右上には青空が顔をのぞかせぽっかりと残月。ビバルディーの「四季」の旋律を想起させてくれます。シンプルにまとめ、空気感たっぷりです。

【吉田 幹男】

「漸く白くなった」(東長野病院手前のすくすく保育園前)=1月9日
コメント:漸(ようや)く積もった雪が、市内と山並みを白く染めてやっと冬らしくなりました。市内と山並みを撮りました。          
講評:暖冬傾向で大晦日から年明けは雪もない穏やかな年初めでしたが、やっと白くなった銀世界に思いを寄せた吉田さんの気持ちが伝わってきます。温暖化が進まないためにも、少しは寒いくらいのほうがいいですね。例会に元の画像とトリミングしたものと二枚出品。画面真下の中央にガードレールに取り付けてある反射装置でしょうか、黄色の丸いものがあり、これをカットしたものです。確かになくなりましたが、向こうに新幹線の高架がありますが、その間が窮屈になってしまいました。

【加工時の作業を撮影段階にフィードバック】 
 吉田さんの例は、撮影後に気が付きトリミング加工したわけですが、できれば撮影段階で気が付いて、立ち位置を高い場所や脚立を利用しハイアングルから撮影するとよかったかと思います。後で困らないように?最初、つまり撮るときに工夫することをお勧めします。
 加工。撮影した元の画像をいろいろといじくる作業ですが、仕上がりイメージとして主題を引き立たせたり、余計なものを除去したりすることを指します。露出としては暗めのアンダー、逆に明るめのオーバーの明暗調整、眠い感じのフラットなものをくっきりとさせるコントラストの強弱、画面が傾いた場合や歪曲した場合の矯正など第三者により効果的に見ていただく作品に仕上げる作業です。
 撮ってしまったものは撮り直すわけにはいきませんね。従って、あるものを最大限見栄えよく加工せざるを得ません。最終的に自分の納得行く作品にまで加工できず、仕上がらない場合はそこでおしまいです。
 そのことを含め、撮った画像データを加工するさまざまな作業は、ただそれで終わりにするのでなく、今後に生かしていただきたい。つまり、露出、左右前後、高い低い、ズーミングでアップもしくはルーズ(ひく)、傾きなどなど加工段階で学んだ作業を撮影の段階で思い出し、シャッターを押していただきたい。せっかく学んだ、加工してみて体得した知識を、撮るときに生かしてもらいたいということです。
 写真を撮るという行為は回りまわっています。写真が上達してゆくには、その繰り返しがあればあるほどいいと確信しております。加工を最初の撮影に生かしましょう。(増田)

「石渡ふれあいの集い」が開かれました

 「石渡ふれあいの集い」が1月21日、石渡公民館で開かれました。家族の介護に取り組んでいる方や、独り暮らしのお年寄りを招き、元気になってもらおうという企画です。約30人が参加しました。

 この日のゲストは、長野市内の音楽愛好家約40人でつくっている「北石輝三倶楽部」です。各地の公民館や屋外のイベントなどに招かれ音楽演奏を披露しているとのことです。メンバーのうちサックスやピアノ演奏者など4人が、 懐かしい「コーヒールンバ」や「上を向いて歩こう」「東京ブギウギ」など10曲を、リーダーの北石さんのギャグや小噺(こばなし)を交えながら演奏して、会場を盛り上げました。

【文と写真:石渡つうしん取材班 水越渉】

「年初から災害や事故がありましたが、今日は音楽演奏をゆっくり楽しんでください」とあいさつする竹内正男区長
熱演する「北石輝三倶楽部」のメンバー。演奏の合間にジョークなど交えて会場を和ませました
懐かしい曲に耳を傾ける来場者のみなさん。若いころを思い出してか(?)、和らいだ表情でした
アンコールでは「高校三年生」が演奏され、一緒に口ずさむ人も多く見られました

 (了)

