「■ 公民館」カテゴリーアーカイブ

石渡写真クラブ月例会(10月)作品&講評=石渡区民文化祭展示作品

石渡写真クラブ月例会(10月)作品、講評=石渡区民文化祭出品作品
 秋晴れの117日、石渡区公民館で行われた区民文化祭。写真クラブからは、各2点ずつ計20点が出品、展示されました。
 桜や福寿草の花、稲田の田園風景、冬の動物園など四季折々の移ろいにレンズを向けた個性あふれる作品が並びました。過去1年間の撮りおろし作品ですが、中にはこのコーナーで紹介した作品をプリントし額装、展示したものもあります。(写真は再掲し、掲載月を明記しました。講評はだぶりますので割愛しました。お読みになりたい方は「石渡つうしん」ホームページにてご覧ください=トップページの左側バナーの「公民館」の下のクラブ紹介→写真クラブ→月例会作品)
 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。

【倉澤 利和】「寒くないよ!」(長野市城山公園)=2021年2月例会

「満開の桜」(小布施橋下)=2021年4月例会

【高山 三良】「花鳥幻日月」(石渡付近)=2021年3月例会

「裏見のさくら」(長野運動公園)=2021年4月例会

【竹内 一郎】「サライ」(雲上殿)
コメント: ♪桜吹雪の サライの空へ 流れていく白い雲に胸が震えた♪(歌の文句)
講評:4月例会に「上には何があるだろう?」のタイトルで雲上殿の建物が入った作品が紹介されていますが、まったく別の角度の作品なので講評します。例会作品は雲上殿が真正面で、桜は左右にありやや平板なイメージですが、この作品は建物が奥で桜が前面にきて立体的になり桜の存在感がぐっと増しました。タイトル通りの桜吹雪をまたいつか狙ってみましょう。

「桜花」(雲上殿上り坂)
コメント:雲上殿の桜を一度行ったが曇り空で再チャレンジ青空に見舞われた。
講評:この作品もまったく別の角度からのもので、違った印象を与えています。左下から対角線に右上に向かう並木が遠近感を表出、下の低木と左上の樹木の間に囲まれて右上に延びる感じがいいです。
3作品ともいろいろな角度から、それぞれに特徴を出した表現が3者3様にできました。

【中島 弘】「春の音」(長野市大岡日方)=2021年4月例会(同一作品で題名は「春を呼ぶ福寿草」)

「彼岸花」(中野市)
コメント:色鮮やかな彼岸花をシンプルに撮ってみました。
講評:田園の斜めの畔に鮮やかな彼岸花の群落。ともすると花の群落はそのスケールを出して表現したくなるのが普通ですが、あえて中望遠レンズで花の一部にフォーカス、ほかはぼかして主題を強調しました。右下の茎の間から垣間見える斜面、向こうに黄金色に染まる稲田、さらに向こうのアンダー気味の林空間、すべてがぼけてはいるものの主題を引き立てています。

【早川 球喜】「春爛漫」(長野市村山)==2021年4月例会

「静寂」(長野市戸隠鏡池)=2021年5月例会

【原 芳幸】「静かな浅間山」(黒斑山・2,404㍍より)=2021年9月例会

【広澤 一由】「灯明祭り」(善光寺)=2021年2月例会(同一作品でタイトルは「コロナの終息を願って」)

「一面の水芭蕉」(飯綱高原大谷地湿原)
講評:6月例会作品に同湿原の「ニリンソウ」を題材にした「二輪草の小径」が登場します。この時の作品かどうかは分かりませんが、湿原内の水路脇に水芭蕉の群落。右上の樹林帯の中を散策道が見えますが、こちらもニリンソウ作品のように散策の人物を点景として入れた方がよかったです。

【宮澤 一成】「新緑の季節」(飯山市北竜湖)=2021年5月例会

「驚愕の朝」(長野市小島)
コメント:早朝の畑仕事に出たところ、恐怖を感じるほどの朝焼けにビックリ。思わずスマホに収めました。
講評: まだ、明けきらない早朝の感じが下の部分の暗さで分かります。強烈な茜色というか紅色というか、色に圧倒されることってそうはない経験。すごいなーという感激が伝わってきます。タイトルも適切です。

【吉池 安雄】「どっこい生きている」(須坂市臥竜公園)=20214月例会

「秋の雲」(長野運動公園)
講評:さて、いい雲だが・・・。問題は、自分の立ち位置の周りのどこを、何を雲に引っかけるか・・・です。とかく、目の前には家並みや電柱、電線など種々雑多な物が邪魔し、せっかくの主題(雲)にそぐわないケースがほとんどです。つまり雑然としてしまい、主題を相殺してしまいます。そういう意味でこの作品は、大胆に市街地の中の看板を“味方”として取り入れ、見上げた空気感いっぱいにまとめています。

【吉田 幹男】「山と拡がる稲穂」(信濃町)
コメント:信濃町の仁の蔵街道を走っていて見た北信五岳の2山、黒姫山と妙高山の前にたわわに実った稲穂を車窓から撮りました。
講評:飯縄山から黒姫山の東側山麓一帯に広がる穀倉地帯。黄金色に染まる稲田、隣には黒姫山からはるか遠くに妙高山、そして秋空を覆う雲を大胆に取り入れ、スケールある作品となりました。

「可憐な玉すだれ」(自宅)
コメント:ゼフィランサス 和名 玉すだれ。日当たりで土壌がよければ増えるのですが、我が家では減ってきています。この純白の花を大切に守りたいです。
講評:数が減ってきているだけに、芽が出て咲いた時の感動はいいものですね。大切に守りたいという吉田さんの愛情がふつふつと感じられる作品。凛と上を向いた花が邪魔なものがない背景に浮き立っています。

【増田 今雄】「雪氷模様」(長野市大岡白樺湖) 
 県カルチャーセンターの写真教室で野外撮影。この日は12月中旬で早朝から小雪。予報は回復傾向だったので、「せっかくだから」と決行。標高の高い聖高原にある白樺湖では凍り付いた水面にうっすら積もった雪が絶妙な縞模様を描いていました。

「山稜の春」(飯山市黒岩山)
  春の女神ギフチョウの撮影で信越トレイルのコースとなっている黒岩山山麓へ。カタクリの花に吸蜜にくるチョウを撮影後、峠まで足を延ばすとまだ残雪が・・・。フキノトウをお土産に採りながら林道を歩くと、大きなヤマコブシの花が満開、春を告げていた。
「霧氷化粧」(美ケ原高原)
 美ケ原山頂の王ケ頭ホテルの写真教室。午後到着から深い霧で、夕刻のサンセット撮影はあきらめ早々と就寝。早朝5時過ぎ、暗闇の中、美ケ原台地の向こうに登る昇る日の出を待つ。前日の霧があらゆる物に張り付き「霧氷」が見事だ。目の前の、どうでもいい?枯れ草にもナイフリッジのような形を作り自然の造形美が朝陽に輝いていた。

 

 

石渡写真クラブ例会(9月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(9月)作品、講評
 コロナの感染も第5波が下降線をたどり非常事態宣言などが解除、何となく飽きあきとしていた気持ちがやや上向きにといった今日この頃です。紅葉が高い山の上から始まり、運動公園のケヤキも天頂部が少しだけ色づき秋の気配が漂い始めました。
 コロナも下降線とはいえ、もうしばらくは感染対策を怠ることなく、徐々に元に戻してゆくことが求められています。間もなく区の文化祭です。感染に細心の注意を払いながら、撮影、展示と一つ一つ前へ進めて行きましょう。
 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。

