石渡写真クラブ月例会(5月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(5月)作品&講評 
 梅雨入り前の爽やかな気候が続きます。暑くもなく、寒くもなく1年で1番過ごしやすい季節です。
 今回は桜や桃、菜の花、チューリップなど春の花をモチーフにした作品が目立ちました。百花繚乱、花を楽しみながら写真を撮った思いが伝わってきます。
 間もなくうっとおしい梅雨がやってきます。雨降りですと撮影が敬遠気味になりがちですが、雨降りならではの狙い方があります。気温、湿度が高い日があるかも知れません。熱中症と体調管理には十分注意し、カメラ片手に出かけましょう。

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。
※作品・講評の順番は、会員の氏名を「あいうえお」順に、月ごとに逆にして紹介しています。

【倉澤 利和】

「なにみてるの!」(石渡5常会)=5月6日
コメント:とある病院で開業時間待ちをしていました、ふとプランターに植えてある花が目に入りました。とたんにこの言葉がでました。
講評:一瞬の驚きというか、感動と言いましょうか、すかさずレンズを向けたところがいいですね。パンジーかビオラか、この種はヒマワリのように、花が一斉に同じ方向をく性質があります。群生すると圧巻でもあり面白くもあり、不思議でもあります。一輪の花をアップでみると、中央の黄色は鼻、左右に目、下が口、まるで人か犬のような顔にも見えますね。左右のしおれた花が開いているともっと迫力が出たかと。
「夕食を探して。」(南堀)=5月7日
コメント:ウォーキング途中、田植えの準備が始まる前の田んぼに「サギ」が目にはいりました。近づいたのですが、逃げる気配も感じなかったので撮ってみました。
講評:鳥の種類はアオサギですね。苗代で水が張った田んぼで餌探しでしょう。頭の中はそちらでいっぱい。よほどの大きな音とか刺激などがない限り逃げません。じっくり構えて餌をパクリとやるところが撮れるとよかったですね。でも、ゆっくりと歩くさまが前後に広がった脚に表現され、シャッタータイミング最高です。

【小池 公雄】

「薄暮夜桜」(須坂市臥龍公園)=4月12日
コメント:臥竜公園の夜桜を撮りに行ってみました。暮れ切らない空色とライトアップされた桜が湖面に反射してとても綺麗で幻想的雰囲気でした。
講評:強烈なライトに照らし出された左手前の桜が踊っているように見えます。躍動感たっぷりです。そして、そのつながりが向こうに延びて右側に曲がり、遠近感が出ました。まだ暮れ切らない「薄暮」とあって空のブルー、そして水面に映った反射の光景が幻想的です。
「春便り」(小布施橋東)=4月24日
コメント:菜の花畑に行ってみました。手前の山の上に雲を従えた黒姫山が頼もしげに聳えていました。日ざしが強く、菜の花の黄色が目にしみるほど。堤の八重桜も満開です。
講評:手前から菜の花の黄色。すぐ向こう樹木の赤紫色。さらに向こうは桃畑のピンク色。左右の色濃い緑色は柳でしょうか。里山の丘陵の上には低い雲、そして残雪を抱いた黒姫山。早春の色とりどりの花をうまくまとめています。
「湧き立つ花色」(足利フラワーパーク=栃木県)=4月30日
コメント:足利フラワーパークに行きました。どこを向いても色とりどりの満開の花で、写真に収め切れません。人出がもの凄く多かったですが、「藤ソフト」美味しかったです。
講評:3色ほどのツツジ、白色のフジなど多彩な彩りに感動した様子が見事に再現できました。コメントにある通り、この写真の左右にもっと色々なものが広がっていたかと思いますが、写真は「切り取り」の世界です。その中で一番カラフルでいい部分をカットして見せることです。“収め切れない”とありますが、こんな感じで成功したかと思います。左上の青空空間も息抜きでいいですね。

【小島 真由美】

「春の勢い」(小布施町千曲川河川公園)=4月27日
コメント:右奥に残雪が残る山があり手前には菜の花が天に向かって勢いよく咲き誇っています。冬から春へ、春の勢いを表現したくて撮った写真になります。
講評:やや奥の山塊が遠くて小さいと言えば小さいですが、手前の菜の花が主題なのでOKです。勢いを感じた菜の花をややローアングルで手前の数本を空に浮かした工夫が見て取れます。空の雲もアクセントになりました。
「桜のトンネル」(小布施町千曲川河川公園)=4月27日
コメント:八重桜のトンネルです。全長4キロあるそうです。奥に続いている感じが表現できたかなと思っています。春らしいピンクとグリーンが気に入っています
講評:長いトンネルが主題ですが、アクセントにカメラを持った点景人物をあしらいひと味出しました。が、人物の向こうに小さくほかのグループが写っていますが、手前の人物と重なってしまい残念。となれば、人物はもう少し左にし、横位置で撮るともっとすっきりとし、にぎやかさ、ボリューム感が出たかも知れませんね。奥行き感は出ました。

