石渡写真クラブ月例会(7月)作品&講評
短かった梅雨が明け、猛暑、酷暑が続きます。今回の作品は、区公民館が6月16日に行った春レクリエーションに相乗りした形で実施した「石渡写真クラブ実践セミナー」で撮影した作品を例会に持ち寄り、勉強をしたものです。
こうしたセミナーや撮影会は、そこに居合わせた仲間が同じ被写体を共有するわけですが、それぞれの感性、技術力などにより生まれてくる作品はさまざまです。同じ素材でも微妙に違ってきて、「こういう切り口もある」とか「こんな被写体があったのか」など刺激になり勉強になります。
木島平のやまびこの丘公園に到着したのは午前10時を回っていて、照り付ける日差しの中汗びっしょりになり、シャッターを押しました。
クラブ員各位、それぞれの個性ある作品をご覧ください。
講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
写真をクリックすると拡大して見えます。
※作品・講評の順番は、会員の氏名をあいうえお順に、月ごとに逆にして紹介しています。
【小池 公雄】

コメント:増田講師より「素材への気づきのポイント「たくましく突き出す芽には、生命力や躍動、その先を連想させる力がある」。 「あのね・・・、ん?」 若い二人のささやきを聞いた気がします
講評:茎を伸ばし、つぼみを膨らませたユッカが2本。これからの夢ある将来を持った若い2人に擬人化、その思いを一枚の写真に表現した観察力、創造力が素晴らしいですね。
コメント:流水を水の束のように撮る方法を教えて頂きました。シャッターを1/30、ISOを100位にすると良い。感動です。撮っている時は気が付きませんでしたが、恐竜の子のような顔の上に滝が落ちていました。シャッタースピードの違いで、絹のような流れや、石つぶて流れのようなものが撮れ、面白いです。
講評:写真の持つ特徴の一つに「ぶれ」があります。普通、人間の目で見ると流れているものは流れているようにしか見えません。ところが、瞬間を止める(シャッターを切る)時に、カメラのシャッタースピード設定により、別の世界が写し取れます。設定を低速にすればするほど、流体の水は白っぽい固まりの布切れのように写してくれます。逆に高速にすると、水の塊りがあたかも“石つぶて”のように写し止めてくれます。この作品は前者で、水が白い布のように流れ下り動感を創出しています。後で写真の中で発見した「カピバラ」、どこにいるか探してみましょう。
コメント:紫陽花の最盛期と見込んで出かけましたが、今年の紫陽花は少し手入れ不足?6地蔵さんが暑さに耐えて迎えてくれました。
講評:日に焼けておつむりや前掛けの赤い布地が色あせて、お天道様の力を見せつけ、“暑さ”を連想させます。雲一つない青空も主題を助長しています。暑さに耐え、ひたすら庶民の安穏を見守るお地蔵さん。ご苦労様、ありがとうございますーと感謝でシャッターを押した作者の心意気が伝わってきます。
【高山 三良】

コメント:外来種・「人間活動の影響で入り込んだ生物」ブタナでしょうか。一面占領されています。日陰では花だけが浮かんできれいなのに。
講評:公園内の石畳の脇で黄色の花を咲かせる花。1輪だけだとぱっとしませんが、群生してきれいですね。ただし、ヨーロッパ原産の外来種で日本にはなかった植物。区内でも見かけるオオキンケイギクや ナガミヒナゲシなどの外来種も一見きれいなので退治しないで放置されている姿を見かけます。繁殖力旺盛なので、迷惑な存在になる可能性大です。
コメント:面白い間隔で並んだ木々を背景にと決めて、人の散らばりを待ちました。
講評:公園内の丘に適度に植栽された木々。公民館で企画した恒例の「春レク」に参加した区民が園内を散策する様子ですが、適度にバランスよく散らばったシャッターチャンスがいいです。
(高山さんのほかの作品です)
【中島 弘】

コメント:小輪の花がほど良い距離間でお互い輝いている様子を撮りました。
講評:横並びの良い素材を発見しました。中望遠レンズで中央の花一本にフォーカスを合わせ、残りをぼかし、黒バックの背景に浮かしたテクニックもいいです。ただ、細かいことですが主題のフォーカスが合った花の向こうにぼけ花が重なりやや存在感が薄れてしまい惜しまれます。
コメント:微細な花がそれぞれの顔で咲き誇っている様子を撮りました。
講評:花というか、花が終わった後では?と私には見えますが・・・。これも、いい素材を発見しましたね。絞りがF4と開放値近くですが、もっと値を多く(絞る)して被写界深度を深くするともう少し花の描写がきりきりと来たかと思います。それと、焦点距離が110㎜ですが、マイクロレンズでもっと近接すると別の世界になったかと・・・。
【廣澤 一由】

コメント: 小川の堰を超えて流れ落ちる水が、カーテンの様に写り、奥に見える水草が如何にも涼しそう!!
講評:続く水路からどっと流れ落ちる堰を超えて流れ落ちる水。いかにも涼しげで、堰に生育する植物のグリーンが垣間見えて、涼しさを倍加しています。やや周りの環境が多すぎて説明調かなという感じです。トリミングして水のカーテン、植物を強調してみました=写真下。

コメント:緑に覆われた林に、木漏れ日が差込めた林道をさっそうと行くハイカーの姿が印象的であった
講評:桜並木でしたが、この手の場合、人物の大きさがどの程度かで印象が変わってきます。あまり手前で大きいと目障り、逆に遠くだと小さくて何だかよく分からない。この作品は適度な大きさといえます。さらに、2人いますが、後ろ姿とはいえ、顔を向き合わせて何かを語り合っている、あるいは手をつないでいるなどのアクションがあると、小さなこととはいえ作品がぐっと締まりグレードアップ間違いなしです。細かいことのようですが・・・。
【宮澤 一成】

コメント:写真クラブの実践セミナーでの一枚です。シャッタースピードをもっと速くした方が良かったのでしょうか?
講評:データによるとISO100、800分の1,F5.6です。タイトルに付けた「チョウ」が主題だけに、ややぶれてしまい惜しまれます。800分の1なので、高速シャッターの範疇に入り、ぶれ・ぼけの直接の原因ではないと思います。すると、ぶれはフォーカスのキャッチの案配か・・・?フォーカスゾーンがチョウに来ていなかった可能性もあります。焦点距離が150㎜弱と望遠系なので花にフォーカスがきて、チョウの位置はその前後かと思われます。フォーカスゾーンをチョウに合わせ、追尾する方法で追いかけるといいかと思います。後、この手のスピードが速いもの狙いの時は、ISO感度を昼間、好天下でも800ぐらいの高感度に設定、シャッター優先モードでシャッター設定は4000分の1程度に設定するといいでしょう。後、被写体が左右、前後に動いてもピント(フォーカス)を追尾する「C」にすることもお忘れなく。
コメント:今年度の春レクでの一場面です。少年の屈託のない笑みには、心が洗われました。
講評:「イエ~イ」。ポーズをとる少年の笑顔がいいですね。また、ミニの滝がある水路、岩、遠くのこんもりと茂った森、青空と環境もうまく取り入れられ主人公を盛り立てています。区から同行した仲間なので、あまり肖像権など気にせず、生き生きとしたいいショットがものにできました。
【増田 今雄】

