石渡写真クラブ月例会(4月)作品

石渡写真クラブ月例会(4月)作品
 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 ※写真をクリックすると拡大して見えます。
 今回(4月)は新型コロナウイルス感染拡大に伴い例会は中止。今年度、クラブの部長役の中島弘さんがメールにて作品データを各位から収集、講師にメール送信のオンライン例会となりました。今後も予断を許さない状況ですが、感染に留意、運動不足解消を兼ねて作品作りに取り組んでください。(増田)

【笠原 美敬】「春爛漫」(長野運動公園)
講評:満開の桜の中をランニングする人たち。桜の向こうの家並みが、状況を説明しているといえば言えますが、ややうるさくも感じます。桜を浮き立たせるには、もっと接近して、背景を空にしてすっきりさせる(アングル選び)。または、絞りを開け深度を浅くするか、望遠系レンズを使ってうるさい感じの背景(家並み)をぼかす方法などがあります。
 少しワイド系で遠い感じなので、無駄と思われる部分をカット、トリミングしてみました(下写真参照)。今度撮る時は、場面や被写体が違っても、このように主題に近づくなり、望遠レンズで引っ張り込んでぼかす方法も試してみてください。

 

【倉沢 利和】「新型コロナウイルス感染拡大の中でも咲きます」(長野運動公園)
講評:レンズボール第2弾。今度は中の花がチューリップですが、前回よりピントがよく写り込みました。新型コロナは、人間は死に至るほどに苦しんでいますが、ほかの動植物には感染しないのでしょうか。そんな今どきの世相を盛り込んだタイトルですが、その思いを作品として表現することは難しいですかね?逆さに写っていて見る人に意表を突かせて面白いですが、第3弾は中の被写体が変わっただけではなく、そこから一歩違った作品になるよう工夫してみてください。
 
ボールを持つ指が何ともリアル過ぎなのと写り込みと実像がだぶる感じなので思い切ってトリミングしてみました(下写真参照)。

 

【高山 三良】「アネモネあらら?」(石渡)
コメント:アネモネの鉢植えです。上から見下ろす角度ですが、西日が手伝ってくれました。壁面に影が映り、どの花の影かわかりちょっと不思議です。
講評:そうですね。西日の斜光をうまく使って作画しました。いい写真の要素の一つが「光線」です。不思議な感動が上部に表現されていますが、さらに強い感じにするには思い切って「影」を中心にフレーミング(画角設定)してみると、また別の世界のような作品になります。下にトリミングしたものを添付しました。比べてみてください。

 

【竹内 一郎】「春風を腹いっぱいに」(野尻湖インター付近)
講評:前回、萱津さんの作品「妙高山の雄姿」とほぼ同じ場所、アングルですね。萱津作品は残雪を抱いた妙高山が主題でしたが、この作品は山は背景、主題は風をはらんで泳ぐ鯉のぼり。動感、スケール感たっぷりに表現できました。ガードレールをちゃっかり借りてポールをたてたところがユーモラスで目を引きます。
 このトリミングでもいいですが、下の道路がやや自然感からは離れ無粋な感じなのでカット、トリミングしてみました(下写真参照)。

 

【中島 弘】春の知らせ」(長野市大岡日方)
講評:思い切ってローアングルで迫り、残雪の北アルプスを背景に奥行き感も出ました。手前の雑草、背景をぼかした深度、レンズの使い方もよく主題のフクジュソウが強調できました。ただ、フクジュソウと背景の比率が画面半分で割れてしまい、主題を弱めています。左を少し詰め、フクジュソウを7割ぐらいに配置すると主題がもっと強くなります(下写真のトリミング参照)。

 

【早川 球麿】「花見」(長野市村山)
コメント:撮影したところは、村山橋千曲川下流左岸の河川敷です。去年の10月の台風19号で津野地区で、堤防が決壊して大きな被害を受けたさほど遠くない所です。こんな所に10数本(数えた訳ではありません)の老木の桜の木があるとは、思いませんでした。昨年の被害がなかったように美しく華やかに咲いていました。
講評:ボリュームたっぷりに咲き誇る桜が画面の中の大半を占め、早川さんの感動、表現意図が見る人に伝わってきます。桜と点景人物との絡みもすっとリンクし、それぞれの人の動きもシャッタータイミングがいいです。何かを広げるご婦人方、もう座っている男性、腰をかがめてのぞくようなしぐさの人。左の枯れたやぶも、いち早く咲いた桜を引き立てて効果的です。

 

【広沢 一由】「堤防改修急ピッチ」(千曲川堤防・長沼)
講評:まだ表土が埋もれたままのリンゴ畑を前景に、その向こうで堤防の改修が進む。クレーンがその動きを端的に表し、左下にある菜の花で季節感、時の流れを表現しています。空の空間が多いのでトリミングしてみました(下写真参照)。

