石渡長寿会シルバー隊の活動が行われました

 5月22日の早朝、石渡長寿会シルバー隊により石渡神社境内の草取りが行われ、心地よい汗を流しました。これは奉仕活動の一環として、年間数回行われております。

 6時になると三々五々に40名ほどの会員が集まり、境内に伸びたイグサなどの雑草を鎌などで刈り取りました。たちまちの間にビニール袋が15袋、かご10杯ほどになりました。

 終わりに、高山石渡長寿会会長より、早朝よりの作業の慰労と今後の行事予定の話があり、散会となりました。会員の皆様、早朝よりありがとうございました。

【文と写真 区広報部長 早川球喜】

朝陽を浴び思い思いの場所で雑草の刈り取りを始めました
境内の草も可なり伸びていました。可成り手ごたえがありそう
境内の雑草も刈り取られ、気持ちが良いほどきれいに刈り取られました
ごみ袋15袋ほどの成果がありました
高山会長から謝意と、今後の長寿会行事の話があり、それぞれ家路につきました

輝いてー私・仲間(第5回)

こころと体の健康を・・・石渡麻雀クラブ

真剣さとなごやかさと

 クラブの定例会が開かれた5月12日の日曜日、会場の石渡公民館を訪れました。麻雀は4人がひとつのテーブルを囲んでするゲーム。この日は三つのテーブルが並べられました。

3つのテーブルでいよいよ試合開始。それまでの笑顔が真剣な表情に急変。勝つ気満々です
「ウ~ン、いかん」とのため息に「人生これから」とのエール(?)。にぎやかです

 「今日は勝てそうにない」「とかなんとか言って」「お手柔らかに」。始まる前のライバル同士の交歓です。ジャラジャラとパイ(牌)を混ぜて積み上げ、いよいよ試合開始。と、それまでの笑顔が真剣そのものに。「ウ~ン、わからん」「若いころは相手の手が見えたけど、いまはだめだ」「トンビに油揚げだ」。ボヤキと悲鳴と奇声が交錯。いろいろ言いながらとても楽しそうです。

誕生とルール

 昔、公民館が主催した常会対抗麻雀大会がルーツとか。参加者が減少したのを受け、平成24(2012)年に好きな人を集めて石渡麻雀クラブが生まれました。会員は40代から80代の約20人。毎月第2日曜日が定例会になっています。会費は毎月1000円で試合に参加する場合はプラス500円。

 この資金は毎回の反省会や、最後の12月定例会後の忘年会と表彰式の費用に充てられています。その年の最高得点者など上位10人に記念品が贈られるほか、役満賞や皆勤賞、ブービー賞などの特別賞の表彰もあり、大いに盛り上がるといいます。全員に記念品という気配りも忘れていません。

ゲーム終了後は楽しみな反省会。「カンパ~イ」のあとは、ゲームの講評や病気自慢(?)。「これがあるからやめられない」との声も
昨年12月のゲーム終了後の反省会(忘年会)。1年間の成績に応じて表彰式が行われました。「おめでとう」「来年はどうかな」などお祝いや冷やかしの声が交じり合って、笑顔があふれました
加齢は平等 老化は個人差

 クラブの基本は健康麻雀。当初から参加している会計担当の廣澤幸一さん(67歳・3常会)が、麻雀が健康にどう良いのか熱く語ってくれました。「パイは手積みだから手先や指を使う。手元に来たパイを見て、どう組み立てていくかを考える、上がった時の点数の計算も素早く頭の中でする、自分の手だけでなく、3人の相手が捨てたパイを見ながら相手の手を推理する」。まだまだあるが、代表的なのが会話だという。ゲームの中で、あるいはゲーム後の反省会の中で仲間と冗談や悩みを語り合う。こうしたゲームと会話が脳の活性化につながり、ボケ防止におおいに役立つといいます。

 加齢はみんなに平等に訪れる。でも健康であろうとする努力は個人個人にかかっており、その努力の積み重ねが同じ年齢でもはっきり差が出る。その努力のひとつが麻雀ゲームなのでしょう。

