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石渡八幡神社で越年祭と元旦祭が行われました

 石渡八幡神社で昨年(令和元年)12月31日、越年祭が行われました。この夜は雪も降らず風もなく、空には雲が多いものの輝く星も見え、参拝には絶好の気候になりました。

 午前零時近くになると境内には長い行列ができました。やがて行列の中からカウントダウンの声が起き、零時になると各所で「おめでとう」「今年もよろしく」などのあいさつが交わされ、遠く除夜の鐘が響く中、お参りが始まりました。

 参拝を終えると一人一人に、高山秀則氏子総代や廣澤一由区長らが、お神酒や甘酒、ミカンを振る舞い、互いに今年の健康や無事のあいさつを交わしていました。

 元日の午前7時からは同じ石渡八幡神社拝殿で、元旦祭が行われました。廣澤一由区長をはじめ、区の役員など11人が参加しました。倉澤宮司が石渡区や区民の安全や健康を祈願、廣澤区長が「昨年は大きな水害が起き大変な年でした。今年こそ平穏な一年であることを祈っています」とあいさつしました。

【文と写真:区相談役 水越渉】

除夜の鐘が響く中、今年一年の健康を祈る家族の姿が見られました

千曲川堤防決壊による水害の記憶も新しいだけに、いつも以上に熱心に参拝する姿が多く見られました

熟年の参拝者だけでなく若い人の姿も目立ちました

境内には参拝する区民の長い行列ができました

参拝を終えた人にはお神酒や甘酒などが振る舞われ、「今年もよろしく」などのあいさつが交わされました

元旦祭の模様

区の役員らが見守る中、倉澤宮司が区の安全や区民の健康を祈願しました

祈願の後、参加した区の役員らはお祓いを受けました

参加者を代表して廣澤一由区長が「どうか今年一年、区や区民が安全でありますように」とあいさつしました

元旦祭に出席した区の役員など11人の方々です

 

長寿会が信大付属特別支援学校の生徒とXmas交流会

 石渡長寿会は12月17日、信大附属特別支援学校の生徒を石渡公民館に招き、クリスマス交流会を開きました。訪れたのは生徒17人、先生9人で、長寿会の役員らと一時間余り、楽しいひとときを過ごしました。

 長寿会会長の中島弘さん(5常会)が「私たちもこの交流会を楽しみにしていました。いっぱい楽しんでください」と歓迎のあいさつ。生徒たちも一人ずつ大きな声で元気に、あるいは小さな声で恥ずかしそうに自己紹介をしました。

 スタートは、生徒と長寿会役員がお菓子を食べながらの交流です。「元気でしたか」「学校に遊びに来てください」「私の作ったハンカチです」・・・・。握手をしたり、笑顔で話し合ったり、あちらこちらで温かな交流が見られました。

 続いては太鼓演奏。生徒と長寿会役員が一緒に舞台に立って「乱れ打ち」や「飛龍」を演奏、見事なバチさばきに拍手が起き、全員で「パプリカ」の曲に乗ってダンスまで飛び出しました。ゴムボールを投げて長寿会役員の手作りのピンを倒すボウリングゲームも行われ、会場は終始笑いと拍手に包まれました。

 最後に2人のサンタクロースが登場、お菓子を一人一人にプレゼントをすると、生徒たちは歓声を挙げながら、顔中を笑顔いっぱいにして受け取っていました。

 この交流会は、ゲートボールをしていた石渡のお年寄りに、通りがかった支援学校の生徒たちが話しかけたのがきっかけで始まりました。30年以上も続いている行事とのことです。

【文と写真:石渡区監査役 水越渉】

2人の長寿会役員がサンタクロースに扮して生徒を迎えました。左が武田徳雄さん(6常会)、右が高山三良さん(2常会)です

サンタさんの出迎えに生徒も喜んだり驚いたりしながら握手を求めていました

「いっぱい楽しんでください」とあいさつする長寿会会長の中島弘さん(左から2人目)。左端は副会長の倉澤良貞さん(2常会)

