「人がその人らしく生きるためには」-人権擁護講座が開かれました

 石渡区人権擁護講座が12月3日、石渡公民館で開かれ、二十数人の区民が参加しました。長野県人権啓発センターの町田秀敏さんが、認知症の高齢者が安心して暮らすにはどうしたらいいのかについて話しました。

まず本人が認知症かどうかを知る必要があり、その目安として▽体験や行為を記憶できない▽同じものを買ってしまう▽あてもなく歩き回る▽いつもの道で迷う…などを挙げました。ではどうすればとの疑問には▽頼れる仲間をつくる▽前向きに生きる…などの方法を説明しました。

 最後に町田さんは、介護する側の方法として、「ユマニチュード」を強調しました。フランス語で人間らしさを取り戻すとの意味で、あなたは大切な人なのですよという思いをもって、良い関係を結ぶことが最も大切とのことです。具体的にどうすればよいかについては多くの例を挙げ、最後に「認知症の方をどう支援するか、あなたがそうなった時どう生きるかが私たちに問われています」と結びました。

【文と写真:水越渉 石渡つうしん取材班】

「自分のため、家族のため、地域のため、しっかり学びましょう」とあいさつする公民館長の徳武美喜男さん。左は副館長の大津雅之さん。

最初にこの日のテーマが映し出されて講座が始まりました。

「認知症の方にどう向き合うか」を熱心に語る講師の町田秀敏さん。

講座はスライドを使ってわかりやすく進行しました。

参加した区民のみなさん。熱心に聞き入っていました。

(了)