面白い人生を
最高齢者の宮坂貞夫さんは、黙々とパイをつもります。「麻雀は頭を使うから面白い」と話していました
昨年のチャンピオン、小林通さんは「今年は静かにやるんだ」とか言いながらⅤサインを出し、2連覇狙いがありありです

 最高齢者は85歳の宮坂貞夫さん(6常会)です。宮坂さんに定例会に参加する気持ちを聞いてみました。「とにかく楽しい。指先でパイを探ったり手を考えたり、とても頭の体操になる。おしゃべりも楽しい」と話しています。

 同じ80代で昨年の最高得点者として表彰された3常会の小林通さん(81)も「家に閉じこもっているより、こうして大勢の人と冗談を言い合ったりするのがとても楽しい。病気などの不安はいっとき忘れるね」という。

 痴ほうや病気への不安、年金生活の苦しさ、政治や社会への不満・・・。老人にはなかなか住みにくい世の中になっています。でも、みなさんの様子を見ていると、「面白きこともなき世を面白く、住みなすものは仲間と麻雀」という言葉が浮かんできました。

フレイルってな~に?―介護予防講座を開催

 石渡長寿会は5月17日、「介護予防あれこれ講座」を石渡公民館で開きました。参加した約20人は自分のこととして真剣に聴き入りました。

 テーマはフレイル。3人のフレイル予防市民ナビゲーターや長野市役所のスタッフが寸劇「フレイルって?」を熱演しました。この中で、フレイルとは「健康」と「介護が必要な状態」の中間に位置しており、放置しておくと介護が必要になる可能性が高く、予防すれば「健康」に戻れることを強調しました。

 予防の3か条として、筋トレなど動くこと、筋肉の材料のたんぱく質を毎日しっかり摂ること、ボランティアなど地域の活動に参加することーを挙げ、予防の大切さを強調しました。

【文と写真:石渡つうしん取材班 水越渉】

「フレイルって聞いたことはありますが、詳しくは知りません。しっかり勉強しましょう」と長寿会会長の高山三良さんがあいさつしました
参加者は「寝たきりは嫌だね」と言いながら、真剣に聴き入っていました
ボランティアグループ「フレイル予防市民ナビゲーター」のスタッフが、寸劇でフレイルをわかりやすく熱演しました
参加者は、フレイル予防の体操として、スクワットの方法を学びました
長野市役所管理栄養士の青木由紀子さんは、フレイル予防の食材として、たんぱく質の大切さ強調しました
管理栄養士の青木さんが、毎日摂取してほしいたんぱく質食品として示した肉、魚、豆腐、玉子です(模型)

石渡写真クラブ月例会(4月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(4月)作品&講評
 新年度、令和6年度の月一回の例会がスタートしました。新しく小池公雄さん(8常会)がメンバーに加わりました。写真を通して、区の文化活動や会員相互の親睦、生きがい作りなどをともに目指していきたいと思います。負担にならないよう、楽しくやっていきましょう。

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。
※作品・講評の順番は、会員の氏名をあいうえお順に、月ごとに逆にして紹介しています。

【吉田 幹男】

「一足早かった」(小布施町岩松院門前)=4月10日
コメント:仁王門にかかるソメイヨシノがもう少し咲いていればよかったが、残念。写真の水平も取らずに気持ちも悪いですね。                           
講評:そうですね。参道の両脇にある桜が咲いていればにぎやかだったでしょうが残念です。狙いを定めて足を運んでみても、肝心の花が早かったり遅かったりいろいろです。天候も左右します。が、これも写真の楽しみのひとつ。雨や雪降りであっても、それが意外といい作品になることもあります。諦めずに、肩の力を抜いて、写真を楽しんでいきましょう。来年こそ!です。水平(傾き)はそんなに苦になりません。ワイド系レンズで上部に向かって垂直のものが歪曲した場合は、ほぼ中央部分の被写体の主軸の線を直立に近い感じにしておけばOKです。