石渡長寿会ゲートボールクラブ部長の小山英雄さん(2常会)がこの交流会のきっかけや30年の歴史を説明しました

お菓子を食べながらの交流では、あちらこちらで笑顔と笑い声があふれました

「学校にも遊びに来てください」など生徒からの声も聞かれ、会場は和やかな雰囲気に包まれました

和やかな雰囲気で、消極的だった生徒も長寿会役員と積極的に話すようになりました

生徒と長寿会役員が太鼓演奏でコラボ。力強い音に拍手が起きました

「パプリカ」の曲に乗って生徒、長寿会役員の歌と踊りです。生徒の生き生きした動きに対し、長寿会の役員の動作は少し外れ気味でした

ゴムボールをころがして、手作りのピンを倒すボウリングゲーム。「ガンバレ」との声援が送られました

力を入れすぎてゴムボールが違う方向に飛んで行き、笑い声も起きました

最後に2人のサンタさんが、一人一人にお菓子をプレゼント。生徒たちは大喜びでした

「おいしいお菓子ですよ」とのサンタさんの声に、たくさんの生徒から「ありがとう」の声が返ってきました

「また来てください」との長寿会役員の見送りに、生徒からは「楽しかったです」との声が。来年の再会を約束しました

 

石渡公民館に門松!

石渡公民館の玄関に大きな門松が設置されました。

これは先日(14日)公民館主催による「しめ縄及び門松づくり」講習会で講師を務められた倉澤伸治さん(2常会)、武田徳雄さん(6常会)、石坂袈裟美さん(6常会)により製作~寄贈していただきました。

専門業者が作られたような素晴らしい立派な門松です。

今月の公民館清掃当番の5常会4組の皆さんによる清掃も終わり、区役員3役による館内の片付けも終わり、正月を迎える準備が整いました。

 来年は災害も無い、平穏な、そして区民の皆様にとってより良い年になることを祈る次第です。良いお年をお迎えください。  

【文と写真:石渡区長 廣澤一由】

文化教養講座「一茶俳句に歴史を読む」が開催されました

 12月14日に文化教養講座「一茶俳句に歴史を読む」~一茶俳句にみる江戸人の暮らし~と題し、元県立歴史館情報課長でシニア大学長野学部実技講師の宮下健司氏を講師に、石渡公民館大会議室において講演会が開催されました。

 一茶は、生涯に2万2千句の俳句を残し、歴史書、小説、随筆及び日記などを約500点の書物を読破する読書家、雑芸・謡曲、本草学及びその他(童唄、民謡、浄瑠璃など)を独学自習した博学一茶、雑学者一茶の側面をもつ。また、一茶はメモ魔で、丹念に日常の出来事や俳句などを記録した「句集・日記」を残している。

 なお、『一茶』を知るには、年譜をみることが必要。宝暦13年に柏原に生まれ、安永6年春、江戸奉公に出る。天7年まで消息不明。その後、寛政4年から6年間京・大阪、中国、四国、及び九州を巡る。寛政11年に晩春より甲斐・北陸方面へ旅立つ。享和元年3月帰郷して、父を看病する。文政10年閏6月1日柏原の大火で母屋を消失。その後、焼け残りの土蔵の中で亡くなる。

 最後に、一茶の2万2千句を一茶の人間界、一茶の人生、村の生活、農業・農村、庶民の日常生活、年中行事、信仰・善光寺・伊勢など、下層に生きる人々、大名・武士、動植物及び方言・俗語・擬音語に分類してあるとのこと。その中から一茶の句を紹介されました。

【文と写真:石渡区広報部長 早川球喜】

写真の右上は、石渡神社の奉納俳額を研究者が翻刻した全ての句を印刷したシート。奉納俳額は、保存状態が良い。呂白(草津の人)や白斎(豊野の人)の名がある。当時は、寺小屋の師匠が指導しており、俳句の愛好者が多かったのではないか。

