石渡写真クラブ月例会(10月)作品&講評=石渡区文化祭展示作品
10月の例会は11月3日、4日、石渡公民館で行われた文化祭に出品する作品の洗い出しを行いました。サイズ(四つ切り、ワイド四つ)を想定し1人2点を決め、加工、プリント、額装をして文化祭に展示しました。
今回は、展示した2作品ずつをそのまま紹介します。作品の大半は、この一年間に撮影し月例会で発表、会員全員で学んだ上、「石渡つうしん」に紹介されたものです。
従って作品のサイズは文化祭展示の四つ切・ワイド4つですが、コメント、講評はすでに掲載済みのものを再掲しました。(「例会●月掲載」とタイトル、撮影場所、撮影月日の後に明記しました)。新たな作品は、従来通りコメント、講評を添えてあります。
講評はクラブ会員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
写真をクリックすると拡大して見えます。
※公民館の文化祭展示は向かって右から「あいうえお」順でしたが、これまでの例会の順に従いますので逆順となっています。
【宮澤一成】

(例会5月掲載)
コメント:初めて訪れたこの公園には、山の斜面に約500本の桜が咲き乱れ、約8メートルの巨大な千曲天狗像が埋もれてしまう程でした。
講評:手前下の桜花が右から湾曲して伸びリズム感が出ました。コメント通り「埋もれてしまう」かのように仁王立ちする天狗が印象的です。左向こうの山並みも桜の枝の湾曲に呼応する感じでウエーブ感満杯、効果的です。細かなことですが、左下に男性、右下に女性の人物をさりげなく入れたところも工夫しました。
(例会3月掲載)
コメント:インバウンドのせいなのか、ここ奥社でも外国人ばかり、お願いして写真を撮らせてもらいましたが、灯篭の上に積もった雪を見て、なぜ笑顔なのでしょうか?
講評:Can I take a picture?灯篭の上の雪と人物を対角線に配置、笑顔で振り向いた瞬間、構図、シャッターともにうまくまとめました。石灯籠の「和」と外国人の「洋」が不思議な空間を醸し出しています。
【牧内二郎】

(例会6月掲載)
コメント:ドローン飛行練習で屋島の河川敷で飛ばした時にパノラマでどんな感じに撮れるか試し撮りした写真です。中央に見えるのが屋島橋で左端にMウェーブがあります。
講評:私もよく野鳥撮影で足を運んだ「わんど」やグライダー滑走場、パルセイロの練習基地、そしてわが石渡区を含む朝陽地区住民自治協議会8地区、千曲川右手は須坂から中野、飯山方面・・・。どこも日ごろは目線位置でしか見られない物が次々と横につながって見え興味深い一枚です。写真界では「空撮」のジャンル。セスナなどの小型飛行機やヘリからの撮影となりますが、近年、ドローンによる撮影が当たり前の時代になってきました。
(例会8月掲載)
コメント:信濃国分寺の蓮の花が見ごろということで行ってきました。蓮畑だけだと単調なので、国分寺と合成しました
講評:見た瞬間、やや不自然さを感じたと共に、何かうまくまとまって見える・・・。次に「ん?」。二枚を合成した写真でした。その通りに写すとなると、どこかうまくまとまらない、落ち着かない・・・ということが往々にして起こります。そこでカメラマンは悩み、苦しむ。この作品も、ハス池の向こうに本題の寺が(実際は別の方向からでないとこのように見えない)あったらなーという願望を、うまく合成して作品化しました。最近のデジタル加工ソフトでは可能な領域、表現方法となりました。あるべき姿でないものが現出するわけで、コンテストによっては応募の際に「合成」、あるいは「加工」と断りを入れる必要があり注意が必要です。
【広澤一由】

(例会昨年12月掲載)
コメント:鉄道の起点、東京駅!美しい建築美が素晴らしい!ここからそれぞれの思いを胸に旅立つ東京駅前の人々の様子が覗えた。
講評:明治時代建立のいにしえの建物と、バックには現代建築の粋を集めた高層ビルとの対比が時の流れを凝縮。それと、手前の点景の人々がそれぞれの動きをしていて写真を“読ませて”くれます。ややビルの傾きが苦になるのでほぼ直立に矯正したもの、人物の動きの中で面白そうな部分をアップにしたものを加工し下に並べてみました。ご参考まで。(上に掲載写真は、加工したものです)
(例会8月掲載)
コメント:ポップコーンが焼けて次から次と出てくる様子を、不思議そうに子供達が観ている姿が可愛らしかった!
講評:無心に装置の中をのぞき込む少女の表情をタイミングよく捉えています。惜しむらくは、後ろにいるお母さんたちの表情が見えるとなおよかったかと思います。(見えない方がいいケースもあるかと・・・)。
【中島弘】

