支え合い、助け合い、そして・・・

 石渡公民館で11月21日、福祉懇談会が開かれました。テーマは「私たちは、要支援者をどのように支えることができるか」です。約50人の区民が参加して、常会ごとのグループに分かれて熱心に話し合いを行いました。もちろん、すぐ結論が出るわけではありませんが、話し合いを何回も行う中から支え合い、助け合う方法が生まれてくるのではと思います。

 今年になってこの「支え合い、助け合い」をテーマにした講演会や研修会が数多く行われるようになりました。最近だけでも、「支え合うまちづくり住民意見交換会」「支え合いマップづくり研修会」「支え合いまちづくり視察研修」などがあります。

背景には2025年問題があります。人口の多くを占める団塊の世代全員がこの年に75歳以上の後期高齢者になります。ということは、医療費や介護費用が大幅に増えます。このため私たちが支払う健康保険料や介護保険料も激増、支払い能力を超えるケースが続出し、保険制度が立ちいかなくなることが予想されています。

 この事態を避ける方法が、地域における支え合い、助け合いだといいます。地域で介護予防の運動を行ったり、比較的軽い要介護者の買い物や雪かきなど生活のお手伝いをすることで介護費用を抑える内容です。しかし現在の地域の様子はどうでしょうか。たとえば球技大会や運動会は参加者が年々減り、野球や綱引きなど常会単位ではチームが組めなくなっています。役員探しも年々厳しくなっているようです。

地域の「きずな」がますます求められる一方で、個々の人たちの地域への「きずな」が年々薄れている気がしてなりません。今後このギャップをどうやって埋めていくか、乗り越えなければならない問題だと思っています。

【石渡区長:水越 渉】