一茶の人間界、人間の句
〈時鳥 人間界を あきたげな〉
〈青空に 指で字をかく 秋の暮れ〉
〈日本の 冬至も梅の 咲ニけり〉
〈君が代や 唐人も来て 年ごもり〉

一茶の人生
〈初夢に 故郷を見て 涙かな〉
〈我が宿 朝霧 昼霧 夜霧哉〉
〈夏の夜 風呂敷かぶる 旅寝哉〉

村の生活の句
〈夕立や 名主組頭 五人組〉
〈竹ぎれで 手習ひする まま子哉〉
〈しなのぢや そばの白さも ぞっとする〉

農業・農村の句
〈早乙女に おぶさって居る 胡蝶哉〉
〈桑の木は 坊主にされて かんこ鳥〉

庶民の日常生活の句
〈納豆と 同じ枕に 寝る夜哉〉

年中行事の句
〈八文で 菖蒲湯までも 済しけり〉
〈杉箸で 火をはさむ也 えびす講〉

信仰・善光寺・伊勢などの句
〈御仏や 寝てござっても 花と銭〉
〈君が代や 厄をおとしに 御いせ迄〉

下層に生きる人々の句
〈貧乏人 花見ぬ春は なかりけり〉
〈霜がれや 鍋の炭かく 小傾城〉

大名・武士の句
〈水桶も 大名の紋や 梅の花〉
〈大名と 肩並べけり きくの花〉
〈花さくや 下手念仏も 銭が降る〉

動植物の句
〈虹の輪の 中に馬ひく 枯野かな〉
〈我国は 猿も烏帽子を かぶりけり〉
〈夜祭や 棚の鼠が 一の客〉

方言・俗語・擬音語の句
〈ののさまに 尻つんむけて 鳴く蛙〉
〈咲花も たゞむちゃくちゃに 過にけり〉

「しめ縄及び門松づくり」講習会が開かれました

 12月14日(土)に公民館主催の文化教養講座として「しめ縄及び門松づくり」講習会が石渡公民館で開かれました。朝9時から「しめ縄づくり」が館内で、「門松づくり」が玄関前を会場として始まり、「しめ縄づくり」では講師の飯島源一さんから藁の文化が生活の中にあり、稲藁は畳の芯やわらじ、藁靴、蓑、荒縄などに加工されてきた。中でも藁を用いた風習は、今でも注連縄(しめなわ)や新年の注連飾りなど、日本の行事に大きな役割を果たした。次にボウジメ(大根注連)、ワジメ(輪飾り)の作り方、作る過程の注意点の説明を受けた後、参加者はそれぞれ外で昔の道具を使って、ボウジメ用の藁づくり、手順にそって作業を開始、分からない所は講師に聞いたり、お互いに教え合えながら、2時間程でボウジメ2本を作ることができました。

 又、「門松づくり」は初めての開催ということで、朝、早くから竹、一斗缶、菰及び荒縄などを用意していただきました。竹の切り方、飾り付けは自己流でチャレンジ。特に竹は切り方により、色々表情が変わり、斜めの切り方に苦心しておりました。

【文と写真:石渡区広報部長 早川球喜】

見本を見ながらボウジメの作り方を説明

棒じめ用の余分な葉などを落とし藁を整える

よくすぐった藁を中ほど近くで、あらかじめなってある細縄でしばる

束にした藁を三分の一残し、二本で左ないする

残りの藁を右回しにねじりながら先に二本でなった縄目に添わせる

ワジメ(輪飾り)に挑戦

穂先をしばる

ハサミで余分な藁を切り、形を整える

棒じめの元を切り揃える

門松の竹の先端を自己流イメージでカットする

門松の菰巻の中に松、梅、南天などを入れて完成

 

石渡写真クラブ月例会(11月)作品と講評

講評はクラブ講師増田今雄さん(5常会)
写真をクリックすると大きくなります。

【早川 球喜】「仲見世散策」(善光寺) 
 さりげないスナップですが、実はこうした街並み写真が貴重な後世に残す記録写真となります。山門はじめ人々の服装、髪型、家並、左側の栗ソフトクリームと書かれたのぼり旗などなど。すべてがこの瞬間、時代を止めています。

【中島 弘】「冬支度を終え」(妙高・いもり池) 
 ブナの木でしょうか、すっかり葉を落とし近づいた冬空に枝だけが・・・。下方の向こうにも小さいながらも木々を取り入れ遠近感を出し、青空空間と木々に囲まれるように配置した雲が何より効果的です。構図をよく考え、まとめた作品です。

【竹内 一郎】「こんな処に」(茅野市・横谷渓谷) 
 旅した渓谷の岩場で発見したスズメバチ系の大きなハチの巣。よく見つけましたね。それを写真に収めようという気概が伝わってきます。巣のある切り立った岩場の感じ、手前にあしらった紅葉の枝葉で季節感も満点。やや色調が暗い感じなので、加工段階で明暗を明るく、ややコントラスト出して調整してください。

【高山 三良】「晩秋の彩り」(長野運動公園)
 総体的にパッとしなかった今年の紅葉ですが、部分を切り取っていつもながらのきれいな紅葉を表現しています。少しも染まってこない紅葉に「やっといつものようになった」という作者の期待通りになった安堵感のようなものを感じます。