【後藤 祥子】

「木漏れ日の中で・・・」(長野市五分一・中村公園)=4月15日
コメント:車で走っていると素敵な公園を見つけました。思わず近くの駐車場に車を止め、木漏れ日の中に満開に咲いている沢山の桜に出会いました。その中の一枚です。太陽に照らされ温かい様子を写しました。
講評:1本の見事な満開の桜が目に留まり、車を止め、写真に収めようとした心意気が素晴らしいですね。その感動が写真にも表れています。手前の地面に投影した影から推定するとやや逆光気味の光線、その光の照らしあんばいで“温かな”感じが出ました。
「いつもそこにいて」(石渡八幡神社)=4月12日
コメント:当たり前の風景。各国で戦争が起き当たり前の安らぎは消えてしまうかもしれない事を教えてくれています。公民館の活動をしていると石渡神社に行く事が多くありますが、私が無くなってほしくない場所への思いを込め写真を撮りコメントを付けました。
講評:わが区内、地域のシンボル石渡八幡神社。多くの人に慕われ拠り所となってきた社に想いを込め、平和を願う思いでシャッターを押したところに共感します。今年も咲いた桜の花、守護神の狛犬などをあしらって作画しました。が、左の御柱、右の石碑、下の奉納の文字がやや中途半端で窮屈です。もう少しルーズ(広く)にしても雰囲気は十分伝わってきます。

【高山 三良】

「花々に囲まれて」(飯綱町丹霞郷)=4月26日
コメント:髻山に登った帰りに寄りました。花霞で山はぼんやりでした。受粉作業でしょうか。広い畑に一人きり。熊は大丈夫?
講評:パラパラと散在する桃の木の花、地面を覆いつくす雑草の緑、遠く菜の花の黄色と春の訪れを感じさせてくれます。ハイアングル、左の点景人物も効果的です。霞んだ山をカットしていますが、プリントしてほんのりとでも出るようなら入れてみたらいかかでしょうか。もっとスケール感が出るかもしれません。元データにあるならこの作品と比較してみてください。
「丹霞郷」(飯綱町丹霞郷)=4月27日
コメント:前日の写真が気に入らず、また出かけました。山は霞んでいましたが桃、タンポポ、菜の花、ハナモモが咲き競っていました。1枚には入りきれず、2枚組になりました。
講評:前日の作品の再撮影。「納得行くまで何度でも許す限り足を運ぶ」気構えがいいですね。前日とは違った別アングルで、今回はそれぞれ髻山、黒姫山を背景にし、組みにしたことで丹霞郷の全容が迫ってきます。

【竹内 一郎】

「鐘を鳴らして」(能生海岸)=5月5日
コメント:5月の連休に能生の海岸に行ってきました。天気も良く楽しい一日でした。
講評:中央にタイトルの「鐘」を鳴らすお嬢ちゃんが写っています。大型連休の行楽客でにぎわう喧噪ぶりが感じ取れます。ただ、主題の鐘を鳴らすお嬢ちゃんが小さいのと、背景の向こうにわずかに見える海が一目で見えず惜しいです。

【中島 弘】

「完走をめざして」(長野市千曲川)=4月12日
コメント:土曜日の千曲川。4月20日の長野マラソンを控えて多くの市民ランナーが走っていました。ランナー、菜の花、麦の緑から動き出した春を感じました。
講評:右上から左下に斜めのラインで構成した「斜め構図」。まだ殺風景な景色の中で、堤防ののり面を埋める菜の花の黄色、伸び始めた麦畑の緑色が今年も巡ってきた春を演出しています。斜めラインの起点にランナーを点景として配置したこと、たまたまか赤いウエアも効果的です。
「祈り」(長野市篠ノ井)=4月12日
コメント:千曲川で小学生を亡くされたご両親が供養のため「救難地蔵尊」として昭和17年9月にまつったものだそうです。
講評:80有余年の歴史を重ねてきたお地蔵さん。ちょうど戦争が佳境に入るころでしょうか、脇には解説文が添えらえていたとか。その後から現在まで、住民らを護ってきたお地蔵さんの思いが伝わってくるようです。背景の満開の桜、左側のプレハブや人物が年年歳歳、刻んできた歴史を物語っているように見えます。