【吉田 幹男】「西洋朝顔ヘブンリーブルー」(自宅)
コメント:今年は種まきが遅れ、今日は2輪目を撮影しました。9月8日に1輪咲いたのですが、風が強く撮影が駄目でした。
講評:この後に広澤さんの作品に同じ朝顔が登場しますが、数は少ないもののそれなりにうまくまとめています。支柱に這いあがり咲いた一輪を主題に、背景の木立をぼかして遠近感が出ました。ただ、ぼけてはいるものの左後方にある電信柱が無粋で、立ち位置をやや左に寄り画面から外すとすっきりしました。

【吉池 安雄】「秋の雲」(長野運動公園)
講評:何ときれいで絵にかいたような雲に遭遇しましたね。大胆に画面いっぱいに、下の給水塔をシンボル的に入れた運動公園の配分(率)もいい感じです。いつか、運動公園の雲を中心に、花、集う人などなど四季折々の表情をまとめて個展でも開けるように、少し変わった被写体も狙いましょう。

【宮澤 一成】「突然の遭遇」(上越市名立)
コメント:夏の海が見たくなり、「うみてらす名立」へ行きました。海を撮影していたところ、突然目の前に海鳥たちが現れ、思わずシャッターを切りました。
講評:海原の様子から結構風が強い感じで、その強風に立ち向かうカモメが数羽。突然の撮影とのことですが、ぶれもなくピントもシャープでいいですね。ただ、中央部分が抜けていて、ここにもう1羽いるとバランスが取れたかなと思います。

【広沢 一由】 

「夏を惜しんで秋空に咲く」(自宅)
コメント:初秋の青空の下、夏を惜しんで咲く朝顔が涼しさを呼んでくれている!
講評:先月に続き、ご自宅に咲いた朝顔「ヘブンリーブルー」の第2弾。例会に持ち込まれた作品は、ややアップ過ぎて花の図解写真のようになってしましました=一番上写真。「もう少し周りの雰囲気がほしいですね」の講評に例会後、別カットを寄せてくれました=真ん中。が、今度はややロング過ぎで花が沈みがちです。そこで、少しトリミングをしてみました=下写真。ちょっとしたフレーミングで違ってくる写真って面白いですね。

【原 芳幸】「静かな浅間山」(黒斑山・2,404㍍より)
コメント:久々の登山です。5年ぶり位に友と一緒に山行。写真は一般的な風景ですが、天気が良く(蒸暑)、見えるのは前掛山ですが、奥に浅間山(小さく暗い)。一瞬、日差しに照らされたのだが、残念。
講評:アオモリトドマツでしょうか、手前左の樹木は幹を入れ、右は枝だけをあしらい変化付け、その向こうに浅間山。前景処理が適切で、遠近感のあるスケールの大きい作品となりました。「天気が良く」とありますが、天頂上の雲、山腹の陰が写真的には画面の中のアクセントとなり、単調さから抜け出した1枚となりました。

【早川 球麿】去り行く夏・牧場の景色」(高山村山田牧場)
コメント:当日は朝から小雨が降ったりやんだりしていました。牧場に着いたのはお昼前で、辺りは人の気配はなくロッジというかお店の前に繋がれた犬が一匹。また、景色は霞が覆い幻想的な情景を醸し出していました。1時間ほど経ったでしょうか、1人、1人と散策する人々が現れ、そのひとコマを撮影してみました。
講評:牧場の草原に適度な間隔で並ぶ木立、牛もいて霧も立ち込め正に幻想的な光景ですね。そこに行楽客が現れ絶好のシャッターチャンス。でも、冬のスキー用リフトの人工的な塊が牧場という自然の中で、気にし始めると邪魔といえば邪魔に感じてしまいます。「だって、そこにあるものは仕方ない」と怒られそうですが、どかすわけにはいかないし・・・。真を写すから「写真」ですが、いろいろと考えさせてくれる作品です。

【中島 弘】「秋そば」(飯山市)
コメント:昨年撮影した作品です。秋の原風景風に撮ってみました。
講評:満開の真っ白なソバ畑を大胆に取り入れた構図がどっしりと安定感を持って迫ってきます。よく見ると茎の高いものがありますが、これをややローアングルで空に数本浮かしてみる、あるいはスローシャッターでぶらして「風」を感じさせるように撮る・・・。何かひと工夫を付加させると作品に“味”が生まれグレードアップします。

【高山 三良】「襲来に挑む!」(長野市小島)
コメント:雲に勢いがあり、未知の襲来を感じた。立ち向かう一人の勇者がいた。
講評:暗雲漂う彼方、山の上方に何かが襲ってくるような感覚を持ったところをすかさず写真に表現したところが素晴らしいですね。そこにちょうど1人の人が立ち向かう様に感じ、パシャリ。暗いトーンの中に白いランニングシャツが浮かび上がり効果的です。物語性を感じさせる作品です。

<感性が身に付く写真>
写真をやっていると、こうした観察力がつき、何気ない事象や異変などに敏感に気づくことができるようになります。気づいたら後はどうやってその感じを残すか、カメラワークが待っています。

石渡写真クラブ月例会(8月)作品、講評

石渡写真クラブ月例会(8月)作品、講評
 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。

【高山 三良】「夕陽映え」(自宅)
コメント:雑草ネコジャラシが夕陽に映えて綺麗。
講評:家庭菜園、農家にとっては厄介者の「ネコジャラシ」。畑以外でも道端や空き地、河川敷などどこにでも群落を形成、雑草とはいえ一斉に伸びた穂はなかなか見応えがあります。この作品は、夕陽の斜光線をうまく使い、命輝く瞬間をアップ、セミロングの2枚組みで芸術性高くまとめました。

※ネコジャラシは別称で、和名は「エノコログサ」。実った穂が犬の尾に似て、「犬っころ草」が由来とされる。「猫」、「犬」と面白いですね。写真をやると、いろいろな雑学?が学べて勉強になります。

 

【竹内 一郎】「熊に注意」(塩尻市洗馬)
コメント:のどかな村には熊が出没するらしい。道祖神も見守る中、立て看板・・・・・。
講評:さりげない農村の曲がり角で発見した黄色の看板。出没するクマに注意とのこと。目立つ黄色に、「あれ?何だ」と車を止めパシャリ。好奇心が写真を志す人にとっては第一歩となるお手本作品です。ただし、気付いたまではよかったと思いますが、看板が小さくインパクトが減ってしまいました。もっと近づいて、背景や周りに道祖神などを配しアングル、角度を工夫すると主題の看板が存在感を増したと思います。参考までに、看板が生きるようにトリミングしてみました(下写真)

 