【萱津 信子】

「被災前・被災後」(小布施町)
 未曾有の台風災害が襲う3日前の10日、急いでリンゴを収穫。同じ場所を10日後の23日に再訪、一面泥で覆われた一帯、ごみがひっかかったりんごの木を撮影、前後を3枚の組み写真でまとめました。今回ならではの写真が残した記録写真となりました。問題意識を持ったこと、比較して訴えるため足を運んだ行動力に脱帽です。

【笠原 美敬】「紅葉も終わり」(長野運動公園)
 冷え込み不足か雨不足か、あまりパッとしなかった今年の紅葉。真っ赤な鮮やかさまでは届きませんが、まあ、そこそこの紅葉が青空に映えきれいです。どんとメインの樹木を中心に、奥行き感のある並木の感じもともに良く出ています。右上、左下の角にあるUFO?何かのカメラケースの傍らか、あるいはフィルターの中途半端な装着か、画角内に写りこんでしまったようですね。主題に影響がなければ思い切ってトリミングしてみましょう=下。

【池田 治雄】「朝霧の中」(屋島) 
 千曲川のいつも出掛けるフィールド界隈でしょうか。地面に立ち込めた霧を取り入れ、晩秋の朝を端的に表現しています。収穫の終わった長芋の支柱を前景に、河川敷の木々、特に中央のひょっこり背伸びしたプラタナスでしょうか、右の枝を広げた木とともに樹形が画面にアクセントを添えています。下の野菜がもう少し入ると安定感が増したと思います。

 

 

年末防犯パトロールが行われました

 年の瀬に入った3日、年末に発生しやすい犯罪や事件・事故を防止、区民の安心・安全を確保する「年末防犯パトロール」が行われました。
 南西の冬空には三日月、とっぷりと日が暮れ寒さが増してきた午後8時前、公民館に区長や安全防災部長らの区役員、防犯女性部員、青少年育成委員、各常会長ら21人が集合。班編成や注意事項などを確認、4班に分かれパトロールを開始しました。
 各班は56人。腕章や反射たすきを装着、ライトを付け、主に路上駐車などのマナー違反、不審な箇所などを点検しながらおよそ1時間、区内を巡回パトロールしました。
 筆者も取材を兼ね5常会長として参加、5・7常会を回りました。路上に駐車した車を見つけると、同行した大豆島交番の警察官がご自宅を訪問、事情を聴く場面もありました。
 終了後のまとめでは、路上駐車や放置自転車などが報告されたものの「概ね平穏」。大豆島交番の警察官からは「①不審者を見かけたら危険な場合も想定されるので個人では声がけをせず警察に通報を②台風関連で、テレビや冷蔵庫、農機具などを狙う犯罪が起きている。県外ナンバーや不審な車を見かけたら通報を③暴走族も公園などに集まっていたら通報を」の協力依頼がありました。
 最後に横田一雄副区長が「約20年前に比べると路上駐車も少なくなり、防犯灯の整備で明るい地域に変わった。パトロールの成果でもあり、さらに住みよい石渡にしていきたい」と締めくくりました。         (写真と文 HPスタッフ増田今雄)

午後8時 公民館前を4班に分かれてパトロール開始(写真上と下)
冷え切った中、ライトを照らし区内を巡回
路上駐車を発見。対応を話し合うパトロール隊員
結果報告。大豆島交番の警察官からアドバイスも

石渡区人権擁護講座を開催

 12月1日、『身のまわりの人権問題について考える』~高齢者の人権を中心に~として長野県人権啓発センター人権啓発・相談員の町田英敏氏を講師に令和元年度石渡公民館主催「人権擁護講座」が石渡公民館で開催されました。

 初めに、数字や幾つかの啓発ポスターから身のまわりの色々な人権問題を捉え、それを踏まえて、高齢者の人権問題を考える。人は人間らしく、生き生きとして生きるためには、尊厳という人権が不可欠で、その人らしく生きるため、「はりあい」「生きがい」「自分の力や経験を発揮できるもの」をもつことが大切。

・やりたいことがある(みつける)
・好奇心、チャレンジ精神がある(もつ)
・人や地域とつながりがある(もつ)
・つながる (子どもから大人、高齢者まで互いの時間を共有する※例としてコミュニティスクール、地域の行事、…をきっかけに)場をもつ
・声がけ、見守り、小さな親切(お世話)から、あなたは大切な人ですという思いを伝える。

