感動を作品に・・・石渡写真クラブ
「『写真』は『写心』。心とは感動。その感動を作品にしてほしい」・・・。石渡写真クラブの講師、増田今雄さん(76)が機会あるごとに強調するアドバイスです。会員はこの言葉を胸に、感動を探してどんな素晴らしいワンショットにするか、フィールドワークを行っています。
発 足
写真クラブの発起人は9常会の広沢一由さん(75)です。趣味のカメラのデジタル化が急速に進んで撮影の可能性が大きく広がりました。腕を磨くには仲間があったほうがいいと思い、友人に声をかけました。
信濃毎日新聞元写真部長で各地で講師や審査員を務める5常会の増田さんが講師として参加を快諾、9人で平成28年5月にスタートしました。昨年には2人の女性も加わり、会員は50代から70代の13人になっています。
増田今雄さんインタビュー
石渡写真クラブ講師の増田今雄さんに写真の撮り方などを聞きました。
ー 良い写真とはどんなものですか
写真は撮るだけでなく、人に見てもらうことで終結します。見た人が「いいなあ」、「すごい」など心を動かされる、つまり感動する作品が良い写真といえます。
ー 良い写真の撮り方を教えてください
写真は「写心」という言葉に置き換えられます。「いいな」と眼を通して感動した対象(風景や人物など)を、カメラ(レンズ)を通して記録し、感動する作品に表現、仕上げることです。このギャップが難しい。技術的な問題もありますが、なによりも感動する被写体を求めて旅をしたり、一瞬の納得ゆくショットのために長時間じっと耐える…。こうした心構えが大切です。
写真をやると若さが保てる
「写真をやると若さが保てる」と増田さん。その理由を写真界の巨匠、故細江英公さんの受け売りとしつつ①何を撮ろうかと考える(頭を使う)②武器のカメラ・レンズを駆使する③仲間ができ、被写体となる人との交流が生まれる④記録、保存、プリントなど再度頭を使う⑤展示により感動の輪が広がる。「写真はズクのいる趣味です」とも。
増田今雄さんの略歴
1949年、松本市生まれ。元信濃毎日新聞写真部長。
長野県カルチャーセンター写真教室や写真クラブで講師を務め、各種写真コンテストの審査、講評などを行っている。
著書に「新しなの動植物記」「南アルプス」(以上共著)
「希少種はいま」「増える変わる生態系の行方」などがある。5常会在住。
活 動
中心は毎月第2木曜日に石渡公民館で開く例会です。
会員それぞれが撮った作品を1~2点持ち寄り、講師の増田さんがプロジェクターで大きく投影します。
撮影者が添えた作品のコメントを見ながら、増田さんが「もう少し上の部分をカットするとグンと良くなります」「何を表現したいのかをしっかり考えて」など講評。
熱心にメモをとる会員もいます。「目で見て感動しても、レンズを通すとうまく表現できない。そんな落差を埋められるようアドバイスしています」と増田さんは言います。
野外研修
今年は6月に飯綱高原の大座法師池周辺で行いました。増田さんが全員を集めて、どんな狙いで撮影するのか、雨模様に注意してなど説明。会員はそれぞれ感動する対象を探しながら池の周辺を歩き回っていました。古くは令和元年5月に戸隠・飯綱高原での野外研修があります。みんなで記念写真を撮ったのが懐かしいとか。
このほか、クラブ発足の翌年から区の文化祭へは毎年1人2点を額に入れて出品。毎月の例会で出された作品と講評は、区の公式ホームページ「石渡つうしん」にアップしています。
計 画
もっと撮影時間とチャンスが多い1泊2日の研修旅行ができないか、との声もあり検討中といいます。さらに会員のお気に入りの写真を掲載したカレンダー制作も計画しており、公民館に展示して区民へのアピールと会員募集を呼びかける狙いです。
写真クラブの部長、竹内一郎さん(76)=2常会=は「講師のアドバイスを受けながら、それぞれが腕を磨いて写真技術をパワーアップしていきたい。会員同士が交流しながら楽しい雰囲気のクラブであるので、今後もそんなクラブでいきたいです」と話しています。
私と写真
写真撮影の楽しさや、難しさ、カメラとの関りや仲間との交流など、これまでの思い入れのある写真を添えて、それぞれの思いを書いていただきました。
倉澤利和さん(74歳・2常会)
写真とので出会いは平成28年の石渡写真クラブの発足からになります。最近はスマホで撮る作品がほとんどですが、せっかく購入した一眼レフカメラがありますので、増田先生からご指導いただいた事を噛みしめていきます。
