石渡写真クラブ月例会作品(6月)

石渡写真クラブ月例会(6月)作品
 
講評は、講師増田今雄(5常会)。5月の月例会(13日)は、クラブ初めての撮影会に飯綱、戸隠高原に行きました。

【池田 治雄】「春の訪れ」(千曲川河川敷)
 「4月末といっても、今年は北信濃の山には雪が多く残っており、朝夕は冷え込む日も何度かありました。5月連休を前にして、自転車で落合橋から村山橋に向かい千曲川堤防を散策しました。木々の芽吹きと同時に、桃の花をはじめ野沢菜、リンゴ、ナシの花がきれいに咲いていました。また、農家では畑の種まきの準備のためか、忙しそうに耕運機、農機具を使って畑を耕す姿を目にしました。写真は、遠くに雪を抱いた北信濃山ろくをバックに、カメラに収めてみました」(本人説明)。
 説明の通り、閉ざされた冬から解放の春の様子に感動した作者の思いが画面いっぱいに表現されています。自転車での撮影行脚、ゆっくりといろいろなものを探しながら、考えることができ写真を撮りながら行くには最適の乗り物です。

【笠原 美敬】「水際に咲く水芭蕉」(戸隠森林植物園)
 飯綱、戸隠方面にでかけた撮影会。牟礼のいいづなリゾートスキー場脇の水芭蕉園では、時期が遅く茂った葉だらけ。白い仏炎苞はくたびれていて見る影もなく残念でしたが、標高を上げた戸隠森林植物園のみどりケ池のほとりには、まだ凛と咲く株がありました。群落ではありませんが、池のほとりでほかの植物の間に咲き目立つミズバショウに「やっと絵になる写真が撮れた」嬉しさが感じ取れます。

【萱津 信子】「和美の桜でBGM」(高山村)
 今年も見事な花を咲かせた和美(なごみ)の桜。青空を背景に、満開の花が映え、花を愛でる音楽が聞こえてきそうな作品です。その周りには、複数のカメラマンもアクセントとしてにぎやかな春の雰囲気を助長しています。

<トリミング>
 
桜の上側と右端の下に入ってしまった腕をトリミングするかどうか迷ったようですが、本人が右をばっさり切ってトリミングしたものが写真②です。すっきりしましたが、右上の空の空きがもったいないといえばもったいなく、主題の桜がやや左寄りになってしまいました。そこで、右端にある樹木や人物を少し入れてトリミングしたのが③です。が、これもカットがやや中途半端で、このぐらいの入れ方なら、むしろカットした②の方がいいです。
 
は、元の画像を私がトリミングしてみましょう。③より、わずかですが人物や林を入れ、下のカットしたい腕ぎりぎりで線引きをしてみました=写真④。どうでしょうか?②のすっきりカットもいいですが、邪魔な腕が消えながらも、人物や樹木がもう少し入り、にぎやかさ、広がり感が出たと思います。
 
撮影した元の画像を、より効果的に仕上げるのが加工。画面の傾き、明暗、コントラスト、色調補正などを調整するわけですが、トリミングはその中でも重要なポイントです。画面の中の主題をどの位置に置くかなどいろいろと変えながら、変化を楽しむのも写真をやる醍醐味の一つです。そして、トリミングで得た感覚を撮影時のフレーミングやアングル選びに役立てることも大切です。

写真②右の邪魔な部分を全部カット。すっきりしました
写真③ 右部分を少し入れてみたカット
写真④ 講師がトリミング。③よりわずかながら右をもう少し入れてみた

【倉澤 利和】「遅かった水芭蕉」(むれ水芭蕉園)
 
撮影会の日程調整がうまくいかず遅めのミズバショウでした。が、事実は事実で、ありのままを素直に作品として出したことは評価したいと思います。写真は、その時、その瞬間、起ったことをそのまま写し取る。まさに真を写すから「写真」で、記録性は写真の大切な要素です。何を伝えたいかを明確にすることが大切で、きれいな花ばかりが多い作品群の中で、写真道の中の進むべき道の一つと思います。臆せず、主張を持った作品に乾杯!

【高山 三良】「鏡池でなくたって」(戸隠高原小鳥ケ池)
 天地真っ二つ、二分割構図で池に映る戸隠連峰を切り取りました。鏡池の方が、猫も杓子も足を運んで撮りまくりますが、負けず劣らず「鏡池とは違った趣があるんだよ」と主張する小鳥ケ池を代弁するかのような作品に仕上がりました。たまたま太陽は時折顔を出す程度でしたが、曇りの色調、渋いしっとり感がいいです。

【竹内 一郎】「さざ波の鏡池」(戸隠)
 こちらは猫も杓子も全国から集まった写真愛好家が撮る鏡池。みんな大同小異、似た写真になってしまいます。まあ、残雪の戸隠連峰と新緑、紅葉とか、自分の撮った写真を「きれいでしょう。鏡池ですよ」と自己満足的な作品を残すことを否定はしません。その点、この作品は手前のえん堤を入れ、水面右にある何だか分からない邪魔者を入れ、自由奔放に作画しています。その意味であまり見たことのない作品となったと思います。

【中島 弘】「ナニコレ」(飯綱高原)
 
撮影会でのひとコマですが、撮影会であろうと、日常の身の回りであろうと何を見つけ、感じ、それにカメラレンズを向けシャッターを切るのが写真を撮るという行為です。つまり、写真撮影の第一歩は、何を見つけるか、主題は何かです。次に、その主題をいかに見る人に伝えるかで、どういうカメラ、レンズを使ったら思うような画像になるかです。さらに、アングルやフレーミング、露出・・・などと進み、ようやくパチリ。この作品は、写真撮影の一番初期の「主題」が明確で、その思いが素直に見る人に伝わってきます。

【早川 球喜】「肩を寄り添う水芭蕉」(戸隠高原)
 
お馴染みのミズバショウで、白い苞に包まれた花は見飽きていると言えばその通りです。図鑑のカット写真は、解説文とともにその様子がよく分かるように撮ることが条件ですが、われわれが目指すところはそうではありません。いかに、自分の感じ、思いなどを盛り込むかが勝負どころです。その意味で、「肩を寄り添う」に込めた幸福感や安ど感など、このミズバショウの小群落を見た時に感じた気持ちが伝わってくる作品です。欲を言えば、一株ぐらいは、苞と花がしっかり見えているとさらにグレードアップ!