 

【吉池 安雄】「春の雪」(石渡区内)
講評:ぼつぼつ開こうかなと膨らみ始めた杏のつぼみに無粋な雪。斜めの幹の配置が画面にリズム感を生み出し、その太さとは対照的に小さく控えめに顔を出した数輪のつぼみがかわいらしく印象的です。背景の雨戸のようなものが苦になると言えば苦になりますが、「庭先ですよ」という環境を盛り込んだといえばそれまでです。が、少し深度を浅くしてもう少しぼかせば、環境を盛り込みつつ、主題を強調できたと思います。やや全体にアンダーなので、もう少し明るく、コントラストをアップ。

縮小した神事のみの静かな春祭り

 今年の八幡神社の春祭りは、新型コロナウイルス禍で外出自粛の中、桜の散り始めた神社で、例年のような前夜祭、木遣り、区役員、神楽保存会などの隊列、奉納獅子舞もなく、氏子総代など氏子3役が参列した神事が、厳かに行われました。

 拝殿では、11時から倉澤宮司による参列者のお祓い、新型コロナウイルス禍の中、石渡区や区民の安全や幸せを願っての祝詞があり、藤巻氏子総代、田中氏子代理、高山氏子相談役及び筆者が玉串を供え、最後にお神酒が振る舞われました。

 石渡八幡神社は、天正年間(1573~1592)に字二反田にあった諏訪社を八幡社に一緒に祀ったとされ、大変珍しい神社だそうです。

【文と写真:石渡広報部長 早川珠喜】

散り始めた八幡神社境内の桜

石渡八幡神社に諏訪社も一緒に祀られている

倉澤宮司さんと祭りの打ち合わせ

参列者のお祓い

石渡区や区民の安全、幸せを願って祝詞の読上げ

倉澤宮司から玉串を受取り、神前に供える

お神酒の振る舞い

 

健康体操

家に閉じこもっていると運動不足になりがちです。

適度な運動は免疫力をアップさせ、健康な身体を作れます。

是非チャレンジしてみてください。

石渡福祉推進員 支部長 倉澤利和

【動画制作&体操指導協力:石渡区顧問 西脇かおる さんです】

【体操1: 約2分30秒】

【体操2:約3分30秒】

【体操3:約3分30秒】

【担当:水越渉】

令和2年度の石渡区定期総会が開催されました

4月12日、令和2年度の石渡区定期総会が開催されました。今年は、新型コロナウイルスの蔓延をうけ、「密室空間、密集場所、密接場面」の3つの密をつくらない、そして椅子の配置、換気、マスク着用など、集団発生防止を配慮した定期総会となりました。

区長から「昨年、台風19号による水害で住居を失った家族が1常会に1世帯、2常会に3世帯が市の借り上げ型仮設住宅に入居した」こと「健康で明るい、住みやすい地域づくりを」進めていきたい旨、次に新たに就任しました長野市市議の西脇かおる氏の挨拶がありました。議事に入り石渡区行政経過概要、顧問を竹内久幸氏から長野市市議西脇かおる氏に交代し、竹内久幸氏を特別顧問とする旨、住民自治協議会活動、石渡八幡神社運営・行事及行事予定、用水組合活動及び決算、公民館の事業報告及び事業計画、長寿会事業、育成会事業などの報告がありました。

又、承認事項の区一般会計決算及び予算、推薦委員の推薦、神社運営決算及び予算、公民館の決算及び予算が承認されました。

最後に、退任される役員の紹介がありました。今年は、10月に台風19号による近隣の長沼地区などに甚大な水害が発生し、ボランティア受け入れに伴う車の誘導・整理ボランティアや行事の自粛、今年になり新型コロナウイルスの蔓延で感染拡大防止対応、会議・事業の自粛など、大変だったと思いますが、誠にありがとございました。

【文と写真:石渡区広報部長 早川球喜】

新たに就任した左から顧問の西脇かおるさん、相談役の廣澤一由さん、区長の横田一雄さん、副区長の高山三良さん、会計の高野淳一さんと前会計の宮澤一成さん

定期総会に出席した区民の皆様

挨拶する横田新区長

挨拶する西脇新顧問

顧問を退任した竹内久幸さんに感謝状及び記念品の贈呈

退任の挨拶をする竹内久幸氏(特別顧問)

退任した役員の皆様

 

石渡写真クラブ月例会(3月)作品

石渡写真クラブ月例会(3月)作品を紹介します。
講評は、クラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
※写真をクリックするとサイズが拡大します。