【中島 弘】「蓮の楽園」(木島平村稲泉寺)
コメント:木島平村の稲泉寺の蓮を撮ってきました。ちょっと早かったのか一面の蓮の花と言うわけではなかったので一輪を大きくトリミングしてみました。
講評:仏教と関わりのある花、蓮。咲き始めと思われますが、花びらの一枚一枚の鮮度が良く、開いたばかりの様子を特徴ある花芯とともに捉えています。花全体を入れると正に「これが蓮の花」とばかりの図鑑的な説明調の写真に陥ってしまいますが、花をアップにして迫り、小さな昆虫がバランスよく表現されところに作者の工夫が感じ取れます。今日風に関連付けると、今開催中の「東京五輪・パラ2020」の聖火台(球形が回転しつつ花びらのようにねじれて開いた中央に聖火)にも似ている気がします。

 

【早川 球喜】「不揃いの向日葵たち」(長野市長沼)
コメント:令和元年東日本台風がもたらした大雨で堤防が決壊し、長沼地区の河川敷の畑に、数カ所の向日葵畑がありました。不揃いが自然的で、一本、一本が個性を主張しているようで、なんとなくシャッターを切ってみました。
講評:普通、一斉に同じ背丈で同じ方向を向いたヒマワリがよく見る光景(写真)ですね。それはそれで見事で綺麗ですが、そうではないアブノーマルなヒマワリ群落に何かを感じた作者の感性が伝わってきます。同じヒマワリでも一つ一つが「個性を主張しているようだ」という感性は、近年よくクローズアップされる「どんな人、人種、性別、性的マイノリティー、障害の有無などすべてを乗り越えた共生の社会、世の中」と相通じた理念を連想させてくれます。sただ、河川敷内の畑のようですが、ヒマワリの向こうに堤防とか、何でもいいですが環境が盛り込めるともっと作品が生きたと思います。

 

【広澤 一由】「夏空に咲く」(自宅)
コメント:準備した道糸に巻き付き、空に向かってぐんぐん伸びた朝顔の蔓に、やっと沢山の花が咲き始めた喜びを撮りました!講評:自宅とのことですが、足元で絵になる素材を見つけ作品として上手にまとめ上げています。壁面に這い上るアサガオのつるを前面に、家屋をさりげなく隠し、雑物が入らない空と雲が自宅を感じさせない作品となり、暑い真夏の光景を表現しています。斜光に映える葉だけの空間、上部に少しだけ咲いた花の面白さも単純明快でいいです。

 

【宮澤 一成】「夜遊び」(長野市城山公園)
コメント:今年7月に新設された城山公園の噴水広場、金・土曜日の午後6時から午後8時までライトアップされることを知り、撮影してみました。
講評:近代的な仕組みを備え復活した城山公園の噴水。南長野運動公園、小布施のハイウェイオアシスに続き、最近では長野駅東口や中央通りのセントラルスクウェアにも同様のものがお目見えしていますが、珍しいライトアップは初めて見ました。写真は現実を写し取るもので、一番最初に写し、作品として世に出した人の勝ちで、次の類似の作品は“2番せんじ”となってしまいます。人物を入れたものと全景の2作品を寄せてくれましたので、両方紹介します。どちらもカラフルで幻想的、清涼感を感じさせてくれます。

 

【吉池 安雄】「花に蝶」(自宅)
講評:黄色の花一輪を右下から左上に配置した「斜め構図」が画面をしゃれた感じに仕立てています。背景も黒っぽくつぶれて、主題をすっきりと単純化、存在感を助長しています。そこに吸蜜にやってきたチョウがアクセントを添え、右向きの方向性も斜めの花とは反対でバランスが取れました。惜しむらくは、右側にある葉に映る影ですが、もう少し葉の中央にどんと写り込むとまたひと味違った作品になったと思います。細かい所まで、気配りをしてみましょう

 

石渡写真クラブ月例会(7月)作品、講評

石渡写真クラブ月例会(7月)作品、講評
 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。

【吉田 幹男】「アナベル」(自宅)
コメント:撮る時期が遅れてしまい、花に透明感が消えてしまいました。
講評:「透明感が消えた」とあるように、確かに白一色の花に強い日差しが当たり「白飛び」してしまいました。陽が斜めに差す早朝や夕暮れ時など撮影の時間帯を選び「斜光」をうまく使うか、満遍なく光が回る高曇りの日を選ぶと小さな花びら一枚一枚が浮かび立体的に写ります。白色に対し背景を黒にしたアングルはいいと思います。
※アナベルは「アメリカアジサイ」、「セイヨウアジサイ」と呼ばれ、初夏から夏にかけて咲き、ピンク色もあります。

【宮澤 一成】「背比べ(長野市富竹)
コメント:田植えを終えた畦に鮮やかな花が咲き我一番と背を伸ばす様子が面白く感じました。
講評:よく見かける花ですが、何という花でしょうか。やや斜めに群生した様、つぼみから満開、そして枯れた花と次々と咲く様子が花の勢いを感じさせてくれます。我一番と伸びる様子に「背比べ」を感じ、タイトルに採用した感性がいいと思います。ぼかした背景処理も適切で主題を盛り立てています。
※ネット検索によると「スイセンノウ」(酔仙翁)と思われます。南ヨーロッパ原産の多年草で、葉も茎も柔らかい白毛で覆われフランネルを連想させ、別名「フランネルソウ」。

【広澤 一由】「庭の鏡池」(長野市芋井鑪)
コメント:雨上がりに庭の池をのぞいたら、空と地が合体した様に写っていたのが印象的だった。
講評: 一瞬、天地、縦横の位置を疑ってしまう奇想天外な作品となりました。よく見ると、左の池のほとりに咲いているドクダミでしょうか、花はちゃんと空に向かって咲き、正しい位置が分かりました。上に見える黒い柵は、実は影です。「空と地が合体したよう」な光景を発見したこと、その印象を的確に作品として残せたことが評価できます。

【早川 球喜】「霖雨の頃」(長野市若穂蓮台寺)
コメント:今頃の時候を表す言葉に「霖雨」があります。何日も続く長雨のことですが、最近は集中豪雨的な降り方が多くなりました。日曜日がちょうど朝から「霖雨」のような空模様でしたので、出掛けました。雨の中に山、紫陽花、山門などを撮影したかったのですが、チャンスがありませんでした。
講評;山中の寺院を背景に、赤いよだれかけのお地蔵さんをあしらい、主題のアジサイを中央に配置した構図。花がやや寂しいのと、梅雨時の花だけに雨上がりなどのしっとり感があるとよかったですね。

【中島 弘】「棚田の石垣」(飯山市瑞穂地区)
コメント:日本棚田百選に選ばれている飯山市瑞穂の棚田を訪れてみた。珍しい石垣の土手が悠久の時を経て輝いている姿を撮りました。
講評:主題は石垣ですが、一番手前に田植えの終わった苗が見えた田を少し入れ、石垣の上の見えない田の様子を連想させてくれます。山里に幾重にも重なって見える石垣が歴史の重みとともに迫ってきます

【竹内 一郎】「泣きべそ」(自宅)
コメント: 孫です。目に入れてもいたくないとは、このことかな……。
講評:涙をいっぱいため、口に何かをくわえたしぐさ。単純化した背景が主題をぐんと引き立てています。泣いても笑っても、表情すべてが“絵”になる被写体です。この子の人生の貴重な一生の記録ともなります。撮りっ放しでなく、きちんとデータと形としてのプリントを残してください。この子のために。