(例会8月掲載)
コメント:2千年以上前の古代のハスの実から発芽・開花した大賀蓮(発見者大賀一郎博士)。2千年の時の流れをモノクロで表現してみました。
講評:カルチャーセンター写真教室の受講生から「今年あまり芳しくない」と聞いていましたが、上田市の信濃国分寺の作品(宮澤さん、牧内さん、小池さん)と比べると花数が少なかったのでは・・・。そこで考えましたね。たった一輪ですが、今に咲くハスをカラーで、いにしえの太古の昔をモノクロで対比、時の流れを対比的に表現した労作です。目的のものが期待通りでなくても、写真はそれなりに工夫をして創り上げるというセオリーを実践した作品です。
コメント:黄金色の棚田を撮りたいと思いつつ、毎年タイミングを逃していました。今年は運よく、借入前の棚田を撮ることができました。わずかな平地に棚田を造成した先人たちの知恵を気迫に敬服しました。
講評:構造改善事業で整備されたのでしょうか。整然と作業効率が高い感じの田んぼが整然と並び黄金色の穂を垂れています。一部にはざ掛けが見えますが、これば何と横長に長くビックリ。やや高めのアングルから、奥に民家と日本の典型的な里山の風景を切り取っています。令和の米騒動の真っただ中だけに、お米がいっぱいあってうらやましくもあります。
【竹内一郎】

コメント:もうじき白駒の池の峠で天気が良く休憩、素晴らしい景色でした。
講評:峠はおそらく麦草峠。向こうに見えるは南アルプス連山でしょうか・・・。標高が2,000ほどと下方に見えるのはシラビソでしょうか足並みそろって山岳らしく、青空、雲とともにきれいなスケールいっぱいの景色です。
コメント:夏の夜、北堀で夏の祭典が行われ、八十二銀行の皆さんによる踊りがありました。とても元気そうでした。
講評:休憩でしょうか、それともこれから始まる前でしょうか。にこやかに談笑する人たちの祭りの楽しさを感じさせてくれます。来年から長野銀行と併合予定で、すでに閉行した朝陽支店のメンバーでしょうか。単独「八十二銀行」最後の貴重な記録になりました。
【高山三良】

(例会8月掲載)
コメント:夏至を少し過ぎた日、空が燃え出しました。こんな夕焼けは初めてで時を忘れてシャッターを押しました。
講評:1年に指折り数えるほどもない?見事な夕焼けですね。山並みから空を一面に埋め尽くした広大なスケール感が出ました。中央の稜線に沈んだ太陽とおぼしき場所が特定できますが、ほんの少しお日様の一かけら、あるいは光芒などがあったら・・・と想像してみました。
(例会9月掲載)
コメント:高専東側の白いハスは茎が長くて湖面にさまざまなものが映り込んでいました。折しも列車が通過して行きました。
講評:白いハスは珍しいですね。群落とともに、畑の水面に浮かぶ茎や葉をバランスよく並べ、おまけに列車が入り臨場感たっぷりです。葉が枯れた冬季、いろいろな形の面白さが見られます。また足を運んでみてください。
【後藤祥子】
2025年文化祭1InCollage_20250912_070409544_01-1-scaled.jpg)
(例会4月掲載)
コメント:春になると庭に一斉に咲く花があります。亡くなった母が好きだった花が咲くので母に会えた様な嬉しさを感じます。夏のような暑さがきたと思ったら、次の日は雪降りです。花が「寒いよ」と言っているようで、私も衣類を1枚追加しました。
講評:思い入れの深い花ですね。これも2枚組ですが、どちらかを大きくすると、見栄えが違ってきます。さらに配置を少しずらすとかし、自分の思いを最大限「見た人に分かる」方法を工夫してみてください。
(例会5月掲載)
コメント:当たり前の風景。各国で戦争が起き当たり前の安らぎは消えてしまうかもしれない事を教えてくれています。公民館の活動をしていると石渡神社に行く事が多くありますが、私が無くなってほしくない場所への思いを込め写真を撮りコメントを付けました。
講評:わが区内、地域のシンボル石渡八幡神社。多くの人に慕われ拠り所となってきた社に想いを込め、平和を願う思いでシャッターを押したところに共感します。今年も咲いた桜の花、守護神の狛犬などをあしらって作画しました。が、左の御柱、右の石碑、下の奉納の文字がやや中途半端で窮屈です。もう少しルーズ(広く)にしても雰囲気は十分伝わってきます。
【小島真由美】