 最後に尊厳を保つ接し方の技術、フランス発の「家族のためのユマニチュード」を「人と人との絆、つながり」を重視し、人間性を取り戻す哲学と紹介され、これですべての問題が解決されるのではなく、介護する人の負担軽減、苦労が報われ、その人らしく尊厳を持って歳を重ねていくヒントがある、との講話をしていただきました。

【文と写真:石渡広報部長 早川球喜】

長野美術専門学校生が制作したポスター。「結婚」。私の生き方をメッセージした作品

長野美術専門学校生が制作したポスター。「命を守るマナー(障がい者)」。ペースメーカーが誤作動を起こしている作品。スマホを操作している人は音がしないからいいと思っている

 「31」「16」何の数字。「ONE TEAM」ラクビーの日本代表。「31」は、日本代表の選手の数。「16」は、そのうち外国籍の選手の数。日本代表を言えるのか、いや今の日本の社会情勢を現わしているからいいのではない。色んな意見がある

内閣府が制作した「セクハラ」に関するポスター。意識を変えなければ。半面、多くの批判を浴びた。それでも内閣府は、撤収しなかった

前のポスターの「ねらい」と「受けとめ」の違い

人権に関する「学習会」及び「啓発」のねらい

 「高齢者の人権問題」を講話する

「松本の視覚障害者・〇〇さんを沿道で目配り」信毎地方版の記事

「あなたは大切な人なのですよ」と思いを具体的に伝える介護術「ユマニチュード」の「見る」「話す」「触れる」「立つ」4つの柱

 「お元気そうですね」など言葉がけを考える

 

石渡写真クラブ月例会(10月)=文化祭出品=作品と講評

11月3,4日に行われた石渡区文化祭に出品の作品です。一年間の成果をご覧ください。
講評は、クラブ員増田今雄(第5常会)。
(写真をクリックすると大画面になります)

【池田 治雄】「夜明け」(長野運動公園)
 サブトラック西南方向にある大ケヤキの幹をシルエットにし、昇ってきた太陽を中央に置いた構図は「日の丸構図」。素材選び、アングル、構図とも計算した作品です。

「陽春」(村山堤防)
残雪の飯縄山、霊仙寺山、黒姫山を背景に、里から咲き始めた桃やプルーン?などの花々が長い冬を抜け出しようやく訪れた春の雰囲気を感じさせてくれます。

【笠原 美敬】「2000年前の古代蓮」(木島平村稲泉寺) 
 赤い屋根の寺を囲むように満開の古代蓮。花開くのは午前中、開花も短期間と撮影が限られる花をタイミングよくまとめました。右と左奥にいる点景人物も効果的です。

「晩秋の鏡池」(戸隠高原)
 初雪が垣間見える戸隠連峰西岳を背景に、鏡池の紅葉を切り取っています。さざ波立つ水面に、肌寒くなった冬将軍間近の季節感が盛り込まれました。

【萱津 信子】「台風19号救助活動」(長野運動公園)
 近くで起きた台風災害。救助にはヘリが大活躍し、前線基地は目の前の運動公園。全国各地から駆け付けたヘリをさまざまな角度から撮影、慌ただしい雰囲気が伝わってきます。後世に残る記録写真としても貴重です。

「自衛隊活躍」(長野運動公園)
 被災者の避難所に指定の運動公園体育館。陸上競技場前に駐車する自衛隊の車両、サブトラックでしょうか自給自足する隊員の基地となるテント場が臨場感を持って迫ってきます。

【倉澤 利和】「待っていろよ八ヶ岳」(野辺山高原)=8月月例会作品・講評参照

「登ったよ八ヶ岳」(硫黄岳)=9月月例会作品・講評参照
期待した八ヶ岳、登った八ヶ岳の関連性を持たせた2作品。それぞれ、タイトルとともに作者の想いが込められました。

【高山 三良】「大盆踊り祭」(善光寺)=9月月例会・講評参照 
 9月例会の3枚組の組み写真の1枚ですが、単写真でも十分な作品です。信毎のコンクールに組み写真として応募してきた作品の中にも、「一枚で十分なのに」という事例が散見されました。基本の1枚をしっかりマスターし、組み写真に移行していきましょう。暗闇の中、左右対称の盆提灯の中央で踊り手が適度にぶれ、雰囲気、動感ともにいいですね。

「百花繚乱」(県北部)
 近隣あちこちに咲く園芸種の花を集め、足で稼いだ労作。スマップの「世界に一つだけの花」の歌が思わず出てくるようで、同じ花はなく「ひとつ、ひとつが個性的で輝いています」。周りの黒い台紙も花を引き立てています。

