石渡写真クラブ月例会(10月)作品&講評=文化祭出品作品

石渡写真クラブ月例会(10月)作品&講評=石渡区文化祭出展作品
 秋祭り、文化祭も終わり、遅れ気味の運動公園のケヤキ並木もようやく色づき始めました。朝の最低気温もやや低くなってきたものの全体ではやはり暖冬傾向です。
 10月の例会は、文化祭に出品する作品を中心に選びました。12点。ほかの人と同じような作品にならないか、額が四つ切りとワイド四つなのでそれに合う作品は、色調や明暗、傾き、トリミングなどを講師のアドバイスを受けながら全員で作品を一つ一つ見ながら検討、決めました。
 年々、クラブ員の腕は向上、見応えのある作品が揃いました。過去の例会に出品し、石渡つうしんの「作品&講評」欄に掲載したものもあります。サイズが決まっているため、前の例会作品より少しカット(トリミング)した作品もあります。コメントや講評などを再掲しました。
 じっくりとご覧いただければ幸いです。

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。
※作品・講評の順番は、会員の氏名をあいうえお順に、月ごとに逆にして紹介しています。

【吉田 幹男】

「雄大な山容」(黒姫童話館)= 10月21日
コメント:妙高山の山容が好きで天気を見て出かけました。この日は、風が強く雲もない快晴でした。ナウマンゾウ親子像のある交差点から農道に入り戻った1枚と黒姫童話館からの撮影です。風のせいか雲がないのが残念!
講評:このような山容が回りにあり、写真になる環境にいる長野県の人(我々)は幸せ者ですね。そんな中でも“お気に入り”の場所がここという作者の思いが伝わってくるようです。「雲一つない真っ青な青空」という表現がありますが、写真にするとアクセントがなく、撮影には不向きかと思います。「雲がなく残念」とそこに気づいた吉田さん、すごいですね。また、いい雲が出た時とか朝焼け、夕焼けとか、季節を違えて狙ってみるとかあります。無理せず挑戦してみてください。
「心躍る」(木島平やまびこの丘公園)=8月12日、26日
講評:公園内にあった桜並木。花の時期でも新緑でもなく、誰も通らない場所ですが、タネ明かしをすると実はお仲間です。点景人物などに窮したときは、家族、仲間を遠慮なくエキストラとして配してみましょう。グリーンの中を、意気揚々と通り抜ける点景が活きました。

【宮澤 一成】

「酷寒の明けがた」(千曲川リバーフロント)=1月5日
※1月例会出品作品(再掲)
コメント:霜が降り、薄霧のかかった氷点下4℃の早朝です。
講評:早朝6時47分とファイル情報。びっしりと降りた霜が手前の枯れ草に、その向こうには左からやや下降気味に規則正しく並んだ林がリズミカル。さらにその向こうは川霧でしょうか、右上には青空が顔をのぞかせぽっかりと残月。ビバルディーの「四季」の旋律を想起させてくれます。シンプルにまとめ、空気感たっぷりです。
「夏に輝く」(高山村雷滝)=7月29日
※8月例会出品作品(再掲)
コメント:外気温35度を超える中、涼を求めて雷滝に行って来ました。夏の陽ざしを浴び、滝が輝いていました。
講評:裏からも滝の流れが見える「裏見の滝」としても有名。その様子をカメラに収める見物人ですが、ややアンダー気味で所作、表情が見えません。一発ストロボの補助光をたくかですが、いずれにしろ暗部、明るい外光とのバランスが難題の被写体です。加工の段階で、アンダー部だけを明るめにできる機能を使ってみました。