【高山 三良】「空を見たかい?」(戸隠)
コメント:ヤマオダマキ、いつもうつむいています。下からのぞき込んで。
講評: いつも下を見ているオダマキ。茎は長めで下から覗き込めば見えなくもない花ですが、真下からの超ローアングルが新鮮な感じを与える作品となりました。背景の木々も環境が分かって主題を盛り立てています。がく(花びら)やその向こうの葉が逆光に浮かび幻想的な色彩できれいですが、花芯部分がつぶれてしまい残念。銀レフで太陽光の反射を使って照明するか、ストロボなら少ない光量を与えるとまた別の感じが出ました。

石渡写真クラブ月例会(6月)、作品&講評

石渡写真クラブ月例会(6月)、作品&講評
 クラブの仲間だった笠原美敬さんがお亡くなりになりました。悲しく、寂しい気持ちでいっぱいです。昨年の5月まで例会に元気で出席、自宅の庭に咲いたテッセンの花、その前月には運動公園サブトラックの桜と作品をお持ちになり、みんなで楽しく写真の勉強をしていた姿が忘れられません。
 このころからコロナ禍で月1回の例会も公民館集合からデータをパソコンのメールなどでやりとりする「WEB例会」に切り替わり、クラブ員同士の連絡はスマホのラインメールで取り合いました。当時のクラブ長、中島弘さんの諸連絡メールに応え、昨年暮れの12月6日付けで「笠原です。いつもお世話様です。通知確認しました。本年は6月より体調を崩しクラブ活動に関わることが出来ず寂しさと情けなさが募るばかりです。年明けは皆様に追いつくよう頑張ってやろうと思います。今後共宜しくお願い致します。」(原文のまま)と記録に残ります。
 クラブでは1回だけですが、1昨年5月、飯綱高原から戸隠へ撮影会に行きました。この時も、元気でいいづなリゾートスキー場脇にある水芭蕉園、鏡池、霊仙寺湖畔などを元気に歩かれ撮影したことを思い出します。
     回復し、一緒に写真をどんなにか撮りたかったか心中を察すると無念さばかりが込み上げて参ります。
 心よりご冥福をお祈り申し上げます。(増田)

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。

【高山 三良】

「ツユクサと蜜蜂」(自宅)
コメント:自宅のツユクサをマクロ撮影。蜜蜂がやってきてくれました。
講評:身近な小さな花をクローズアップ、花芯がシャープで鮮明に表現されています。微細などこからとも分からない光とともに、薄いブルーが何とも言えない雰囲気を醸し出しています。それだけで十分ですが、そこにミツバチがやってきてひと味違った物語性が組み込まれました。

【中島 弘】

「午後の美術館」(長野県立美術館)
コメント:コロナ禍のなか、スーパークローン展で心の平穏を取り戻したひと時、「霧の彫刻」を楽しむ情景を撮りました。
講評:新装、オープンした県立美術館。これまでは、作品を展示、見せるだけの美術館でしたが、展示以外に訪れた人自身が楽しめる工夫があちこちに施された美術館。庭先の水辺空間に霧が立ち込めた瞬間をすかさず切り取りました。濡れないように着た合羽姿、その右上の二人連れの姿が特に象徴的で、どこかアラブ系?の外国にいるような光景になり意表を突きます。ほどよい霧、群像の配置バランス、ハイアングルとシャッターチャンスよくまとまりました。

【早川 球喜】

「天空~二つとない景色~」(長野市飯綱高原)
講評:須坂市から高山村にかけた千曲川沿いの市街地と山並みが適度な雲とともに描かれ雄大な風景となりました。上部の青空スペースがやや多すぎる感がします。左右はそのままにして、青空を半分ぐらいカットし、超横長のパノラマ写真にすると見映え抜群となります。

【広澤 一由】

「二輪草の小径」(飯綱高原大谷地湿原)
コメント:二輪草の花が咲き誇る小径を行くカップルが似合っていたのでシャッターチャンスとして撮りました。
講評: 右上にある根元から枝分かれした樹木が「ここの主は俺だ!」と言わんばかりに存在感たっぷりです。その根元に控えめに咲いたニリンソウの群落と「C」構図にカーブした小径が流れを創出、点景人物もほど良い位置、大きさで入れたところは正にシャッターチャンスでしたね。ただ、こっちに向かってくる逆だとなお良かったです。

【宮澤 一成】

「ど迫力!」(長野市茶臼山動物園)
コメント:迫力は感じますが、どことなく可愛らしくも思え、トラ猫みたいです。
講評:網目越し、あるいはおりの鉄格子越しか、邪魔なものを画面内から除くため深度(絞り)を開けて撮影。そのせいか深度が浅く、フォーカスが鼻から目あたりに、ほかはぼけて逆に主題が浮き出て効果的でした。とするなら、もっと開放値(絞りを最大限開ける=絞り値の数字が少ない方)まで開けると、もっとぼけ効果が強調されたかも知れません。猫のような目として感じたままが表現されていますが、できれば、もっとトローンとした目つきだと面白かった。

【吉池 安雄】

「高原の初夏」(戸隠森林植物園)
講評: 歩き始めてすぐの「みどりが池」。雲をうまくあしらうことの上手な作者だけに、うまく水面に投影できるアングルを選びました。手前と左右の草木、池のほとりの樹林帯と奥行き感も出て、初夏のさわやかな情景が表現できました。

【吉田 幹男】

「自宅のバラ」(自宅)
コメント:ほかに山などを撮影しましたが・・・。自宅のバラになりました。
講評:きれいなバラですね。前回のボタンの白と違ってバラ特有のピンク色が鮮やかです。自宅という事ですが、建物や道路、フェンス、周辺の花木など雑物を除外、数輪の花とつぼみをうまくまとめました。そこでもう一歩。主題の中央の花を真ん中に配置した「日の丸構図」ですが、この花を「黄金分割点」、つまりやや右下に置いてみたらどうでしょう。そして、花が向いている前方を開け、その先にこの花の次を担うつぼみがあるというイメージです=下写真。ぐんと見栄えが増したと思いますが、いかがでしょう。

 

 

石渡写真クラブ月例会(5月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(5月)、作品&講評
 1月の例会再開から、新型コロナウイルスの感染回避に細心の注意を払っての例会が続いています。
 巣ごもりの弊害やコロナ太りの解消を含め、鋭意工夫して取り組んだ作品が並んでおります。
 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。

【吉田 幹男】

「威風堂々」(自宅)
コメント:外出が出来なかったので、庭に咲いていたボタンを撮りました。
講評:黄色の花芯を中心に、花びらに陰を落とすなど白花が克明に表現されています。「白飛び」しない露出も適正。花がやや手前過ぎなので、画角をもう少し下げ、上の黒い暗部をカットすると、主題がもっと引き立ってきます。あるいは、この作品を加工するならば、上部と右を少しカットしてトリミングするといいでしょう=写真下。また、背景に何かほかの花などをバランスよく入れる(ぼかして)、雨上がりのタイミングで雨粒を付加する、早朝や夕暮れの時間帯の斜光線、などちょっとした工夫をするとひと味違った作品になります。

【吉池 安雄】

「雲」(長野運動公園)
講評:右下周辺から湧き立つように渦を巻き、天空にまで広がる雲をうまく画面いっぱいにまとめました。千変万化する雲の一瞬を逃さず捉えています。拡大すると、中央の木立群手前に(埋もれてしまいよく判別できませんが)スケボーの青年がいます。あまりアップにする必要はありません(そうするとボーダーに主題が移ってしまう)が、もう少し分かるぐらいに大きくすると運動公園という環境が分かりよかったと思います。

