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再 開

 3月末で区長の任期が終わり、解放感と脱力感が入り混じった気持ちで、毎日をぼんやりと送っていました。しかし最近、講演会で知った「キョウイク」と「キョウヨウ」という言葉が浮かんできました。「教育」や「教養」ではありません。老後を充実した人生を送るには、「今日、行くところ(キョウイク)」と「今日、用事があること(キョウヨウ)」が大切だといいます。

 ということで、経験のある精神障がい者のグループホームでの夜勤を再開しました。といっても新しくできたばかりの別の施設です。4人の入居者さんはみなさん個性的といっては失礼ですがユニークです。場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)という病名を初めて知りました。発声器官には問題がなく、言葉を理解したり、言語能力もある人が、ある特定の場面や状況で話すことが出来なくなってしまう精神疾患とのことです。たとえば家庭で会話ができても、こうした施設ではまったく言葉が出なくなるといいます。どこででもしゃべりたがる私にとってはちょっと理解しがたいのですが、現実にある病気です。人間って不思議です。

 2つ目の再開は畑仕事です。木島平村に家庭菜園があり、先日久しぶりに訪れて耕運機を出したり、ジャガイモを植える畝をつくりました。遠く望む妙高山はまだ真っ白。素晴らしい景観です。3つ目はバイクツーリングの再開。いまのバイクは小さくて物足りないのですが、年金生活ではなかなか大きいのに買い替えるわけにはいきません。夜勤で稼ぐぞ。

 超高齢化時代に入り長生きがいけないかのような風潮が広がっています。私なんか、長生きして何が悪いという強い気持ちで生き抜こうと思っています。残りの燃料を精いっぱい燃やしてゴールに向かってゴーです。

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区長終了につき、タイトルを「ここだけの話」に変更して再開します。時々つぶやきますので、よろしくお願いします。

 

[文・石渡区相談役 水越渉]

石渡区の春祭りが行われました

   ―総勢30名が今年の無事を祈念

 石渡八幡神社で4月22日、恒例の春祭りが行われました。この祭りは倉澤祇(やすし)宮司によりますと、商業、工業、農業、家内安全、交通安全などよろずの生業(なりわい)の無事と幸を祈るお祭りとのことです。

 関係者は石渡公民館に集まった後、石渡八寿喜会のメンバーがそろいの法被姿で木遣り歌を高らかに謡いながら行列を先導、氏子や区の役員、神楽保存会のメンバーが続き、石渡八幡神社に向かいました。この日は気温が30度近くまで上昇、汗をかきながらの行進になりました。

 神社拝殿では、倉澤宮司が石渡区の安全や幸せを願って祝詞を読み上げました。このあと氏子総代の山田國廣さん(1常会)など氏子や、区長の小山美好さん(2常会)をはじめとする区役員、その他の関係者が次々に玉ぐしを供えて神事を終えました。氏子総代の山田さんが「皆様のおかげで無事に春祭りができました。今年1年健康で元気にいきましょう」とあいさつ。石渡神楽保存会のメンバーが獅子舞を奉納しました。

【文と写真:石渡区相談役 水越渉】

八寿喜会の先導で、公民館から神社に向かい行列

拝殿では倉澤宮司が祝詞を読み上げ、区の安全を祈念しました

玉ぐしを供える氏子総代の山田國廣さん(中央

続いて関係者が次々に玉ぐしを供え、今年の無事を祈りました

神楽保存会のメンバーによる獅子舞が奉納されました

祭り前日の前夜祭では、氏子や区役員がそろって石渡区の安全を祈念しました

平成30年度石渡区総会開催される

平成30年度石渡区定期総会が、415()19時より公民館にて55名が参加し開催されました。

小山新区長は「皆さんの声が区執行部に届きやすい体制をつくり、風通しの良い石渡にしたい」と挨拶し、29年度の事業報告と収支決算、30年度予算等の議案が審議され、満場の拍手を受けて承認されました。

今年度は常会協議委員のありかたについて検討することとなり、9月の第3回協議委員会までに充分に審議し方向性を出す予定です。総会でも参加された方々から様々な意見提起がありましたが、各常会長を中心に忌憚のない議論をお願いいたします。

30年度の石渡の区運営を担う新役員を中心に、区民一丸となって充実した活動を進めて行くことを確認した総会となりました。

【文と写真:石渡区広報部長 笠原千代子】

小山区長挨拶

区4役紹介(前列左から)小山美好区長、広澤一由副区長、長谷川康彦会計、(後列)水越渉相談役(前区長)

退任役員紹介(写真左から) 区長:水越渉さん、 会計:廣澤幸一さん 、相談役:中島弘さん、 監査役:関保雄さん、 氏子総代:倉澤正信さん 、氏子相談役:高山三良さん

退任役員紹介(写真左から)用水組合長:倉澤利和さん、安全防災部長:横田一雄さん 、公民館長:大日方清さん、健康増進部長:村松久和さん、 朝陽地区社協理事:倉澤良貞さん、中條幸子さん、 長寿会会長:小林 通さん

長野マラソン スタート!