(例会8月掲載)
コメント:会社からの帰り道、虹がでる条件がそろっているなと思いながら空を見上げるとダブルレインボーがかかっていました。ダブルレインボーは「目撃すると幸運が訪れる」との言い伝えがあるそうです。皆さんに幸福が訪れるといいなと思い「お福分け」です。写真を撮っていると通行人が「なんだ?」と見てきて、撮影方向の空を見上げ納得し、携帯を構える人が続出していました。写真を撮るには周囲の目を気にしてたら撮れないと思った1枚です
講評:「お福分け」。いい言葉を知り感謝です。というのも、そもそも写真を撮るという意義についてですが、自分が何かを見て感動する➡誰かにもその景色なりを見てもらい感動を味わってもらう思いで撮る➡コマを選びプリントし額装、展示➡同じ感動を共有(見た人に伝える)する。という一連の写真を撮るという行為も同じく、最適な言葉を見つけたような思いに至ったからです。「写真はお福分け」。
作品は空に高圧線が走り、生活感というか日常感があっていい感じですが、下の家並みがやや少なく窮屈。もう少し入れるとさらに日常、そこに暮らす人々の舞台が現出、お福分けとの関連性も出てきたと思います。
(例会9月掲載)
コメント:草に朝露がついて朝日をあびてシャンデリアのようにキラキラしていました。実際はもっとキラキラしていたのですがうまく写真に収められませんでした。こういった場合どのように撮ればいいのでしょうか?
P136716-1はアップにしてキラキラが増すようにしてみました。どちらがいいのでしょうか。
講評:この作品もいい素材に気が付いた点が評価されます。きらきらと輝く露がきれいという感情を表現できなかったというコメントですが、それなりに伝わってくる、つまり、きらきら感はそこそこに出ていると思います。もっときらきらとさせるには、光線状態がもう少し斜光(朝夕)、もしくは逆光に近い状態。それと、レンズ選択もクローズアップのマクロ、もしくは望遠系で少し引っ張るとキラキラ感は出ます。
【小池公雄】

コメント:志賀高原の紅葉を狙ってみました。この辺りが一番きれいに染まっていたように思います。曇りのため真っ青の空でなかったのが残念でした。
講評:そのものずばりではなく、カーブミラーに映り込んだ紅葉を撮影、ちょっとひと工夫した点がいいです。よく使われる手法ですが、ダブルで左右、プラス同好の仲間や車を配したところに紅葉見物のにぎわいの一端が垣間見え面白いですね。
(例会8月掲載)
コメント:暑さを逃れて軽井沢白糸の滝へ行ってみました。滝本体よりそれたところに落ちている細い滝が、石の上で弾けて大きな線香花火のようでした。
講評:多くの観光客、プロ、アマ問わず写真に撮られてきた有名な滝。どう撮っても「どこかで見たことのある」作品になってしまいます。そこで何か感じたものを絞り込んで切り取ることが求められます。その意味で、落下する水しぶきが石にあたり線香花火のように感じた感性が素晴らしいです。欲を言えば、さらに高速シャッターで、逆にスローシャッターで撮ったらどんな結果が・・・。
【倉澤利和】

(8月例会作品、「雪渓」(乗鞍)参照)
コメント:乗鞍岳(剣ヶ峰)を目指しましたが、途中雨・雹(ひょう)・雷に見まわれて登頂を中止、不消ケ池(キエズガイケ)に映る雪渓が見事でしたので撮りました。
講評:8月の例会作品「雪渓」(乗鞍)と同じ時の撮影で、例会ではみんなで鑑賞、勉強した作品です。真夏でも残る標高の高い乗鞍岳の雪渓でスキーをする人を点景にしました。シュプールが幾筋も見えますが、人の大きさから雪渓のスケール(規模)がよく分かります。右上に霧が少しだけ見えますが、もっと粘っても少し入れ込むと雰囲気が増しました。ただ、雨やひょうに見舞われたとか、それどこではなかったかと思います。
(例会1月掲載。掲載時のタイトルは「珍しい!(ニャーオ)」)
コメント:右側はひめ(先住猫)メス・左側カイ(オス)。普段はメスの方が、けぎらいしてますがこの日は仲良く?並んで寝ていました。今までこんなことがなかったのですが、珍しかったので撮ってみました。二匹とも保護猫です。
講評:何とも可愛らしい、微笑ましい。あまり見られない光景とかで、よく気が付いて写真に収めましたね。広い意味で、いいシャッターチャンスをものにしました。写真を志すもの、「常にあたり辺りをよく観察し、珍しい光景や瞬間、美しいもの、すごいもの、ほんのりと心打たれるものなどなどに感動し、写真に残す気持ちを忘れずに」というお手本を示してくれた気がします。信毎の1面左下の「こと映え」に四字熟語とともに寄稿したらいかがでしょうか。