小正月行事の「どんど焼き」が行われました

 1月8日、小正月の恒例行事「どんど焼き」が運動公園東側の広場で行われました。午前中に氏子、公民館や育成会の役員の皆さんが夜中に積もって一面に白銀の世界になった広場を除雪しながらやぐらを組み、正月に飾った門松や玄関飾りなどを集積場や事業所から集め、やぐらの中に積み重ね2基のやぐらを完成させました。

 午後3時前には、三々五々と区民の皆さんが集まり、石渡神社に向かって氏子総代に倣い二拝二拍1拝の神事を行い、その後、区長、氏子総代、公民館長及び育成会会長がやぐらに火入れをし、2基のやぐらは瞬く間に炎は青く澄んだ空に吸い込まれるように、勢い良く燃え上がりました。炎が落ち着くと持ち寄ったお餅をアルミホイルに包み、針金を竿の先に付け、又は直接炎の中に入れるなど思い思いのやり方で焼いて、今年の無病息災を願いながらお餅を頬張っておりました。

【文と写真 区広報部長 早川球喜】

家庭や事業所から集められた役目を終えただるま及び門松など
やぐらの最上部に「だるま」を飾って
午前中には二基のやぐらが組まれ、中に門松や正月飾りを積み重ねて
午後、やぐらに火入れ前のお宮に向かって神事
午後3時に、やぐらに火入れをしました
火入れ後、勢い良く燃え上がるやぐら
火の勢いが衰えると餅を焼きやすいように、消防団員の方がおきを均します。
炭火が出来ると早く焼けるように、上に餅を投入します

 

 

 

 

輝いてー私・仲間 第2回

鋳造に魅せられて 竹内一郎さん(74歳)

竹内さんが最初のころにつくった「リンゴ」。右がアルミで、左が真ちゅう製です。本物のリンゴで型をつくったとのことです

 鋳造は、銅や真ちゅう、アルミなどの金属を高温で溶かして型に流し込んで固め、目的の作品をつくる金属加工のひとつです。
 2常会に住んでいる竹内一郎さん(74歳)は、この鋳造による作品づくりに魅力を感じて、さまざまな作品をつくっています。令和5年の石渡区文化祭に初めて24点を出品したところ、大きな関心を集めました。

きっかけ

 令和5年の春先、夜中にYouTubeの動画に目を留めました。アルミ缶を溶かしてインゴット(塊)をつくっていました。「面白そう。俺にもできそう」。しかし道具はないので、YouTubeを参考にしてほとんどを手づくりしました。

ここで鋳造についてのおさらい

 鋳造とは作りたい形と同じ形の空洞部を持つ砂の型に、溶けた金属を流し込み、それを冷やして固める加工法です。

作品の制作

 令和5年12月のある日、友人に頼まれた重しの制作現場を見せてもらいました。竹細工をつくるときの重しに使うとのことです。

最初は木型づくりから STEP-1
彫刻刀で彫ります
木型の完成、この型と同じものを鋳造でつくります
砂型づくり STEP-2
木枠に砂を詰めます
木型を砂に埋めその上に砂を入れます

 縦15cm、幅8cmの木の板に縁起のよい「壱萬両」という文字を掘りました。これが原型になります。木枠の中に入れて、周りを鋳物砂でしっかり固めて取り出すと砂の型ができました。

体重をかけて砂型を固めます。メタボが役に立った瞬間
いよいよ鋳造作業 STEP-3
炉の中に炭を入れる。着火材の役目をします

 炉の中に炭とコークスを入れてガスバーナーやドライヤーを使って燃やし、真ん中に坩堝(るつぼ)を設置して真ちゅうの破片を入れました。

続いてコークスを投入。高温で燃えて真ちゅうを溶かします
ガスバーナーを吹きかけて着火させます
さらに火を盛んにするためにドライヤーとパイプを組み合わせた手づくり送風機で風を送ります
コークスに着火したら炉の真ん中に坩堝(るつぼ)を置きます
坩堝に穴の開いたふたをかけ、真ちゅうの破片を入れて溶かします
やがて真ちゅうがドロドロに溶けだします
溶けた真ちゅうを木枠に流し込みます
冷めたころで木枠をはずすと「壱萬両」が姿を現しました
取り出した「壱萬両」です
最後に研磨機にかけて仕上げました