【宮澤 一成】

「新緑の季節」(北竜湖=飯山市)
コメント:爽やかな季節がやってきました。多くのカメラマンが訪れる中、じっと湖面を見つめているだけのカメラマン、何を思っているのだろうか気になりました。
講評:山あいの静かな湖。水面に写り込んだ新緑と釣り人のボートを点景に入れ、うまくまとめました。それだけではつまらないので、お仲間のカメラマンをあしらったところがこの作品のミソ。何か被写体を探しているのか、座って横を向いた瞬間を捉え、物語性を感じさせてくれます。

【広澤 一由】

「岩壁ブラン堂」(浅川のブランド薬師)
コメント:岩壁から宙にせり出すブランド薬師が、恐怖心とバランスの良さに感動!
講評:「感動!」の通りに表現できました。お堂をうまく空に浮かせ、岩場にせり出した感じが出ています。ベストなアングルがいいですね。周辺の木々も環境をよく表わし、特に右側の黒くつぶれた樹木と葉、さらに右下、向こうの山塊がさりげなく遠近感を出すのに役立っています。

【原 芳幸】

「あだ花の、古希に慶ぶ、残る華」(東和田運動公園)
コメント: 桜の花も散り静かな公園を訪ねた。花びら辺りの赤っぽい様子と残る花が輝く星のように見えました。
講評:満開ばかりが注目され被写体になる中で、最盛を過ぎた桜花の様子に感動した作者の気持ちが俳句調のタイトルとともに伝わってきます。スマホ撮影とのことですが、加工前でしょうか、もう少しアップ気味にトリミングすると、桜の白い残花と出始めた葉の赤い新芽がよく分かり見映えがぐんと増します=下写真。

 

【早川 球喜】

「静寂」(長野市戸隠鏡池)
コメント:この時季、あの湖水はどんな顔をしているだろうかと思い立ち、行ってみました。今、戸隠は7年に一度の戸隠神社式年大祭ですが、早朝、観光客はほとんどなく、朝の軟らかい風に、湖面が僅かに波をたたえていました。
講評:まだ残雪が白くみえる戸隠連峰。池のほとりの木々たちも桜が咲き始めて芽吹きが始まったばかり。倉沢さんの「ミズバショウ」が“いまいち”と同じように、最盛期には少し早めですが、それなりに渋い感じの色調が一風変わった「鏡池」を表現していると思います。新緑、紅葉などはでやかさ、にぎやかさというショットはもう見飽きるぐらい見ていますが、知られざる鏡池の表情を写し出しています。

【中島 弘】

「新緑に促され」(飯綱町)
コメント:新緑を合図に農作業を始めた田園風景を撮影しました。
講評:そう高くない里山とそこに暮らす人たちの民家が連なり、生活の糧となる田園が広がる日本の典型的な光景。手前から代掻き作業をする一台のトラクターを点景にした田んぼ、その向こうに民家ともえぎ色に燃える山の木々、青空に浮かぶ横長の白い雲―と三段構図が安定感を持って迫ってきます。郷愁を誘う一枚です。

【高山 三良】

「春重ね」(県内各地)
コメント:自宅のテッセン、運動公園の藤、菅平のタンポポを重ねるように組みました。
講評:「春の花」をテーマに自宅、近隣、山に足を運び、それぞれにぎやかな群生(群落)を横長ワイドにして組みました。が、ぼかしても構わないのでご当地ならではの背景を入れると環境が分かり効果的だったのではと思います。テッセンは石渡館、フジの花はアクアウイング、タンポポは山でしょうか。三枚とも背景がらみで似た感じになるようでしたら、どれか一枚でもいいかも知れません。

【倉澤 利和】

「この季節・水芭蕉」(戸隠森林植物園)
コメント:先生の情報を得て出かけました。早いのか?水芭蕉いまいちでした。
講評:“いまいち”なりの様子が写りました。いまいちと感じたのは利和さんで、まあ、それなりに芽吹き前のハリエンジュの樹林帯の中で咲き始めたミズバショウが、長い冬から目覚めて活動を始めた春の雰囲気を伝えてくれていると思います。これだけ白い花(苞)を付けていれば十分で、後はこの状態(目の前に広がる光景)をどう処理するかは、利和さんの感性と技術力にかかっていると思います。被写体と対峙し、よく対話し、じっくり観察してみましょう。

石渡写真クラブ月例会(4月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(4月)作品&講評
 1月の例会から、新型コロナウイルスの感染回避とともに時間を短縮し実施。4月には第4派の兆しが見え始め、細心の注意を払っての例会となりました。
 今回は、例年になく早い開花となった桜を素材にした作品が多くを占めました。場所、狙い方など、それぞれに違いがあり個性がたっぷりです。
 今回から新たに4常会の吉田幹男さんがお仲間に入り、作品初登場です。よろしくお願いします。

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。

【倉沢 利和】

「満開の桜」(小布施橋下)
コメント:この時季、写真撮るなら桜でしょう ! 小布施の桜の名所 平日でしたので花見客2名のみでした。
講評:桜がボリューム感あふれる迫力で迫ってきます。右下あたりに微妙に太陽光線が入ったのも立体感が出ました。点景の人物配置、その向こうに続く桜の並木と遠近感も出ました。

【高山 三良】

「裏見のさくら」(長野運動公園サブトラック)
コメント:3月なのに、桜が満開。広角20㎜で面白い感じに。
講評:見た目はきれいで感動する桜の花ですが、さてどう撮ったら褒められるか?この先が、オリジナルを生む分かれ目ですね。普通に撮れば普通にしか写りませんが、この作品は、思い切って露出をアンダーにしてほぼシルエット状に。さらに左下から対角線に出て弓なりに反る幹。右下から斜めに配した木は左の木を支えるように一体感を成しています。夕暮れ時の沈む太陽をきらりと入れた心配りもいいですね。普通ではないオリジナル作品に仕上がりました。

【竹内 一郎】

「上には何があるだろう?」(雲上殿)
コメント:桜咲くころ、行ってみたかった。
講評:満開の桜の白、お堂の朱、空の青がコントラストを成し、沸き立つような雲が正に「雲上殿」。絵に描いたような作品となり、多くの魂が眠る場所だけにタイトルとともに作者の気持ちが伝わってきます。

【中島 弘】

「春を呼ぶ福寿草」(長野市大岡日方)
コメント:今年も大岡日方の福寿草を撮ってきました。福寿草とアルプスの共演です。
講評: 全部がパッと開き、見事に咲き誇るフクジュソウですね。超ワイドレンズのデフォルメ効果でぐっと主題が大きくなり迫力満点です。背景の残雪の北アとマッチし、冬から解放された春一番の雰囲気が漂っています。ただ、もう少しアングルを高くし、花の向こうの中間部の集落から続く山並みの広がりを見せると山里の広がりが盛り込めたのでは・・・。

