石渡写真クラブ月例会(3月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(3月)作品&講評 
 朝の気温が氷点下になる日が遠のき春がやってきました。27日現在、セツブンソウやフクジュソウがほぼ満開の便りが届き、新聞の広告にも森のあんず祭まつり(信毎)、列車と絡めた桜特集(市民新聞)などが掲載、撮影情報満載です。
 春分の日も過ぎ日差しが日一日と長くなり、4月から石渡写真クラブの例会開始時間が6時半から7時に。毎年のことですが、時の移ろいの早さが身に染みて感じるような齢になってきました。
 後数日で新しい年度となります。新しいお仲間も増えました。気持ちを新たに、また、野に山に📷片手にでかけましょう。
 季節の変わり目、体調管理には十分気を付けながら・・・。

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。
※作品・講評の順番は、会員の氏名を「あいうえお」順に、月ごとに逆にして紹介しています。

【小池 公雄】

「信濃路の朝」(須坂市)=2月25日
コメント:モルゲンロート撮影に挑戦してみました。もう少し天候状態の良い時を探して、再挑戦してみたいと思っています。
講評:北信五岳のうちの三岳ですが、まあまあの朝焼けの色と思います。コメントにあるように「天候状態の良い」時に再挑戦を。できれば残雪がある方がインスタ映えします。刻一刻、そしてあっという間にロートは終わりますので連写を。
「『なる君』ピース」(長野市内)=2月1日
コメント:隣組の「なる君」が配り物を持って来てくれました。<ピース>のポーズです。いつも、庭のガラス戸をコツコツ。呼んでくれます。
講評:家族やお隣さんといっても、何か行事でもない限りカメラを向けることが少ないです。日常の中で、“何かを感じた”ところに写欲いっぱいの小池さんの気持ちが現れています。ぎこちないピースサイン、なる君にとって一生の思い出となるでしょう。ぜひプリントして差し上げてください。撮影日時、場所、撮影者を必ず付記してください。
「夢の中」(長野市内)=2月1日
コメント:上の写真と同じ時です。ママの懐の中が余程気持ち良いらしくて、全く目を開けません。
講評:なる君だけでなくその下の妹さん。こちらも「気持ちよさそう」と感じシャッターを押したところが素晴らしいですね。同じくプリントしてプレゼントしてください。

【小島 真由美】

「無限空間」(チームラボ麻布台)=2月1日
コメント:森ビル、デジタルアートミュージアム、エプソンチームラボボーダレズを体験してきました。六面鏡の空間で、そこにいる人が浮いているように見えたり、地下にいるように見えたりもし、おもしろいなと思ったので・・・。
講評:何とも芸術的と言おうか、摩訶不思議な写真です。人間が見世物として最先端技術を駆使して作ったと言えばそれまでですが、面白いと感じた気持ちをそのまま作品(写真)にしようとシャッターを押したところがいいですね。
「東京タワー」(東京都港区)=2月1日
コメント:遠くから見る東京タワーでなく見上げた時の東京タワーの大きさが出るといいなと思い撮ってみました。
講評:いい写真を生む一つに「アングル」があります。遥か遠く、逆にすぐ近く、はたまた右寄り、左寄り、上から、あるいは下から・・・。「見上げたら?」と気付いた点がこの条件をクリヤ、天を突き上げるようにそびえ立つ東京タワーの雄姿を捉えることができました。

【後藤 祥子】

「道は続くよ 前進(一歩一歩前へ)」(千曲市川沿い道路)=2022年2月9日
コメント:2019年水害がありました。その時の川の様子がすごく目に焼き付きました。その後、同じ場所を通るといつもの姿になっていました。その時感じた気持ちを込め、少しずつ復旧してゆく現状に前進の思いを込めエールを送る思いで撮りました。
講評:例会では2枚別々に作品を提出しましたが、コメントはじめいろいろと事情聴取をしていると、2枚は密接に関連づいていることが判明しました。つまり、過去にあった水害の記憶をたどって3年後に復旧した被災地を撮影(1枚目)、そして、「前向きに頑張っていきましょう」の思いを込めすぐ近くの鉄橋を撮影、写真の中に文字を入れ込んでみた(2枚目)。関連した2枚なので、せん越ながら、複数の写真を組み合わせて表現する「組み写真」に増田がアレンジしてみました。タイトルも合体しました。