  出来上がりました。向かって左が完成した「壱萬両」の重し。右が原型の木彫りの「壱萬両」。竹内さんもにっこりです。

さまざまな手づくり道具

 炭やコークスを入れて高温で金属を溶かす炉は、オイル缶の内側に厚さ3~4cmの耐火セメントを塗りました。
 材料の金属を入れて炉の中で溶かす坩堝はセラミック製のものを手に入れ、炉の中のコークスを燃えやすくする五徳は配管部材を溶接しました。
 炉に風を送る送風機はドライヤーを利用、真っ赤になった坩堝を取り出して型枠に流し込む取っ手も手づくりです。
 さらに作品の型を鋳物砂で固める30cm四方の木枠もつくりました。竹内さんの仕事は配管設備業です。自宅には道具や工具類などがいっぱいあり、これらを利用してつくったといいます。

坩堝の中の金属が出ないようにつくった「押さえ棒」
右は配管部材。これを溶接して五徳をつくりました
高熱の坩堝をはさんで木枠に流し込む「つかみ棒」
中央が炉。高熱に耐えられるように厚さ3~4cmの耐熱セメントを張りました。左はパイプとドライヤーを組み合わせた「送風機」
作品
石渡区文化祭に出品した竹内さんの作品です
ものづくりは楽しい!

 竹内さんは言います。「道具を自分でつくり、それを使って作品をつくり上げていく過程は本当に楽しい。これがものづくりの楽しさで、楽しいからやっている。ストレスや体の痛みを忘れます。これからもっと腕を磨いて仏像の顔や立体像に挑戦したい」。笑いながらこう話す竹内さんの顔がずいぶん若返ったように見えました。

新企画「輝いてー私・仲間」について

 石渡区には、仲間たちと語り合ったり、趣味に熱中している人など、いきいきと人生を楽しんでいるグループや個人が数多くいらっしゃいます。そんな方々を紹介する企画です。読む人の励みや参考になればとの願いを込めて…。昔の人は言いました。「遊びをせんとや生まれけむ、戯れせんとや生まれけん」。

「餅つき体験講座」と「新春レクリエーション大会」

 4年ぶりに「餅つき体験講座」と「新春レクリエーション大会」が行われました

 石渡公民館の前庭で1月7日午前、「餅つき体験講座」が4年ぶりに開かれました。コロナが収まったこともあってか、予想以上に100人近くの親子が集まりました。公民館や育成会の役員たちが用意したもち米15㎏を石の臼に移し、返しの合いの手を受けながら真っ白なもちをつき上げました。子どもたちも公民館役員や親の助けを借りながら、元気に餅つきを体験しました。つきあがったお餅はあんこやきなこをまぶし、参加者全員に振る舞われ、あらためてお正月の気分を味わっていました。

 午後は恒例の新春レクリエーション大会が公民館大広間で行われました。麻雀や、トランプ、囲碁のコーナーが設けられ、子どもたちはミカンやお菓子を食べながらゲームを楽しんでいました。麻雀には20人が参加、5卓に分かれて今年の運試しとばかりに熱戦を展開していました。