【宮澤 一成】

「春の始まり」(信州新町ろうかく梅園)=4月5日
コメント:新年度を迎え、いよいよ花の季節が始まりました。やはり、最初は梅の花からかなと思い撮影に。縁起が良さそうな紅梅と白梅を撮ってみました。
講評:紅白の花を対比して並べて見せ、印象的です。左下には犀川の水辺も垣間見えしっとり感が漂います。実の採取とともに観光目的を兼ねた梅園なので、点景に観桜客がいるとよかったです。
「複雑怪奇」(信州新町ろうかく梅園)=4月5日
コメント:梅園の中に、やたら曲がりくねった幹を見つけ、懸命に生きようとする生命力の凄さを感じました。私もあやかりたいものです。
講評:小池さんの作品「定年変更」(更埴市森の杏畑)が出てきますが、場所も日時も姿も違いますが古木の点で似ていますね。老いても花をつけ見る人を楽しませる。生命の力強さ、不思議を感じさせてくれるいい素材を発見、作画したところがいいです。感動が伝わってきます。作品を見た人も元気をもらいます。

【廣澤 一由】

「カタクリの群生」(上越市春日山)=4月2日
コメント:春日山城の本丸付近にカタクリの群生があり、遠い昔の人もこの可憐な花を見て、心を癒していたのだろうと想いを馳せた。
講評:この作品は「線」をキーワードに見てください。左側の上部から右下に下がった斜めの斜面、そこに主題のカタクリ。その向こうの擁壁に育つ木々の枝が林立。一段下がった向こうには右から左に傾斜した斜面の中央に一本の道路。その道路も途中で「くの字 」に。「線」が巧みに交差し、見る人を飽きさせないアクセントのある作品になりましたが、道路に散策の人影がないのが残念。
「残雪わずかな飯縄山」(柳原東部公民館西)=4月10日
コメント:早春に咲くスイセンが咲き誇る先には残雪が少なくなった飯縄山が見下ろしている。もうすぐ田んぼが耕され、田植えの準備が間近に感じられる春となった。
講評:春の花スイセンと残雪も少なくなってきた飯縄山を入れた春たけなわの光景。でも、農作業はまだこれからという初夏にかけての狭間を描写していますが、やや空が多めかなと思います。雲などがあればですが、もう少しカットしてその分だけ下を取り入れたらと思います。水田の広がりを表現するとすれば、ちょっとした脚立程度のハイアングルで狙うとスケールが出たはずです。

【早川 球喜】

「湖畔の桜」(須坂市臥竜公園)=4月11日
コメント: 臥竜湖畔の桜が花を付けました。まだ3分或いは5分咲きでしょうか、重なるように咲き始めた花は、「華」と表現して良いようなはなやかさをたたえていました。
講評:桜並木が右端のほぼ中央から左の上と下に向かう「放射構図」でリズム感が出ました。惜しむらくは右下の池が単調で、ボートとか野鳥など点景が入ると「華やかさ」が一層増したかと思います
「くんしらんが咲きました。」(自宅)=4月
コメント:数年前に近所の方から頂いたものですが、今年も見事なオレンジ色の花を付けました。
講評:見事に咲いたクンシランの大輪が2つ。さて、画面の中のどの位置に花を置くか、アングルは真正面がいいか 、部屋の中、玄関とはいえいろいろと迷ったかと思います。花は画面の中にある「黄金分割点」にほぼ合った位置に配し、玄関の置物などをさりげなく入れ込み、いい感じの作品に仕上がったと思います。ストロボ一発で花が浮き出ましたが、ノーフラで撮影すると葉の部分、周りの置物などがもう少し明るく出てリアル感が出たかと思います。

【中島 弘】

「春がキター」(長野市大岡日向)=3月15日
コメント:毎年撮影に通っている日方に福寿草を撮りに行ってきました。直前に降った雪で福寿草も雪の中。南斜面の福寿草が春を告げていました。
講評:フクジュソウはどうやって撮ってもフクジュソウ。この場所は私も2,3度撮影したことがありますが、手前にフクジュソウ、その向こうに民家や山里の広がり、そしてはるか向こうに北アルプス連山。という定番の絵柄が撮影でき、訪れた多くのカメラマンが 狙う構図で、「あ~、いい写真撮れた」と満足します。でも、その手の写真は「どっかで見たことあるな~」です。という意味で、降雪が解けた場所から咲き始めたフクジュソウを手前に入れ、北アはぼかして少しだけというアングルは新鮮な感じで、この時ならではの千歳一隅の作品となりました。桜でもミズバショウでもしかり、どうやってオリジナル作品を生み出すかに腐心してみましょう。