  石渡八幡神社で応援お守りシールを無料配布

 今年20回目を迎えた長野マラソンの出発に合わせて4月15日、スタート地点の長野運動公園に近い石渡八幡神社で、開始2時間前の午前6時半から、応援お守りシールの無料配布が行われました。

 選手たちを激励しようと、石渡地区の有志グループが「応援お守りシール実行委員会」をつくって始めました。9回目の今年のシールは縦10.5㌢、横6㌢で、「無事完走」と「目標成就」の2種類。また、レース展開を占うおみくじもつくりました。おみくじは、「ウルトラ大吉」「超大吉」など6種類。「凶」では縁起がよくないと、気合いを入れて頑張ってほしいとの願いを込めて「喝!」としました。

 境内には選手たちの長い行列ができました。県内や隣県だけでなく、台湾や宮城県、三重県、石川県など遠くからの参加者も目立ちました。記帳した中では最高齢の選手は東京都の80歳の男性でした。選手たちは神社に参拝したあと、好みの応援お守りシールを選び、おみくじを引き「ウルトラ大吉だ」と喜ぶ姿も。用意した応援お守りシールは500枚ほどが配られました。毎年、この応援お守りシールを楽しみにしている選手も多いということです。

 スタート時には弱いながらも雨が降り始め、やや肌寒くなりました。シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんが「思い切って楽しんで走りましょう」と気合を入れると、1万人を越える選手たちは午前8時半、ゴールの長野オリンピックスタジアム目指して元気にスタートしました。

【文:石渡区相談役 水越渉、写真:HP運営スタッフ 増田今雄】

マラソンがスタートする沿道や八幡神社鳥居前などには配布を知らせる看板が立った(写真上、下)

あいにくの雨の中、葉桜となった参道を完走祈願のランナーたちが続々と集まった
記帳を済ませ拝殿で神妙にお参りをするランナーたち
お参りが済むといただける「無事完走」と「目標成就」のお守り札=写真上、と、本日の成果を占うおみくじ=同下

「ウルトラ大吉だ!」思わずにっこり(写真上)、「さあ、がんるぞー」(同下)

「おかげさまで昨年は完走できました」。思い思いの場所にお守りシールを張ったり、張ってもらったり
神社の軒下で、合羽を着て身支度するグループも
毎年参加の吉池さん(白のジャージ)と記帳受付の笠原さん(右から2人目)は、握手して無事完走を祈った
午前8時半。雨脚が激しくなる中、お守りシールを身に着けたランナーたちが一斉にスタート

応援シール配布の告知が前日の信濃毎日新聞に紹介されました

8常会が交流会を開催

支え合う地域づくりを目指して
     ―8常会が交流会を開催

 8常会の交流会が4月8日の日曜日、8常会にある公園で開かれました。新年度を迎え、常会長や隣組長が新しい顔ぶれになったのを機に、互いにもっと知り合おうという常会役員たちの呼びかけで実現しました。満開の桜の下、およそ40人が集まりました。小山美好区長や広澤一由副区長も参加してくださいました。

 参加者は、まず折り紙づくりを楽しみました。朝陽公民館係長の中村智さんが講師になって、紙飛行機と、ふつうの鶴と一味変わった祝い鶴に挑戦しました。紙飛行機は比較的簡単にできましたが、祝い鶴は細かい作業が多く「老眼で手元が見えない」など断念する人も・・・。

 その後は懇親会へ移り、それぞれが持ち寄った焼きそばやお好み焼き、キクイモの漬物、蒸しケーキなどを食べながら、久しぶりの再会や初対面のあいさつなどあちらこちらで話と笑いが起きていました。常会長の倉澤利夫さんは「支え合い助け合う地域が求められています。それにはまず、隣近所が知り合い仲良くなることが大切。今日がその地域づくりの第一歩。これからもこうした交流の場をつくっていきたい」と話していました。