【文と写真:石渡つうしん取材班 水越渉】

「みなさん、楽しい思い出をつくってください」とあいさつする公民館長の大津雅之さん(1常会)=右端
大勢が見守るなか、大津館長が元気なかけ声でつき初め(?)をしました
子どもたちが順番に子ども用の杵を持って餅つきを体験。「おもしろい」などの声が聞かれました
お父さんも飛び入りで参加。さすがに力強いです
大人用の重い杵で挑戦する子どももいて、周囲から拍手が起きました
コロナが収まったこともあってか、大勢の親子が参加、楽しいひとときを過ごしました
自分たちでついたお餅は格別の味。「おいしい」「やわらかい」などの感想でした
トランプを楽しむ子どもたちです
けん玉の腕を競う大人と子ども。やはり子どものほうが腕は上のようです
ここは囲碁のコーナー。存在感のある2人が黙々と石を置いていました
20人が参加した麻雀のコーナー。和やかな中にも勝負事とあってみなさん、けっこう真剣な表情でした
「人生と同じだ、思うようにはいかない」。あちこちでボヤキの声が出ていました
上位3人が賞品を獲得しました。右から2人目が優勝した工藤紀千蔵さん(8常会)。右端が2位の轟房三さん(9常会)。左から2人目が3位の玉置建伍さん(1常会)。左端は賞品を手渡した公民館長の大津雅之さん(1常会)
新春レクリエーション大会は無事終了。「今年も平穏な1年でありますように」との区長の竹内正男さん(1常会)の音頭で乾杯。参加者とスタッフ合同の懇親会が始まりました
懇親会では「今年もよろしく」との声が飛び交い、会話が弾んでいました

 

  (了)

令和6年石渡区の役決め総会が開かれました。

 令和6年1月1日、石渡公民館において恒例の役決め総会が開かれました。11時50頃に竹内副区長から選挙の説明があり、その後投票箱が空であることを、集まった会場の方々に示し、確認しました。11時に役決め総会の開会及び投票開始宣言が行われ、4人毎に投票が始まり、11時30分に竹内副区長の投票締め切り宣言で投票箱が閉鎖され、別室に運ばれ、開票作業が行われました。その間、区長の挨拶及び区長経験者の先導で、一本締めが行われました。

 その後、連合常会長が投票総数、当選者及び得票数が報告され、区長に竹内一郎 さん(2常会)、副区長に佐々木利明さん(2常会)、区会計に牧内二郎さん(6常会)、氏子総代に廣澤幸一さん(3常会)、氏子代理に徳武美喜男さん(2常会)、公民館長に笠原久喜さん(1常会)及び副館長に林部智子さん(2常会)が当選されました。

 新役員の紹介及び挨拶後、昨年のだるまと新しいだるまが用意され、昨年のだるまには旧役員が、新だるまには新役員がそれぞれ目を入れて、総会が終わりました。その後ささやかではありますが、懇親会が行われました。新型コロナが一段落したものの、諸課題も山積する中、今年も大変だと思いますが、石渡区の行政及びかじ取りをよろしくお願いします。

【文と写真 区広報部長 早川球喜】

新役員投票の風景
連合常会長による開票結果の発表がありました
新役員が前に整列し、紹介と簡単な個人の挨拶がありました。 右から区長、副区長、区会計、氏子総代、氏子代理、公民館長、公民館副館長
昨年のだるまの左目に目玉を入れる倉沢利和区相談役
西脇かおる区顧問も目玉入れ
佐々木利明新副区長は新しいだるまに目玉を入れます
新年度区会計の牧内二郎さんによる目入れ
目玉入れを行う竹内正男区長

 

 

令和6年石渡神社元旦祭が行われました

 令和6年石渡神社の元旦祭が11日午前7時から行われました。
 氏子三役、区の四役及び西脇市議(区顧問)などが参列し、倉澤宮司による祝詞の読上げ、お祓い、玉櫛の奉天が行われ倉澤宮司の先導により参列者が家内安全、無病息災を祈念しました。
 その後、竹内正男区長のあいさつ、引き続きそれぞれお神酒を頂き、元旦祭を無事に終えました。
 午前7時は、日の出とちょうど重なり、次第に空に明るさが増し、三々五々初も詣でされる区民の方が見受けられました。

【文と写真 区広報部長 早川球喜】

区長及び氏子総代など区役、氏子役員などが拝殿に参列しました
倉澤宮司による祝詞が読み上げられました
倉澤宮司による区長など参列者へのお祓いが行われました
倉澤宮司による区長など参列者へのお祓いが行われました
氏子総代など参列者による玉串奉奠が行われました
竹内正男区長の挨拶及び発声によりお神酒を頂きました