【早川 珠喜】

「春爛漫」(長野市村山)
コメント:桜がちょうど満開でした。ここは昨年も撮影した場所ですが、今回は桜の内に入って撮影してみました。(ここは伐採を免れた桜つづみの一部でしょうか?)
講評: 確か前回(か前々回)作品は、お年寄りグループが桜の花の下(画面の左側)で座って花見を楽しみ、花と人物がうまく調和している感じでした(「いしわた通信」→公民館→写真クラブ→月例会作品を検索すると出てきます)。今回の桜は多分同じ老木と思われますが、前回よりは花のボリューム感がたっぷりと出ました。反面、点景人物が小さめで、前回よりは花と人との関係が薄い感じがします。

【広澤 一由】

「可憐に咲く桜」(長野市運動公園)
コメント:珍しく3月末にほぼ満開になった桜!枝にはびっしり花を付け、太い幹にはポツンと可憐に咲いている桜が印象的だった。
講評:高山さんの評でも触れましたが、さて早めに咲いた桜の花を撮りに来たが「どうやって撮るか?」。ありきたりにシャッターを押しては、ただ満開の花が「写っている」だけ。そこで、見つけた。枝に水分や栄養分を送る親分肌の太い幹からちょこんと芽を出し花まで咲いた一輪を。まるで孫、ひ孫のよう・・・。いい所に目を付けました。開花した花は白色で、ややもすると露出の関係で「白飛び」(真っ白に近い状態)してしまいがちですが、周りのトーンの中でひと際存在感ある感じに仕上がりました。背景に満開の樹木全体をぼかして配置したアングルも適切です。

【宮澤 一成】

「秋葉(大権現)さんもビックリ!」(石渡公民館)
コメント:石渡公民館前の桜が3月中に満開になるのは、記録的なことらしい。
講評:祠を取り囲む満開の桜。ローアングルでうまくまとめました。ただ、画面から外れた(写っていない)ところに何か邪魔なものでもあったのでしょうか、できればもう少し枝、花を倍以上入れて、祠をもう少し小さめにすると、主題の桜が強調された作品になったかと思います。秋葉さんには申し訳ないのですが、石の祠が大き過ぎて、こちらが主題、やや固い感じの作品となっている気がします。

【吉池 安雄】

「どっこい生きている」(須坂市臥竜公園)
講評:この場合は、老木が主題ですので、咲いている枝や花、幹の比率はこの位でいいと思います。特に右側の水面に斜めに張り出している幹は、うろになりながらも花を咲かせ倒れずに頑張っているように見え印象的です。この姿に感動しシャッターを押した作者の思いが重なり合うように伝わってきます。向こうにいるボートの点景もグーッ。「頑張れっ‼」。

【吉田 幹男】

「春到来」(長野運動公園)
講評:運動公園内を散策。桜やコブシ、レンギョウなど一斉に咲き始めた花の作品を寄せられました。手前にレンギョウの黄色を配置、左に桜並木、右から斜めに出た桜の木と画面全体をうまくまとめました。欲を言えば、青空の下の方に雲がありますが、もう少し空の真ん中にあるとバランスがよかった(自然現象なので仕方ないですが、画面をそつなくまとめるという意味合いです)ですね。やや画面全体が左下さがりで不安定なのが気になります。

<画面の傾き>
 皆さんの作品を見せていただく時、さまざまな要素を基に講評させていただきますが、その1つに「傾き」があります。人間の目は、見たものを頭脳を通して「平衡」に調整して見てくれます。縦位置で真っすぐなものは真っすぐな垂直に。横位置で平行なものは一直線水平に。ところが、レンズを通したカメラというものには頭脳がありません。所詮機械の塊で、少し傾けるとそのようにしか写し取ってくれません。真っすぐな電柱や建物が傾いたり、水平のはずの湖沼や海の水面が傾いたりしてしまいます。そのまま作品になると、見る人(頭脳を持った人間)に不安定感を与えてしまいます。
 特に、画面の中に電柱、あるいはそれに類するもの、建物などが入る場合は垂直、海、湖沼など水もの、建物でも横一直線のものなどは水平に気を付けてシャッターを押しましょう。三脚を使用する場合は、三脚に水平器が付いているものがありますし、デジカメのカメラ内に水平を表示する機能が付いているものもあり積極的に利用しましょう。また、最終のコマを選び、トリミングする場合も、傾きに細心の注意を払いましょう。万が一、気が付いたらPCソフト内で矯正しておきましょう。
 ただし、あくまで作品(芸術)は自由でクリエイティブな世界でもあります。無理やりに傾けたり、思い切って天地を反転したりしてイメージを膨らませることもありますので、一概に上記のことを必須にする必要はありません。
 が、まずは教科書通り、見る人に安定感を持って鑑賞していただく作品作りをマスターしましょう。(増田)

石渡写真クラブ月例会(3月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(3月)作品
 1月の例会から、新型コロナウイルスの感染回避とともに時間を短縮し実施。3回目の例会です。
 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。

 写真をクリックすると拡大して見えます。

【吉池 安雄】「春の訪れ」(千曲市戸倉)
講評:千曲市キティーパークのセツブンソウ。よく、足を運び、一足早い春を楽しんでこられたかと思います。そして、いっぱい咲いている中で、選んだのは「だんご三兄弟」。斜めに仲良く花を開いた3株ですが、ピントが後ピンで惜しまれます。スマホではフォーカスゾーンがありませんが、最近、「画面の中のピントを合わせたい所をタップすると、そこにピントが合ってシャッターが切れる」とか。機種によるかも知れませんが・・・。一眼レフのマクロ以上に接近には強い捨てたものではありません。大伸ばしに耐えるようデータ量を大きくするとか、手ぶれしやすいのでシャッターはソフトに。いろいろと工夫、お試しを。

【宮澤 一成】「小さい春 み~つけた」(大王わさび農場=安曇野市)
コメント:春まだ浅い様子を表現したく、撮影しました。
講評:こちらは、この後の広澤さんの紅梅の仲間でしょうか、花びらがすっきりとしています。開花した花一輪に春を感じフォーカスを合わせていますが、ややはじっこ過ぎカ・・・。もう少しわずか右だと黄金分割点に位置し安定し訴求力がぐんと増します。右下向こうのぼけた枝もにぎやかさという面でいいのですが、やや間が空きすぎか・・・。それには、立ち一をわずか左に寄せ、画角を少し左に振ると上記の指摘が解決、狙いが明確な作品になります。

【広澤 一由】「寒そうな梅の雪化粧」(長野市運動公園)
コメント:咲き始めた紅梅に無情の雪が降り積もり、待ちわびた春の息吹が遠のいた感であったが、青空に映えた梅と雪の塊の競演が美しかった!
講評:春と寒さが共存した撮影意図が読み取れる作品です。場面を想定し足を運んだ労作ですが、咲いた花が少なくやや散漫な感じがします。フォーカスのある左下から右に延びる枝を中心にトリミングをしてみました(下写真参照)。

【早川 珠喜】「薄暮の梅」(長野市城山公園)
コメント:長野市城山公園、この度新長野県立美術館が完成し、近代的容姿が姿を現しました。ここは花見の名所で花見時は小屋が立ち並び賑わうのですが、今年はコロナ禍で中止とか。桜の蕾はまだ固いのですが、新美術館の傍らに2本の梅が今が盛りと咲いておりました。
講評:いち早く咲く梅の花。私もかつて取材、新聞に掲載したことがあり懐かしく拝見させていただきました。大分昔の事で、健在ぶりにほっとしました。背景は新装なった美術館の屋根でしょうか、ちょうど中央に横線状に入り花が主題とはいえ、画面を二分しているように見えます。もう少し下げるか逆に上げて青空を少しにすると、花が映えてきます。