「陽光を受けて」(自宅)=4月7日
コメント:4月の陽を受けてリュウキンカが一気に咲きました。鮮やかな黄色と葉の艶が春のウキウキさを感じさせます。
講評:にぎやかに咲いたのは一株でしょうか二株ほどでしょうか。ファイル情報によると、レンズは300㎜の望遠で散逸する花々の距離感を圧縮させてみせる「引き付け効果」がでました。左右のやや上部と中央の花にフォーカスがきて、前後の花はぼけてはいますが、もう少しぼけ具合が強いと主題がより強調され印象的になったかと思います。ファイル情報によると絞りは5・6。もう少し絞りを開けると(5.6が最低の開放値だと限界ですが)よかったかなと思います。

【高山 三良】

「バンビのブローチ」(自宅)=3月22日
コメント:彼岸過ぎなのに前夜からの積雪。昼には溶けていました。ツララが解けながらいろんな形に。
講評:♪こじぃーかのバンビーは・・・♪。思わず、口ずさみたくなる作品。よく見つけましたね。観察力に脱帽です。写真をやっていると、物事、目に見えるものをよく観察するようになります。大小問わず、出現したもの、消えてしまったもの、珍しいもの、季節の移ろい、人の動きや表情(顔色)などなど。何気なく気が付かないものを気づかせてくれる力が養われます。写真をやると若さが保てる、若返るといわれる由縁です。写真から歌が連想される。楽しいですね。
「我が家の白梅」(自宅)=4月7日
コメント:ひっそりと淡く咲く白梅に風情を感じます。翌日には桜に主役交代です。
講評:背景は何でしょうか。一律に木漏れ日を浴びた木立のようにも見えますが、単純な背景に梅の花が浮き立ち“風情”を感じます。やや花の明暗がアンダーで、もう少し明るくしてもよかったかと思います。いやいや、何となく日陰(木陰)でひっそりと健気に咲いた感じがアンダー気味に表現されていていい・・・という見方もあります。

【小池 公雄】

「名残の朝海」(茨城県五浦(いづら)海岸)=1月22日
コメント:一晩中、大声で哭(な)きわめいていた海岸に朝が来た。粘り気を感じるような波に朝陽が当たり松の裏側から見えた景色が墨絵の様で、田舎者には珍しかった。
講評:大海原の大胆にうねった波が迫力です。そこに一条の朝日が差し込み早朝の雰囲気を盛り込んでいます。手前のシルエットになった松の木もやや斜めなのが不安定感を助長しています。絵画のような写真となりました。
「爺ケ岳眩し」(大町山岳博物館前)=1月30日
コメント:真っ青な空に北アルプスの稜線が見事に輝いていました。手前の道路を大きく入れて撮ってみましたが、山が小さくなり、稜線の主張が薄れる感じで、やめました。
講評:真正面の三つのピークが爺ケ岳。その右に二つのピーク、南峰、北峰の鹿島槍ヶ岳が残雪を抱きくっきり。その手前に広がる岳都大町市、さらに手前に自分の立ち位置の道路を入れ三段構図で奥行き感たっぷり、スケールのある作品になりました。コメントにある通り、道路はあまり広すぎずに適度な割り合いで、主題の山が引き立ったかと思います。あれこれ考えながら撮っていること、素晴らしいです。道路わきの案内看板や二人の見物人も点景となりました。
「定年変更」(更埴市森の杏畑)=4月3日
コメント:若くて旺盛な木に交じり、古株に申し訳程度の芽を残し花を付けようとしている木があった。時世の中で定年延長?を表現したかったが、できませんでした。
講評:これまで何年の間、実を産してきたのでしょうか。「長い間ご苦労様。もうこの位で・・・」、いやいや「もうちょっとリニューアルして頑張って・・・」。自分がかつて味わったターニングポイント、定年の時の感慨を重ね合わせ、シャッターを押した気持ちがひしひしと伝わってくる意味深な作品です。主題を画面の中央、真ん中に配置した「日の丸構図」が安定感を与え、老木の重厚感が見て取れます。「定年延長」は十分表現できたと思います。