石渡の水道水はここで誕生

     ―犀川浄水場を見学

 私たちの生活に欠かせない水道水をつくる市の施設「犀川浄水場」の見学に行ってきました。長野市差出南にあり、朝陽住民自治協議会環境美化部会の呼びかけで11月10日に行われました。石渡区をはじめ朝陽地区から36人が参加しました。

 浄水場の仕組みは一言でいえば、犀川から取水してきれいにし、各家庭へ給水しているのですが、説明を聞くとそれがなかなか大変な作業です。まず、取水した水を沈砂池で大きなゴミや砂を取り除きます。次いで着水井(せい)で量を調整、薬品沈殿池に送られ、パックと呼ぶ薬品を入れて混じり物を取り除き、次亜塩素酸ソーダや苛性ソーダで消毒、その後急速ろ過池を通して、地下にある広大な配水池に送られて完成ということです。そこからポンプで石渡地区をはじめ市の中心部へ給水しており、取水してから給水まで約8時間かかるそうです。

 犀川浄水場は広さ約48,800平方㍍(約14,800坪)で、取水量は一日最大64,220立方㍍。市内11か所ある浄水場のうち最大の浄水場です。「停電や水質は大丈夫ですか?」との質問に、職員は「停電になった場合、10秒以内に自家発電が作動するし、水質は絶えず検査しています。安心して飲んでください」と自信たっぷりに答えていました。

【文と写真:石渡区長 水越渉】

犀川から取水した水に含まれる大きなゴミや砂を取り除く沈砂池

沈砂池から送りこまれて水の量を調整する着水井(せい)。ここから次の薬品沈殿池に送られる

浄水場内にある水道資料館には昔使われた水道管やポンプなどが展示されている。写真は昭和4年製造の刻印があるポンプ