輝いて―私・仲間(第15回)

ネコ人形は家族の絆
    ・・・井上宏克さん(72)

玄関にネコ(?)がいっぱい
井上宏克さん宅の玄関の風景です。正面、右側、左側にネコ人形がびっしり。マットにもネコが! 来客からは驚きの声が上がります

8常会の井上宏克さんのお宅を訪れた人は、玄関に入ると例外なく驚きます。右側にネコの人形が所狭しと並び、左側にも同じようにネコ人形が、そして正面にもネコ人形がいっぱい。玄関がネコの人形で埋まっています。「ワ~すごい」。訪れた人の驚きの声が上がります。「ネコ屋敷と呼ばれたこともあります」と井上さんは笑って話します。井上さんにどのくらいあるか数えてもらいました。玄関だけで1107個とか。このほか居間や廊下、客間、キッチンなどにも飾ってあり数え切れません。さらにカーペットやテーブルクロス、座布団カバーなどにもたくさんのネコの絵柄が・・・。

正面にもネコ人形がいっぱい。ご主人の井上さんが案内役です
左側のアップです。ネコ人形以外にもさまざまなネコの絵柄の掛け軸や木彫りが並びます
右側のアップです。大きなネコ人形から小指ほどのネコ人形が隙間なく並んでいます
きっかけ

奥さんの和子さん(72)が熱烈なネコ好きです。子どものころ、ベッドで隠れて飼っていたこともあるそうです。30年ほど前からネコの人形を集め始めました。そのころ2匹の本物のネコも飼い始めました。ところが10年ほど前にその2匹が老衰で亡くなりました。本格的なネコ人形の収集が始まりました。ご主人の井上さんが協力しました。会社勤めのころ、国内や海外への出張に行くたびにたくさん買い求めてきました。「お土産にブランド品やグルメを買って来るより、ネコ人形の方が喜ぶんです。お土産に迷わなくて助かりました」と笑う。

「ネコ屋敷」とも呼ばれるようになった経過を説明する井上さん(左)。テーブルクロスにも、楽しそうに歩くネコの絵が
家族の支えに

玄関いっぱいのネコ人形は、和子さんが3年に一度、全部どかして掃除をしています。「でも、体力的にも厳しくなってきたし、集めるのもそろそろ限界かも」と話します。しかし隣で聞いているご主人は「そうは言っても、出かけた先で、カワイイとか言って買って来るんです」と教えてくれました。
和子さんのネコ好きが、お嫁さんやお孫さんたちにも広がり、出かけた先で買って来るようになったとか。本来“イヌ派”のご主人にもネコ好きがうつったといいます。家の中にいっぱいあるネコ人形が、家族の関係をなごやかな雰囲気にしているようです。

空気清浄機にもネコの絵が。ぬいぐるみ、ごみ入れなどにもネコが…
机や座布団カバー、カーペット、こたつの上掛け、クッション…全部ネコの絵がいっぱいです
階段のステップにもピアノを弾くネコの絵が。「ネコ踏んじゃった」のリズムに合わせて昇降すれば楽しい
玄関の外にはネコの焼き物がたくさん並び、お客さんをお迎えしています。タヌキはおまけ(?)