石渡写真クラブ月例会(3月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(3月)作品&講評 
 4月になりました。最低気温も氷点下になることもなく暖か、昨日31日に長野でも桜の開花が宣言されました。例年、昨年に比べ8日前後早めだそうです。
 運動公園の桜も間もなく、追ってケヤキの新緑と日一日と姿を変えていきます。
 足元から少し遠出、千曲川堤防では畑から逸出した菜の花、桃のピンク花、小布施方面では八重桜並木、そして北上すると飯山方面では、飯山城址公園の桜、菜の花公園、北竜湖、鍋倉山麓の残雪・・・。
 季節の変わり目と同時に、人の体も変調をきたす時期でもあります。体調管理、交通事故、転倒などにくれぐれもご注意、無理なく春を切り取りに出かけましょう。(41日記)

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。
※作品の掲載順は「あいうえお」順、一回ごとに逆に紹介しています。

【小池 公雄】

「縄文の冬と今と」(科野の里歴史公園)=1月25日
コメント:住居の中から空が見える茅葺の家に雪がかぶった。縄文の人たちはどうやって寒さをしのいでたのかなと思いを馳せながら撮っているところに、防寒着をまとった3世代が来て鯉に餌をあげ始めました。防寒着を着ていてもまだ寒い…‥、でした
講評:古代の遺跡、当時の家屋を背景に、雪→冬→寒さを目の当たりにし、今の時代の人たちを点景に入れ考察。煙い茅葺きの室内、囲炉裏の回りでじっと暖かくなる春を待つ縄文の人々、それに比べると何とも暖かな服を着ている現代の人たち。時空を超えた壮大な視点が感じ取れます。
「平和を願って」(長野市善光寺)=2月21日
コメント:夜間撮影の練習のつもりで、善光寺灯明祭りに行ってきました。例年より人出は少なかったかなと思います。投光がまともに当たっている所はまぶしい位に反射して、色飛びしたようです。切り取る構図がなかなか見つかりませんでした。
講評:本堂はそれなりにブルーの色彩が鮮やかで“色飛び”はしていないように見えます。最上部の三角状の金ぴかの部分のことかと思われますが、むしろ神々しくいいかと思います。手前のカップルも、土産売り場の照明を拾って、ほんのりと斜光で顔まで認識できラッキーでした。

【小島 真由美】

「太陽系惑星観察」(信大附属中学校前付近)=2月19日
コメント:夕方、西の空に土星と三日月と水星がみられる日でした。月の地球照も観察ができました。2月から天体ショーはたくさんありましたが、唯一撮れた天体ショーです。会社帰り光害がない場所を探して撮りました。スマホでの撮影です。ぶれないように撮るのに苦労しました。
講評:見事、月の見えない部分が地球の太陽光反射でうっすらと光る「地球照」を捉えました。日が沈んで暗闇になり、明るさを増して来た月を街灯に照らしだされた家並みとともに雰囲気が出ました。ブレを防ぐには何と言っても三脚使用が筆頭株ですが、気を使った点は写真を始めて一歩一歩確実な写真とはどういうものかに近づいている証と思います。できれば、パソコン上で結構ですが、少し画面を拡大、特に主題(ピントを合わせた部分)が大丈夫かどうか確認を。とにかく作品としては人様に見ていただくことを前提に大伸ばししなければならず、ピントが第一歩です。
「冬の大三角形と木星」(信大附属中学校前付近)=2月19日
コメント:こちらも同日南の空を撮影したものになります。冬の大三角形と木星を確認できました。電線を消そうと思いやってみましたがうまくいかずそのままにしました。星の撮影のアドバイスあったら教えてください。
講評:市街地での撮影。下の家屋にはテレビアンテナが写っていて、電線も市街地ならではの産物で、それはそれなりに今の時代や撮影場所などが分かって意味があるかと思います。むしろ、このほかにもっといろいろと市街地ならではのものを入れ込んだ星空もありかと思います。通常の星空は、光害のない山奥など、この辺なら天体観測施設のある小川村、志賀高原など郊外の標高の高い場所がいいですね。遠く県南の阿智村が有名ですが、撮影に関しては長くなりますのでまた別途。

【後藤 祥子】

「光と影」(上田サントミューゼ)=3月8日
コメント:上田のサントミューゼに行った時、ガラスに色とりどりの紙が貼ってあり、影を映し出していました。影も綺麗と思い写真を撮りました。色々な角度から写真を撮ればよかったなと課題が残りました。
講評:カラフルな絵柄とモノクロトーンの上下の対称が面白いですね。影の部分に気づいていい構図(対称構図)にまとめました。欲を言えば、窓の向こうの陽だまりに園児たちが遊んでいる、あるいは日向ぼっこの猫などの点景が入ると違った感じになったかと・・・。
「初冬の川の流れ」(小布施橋)=11月19日
コメント:川を撮りたくて小布施橋を歩きました。普段は車で通っているので、怖さはありませんでしたが、歩いてみると、橋の揺れがすごく恐怖心と戦いながら写真を撮りました。橋を歩く歩行者の気持ちが初めてわかりました。
講評:背景の山並みから推察すると、橋上から北、もしくは北東方向、つまり下流を向かってパチリかと。とうとうとした千曲川の流れ、河川敷内に共生する川柳の群生が空の雲などと相まってドローンによる写真みたいです。ただ、スマホ撮影とのことで超ワイドサイズですのでプリントや額装するには面倒な面もありますので、もう少し狭めたワイドにしたらいいかと思います。

