石渡写真クラブ月例会(10月)作品&講評=石渡区民文化祭展示作品

石渡写真クラブ月例会(10月)作品、講評=石渡区民文化祭出品作品
 秋晴れの117日、石渡区公民館で行われた区民文化祭。写真クラブからは、各2点ずつ計20点が出品、展示されました。
 桜や福寿草の花、稲田の田園風景、冬の動物園など四季折々の移ろいにレンズを向けた個性あふれる作品が並びました。過去1年間の撮りおろし作品ですが、中にはこのコーナーで紹介した作品をプリントし額装、展示したものもあります。(写真は再掲し、掲載月を明記しました。講評はだぶりますので割愛しました。お読みになりたい方は「石渡つうしん」ホームページにてご覧ください=トップページの左側バナーの「公民館」の下のクラブ紹介→写真クラブ→月例会作品)
 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。

【倉澤 利和】「寒くないよ!」(長野市城山公園)=2021年2月例会

「満開の桜」(小布施橋下)=2021年4月例会

【高山 三良】「花鳥幻日月」(石渡付近)=2021年3月例会

「裏見のさくら」(長野運動公園)=2021年4月例会

【竹内 一郎】「サライ」(雲上殿)
コメント: ♪桜吹雪の サライの空へ 流れていく白い雲に胸が震えた♪(歌の文句)
講評:4月例会に「上には何があるだろう?」のタイトルで雲上殿の建物が入った作品が紹介されていますが、まったく別の角度の作品なので講評します。例会作品は雲上殿が真正面で、桜は左右にありやや平板なイメージですが、この作品は建物が奥で桜が前面にきて立体的になり桜の存在感がぐっと増しました。タイトル通りの桜吹雪をまたいつか狙ってみましょう。

「桜花」(雲上殿上り坂)
コメント:雲上殿の桜を一度行ったが曇り空で再チャレンジ青空に見舞われた。
講評:この作品もまったく別の角度からのもので、違った印象を与えています。左下から対角線に右上に向かう並木が遠近感を表出、下の低木と左上の樹木の間に囲まれて右上に延びる感じがいいです。
3作品ともいろいろな角度から、それぞれに特徴を出した表現が3者3様にできました。

【中島 弘】「春の音」(長野市大岡日方)=2021年4月例会(同一作品で題名は「春を呼ぶ福寿草」)

「彼岸花」(中野市)
コメント:色鮮やかな彼岸花をシンプルに撮ってみました。
講評:田園の斜めの畔に鮮やかな彼岸花の群落。ともすると花の群落はそのスケールを出して表現したくなるのが普通ですが、あえて中望遠レンズで花の一部にフォーカス、ほかはぼかして主題を強調しました。右下の茎の間から垣間見える斜面、向こうに黄金色に染まる稲田、さらに向こうのアンダー気味の林空間、すべてがぼけてはいるものの主題を引き立てています。

【早川 球喜】「春爛漫」(長野市村山)==2021年4月例会

「静寂」(長野市戸隠鏡池)=2021年5月例会

【原 芳幸】「静かな浅間山」(黒斑山・2,404㍍より)=2021年9月例会

【広澤 一由】「灯明祭り」(善光寺)=2021年2月例会(同一作品でタイトルは「コロナの終息を願って」)

「一面の水芭蕉」(飯綱高原大谷地湿原)
講評:6月例会作品に同湿原の「ニリンソウ」を題材にした「二輪草の小径」が登場します。この時の作品かどうかは分かりませんが、湿原内の水路脇に水芭蕉の群落。右上の樹林帯の中を散策道が見えますが、こちらもニリンソウ作品のように散策の人物を点景として入れた方がよかったです。

【宮澤 一成】「新緑の季節」(飯山市北竜湖)=2021年5月例会

「驚愕の朝」(長野市小島)
コメント:早朝の畑仕事に出たところ、恐怖を感じるほどの朝焼けにビックリ。思わずスマホに収めました。
講評: まだ、明けきらない早朝の感じが下の部分の暗さで分かります。強烈な茜色というか紅色というか、色に圧倒されることってそうはない経験。すごいなーという感激が伝わってきます。タイトルも適切です。

【吉池 安雄】「どっこい生きている」(須坂市臥竜公園)=20214月例会

「秋の雲」(長野運動公園)
講評:さて、いい雲だが・・・。問題は、自分の立ち位置の周りのどこを、何を雲に引っかけるか・・・です。とかく、目の前には家並みや電柱、電線など種々雑多な物が邪魔し、せっかくの主題(雲)にそぐわないケースがほとんどです。つまり雑然としてしまい、主題を相殺してしまいます。そういう意味でこの作品は、大胆に市街地の中の看板を“味方”として取り入れ、見上げた空気感いっぱいにまとめています。

【吉田 幹男】「山と拡がる稲穂」(信濃町)
コメント:信濃町の仁の蔵街道を走っていて見た北信五岳の2山、黒姫山と妙高山の前にたわわに実った稲穂を車窓から撮りました。
講評:飯縄山から黒姫山の東側山麓一帯に広がる穀倉地帯。黄金色に染まる稲田、隣には黒姫山からはるか遠くに妙高山、そして秋空を覆う雲を大胆に取り入れ、スケールある作品となりました。

「可憐な玉すだれ」(自宅)
コメント:ゼフィランサス 和名 玉すだれ。日当たりで土壌がよければ増えるのですが、我が家では減ってきています。この純白の花を大切に守りたいです。
講評:数が減ってきているだけに、芽が出て咲いた時の感動はいいものですね。大切に守りたいという吉田さんの愛情がふつふつと感じられる作品。凛と上を向いた花が邪魔なものがない背景に浮き立っています。

【増田 今雄】「雪氷模様」(長野市大岡白樺湖) 
 県カルチャーセンターの写真教室で野外撮影。この日は12月中旬で早朝から小雪。予報は回復傾向だったので、「せっかくだから」と決行。標高の高い聖高原にある白樺湖では凍り付いた水面にうっすら積もった雪が絶妙な縞模様を描いていました。

「山稜の春」(飯山市黒岩山)
  春の女神ギフチョウの撮影で信越トレイルのコースとなっている黒岩山山麓へ。カタクリの花に吸蜜にくるチョウを撮影後、峠まで足を延ばすとまだ残雪が・・・。フキノトウをお土産に採りながら林道を歩くと、大きなヤマコブシの花が満開、春を告げていた。
「霧氷化粧」(美ケ原高原)
 美ケ原山頂の王ケ頭ホテルの写真教室。午後到着から深い霧で、夕刻のサンセット撮影はあきらめ早々と就寝。早朝5時過ぎ、暗闇の中、美ケ原台地の向こうに登る昇る日の出を待つ。前日の霧があらゆる物に張り付き「霧氷」が見事だ。目の前の、どうでもいい?枯れ草にもナイフリッジのような形を作り自然の造形美が朝陽に輝いていた。