【廣澤 一由】

「雲に巻かれた富士山」(富士吉田市)=8月26日
講評:「笠雲」の崩れでしょうか、日本一の山「富士山」に大きな雲がピタッとまとわりつきスケールの大きい光景がいいですね。よく見ると、右側はめくれるように浮き上がって見え雲が生きているようです。手前左、向こうには別の雲がありポイントとなったのと、市街地と空は普通の透明感があるのに、富士山だけがぼやっと霞がかかったようで対照的、面白い雰囲気が出ました。
「水のカーテン」(木島平やまびこの丘公園)=6月16日
※7月例会出品作品(再掲)。例会ではタイトルが「涼しい水のカーテン」です。
コメント: 小川の堰を超えて流れ落ちる水が、カーテンの様に写り、奥に見える水草が如何にも涼しそう!!
講評:続く水路からどっと流れ落ちる堰を超えて流れ落ちる水。いかにも涼しげで、堰に生育する植物のグリーンが垣間見えて、涼しさを倍加しています。やや周りの環境が多すぎて説明調かなという感じです。トリミングして水のカーテン、植物を強調してみました。

【早川 球喜】

「なんじゃもんじゃ」(善光寺参道=アーケード通り近い)=5月7日 ※5月例会出品作品(再掲)
コメント:5月7日付の斜面(信濃毎日新聞)に「長野市の善光寺表参道沿いにで『ナンジャモンノキ』と説明が添えられた街路樹に、今年もいっぱいの白い花がついた」との記事が掲載されていました。いにしえの記憶が蘇り、名前につられて写真撮影に出かけました。長野では初めて見ました。
講評:私もかつて、松本平の南西、島々から入った奈川渡かいわいにこの木があると記憶がありますが、実際に見たことはなく、この作品で初めて見ました。また、同じ記事も読みましたが、「では」っと腰を上げることもなく、早川さんの行動力に脱帽です。参拝者を歓迎する吊り花もあしらい、周辺のビルや道路、車などから市街地の環境がよくわかります。ただ、ワイド系レンズのため、画面がやや右下がりでビルなどが傾き不安定です。右端は垂直で一見いい感じに見えますが、この手の場合は画面の中央線を垂直にするのが常套的な加工方法です。
「花のプレゼント」(花のコロボックル)=7月
講評:7月に公民館主催で行われた「いしわたウオークラリー」のひとコマです。区内に設けられたポイントを回るもので、コロナ感染が始まったころに初めて開催、今回で確か3回目でしょうか。ポイントの一つに、花屋さんがあり、そこでは自由に好きな花鉢を選びプレゼントしてもらえる趣向。にぎやかに、家族連れで花選びを楽しむ光景が描き出されました。

【中島 弘】

「城址の枝垂桜」(小諸懐古園)=4月19日
※5月例会出品作品(再掲)
コメント:桜を撮り損ねたので開花が遅い小諸城址に行ってきました。桜は散り初めでしたが、枝垂桜が見頃で淡い色がなんとも清楚で春らしさを醸し出していました。
講評:桜の花は、とかくぼてっとした塊の花の写真に陥りがちです。が、清楚ないい感じの小枝を見つけまとめました。およそ100㎜の中望遠を使い、絞りもF4と開けて前景、背景をぼかし、主題を強調できました。できれば、ぼけてもいいですが、背景にお城の片鱗などが入ると・・・。
「羽ばたき」(自宅)=7月13日
※8月例会出品作品(再掲)
コメント:蝶の羽ばたきの残像を撮ってみました。
講評:ISO160、30分の1のシャッタースピード、絞り8のデータです。通常、動物を収める場合は、ぶれ防止のため500分の1以上の高速シャッタースピードが原則です。が、吸蜜しながら羽ばたくチョウの動きを低速シャッターにし表現しています。羽ばたく動きのスピード加減によるので、これ以上低速か、あるいはもう少し早めのシャッターがいいかー、は何とも限定できません。500㎜という超望遠レンズにより背景もぼけて、狙い通りの羽ばたきがうまく収められています。羽ばたきを中心にも少しトリミングするとさらに狙いが明確になります。