【中島 弘】「北帰行の準備」(安曇野市ハクチョウ湖)
コメント:今年は白鳥の南下が多いと聞き、安曇野で撮ってきました。背景にアルプスを入れたかったが曇り日で残念な結果となりました。
講評:撮影するポジション、角度、加えてコハクチョウの飛ぶ方向などなど結構思うように撮れないのが現実です。一回、二回で気に入ったカットが撮れれば最高ですが・・・。コハクチョウが群れで飛び立つショットですが、ほぼ完ぺきな後ろ姿で残念。再挑戦といきましょう。

【先ずは真似る。そしてオリジナルに挑戦】
 一月例会の宮澤さんのコハクチョウの評でも触れましたが、コハクチョウはプロ、アマ問わず多くのカメラマンの被写体になってきた野鳥です。大型で、冬の間信州に滞在する渡り鳥で多くのロマンも持っている魅力的な鳥です。雪を抱いた北アルプスを背景に飛翔、離発着など迫力ある素晴らしい作品が数多く生まれています。先ずは、そんな写真に挑戦、追いつくことかと思います。
それには、大変ですが何回も通い、飛び立つ時間や方向などよく観察することから始まります。当然どんどんシャッターを押しながらの行動になります。そのうちに、「背景にアルプスを・・・」掲げた目標の先が見え、近づいていきます。達成した時の喜びは格別、それが写真をやる醍醐味でもあり楽しみでもあります。
それでも、苦労して撮ってみても(繰り返しになりますが)「どこかで見た写真だなー」。そこからが大切です。勝負です。それまで培った観察眼や失敗などのデータを基に、誰も撮ったことのないオリジナルな写真を求めてゆくことが始まります。
写真は時として偶然性の瞬間もあります。その一瞬を捉える力量を日ごろから養うことです。手間も暇も掛かりますが、やってゆくと奥が深い世界です。

【高山 三良】「花鳥幻日月」(石渡近辺)
コメント:どんど焼きの日の幻日、上弦の月に現れた月面「X」、二月の満月SnowMoonに花鳥を添えました。
講評:「花鳥風月」。万葉の昔から、日本人が慣れ親しんだ生活の中で目にするものを連歌や俳句、日本画などで表現する日本独特の文化。各々の写真が完成度高く、お互いが共鳴し合ったシンプルな組み写真となりました。背景、線など黒色を基調とした中に一枚だけブルーという背景も効果的ですね。

【倉沢 利和】「『UFO』みたい?」(飯綱町霊泉寺湖)
コメント:天気が良いので出かけました。湖畔から見た景色がUFOに見えたのでシャッターを押しました。(GLAMPROOK飯綱高原)
講評:雪景色の中、「かまくら」か?面白い素材を発見しましたね。コロナ禍の中で出現した、感染回避を徹底したホテルとか。時代の流れを写し止めた記録写真でもあります。今度は、中の様子を見てみたいですね。

 

石渡写真クラブ月例会(2月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(2月)作品
 先月と同様に、新型コロナウイルスの感染回避とともに時間を短縮し実施しました。
 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。

【倉澤 利和】「寒くないよ!」(長野市城山動物園)
コメント:ふと動物を撮りたくなり動物園へ出かけました。動物園といったら猿です。母の愛を感じました。
講評:「写欲を感じたこと」が素晴らしいです。何かないか?何か撮らなきゃ!と脳が働き始め、ふと目指したのは動物園。私も記者駆け出しのころ、先輩から「何もネタがなかったら動物園へ行ってみなさい」。
 前置きはさておいて、寒さの中、懐にわが子を抱き温めている様子に感動した思いがそのまま伝わってきます。前ぼけの雪も寒さを助長し、背景のすっきりした感じも望遠レンズの効果が出て主題を引き立てています。ただし、やや調子がアンダーでせっかくの子猿の表情が分かりづらいのが残念。少し明るくし、無駄な部分を削りトリミングしてみました=写真下。

【高山 三良】
「仲良しⅡ」(自宅)
コメント:メジロ第2弾。ヒヨドリがいなくなると大急ぎで食事、滞在時間2分。ポーズはとってくれません。
講評:ほかの鳥や天敵を気にしながらの食事。たったの2分と見るか、たっぷり2分と考えるかはとにかく、あっち、こっち、カメラ目線、食事とさまざまなシーンを効果的に並べた組み写真となりました。この作品のほかにもう一枚、何種類もの野鳥を見せた組み写真が出品されましたが、これはこれで視点が違い面白いと思います。そのうち、鳥同士がニアミスし、壮絶な闘いのすごいシーンが撮れるかも。粘り強く頑張ってください。

【中島 弘】「霧氷の華」(木島平村)
コメント:24ミリ ワイドレンズを入手したので、霧氷を撮りに快晴日とマイナス気温の日を狙い、撮ってきました。
講評:倉澤さんと同様に、狙いを定めて足を運んだ点に脱帽ですね。甲斐あって、見事な霧氷に出会えましたね。この光景を目の前にし、「写真やってよかったな。写真って面白いな」と感動している中島さんの気持ちが伝わってきます。震撼とした寒さの中、朝の斜光を浴びて青空に輝く霧氷がコントラストを持って迫ってきます。中央の影も単調な雪面にアクセントを醸し出しいい感じですが、手前の中央と右の雪の塊が中途半端に見えます。すっきりと幾筋もの影でまとめるとさらにグレードアップ!

【早川 珠喜】「仁王門の雪景色」(長野市善光寺)
コメント:善光寺仁王門は、1918(大正7)年に再建されました。仁王立像は、巨匠である高村光雲とその弟子の米原雲海の合作による彫刻です。善光寺の仁王像は通常と逆で、右に吽形を左に阿形を置いています。なぜか知りませんが、建物の形式及び位置に関係しているのではないでしょうか。
講評:参道、院坊の庭木に降り積もった雪と雪降りの善光寺仁王門。暗かったのでしょうかストロボ一発。近く、また遠く、雪の粒が大中小の玉になって画面にアクセントを添えました。惜しむらくは、暗くて仁王の姿が見えませんが、小さくても見えると面白かった。

【多灯ライティング】
 原則、この世の中、太陽さんは一つ。被写体にできる影も一つで、写真の世界でも光源は一つが原則です。しかし、暗くてつぶれたり、立体的に見せるなどの目的で、もう一つの太陽(光源を)を意図的に作り出し照射することがあります。場合によっては、3灯、4灯、5灯・・・と複数を使うこともあります。このことを「多灯ライティング」と呼びます。
 そして、この作品の仁王像のように奥行きのある被写体が遠くてストロボなどの光が届かない場合、カメラに接続したコードを伸ばしてもう一発、遠く(仁王像の近く)を照射するという手があります。コードを隠したい向きには、こちらのカメラのシャッターに合わせ、向こうも同調する「スレーブユニット」なる小さな機材を使います。使い方は、例えば遠くの仁王像の前に、スレーブユニットを接続したストロボを配置します。こちらのシャッターとともに光ったストロボ光を感知して光ってくれるという仕組みです。ただし、感知する距離的な限度があるので要注意です。最近のストロボでは、この機能が内蔵式のものもあります。
 このほか、人物のポートレートや塑像などの撮影では、人工的にサイドや後ろ下などから光を複数当て、立体感を創出することもあります。