【高山 三良】

「月とツーショット」(運動公園ほか)=2月15日
コメント:月を絡めた写真を撮りたいと狙いました。一つだけ「合成」です。
講評:月をベースに、何かを絡ませる。「何か」をそれぞれ変えて、それに合わせて月の大きさに変化を持たせたアイデア作品。カラス(右上)と貯水塔(左上)は月とともにピントがほぼ合っていて不思議な雰囲気を漂わせています。左下の樹木の枝のぼけも自然でいい感じです。さて、一枚だけ合成とのこと。読者の皆さん分かります?(答えは次回)
「湖面キャンパス」(三才)=2月15日
コメント:昨年8月、蓮の名所を発見し冬の景色はどうだろうと出かけました。枯れた茎が湖面にさまざまな図形を描いていました。
講評:水面に対照的に映り込むハスの枯れ姿。よく狙われる被写体です。いっぱいあるのでその中で面白いもの、何かに比喩できるもの、造形美などを視点に絞り込むと、奇想天外なオリジナルが撮れるかも知れません。

【竹内 一郎】

「ジンベイザメ」(沖縄)=1月22日
コメント:1月19日から沖縄に行ってきました。水族館にはジンベイザメが所狭しと余裕で泳いでいましたが、海に比べると狭いかな?
講評:人物の大きさがほぼ想定できますので、ジンベイザメの大きさが対比できその大きさが分かります。でっかいですね。やや周辺が写り込みすぎなので少しトリミングするとすっきりとした写真になります。

【中島 弘】

「アレチウリの贈り物」(千曲市八幡)=2月10日
コメント:植物にからみつき、日光をさえぎり枯らしてしまう厄介者ですが、河川敷に素敵なモニュメントを残してくれました。
講評:国の特定外来生物で退治することを奨励している植物です。ほかの樹木などに絡みつき覆い、光を遮断し枯死させてしまう恐ろしい植物ですが、こうして見ると自らも寒さで枯れ、こんもりとした造形美を演出します。いい素材を発見、写真に収めたことはアレチウリに感謝ですが、困りものです。種は地面にこぼれ翌年芽吹いてきます。
「春の誘いセツブンソウ」(千曲市戸倉)=3月11日
コメント:遅いかと思って行ってみたところ丁度見ごろでした。多くの見物客で賑わっていました。群生地は暗い林の中でしたが木々の間から差し込む春の和らかい光に浮かぶ可憐な花を撮りました。
講評:手前と背景がアンダーで主題の花に光が当たり三段のトーンがリズム感を生み、春を待ちわびた花が生き生きと喜んでいるように見えます。群生した花がたくさん写っていますが、花1輪は極小なので、もう少しトリミングして右側部分を切り取る(まとめる)といいかも知れません。

【牧内 二郎】

「雪の石渡神社」(石渡神社)=1月22日
コメント:雪が降ったので、雪が解けないうちに神社の写真を撮りに行きました。誰かが参道の雪をかいてくれていました。カメラを参道に置いて見上げる角度で撮ったら面白いかなと思いました。
講評:地面すれすれから仰ぎあげる(下から見上げる)写真なので左右の石柱が曲がって写っています。神社の中央が写真の中の中心線とほぼ同じ垂直なので違和感はありませんが、「仰角撮影の時は中心線をまっすぐ(垂直)に」という原則を覚えておきましょう。さて作品はといえば、人物がいませんが、雪かきをした参道から、何か人の気配を感じる作品です。
「夜明け前の石渡神社」(石渡神社)=1月30日
コメント:雪が降った朝に石渡神社を撮りました。前回は雪に足跡があったので、今回は誰も来ないうちに撮りました。音もなく風もなく静寂の中で、外灯に照らされた神社が印象的でした。
講評:上の写真と比べると、左右の石柱がまっすぐ。今回は多少カメラ位置が高く設定されたせいですね。そして、雪かきが行われる前の感じが写したかったとのことで、早めに勝負して思い通りのカットが撮ることができました。こちらは、コメントの通り“静寂”、“森閑”の雰囲気がたっぷりですね。

【宮澤 一成】

「春を待つ街」(イオンモール須坂)=2月26日
コメント:高い山々は、まだまだ雪景色ですが、市街地はすっかり雪もなくなり春の近さを感じます。
講評:超望遠レンズで撮影、ビル群が圧縮されてどこのビルかまったく判別つかず。写真は写っている建物や山などを当てる(識別する)ことも一つの楽しみです。が、この写真は分からずで、その意味において面白いです。ちなみに、向こうの尖ったピークは「五竜岳」ですが、山も見る場所により少しずつ違ってくるのでこれまた面白い。「マウンテンウオッチング」も写真の楽しみの一つです。