【竹内 一郎】

「気持ちがいいね」(大座法師池)=2023年6月5日
※2023年6月の例会出品作品(再掲)。タイトル「怖いもの知らず」と同じ作品です
コメント:石渡公民館主催の春のレクリエーションに参加をし湖畔を散策中、若い女の子が高い所を何とも思わないのか楽しそうに遊んでいるのが印象的でした。
講評:今はやりの「ツリークライミング」でしょうか。高さのある樹木にロープを吊り下げ登降するポーツですが、大昔、我々が子どもの頃はせいぜい木登りでした。しかもおてんば娘以外の大半の女子はしなかった。そんな思いから、新鮮に映った竹内さんの気持ちが作品から伝わってきます。ハラハラドキドキ感とともに樹木の緑色の葉、青空と清涼感たっぷりの作品となりました。横位置の写真ですが、女の子たちの高さをもっと強調するなら縦位置にして上の方に配置するとよかったかも。
「静かに」(善光寺)
講評:誰もいない冬の善光寺。さわさわと音もなく天から降りてくる小雪が六地蔵を照らしたライトに浮かび上がる。そこにはお地蔵さんを自分がいるだけの静かな、静かな善光寺のある瞬間が描写されています。

【高山 三良】

「曼殊沙華」(石渡常岩寺)=7月21日
コメント:我が家の墓にたくさん咲きました。いつか作品にと思っていましたが、「これ出すの?」と。燃えるような赤で葉がないのに花が咲くなど不気味に感じるのかもしれません。
講評:近年、田んぼの畔や畑の片隅で結構目立つ花です。群生し見事です。別名彼岸花とも呼ばれ、仏様との関連性で捉える人は多いですね。よく寺院のお地蔵さんなど石仏と絡めると似つかわしい写真になり、過去そんな写真をよく目にします。まあ、そんな思いを込めた作品でいいかと思います。それを見てどう感じるかは、見た人それぞれでいいかと思います。
「何に見える?」(自宅)=9月26日
※9月例会出品作品(再掲)
コメント:何かに似ている雲が現れました。ネズミ?猫?リス?カピバラ?珍獣?屋根と庭木の間の光景を20ミリレンズで撮りました。
講評:こちらも雲の作品ですが、あれっと思った雲を撮影。「あなたなら何にみえる?」と写真を見た人に問いかけ一緒に謎解き。これも、写真は撮る人、見る人がいるという一つの楽しみ方ですね。秋のうろこ雲に囲まれるように出現した動物のようなもの、ちょっと振りかざした手のようなものの形、動きがいいです。私は「カピバラ」。

【小池 公雄】

「秋を撮る」(戸隠村鏡池)=10月18日
講評:標高の高いところから徐々に里に向かって降りてくる紅葉。1000㍍ほどの鏡池も、遅まきながら染まり始めました。鏡池、戸隠連峰を背景に、紅葉狩りに訪れた人たちを点景に入れたところ、そこをタイトルに採用した点がいいですね。彼らも撮る、自分も撮るとだぶった気の利いたタイトルです。
「冷気跳ぶ」(高山村雷滝)=8月23日
※8月例会出品作品(再掲)
コメント:先輩の真似をして、雷滝へ涼みに行ってきました。滝の飛沫による冷気に圧倒されました。
講評:前回の宮澤さんの作品と同じ滝です。が、滝上部ではなく、途中から滝つぼ、そして下流へと少しアングルを変えて狙っています。くるりときびすを返すような水の流れが躍動感をもって迫ってきます。

【倉澤 利和】

「揺れる」(志賀高原)
講評:志賀高原木戸池のほとりにあるシラカバ林が水面に投影。紅葉に染まり始めた秋の風情、風を感じさせてくれる作品です。スマホの撮影とのことですが、サイズが超ワイドで、どこを切り取るか悩みました。結果的には、あまり林が込み入っていない部分、葉の紅葉が少しでも入る部分を選びトリミングしました。
「やぁーい!こんにちは」(佐久市千曲川スポーツ交流広場)=5月5日
※5月例会出品作品(再掲)
コメント:5月3~5日に行われました佐久バルーンフェスティバルに行ってきました。5日、最終日でしたので会場は人盛り。熱気球係留体験が行われていました。
講評:ありきたりですが、気球が大空高くたくさん写っている写真はどこかで見たことがあり、見栄えはするものの「またか」とあまり新鮮味がありません。盛りだくさんのイベントがあったかと推測しますが、この作品はそのようなものではなく、「体験」の模様とのこと。右下にのんびりと見学する家族連れを配置、グラウンドの中には気球二基と順番を待つ人たち・・・。のどかな春のひと時が感じられます。