【文と写真:石渡区相談役 水越渉】

満開の桜の下で開いた8常会の交流会。約40人が参加しました

童心に帰っての折り紙づくり。手先の器用さが求められ断念する人も

飲み物と食べ物を持ち寄っての懇親会。あちこちで笑いが起きました

「お互い健康で長生きしましょうね」と話し合う女性たち。ひときわ元気さが目立ちました

全員で一本締め。「楽しかった。またやろう」との声が出いました

 

卒業式

 先日、信州大学附属特別支援学校の卒業式に出席した。昨年4月の入学式に出席したから一年ぶりの訪問になる。一人一人の顔を見ると、思い出す生徒が何人かいた。みなさん、少し成長した顔つきになっていました。

 今年の卒業生は、小学部が2人、中学部が3人、高等部が7人。卒業生たちは名前を呼ばれると、レッドカーペットを一歩一歩踏みしめ、思い出の写真の入った卒業証書を受け取っていました。中には、緊張のせいか走り出したり、Ⅴサインをつくったりする生徒も。別れの寂しさと感謝を込めて、卒業生と在校生とが呼びかけ合って歌う「旅立ちの日に」「365日の紙飛行機」は素晴らしかった。加齢とともに感動という感性が希薄になった私でも、グッとくるものがありました。後ろに座っていたPTAの会長さんなんか、目頭を押さえて声を出して泣いていましたよ。

高等部の7人は企業に就職が決まり、4月から社会人になります。苦労やつらいこともあるだろうが、楽しいことだってあるに違いない。頑張ってほしいと心の中でエールを送りました。と、偉そうなことを言っていたら、頑張らなければならないのは自分自身ではないのかと気づき、苦笑いでした。私は、まもなく男性の平均的な健康寿命を超えます。旅立ちまであと10年。体のあちこちに障害が出て医者通いや、最悪寝たきりになるのかな。でも誰かが言っていました。「70代は、沈む日を見ながら日ノ出を浴びているぜいたくな年代だ」と。老いとか死を意識しながらも、暖かな光の中で毎日を楽しく送ることができるということかな(よく分からないけど)。まぁ、健康寿命を少しでも長く伸ばせば、何かいいことがあることを信じてガンバでいきましょう。

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今月末で区長を卒業、相談役という区の役に就きます。よって「区長の独り言」は終了。その後をどうするか考えていますが、やや息切れもしています。でもこのコラムに愛着もあります。未定ですが「私のつぶやき」のようなタイトルでスタートするかもしれません。その際は応援よろしく、です。

【文:石渡区長 水越渉】

ホクト新社屋 訪問

 南堀に完成したキノコ生産・販売のホクト新社屋を訪ねました。ある会合で知り合った同社の社員から「是非に」と誘われたのでした。

 新社屋は鉄筋コンクリート2階建てで、延べ床面積は約4000平方㍍。といっても分かりにくい。約1212坪、4反になります。建設には約16億円かかったそうです。2階は営業や生産、管理部門があり、仕切りがなく広々としています。

 特徴は、1階にあるキッチンルームです。講師用のテーブルが1台、そのほか受講生用のテーブルが5台あります。目的はキノコに含まれる成分や栄養の取り方などを広め、効率よく栄養が取れる料理方法を広めるのが狙いといいます。管理栄養士さんがレシピを考え、2月に第1回の講座をスポーツ指導者や保護者らを対象に食育講座を開きました。今後も随時、地域などを対象に食育教室を開く考えで、企画が決まれば同社のホームページに掲載するとのことです。

【文と写真:石渡区長 水越渉】

南堀に完成したホクトの新社屋。北側にあった旧社屋はホクト産業の本社になった

広々としたキッチンルーム。地域に開放して食育に力を入れていくという

 

大豊作の菊芋収穫祭

 弥生晴れの33日、北屋島の千曲川リバーフロントスポーツガーデン北側の畑で「菊芋収穫祭」があり、200名を超える参加者が泥だらけになって収穫しました。今回の菊芋は養分たっぷりの畑で昨年より4か月長く熟成させたため、ビッグサイズがごろごろあり、大人は入場料を払い、5kg(子供2kg:無料)を持ち帰ることができました。味噌味の菊芋おやきもこれまでにない食感でおすすめです。

 収穫した菊芋は菊芋焼酎「朝陽」の原料となります。菊芋のイヌリンという植物繊維は血糖値や中性脂肪値の改善が期待できます。30年度も美味しく仕込んで販売予定ですので、お楽しみに!

 菊芋栽培、焼酎醸造・販売は、我らが倉沢利雄大先輩が社長を務める「合同会社 朝陽」が実施しています。                            

【文と写真:石渡広報部長  笠原千代子】

写真は別送します。

石渡住民も参加