石渡写真クラブ月例会(6月)作品&講評
梅雨の晴れ間、しとしと雨が交互にやってきます。この時季ならではの被写体が花を中心に多くあります。リュウキンカはもう終わりでしょうか、まだ間に合う高原のレンゲツツジ、アジサイ、蓮、ニッコウキスゲなどなど。湖沼や高原で、水やカエル、トンボなどの動物、行楽客などの点景を工夫して撮ってみましょう。図鑑的、観光パンフレット的な写真から一歩抜け出る作品作りを。
講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
写真をクリックすると拡大して見えます。
【宮澤一成】
【広澤一由】
【早川球喜】
【中島弘】
【竹内一郎】
<縦位置と横位置>
テレビや映画の画面は横位置なので、日ごろ見慣れているせいか、撮る人も観賞する人も違和感なく感じるのが横位置の写真です。
しかし、被写体によっては縦位置にした方がより効果的なものがあります。例えば先の4月の例会発表の中で解説した「最短距離」の作例写真。樹木は概して下から上へと伸び、まとめるには縦がいいかと思います。あるいは滝。上から下へ流れ落ちる水、落差(高さ)を表現するにはやはり縦かと。ただし、次の中島さんの「八坂の大滝」のように周辺の環境を入れ込むと横位置という事もあり、一概には論じられない部分もあります。
そこで、どちらがいいかという決断は後回しにして、撮る段階では以下のようにすることを心掛けてください。まず被写体と向かい合ったら素直に心が動いた「位置」でシャッターを押しましょう。そして、近づいたり、遠のいたり(レンズのズーミングもあり)、右に寄ったり左に寄ったり、高い場所から低い場所から、フレーミングや立ち位置を変化させながら納得いくまで撮りましょう。
液晶画面で確認しつつ「よし!」ですが、これからが私の言いたいことです。納得いく最初の画面が横でしたら縦、縦でしたら横。つまり反対の位置でもう一度ファインダーを覗き撮影をしておいてください。その位置ではまとまらないなあと思っても一枚でいいです。逆位置のコマを残すよう心掛けてください。
場合によっては、撮りながら縦を撮ったり、横を撮ったり、また縦、横・・・ということもあり得ます。
そして、最終的にはデータを整理整頓、保存。再度コマを見ながら作品選びをしますが、そこでもどちらが見る人により効果的なインパクトのあるのはどちらか選んでください。
【高山三良】
【倉澤利和】