 クラブ発足当時にともに写真を学んだ廣田美土里さんに代わり、クラブの紅一点萱津信子さんが今回限りで退会することになりました。
 お仲間になって早3年ですが、愛犬のほか、台風19号災害で活躍する自衛隊、幹線道路建設で道路下に眠る遺跡の発掘、若穂地区の道の分岐に立つ道祖神群、森のアンズの木の下の畑・・・。「あれ、何だろう」、「いつもと違う光景が」など何にでも好奇心を示し、レンズを向ける萱津さんの“目”はいつも新鮮で、豊かな感性はそのまま作品に現れ、例会で作品を見させていただくのが楽しみでした。積極的、行動的に素材を求めている姿がそのまま作品に現れていました。
 写真県展の審査員長の細江英公さんは、写真をやると齢をとらない、若返ると写真の効果を実証し一冊の本にまとめています。
 ①「何を撮ろうかな」と思考する(頭=頭脳を使う)。
 ②現場に行かなければ作品は生まれない(行動し身体を使う、動く)。
 ③仲間づくり、人とつながりができる(孤独にならない)。
などが効果的にできるとしています。
 ぜひ、無理することはありませんが、退会してもカメラを持ち歩くこと、興味を持つこと、レンズを向けることをお忘れにならないように。
 健康に留意され、創作活動を続けていかれますように。(増田)

【萱津 信子】「妙高山の雄姿」(信濃町)
 信濃町の野尻湖インター近くの道の駅から、目の前に残雪の雄姿を見せる妙高山に感動。下の樹林帯、山、青空の三段構図で安定感が出ました。主峰左は三田原山、右の山名が不明ですが、神奈山でしょうか。写真は山名ウオッチングも楽しみですね。花や木の名前、地名あらゆるものを知識として勉強できます。

【吉池 安雄】「ふくらむ桜の芽」(長野運動公園)
 運動公園、サブトラックを囲む桜の木。暗雲漂う早朝の雲を背に、ランニングする人物を点景に作画しました。「長い冬から早く桜の花咲く春に・・・」の期待がふくらむ作品です。

【早川 球喜】「雲間から朝日」(屋島橋)
 屋島橋のさらに東方、須坂、高山村の上部は志賀高原あたりでしょうか、山頂付近の雲間から顔をのぞかせた朝日が出た瞬間を捉えました。差し込んでふわーっと広がる黄色の太陽光線、橋の欄干を照らす朝の目覚めの瞬間を表現しています。中央の主要部分を中心にトリミングするともっと迫力が出ます。

【中島 弘】「今年の顔・芦の尻道祖神」(長野市大岡)
 「おらが村にはこんなにでっかい目、鼻、口を持った大きな・・・」と外からの疫病神を入れない、追い払うといわれる道祖神。そのユニークな顔にぐっと迫り、迫力が出ました。向こうの松の木でしょうか、神様の髪の毛のようにも見えさりげないアングル取りがいいです。

【高山 三良】「春眠所選ばず」(長野運動公園)
 運動公園サブトラック脇で春を告げる紅梅。まだ桜の花やケヤキの芽吹きには間があり、春を独り占めしている花の下、ベンチの上でこっくりしている人物を発見、すかさずパチリ。ちょうど樹木の根から枝分かれする起点に配し、一体感が出たように思います。顔の肌色が見えなければ分からない感じです。

【倉沢 利和】「レンズボールの中の桜」(長野運動公園)
 えっ、こんなガラスのオブジェがあった?奇想天外な発想がいいですね。コロナウイルスにめげず、今年も元気に咲いた桜ですが、どう撮っても「それだけ」の写真になってしまいます。綺麗は綺麗に写りますけどね。そこで、そこから一歩抜け出てみようとした心意気が感じ取れて好感が持てます。ただ、鏡とそこに写るものが画面の中にある場合、よくピントはどっちに?と迷います。作者の意図にもよりますが、普通は鏡の中に写る被写体に合わせます。鏡でもなく、実像でもありません。この作品は虚像に合ってはいますが、もう少し深度を深く(つまりF値を絞る)すると、背景の実像のぼけと分離しもっと印象深い作品にグレードが上がったと思います。

【笠原 美敬】早咲きの白梅」(地蔵寺)
 公民館の隣の地蔵寺境内でいち早く花を咲かせた白梅。ぱっと上に散らばるように咲いた花が青空に映えていいですね。アクセントに小さいながらカラスを写し込んだ(画面左)シャッターチャンスもいいです。できれば、もう少しお寺の屋根を入れるとよかった。

【池田 治雄】

「春が来た!」(自宅)
 我が家の庭先で見つけた春の花。春の代表的なサンシュユの木の花をメインに、色とりどりの植栽したものに加え、ツクシやオオイヌノフグリの野草も飛び入り、にぎやかな組み写真になりました。組み写真は大きさや並べ方を組み合わせると無限です。硬い頭を柔らかくし、効果的な組みに挑戦しましょう。奥は深いです。