【高山 三良】

「二月のうろこ雲」(信大付属小学校北・南堀)=2月15日
コメント:うろこ雲が空いっぱいに出ていました。冬のうろこ雲は天気が下り坂へと向かうサインらしい。飯縄山も一役。
講評:うろこ雲と言えば秋を代表する雲ですが、冬に出現したうろこ雲をすかさずカメラに収めました。ほぼ中央下にシルエット状ですが飯縄山が鎮座し、そこを起点に大空いっぱいに放射状に広がっている雲が雄大、やや黒めの雲とともにスケールいっぱいに迫ってきます。
「北信二岳を背にドヤ」(飯綱町)=2月25日
コメント:石渡は雪が少ない冬でした。たくさんの雪が見たくて出かけました。飯綱産直「むーちゃん」で小さな雪だるまを作り目鼻を付けました。柵に乗っけると黒姫山と妙高山を背に得意満面。
講評:積雪量は九州、四国の方が多い時もあり、どうなっているの?と首をかしげる長野、石渡の今冬。雪が恋しくて近くの山裾まででかけ創作した作品。単なる雪景色でなく、雪そのものを加工して景色の中に置いてパチリと創作。昔、子どもの頃は雪だるま、かまくら、すべり台など雪が友達、童心に帰りました。

【中島 弘】

「静かに春を待つ」(千曲市姥捨棚田)=2月15日
コメント:冬の棚田に行きました。思っていたより雪がなく、静かな棚田がありました。稲の無い棚田は地形が良く分かり、自然と融合した造形美に見とれました。
講評:苗代から収穫まではにぎやかな棚田も今はひっそりですね。手前の田のうっすらとした雪模様が情緒的。その向こうにさまざまな形が分かる棚田が顔を見せ、さらに善光寺盆地へと続く広がりがいい感じです。
「セツブンソウ」(千曲市戸倉)=3月9日
コメント:千曲市戸倉のセツブンソウ群生地に撮影に行きました。遅いかと思っていたが、居座った寒波の影響で開花が遅く、更に4,5日前に降った雪が溶けなく群生地は雪に覆われていました。雪の中から咲き始めた1輪を撮りました。
講評:満開、一斉に咲いた花の群落は見飽きたと言えばそれまでですが、桜もフクジュソウもカタクリもすべて、一ひねりしないとオリジナルな作品は生まれてきません。その意味で、運よく雪と絡めることができてラッキーでした。開き始めた花弁(がく)と、その奥に顔を見せた花芯が明るい露出で捉えられ新鮮なイメージの作品に仕上がりました。上部の茶系の色は「枯れ葉」とのことですが、形も不鮮明でやや分かりにくく、もっと面積を小さくしても良かったかもしれません。

【廣澤 一由】

「青天バスは爽快」(東京都内・ハトバス車内)=2024年11月22日
コメント:いつか乗ってみたいと思っていた屋根無しの観光バスにやっと乗れた!開放感があり、視界が広く、高層ビルも真上に見えとても爽快であった。
講評:かつて英国、バーミンガムで長野冬季五輪決定のIOC総会取材のおこぼれでロンドン市内を巡った観光バスがこれでした。懐かしく思い出しますが、首都のビル群と手前のバス内の観光客とををうまく配列、青空が爽快感を誘う作品となりました。

【牧内 二郎】

「分杭峠 気場の木漏れ日」(伊那市分杭峠気場)=2022年9月16日
コメント:ゼロ地場で有名な分杭峠の気場から撮った太陽。皆が太陽を撮っていたので真似して撮りました。家に帰って写真を見たら光彩が八方向に広がって縁起の良い写真が撮れていました。
講評:何とも、(写真を)見ている私も“気場”を感じる気分になるような作品です。よく太陽を樹木の幹や枝の間から撮る手法がありますが、ハレーションを起こして四方八方に光が放射状に広がる程度です。何か、中央斜めに横切る強烈な明るめの光線、広がる帯状の光、色など初めて見ました。磁気ゼロ地帯のためでしょうか、不思議な一枚です。

【宮澤 一成】

「粉雪のベール」(戸隠奥社)=2月28日
コメント:参道を歩いていると、頭上後方で「ガサガサ」と、音がしたので、すかさず振り返りシャッターを切りました。撮れているか心配でしたが、何とか写っていました。
講評:あそこは熊の宝庫。熊出なくてよかったですね。まだこのタイミングでは冬眠中のはずですが、物音に瞬時に反応しシャッターを押したところがいいですね。よく「あっ!」という瞬間は、目で見てしまう、あるいは危険を伴う事態なら回避してしまうのが普通ですが・・・。種明かしをすると、高いところからパラパラと落ちてくる雪を見事に捉えました。欲を言えば背景が少しぼけるともっと雪が強調され雰囲気がでました。
「笑える」(戸隠奥社)=2月28日
コメント:インバウンドのせいなのか、ここ奥社でも外国人ばかり、お願いして写真を撮らせてもらいましたが、灯篭の上に積もった雪を見て、なぜ笑顔なのでしょうか?
講評:Can I take a picture?灯篭の上の雪と人物を対角線に配置、笑顔で振り向いた瞬間、構図、シャッターともにうまくまとめました。石灯籠の「和」と外国人の「洋」が不思議な空間を醸し出しています。