小池公雄さん(77歳・8常会)
足が竦む様な釣り尾根歩き、吸い込まれそうな深い谷、振り返れば滝雲が流れていたり、高山植物が咲き誇るなど、山歩きをしていて感動したシーンを帰宅してからもう一度味わいたいと始めたカメラですが、扱いはど素人。
この歳になって昨年から写真クラブにお世話になり、基礎から教えて戴いています。増田講師の講評と月例会が楽しみな此の頃です。
小島真由美さん(5常会)
趣味はありますか?と聞かれた時、何も答えられない状態でした。前々から写真を上手に撮れるようになりたいと思っていたところ、昨年の公民館文化祭時、倉澤利和さんに写真クラブの楽しさを教えていただき入会しました。
写真クラブの皆さんの写真を見て学ぶ事が多く参考にしています。 写真の技術はこれからですが、とても楽しいです。趣味は「写真」と言えるようにいろいろ撮影したいです。
後藤祥子さん(6常会)
写真の中に写し出すものは、被写体だけではなく思いも届けてくれる。私は1本の林檎の木に出会い「あるがままでいいよ・」と林檎の木が言っているようで、この感動をカメラに収めた。こんな林檎の木があるよ・・と。 私が写真を撮る原点はここにある。それは美しさ・楽しさ・好奇心・エール・悲しさ・喜び・寂しさ・発見などの気持ちを写真で届けたい、そのために撮り方・表現方法を石渡写真クラブの皆さんと交流しながら楽しく学んでいきたい。
髙山三良さん(77歳・2常会)
昔の家の木戸は節穴があって外の風景が障子に綺麗なカラーで映っていました。まさに針穴写真機です。写真に興味をもったキッカケかもしれません。
写真の魅力はどんなものでも「作品」にできることだと思います。雑草でも虫けらでも石っころでも。ファインダーを覗きながら「君が主役だよ」と声をかけながらシャターを押します。伝わっていると思っています。
竹内一郎さん(76歳・2常会)
小学校のころ善光寺から新田町の交差点まで、吹奏楽のパレードがありました。まだカメラが無いころでしたので、おもちゃ同然のカメラで行進している人たちを撮りましたのが良く写っていました。車が好きで車ばっかり撮っていました。
いろいろと撮りましたが、これといったものが無くて少しカメラのことは忘れていましたが、石渡写真クラブがあることを知り、再び写真を撮りたい気持ちになり、クラブに入りました。
中島弘さん(79歳・5常会)
中学生の時に写真部に所属し、フィルムの現像から焼き付けまで自家処理して遊んでいました。それ以来写真は常に身近にあり、リタイヤ後10年間写真の仕事をしましたが、現在は趣味として楽しんでいます。
写真は感性の表現であり、仲間の写真からの刺激、増田先生の適切なアドバイスは感性を磨く糧になっています。仲間と一緒に写真を楽しむことはかけがいのない宝物です。
カメラがデジタル化し機能、性能は日々進化しています。覚えることが山ほどあり、いい頭の体操になっていると思います。これからも写材を求めて走り回りたいと考えています。
広沢一由さん(75歳・9常会)
写真(カメラ)との出会いは、会社に就職してからでした。その頃のカメラはアナログ(フィルム)でした。1本のフィルムを有効にという思いから、オリンパスのハーフカメラ(35mmを半分ずつ使用)を買いました。しかし大失敗!視界が半分に!しばらくしてOM-1に更改、今はCanon EOSで自己の感動を共有してもらおうと試行錯誤してます。写真県展等で観るような写真が一枚も撮れませんが、会員の皆さんとの写真交流や飲みにケーション等が楽しみです。
牧内二郎さん(60歳・6常会)
写真は全くの初心者でスマホやコンパクトカメラ、ドローンで撮っています。目で見た感動をどうやったら伝えられるか悩みますが、季節の風景や日常の一瞬を切り取るのが楽しくなってきました。
例会での講評や会員同士の交流が励みになっています。
宮澤一成さん(67歳・7常会)
これまでの私は、色々なスポーツを趣味として来ましたが、これからは、余り年齢に関係のない趣味も良いのではないかと思い、写真クラブに入部しました。
それまでの私は、写真は全てオート機能で撮影していましたが、講師の増田先生から、カメラには様々な機能があることを教わり、現在奮闘中です。
これからも、出来るだけ多くの写真を撮り、腕を磨きたいと思っています。
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