【廣澤 一由】

「水中しだれ桜」(高山村)=4月17日
コメント:高山村「五大桜」の一つの「水中しだれ桜」を見に行くと、桜の大木が天を突くような立ち姿を見せてくれた!桜は少し早かったが歴史を感じる大木であった!
講評:主題のしだれ桜をドーンと真ん中に置いた「日の丸構図」。右側には、頭でっかちに見える針葉樹が対照的です。さらに左下には、桜をスマホ撮影する人物がほかの花見客と重ならず良い感じで点景となりました。
「千曲川の春」(須坂市村山・千曲川堤防)=4月24日
コメント:満開の桜と飯縄山周辺一帯に霧がかかり、春の爽やかな情景が印象的だった!
講評:満開の桜を手前にピンク色の桃の花、村山橋の向こうにたなびく雲を挟んだ重なる山並みとスケール満点です。ただ、手前右の車はあった方がいいかどうか、車でなく別の花見客など人物だったらどうか・・・。橋に長電の電車を入れた努力はいいものの、林に隠れてしまい惜しいです。
「小谷村塩の道祭り」(小谷村)=5月3日
コメント:歴史ある「塩の道」を歩くイベントに参加した。街道をわらじを履いたり、昔の装束で歩く姿もあり楽しい祭りを演出した!
講評:道端にいっぱいのスイセン、木立に囲まれた塩の道が緩やかなS字カーブを描きリズム感を表出。にぎやかな日傘軍団が行進し、話し声が聞こえてくるようです。列中央の向かって左に、隊列からやや離れた男性が交差した足とともに存在感たっぷり、人目を引いています。いいシャッターチャンスです。

【牧内 二郎】

「チューリップ5種」(自宅庭)=4月14,21,23,24日
コメント:昨年チューリップ祭りで購入したチューリップが咲いたので撮りました。
品種ごとに開花時期が違うので、画像編集ソフト(GIMP)を使って組み写真にしました。
講評:色、形がさまざまなチューリップをモチーフに組みでまとめました。一輪一輪、周辺にぼかしを入れ幻想的なイメージに仕上がりました。もう一枚、これらの花が群生している感じ、環境が分かるカットをあしらうとよかったかと思います。

【宮澤 一成】

「天狗も花見」(戸倉宿サクラケアパーク=千曲市)=4月17日
コメント:初めて訪れたこの公園には、山の斜面に約500本の桜が咲き乱れ、約8メートルの巨大な千曲天狗像が埋もれてしまう程でした。
講評:手前下の桜花が右から湾曲して伸びリズム感が出ました。コメント通り「埋もれてしまう」かのように仁王立ちする天狗が印象的です。左向こうの山並みも桜の枝の湾曲に呼応する感じでウエーブ感満杯、効果的です。細かなことですが、左下に男性、右下に女性の人物をさりげなく入れたところも工夫しました。
「眺望」(戸倉宿サクラケアパーク=千曲市)=4月17日
コメント:この日は桜も満開で、先には千曲川、温泉街、そして山なみを一望でき、メディア等でよく目にする絶景スポットですが、実際に見ると、それ以上の感動ものでした。
講評:桜を手前にした遠景でスケール大です。見た目の「感動もの」の気持ちがそのまま表現されていると思います。しかし、最初の「天狗も花見」の方が大胆な切り口で迫力があります。

楽しく、元気に!―親善球技大会が行われました

 石渡公民館や育成会が主催する親善球技大会が5月25日、朝陽体育館を主会場に開かれました。それぞれの会場で競技は順調に進み。けが人もなく無事に終了。最後に全員が公民館に集まって懇親会が盛大に行われました。

開会式

朝陽体育館にソフトバレーとドッジボールの参加者が集合、林辺智子公民館長が「大勢のみなさんのおかげで開催することができました」とあいさつ。
全員で準備運動をしっかり行い、競技に臨みました

公民館長の林辺智子さんが「みなさんにご苦労をおかけしました。ありがとう」とあいさつしました
ソフトバレー選手のみなさんは、けがのないように、しっかり準備体操をしました
ソフトバレー
懸命にボールを追う選手のみなさん
気合が入りすぎて転倒する選手も多く見られました