【竹内 一郎】「4日間」(石渡)
 咲いても花開くのは午前中。午後には閉じてしまう蓮の花の命は4日間。ぼつぼつ散り始めでしょうか、手前の花びらが垂れ下がっていますが、中央の次世代を継承する実が黄色に輝き、希望を感じさせてくれます。

「ソフィアとマーヤ」(石渡)=9月月例会作品・講評参照

【中島 弘】「ジージのロマン」(北海道江差)
 はるか向こうからつながるC字の湾岸、それに沿う道路、広々とした北海道ならではの光景に「ロマン」を感じさせてくれる作品。二分割構図ですが、右の海とつながる空のブルーが一体感を産み、左側にどこからか飛んできた一匹のトンボがこの作品の命。旅する自分の心情と重ね合わせた作者の意図が読み取れます。

「山のオアシス」(八ヶ岳)
八ヶ岳登山でのひとコマ。クリンソウの群落が奥行き感を持って表現されています。右側の古木、左の樺系の樹木が抑えになりました。

【早川 球喜】「下校」(長野市城山公園)
 満開の桜のトンネルを集団下校する児童たち。ボリュームいっぱいの桜を満喫しながら家路に急ぐ子どもたちの話声が聞こえてくるようです。

「裏見の滝」(高山村)
斜めに流れ落ちる滝と右の樹木の葉に光があたり、背景の黒バックに浮かび上がりすっきりとまとまりました。勢いのある水の流れも200分の1のシャッタースピードでぶらし躍動感が出ました。欲を言えば、左に滝を裏から見ている人物がいると「裏見」が端的に分かったかなと思います。

【広澤 一由】「滝の紅葉」(茅野市横谷渓谷おしどり隠し)
 右上から左下に滝を斜めに配置した「斜め構図」が流れを演出。右手前の草紅葉、対岸の赤の紅葉が対称的です。点景人物も自然のスケール、大きさが分かり効果的です。

「春の訪れ」(白馬・大出公園)
冷たい雪代の流れとともに下界からやってきた春。手前左、やや離れた右に配置した桜で表現、背景の北ア連山の残雪はまだ春遠からじ・・・。標高差のある信州の春を的確に表現しています。

【吉池 安雄】「習わぬ座禅を組む」(木島平村・稲泉寺)
 お寺で見つけたアマガエル。組んだ脚を座禅に見立てて擬人化、タイトルとともに発想がユニークです。緑色の一色も印象的です。

「朝食」(石渡)=9月月例会作品参照
 9月例会の講評通り、主題を強調するためにトリミングして出品しました。スマホ画像とのことでしたが、データ量の関係かと思いますが、トリミングし拡大した事によりやや粒子が荒れたこと、昆虫写真のイロハである「顔、目玉にピント」がややはずれていることが惜しまれます。

【増田 今雄】「秋暮色」(美ケ原)

「完熟」(木島平村・カヤの平)

災害ボランティアに「トン汁」を提供

 長野運動公園東の災害ボランティア臨時駐車場向かいにある障がい者就労施設「ベジタボーラ」=石渡区内=で、ボランティアの皆さんにトン汁が提供されています。激しい作業で疲れたボランティアからは「生き返ります」との感謝の言葉が多く出されています。

 トン汁サービスは毎週金曜日午後3半から5時ころまで行われています。毎回120~130人分を用意しているとのことです。11月8日から始まりました。提供しているのは、ベジタボーラを運営している障がい者支援施設「森と木」(本部・平林)で、4人のスタッフが取り組んでいます。遠い所から来てくれるボランティアに何とかお礼をしたいという1人のスタッフの発案で始めました。

 2回目の15日――。作業から帰ってきたボランティアが続々と訪れ、長い列をつくってトン汁を受け取っていました。岐阜県瑞浪市から来たという池戸孝文さん(47)は「冷えきった体が温まります。初めて来ましたがこんなおもてなしを受けるとは思いませんでした」と喜んでいました。「森と木」の担当者は「このトン汁サービスは当面続けます」と話しています。

【文と写真:区監査役 水越渉】

作業を終えたボランティアの皆さんが続々と訪れ、熱々のトン汁を受け取っていました

「なんだか生き返った感じがします」と笑顔いっぱいでトン汁をいただくボランティアのみなさん

「うまい。もう一杯ほしいけど図々しいからやめます」と話す人もいました

大きな看板が出され、トン汁提供を呼び掛けています