はつらつ体操、再開

 毎週月曜日に石渡公民館で開いている「はつらつ体操」に再び通い始めた。発足当初は毎週通って、「皆勤賞(実際にはない)をもらうぞ」と張り切っていたのだが、ある朝、どうもやる気がなくて休んだのがいけなかった。次の週も行く気が出ず、以後、ズルズル休みっぱなしになってしまった。「一人でやればいいんだろう」とか言って、体操のイラストを冷蔵庫に張ってやり始めたが、「コンニャクの意志を持つ男」と言われる区長は、一回で挫折してしまった。

 なぜ、再開したのか? 特に健康になりたいと思ったわけではない。「区長は率先してやらねば」とか「区の事業なのだから区長は出るべき」など、会合や道路で行き会う人から言われたことが、私の背中を押したのです。体操はけっこうきつい。もともと体が硬いせいもあって、ストレッチをすると思わず「ア~」とか「ウ~」とかのうめき声が出てしまう。となりのおじさんから「妙な声をだすな」と叱られたりもするが、それなりに楽しいし、体操の後のゲームなどの脳トレもまた楽しい。

 驚くのは、私よりかなり年配の女性たちの多くが元気で体が柔らかいこと。前屈なんか両手がピタッと床に着くし、「へそのぞき」と呼ぶ腹筋強化もスイスイとこなしている。5分間の休憩でも、男性は所在なくぽつんとしているが、女性たちはあちこちでおしゃべりを楽しんでいる。

 はつらつ体操には毎週2~30人が参加している。リーダーによると「ここに来る人は心配ない。誘っても来ない人、閉じこもっている人が心配」という。健康寿命を少しでも伸ばし、介護保険や医療費を抑えようという大きな目標を持つこの教室だが、笛吹けど踊る人はなかなか増えないようだ。だが、私は踊ってみようと思う。健康で楽しい老後を送るために・・・。

【石渡区長:水越渉】