常会対抗でしたが、単独で6人がそろわない常会もあり、4つの常会チームと1つの合同チームが参加しました。
試合はトーナメント方式で各チームとも熱戦を展開しました。
優勝したのは2常会で、2位は合同チーム、3位は5常会でした。

手前は5つの常会の合同チームです。チームワークが心配されましたが、堂々決勝まで勝ち進みました
ソフトバレーの選手たちの熱戦の軌跡です
輪投げ

会場は公民館。常会対抗で行われました。各チームは1人~6人。点数が書かれた棒に、1人が9本の輪を2回ずつ投げて全員の平均点を競いました。
約30人が参加、区長の佐々木利明さんも参加、「簡単かと思ったが、とても奥が深い」と感心しきりでした。優勝したのは5常会、2位は9常会、3位は7常会でした。

点数の書かれたボードに向かって慎重に輪を投げました。かなり難しい
大勢が見守る中なので硬くなって思うようにいきません
ペタンク

5常会公園で行われ、21人が参加しました。
公民館相談役の笠原久善さんが「昨年愛好会の亡くなられた会員の方に黙とうを」と呼びかけ、続いて長寿会会長の村松久和さんが「ボールが約600gあるのでけがのないように」とのアドバイスがあり、競技が開始されました。

相談役の笠原久善さん(左から2人目)の「昨日の雨も上がり2年ぶりの開催となります」とのあいさつで、競技が始まりました
曇り空のもと白熱した試合が展開されました
ドッジボール

朝陽体育館に低学年チームが2チーム、高学年チームが2チーム参加、それぞれ2試合ずつ行いました。

先攻後攻を決めるジャンケン。緊張します
よく狙って投げたつもりですが、ボールは違う方向に
表彰式

公民館で行われ、ソフトバレー、ペタンク、輪投げの各競技の上位3チームが林辺館長から表彰状を受け取り、仲間から大きな拍手を受けていました。

ソフトバレー優勝の2常会。代表して高木健次さんが賞状を受け取りました
ペタンクで優勝したAチームを代表して8常会の工藤紀千蔵さんが賞状を受け取りました
輪投げで優勝した5常会を代表して上谷富男さんが賞状を受け取りました
懇親会

続いて待望の懇親会が行われました。常会ごとにテーブルを囲んでこの日の試合のことや家族や地域の話題などについて笑い声が起きるなど、盛り上がっていました。

待ちかねた懇親会の始まりです。全員で「かんぱ~い」
一常会、以下、9つの常会ごとの懇親会の様子です。どの常会も和気あいあいの雰囲気でした
二常会
三常会
四常会
五常会
六常会
七常会
八常会
九常会

【記事と写真 石渡つうしん記者 水越渉、笠原好幸】

長寿会シルバー隊が始動! 石渡八幡神社の草取り

 石渡長寿会シルバー隊が5月20日早朝、石渡八幡神社境内の草取りを行いました。令和7年度になって初めての本格的な活動です。約20人が参加して、世間話に花を咲かせながらも慣れた手つきで草を取り、境内をすっきりさせました。

 長寿会ではこの日の活動を皮切りに、今後は誕生会や交通安全教室、春の研修旅行などの行事がいっぱいです。会長の村松久和さんは「楽しい活動にしたい」と話していました。

 【文と写真:石渡つうしん記者 水越渉】

隊員の皆さんは参道を中心に、黙々と草取りを行いました
「草取り、頑張っているよ」とカメラに向かって報告。きっといいことがあるでしょう
楽しい会話は若さを保つ秘訣です

公民館で健康講座が行われました 

 5月15日(木)石渡健康推進、長寿会の共催で健康講座「高齢期の健康づくり」について、三陽保健センターの保谷珠紀さんをお招きしてお話しをして頂きました。

 100歳まで元気に「動く」「食べる」「つながる」について、介護が必要にならない為の運動や、日常生活に生かす為の工夫などを説明され、掛け声に合わせて簡単なストレッチをやりました。

 約15名の参加者の方々は熱心に話しに耳を傾け、講座の最後の質問には皆さんの健康への意識が高い質問が沢山出て、和気あいあいの雰囲気で終了しました。

【写真と文:石渡つうしんライター 後藤祥子】

長寿会会長 村松久和さん(2常会)の始めの挨拶
三陽保健センター保谷珠紀さんの講演
真剣に冊子を見ながら説明に聞き入る参加者の方々
講師の方に教わり真剣にのびのびとストレッチ