【広澤 一由】「コロナの終息を願って!」(善光寺・灯明まつり)
コメント:コロナ感染医療従事者への感謝の意を込めたブルーライトアップがとても美しかった山門と灯籠を中心に、バルブ撮影を試みました。
講評:左右に配置した行燈や柱から中央の石灯籠、さらにその向こうに薄いブルーに染まる山門と見る人の視線を主題に誘導、奥行き感が出ました。その間に点在する人物配置のバランスもいいですね。ただ、左側の参道を往来する群衆がいっぱい通行しているように見えますが、長時間露光のためぶれてしまい、残念。バルブの露光中にストロボを一発ボン。すると光が当たった人物だけが浮いて写り、残像のように動いている人はぶれて面白い感じになります。お試しを。

【宮澤 一成】「感謝」(運動公園東の空き地)
コメント:年頭行事である「どんど焼き」が無事できるのも消防団員のご協力があってこそです。これからも、お体に十分留意なさって頑張ってください。ありがとうございました。
講評:赤々と燃え盛るやぐら。対峙させるように消防団員の姿をどんと置き、見守る様子を切り取っています。火と人物を対照的に配置したのは分かりますが、団員の目線が別方向で惜しまれます(顔が熱いので横向いている?)。もっと、火をかき回したり、前後の動きなど「火と闘う?」男の姿をアクションや表情を集中的に狙っても良かったのではと思います。
 感謝は大切ですね。

【吉池 安雄】「春はあけぼの」(長野運動公園)
講評:メタセコイヤとヒマラヤ杉を左右に、中央にテニスコートの照明塔を絡め運動公園の朝焼けの光景を写しました。朝の刻一刻と変わるドラマはいつ見ても感動しますね。ただし、やや画面が左下がりで不安定な感じがします。特に、照明塔は人工物とはいえ直立しているものなので苦になります。いつも撮影時に注意することと、もし加工段階で気が付いたら矯正してみましょう(以下、角度を矯正、照明塔を真っすぐにしたみました)。

 

石渡写真クラブ例会(1月)作品

石渡写真クラブ月例会(1月)作品
 新年初の例会は、コロナ禍でのWeb方式から久しぶりに顔を合わせての会となりました。感染回避とともに時間も短縮して実施しました。
 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。

【吉池 安雄】「春を待つ」(長野運動公園)
講評:まだら模様の雪、葉が落ちた木々・・・。色彩に乏しい殺風景な運動公園のサブトラック脇の冬枯れの築山の様子。今はじっと耐え、やがて芝や木が芽吹き自然も人も華やぐ春を待ちわびる作者の心情が伝わってきます。

【宮澤 一成】「北からの勇者」(犀川白鳥湖・安曇野市)
コメント:越冬のため、約4000kmも離れた東シベリアからやって来た白鳥たち、大きく翼を広げる姿は、全く疲れを感じさせない、たくましさを感じました。野鳥の撮影は、初めてで大変でした。
講評:渡来地としては新潟の瓢湖が有名ですが、今年は例年にない大雪で県内のここ白鳥湖と明科の御宝田の池には昨年より多くのコハクチョウがやってきているとか。くちばしが黒く、昨年産まれた幼鳥。1羽ですが、画面の中央に配置した日の丸構図で安定感があり、羽を広げた瞬間を捉えて躍動感も出ました。今度は、着水、離陸、飛翔に挑戦ですね。多くの作品が排出していますので、ネットや本などで参考にしてみてください。

【広澤 一由】「コロナの終息を願って!」(石渡区どんど焼き会場)コメント:燃え盛る炎に祈りを込めて、コロナの早期終息をも願ったどんど焼き。
講評: 燃え上がるやぐらを2基、うまく入れました。背景に住宅街や集まった人々なども入れにぎやかにまとまった画面となりました。燃え始めの、一番勢いよく燃え上がる瞬間を捉えています。

【早川 珠喜】「残り火」(長野運動公園東側空き地)
コメント:1月11日、石渡区のどんど焼きが行われました。恒例の行事ですが、正月飾った門松、しめ縄などを燃やしたどんど焼きの残り火で焼いた餅などを食べると、1年無病息災と言われます。集まった皆さん思い思いの方法で焼き、餅をほうばっておりました。その頃、陽は西に傾き冬の短い1日が暮れようとしていました。
講評:広澤作品からやや時間が経過。ぼつぼつ、お餅を焼く人々が周りに集まり始めたところです。画面全体を暗っぽい色調に落とし、背景の木立ちに落日の太陽を入れ、冬の短日の夕暮れを印象的に表現しています。

【中島 弘】「厳寒の先に」(長野市千曲川)
コメント:厳しい冬の先に花をつける春がくる時を待つ野ばらの姿にコロナ禍のなかの現状を重ねてみた。
講評:狙いが明確に読み取れる作品です。厳冬の早朝、川霧が張り付いたバラの葉を主題に、うまく逆光を使い浮き立たせ、レンズの絞りを開放値近くに開け河原の光景をぼかして背景に。空気感たっぷりの詩情あふれる一枚となりました。

【眼を肥やそう】
何を撮ろうか?「この時季、この場所に。この時間帯に行けば・・・」。作品を創るには、中島さんの作品のように、ある程度自分で頭の中に完成した写真(画面)のイメージを描いて撮影に臨むことが求められます。写真のイメージ作りには、日ごろからできるだけ多くの作品を見て参考にすること。最初は真似でいいです。素材や場所、構図、アングル、光の使い方、レンズ、仕上げ方、タイトルなど学ぶことはいっぱいあります。眼を肥やすことが大切です。さまざまなグループや写真家の展示会が多く開催されていますので、足を運んでみましょう。

【高山 三良】「仲良し」(自宅)
コメント:自宅にエサ台を作りました。2日後、メジロのつがいが来てくれました。いつも一緒、仲良し。
講評:目論見通りに餌台にやってきたメジロ。しかもつがいと思われる2羽。餌をついばむ、警戒などの生態を組みで表現しました。ナンテンの赤い実も効果的です。
 かつて県展の組み写真の部で、スズメの群れが餌台にやってきて、餌をめぐる争奪戦の百態を組み写真にまとめた作品が上位に選ばれたことがありました。サービスサイズ程度の大きさのカットをべたべたと並べただけのものでしたが、それぞれが面白く見応えがありました。時には、自作で被写体を創り出すことも写真の楽しみの一つですね。例えば、鳥がやって来る実のなる木を狙いやすい場所に植えるとか、チョウなら、それぞれお目当ての食草の植物を植えるとか。

【倉沢 利和】「今年もいただきます。(ふきみそ、天ぷらにして)」(自宅庭先)
コメント:毎年自宅庭松の木の下にふきのとうが出ています。昨年は早々12月に天ぷらにしていただきました。今年はいつ頃ふきみそにして食べることができますか?
講評: 庭先の一角で、地べたに張り付いたフキの枯れ葉。脇から、今年もしっかりと芽を出したフキノトウ。画面下には雪も垣間見え冬の寒さの中、生命力を感じさせてくれます。やや画角が広範囲なので、もう少し葉と芽をアップにすると力強さが出てきます。