【広澤 一由】「森の水車」(白馬村・大出公園)
 
新緑と桜などの花々の彩りの組み合わせが訪れた春を表現しています。雪解け水が回す年期の入った水車がいかにも重々しく存在感たっぷりです。できれば、もっと水量が多いとよかったですが、無いものはないから仕方ないですね。しかし、そういう自分の描いたイメージの写真を追求すべく、それでは水は多くなる事はあるのか、あるとすればいつか、何時かなどなどを聞いたり調べたりし、それに近づけて再撮影するということも一歩進んだ撮影行為です。多い水をスローシャッターでぶらすと動感が出てさらに存在感が増すと思います。

【吉池 安雄】「望郷」(戸隠高原小鳥ケ池)
 画面の周辺がぼけ、独特の雰囲気を醸し出しています。タイトルとともに、何か現実の世界から引き離されたような気配を感じさせてくれます。「ぼけ」は、レンズフードとレンズの焦点距離の不適合、もしくは最近のデジタルカメラ内にある特殊効果を作画するメニューを使うと簡単にできます。天地対称や色変換などいくつかのファンクションがあります。が、現実離れした作品になりますので、多発しては「またか」になりますので注意が必要です。しかし、クリエイティブな一面も合わせ持つのが写真ですので、大いに挑戦してみてください。

 

 

 

 

 

朝陽公民館共催の第54回史跡めぐり

 6月28()朝陽住自協公民館部会・朝陽公民館共催の第54回史跡めぐりが実施されました。梅雨真っ只中ではありましたが、晴れ男の倉澤利和石渡公民館長の面目躍如 雨具を使うこともなく、バス3台総勢134(石渡からは18名が参加)で南信の名所旧蹟を訪れ楽しい一日を過ごすことができました。

 昨年の史跡めぐりは台風直撃により中止となったことから同じコースのリベンジとなり、満蒙開拓平和記念館・長岳寺水引の里お菓子の城 飯田奈良井宿を訪れました。

 満蒙開拓平和記念館は一度は行ってみたかったということで参加された方もいらっしゃいました。記念館ボランティアの方から、当時の現地での厳しい現実を歴史の流れと合わせて、映像や掲示資料をもとに説明していただきました。長野県からの開拓移民、満蒙義勇団員が全国一多く国策に協力したため、日本への引き上げに伴う犠牲者も最多だったということは、お役所に従順な県民性と農村の貧しさならではの結果だったかもしれません。説明されたボランティアの方の最後の「このような先人の犠牲を経た歴史を、無駄にしないよう今後にどのように生かしていくかを考えないといけない」とのメッセージが心に響きました。

 長岳寺は武田信玄が野田城攻めの際、病が重くなり甲斐への帰路に病死し、火葬された場所とされています。また、中国に残留した満蒙開拓団の子供、婦人の帰国にあたり尽力された山本慈照氏が住職を務められたお寺でもあります。現在の住職の方が信玄公との関わりや歴史を説明して下さり、50年程前に中央道建設にあたり現在地に移転となったそうです、阿智村在住の日本画家吉川優氏が下伊那地方の四季を描いた襖画や信玄公の供養塔等見所の多い古刹です。

 満蒙開拓平和記念館と長岳寺は隣り合って建っていますので、合わせて見学できます。今回は多人数だったため、2班に分かれ石渡は長岳寺、記念館の順で見学しました。

 奈良井宿(塩尻市:旧楢川村)は中山道木曽11宿では1番標高が高く、難所鳥居峠を控えた宿場町として発展し、町並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されているそうです。宿場町をゆっくり五平餅でも食べながら木曽大橋まで歩きたかったのですが、時間制限があり早足でかけ巡らねばならなかったことが少し残念!

 帰路は雨があたり始めた高速道を姨捨の休憩を挟み長野まで一気に北上し、石渡いこいの広場から自宅までの間が唯一の雨具の出番でした。

 車中では、バスガイドさんの楽しいお話を聞きながら今回の感想、これから行ってみたい所等アンケートも行い、次回もより魅力的な史跡めぐりが期待されます。

公民館役員の皆さま、大変お世話になり、ありがとうございました。

【写真と文:通信員 笠原千代子】

定員120名を大きく上回る参加者が3台に分乗

長岳寺:信玄公との関わり等の住職の説明を傾聴

都道府県毎の開拓民、義勇軍送出数一覧長野県は突出しています

総勢18名の石渡からの参加者一同でパチリ

 

水引の里で昼食。倉澤館長 お疲れさまでした(右端)

記念館見学完了まではアルコールを控えたため、昼食会場は大盛り上がり!

作りたての名物「赤飯まんじゅう」を買い求める行列ができた風雲 お菓子の城 飯田城

奈良井宿は見所の多い落ち着いた宿場町

木曽大橋  総檜造りの太鼓橋は、橋脚を持たない橋としては日本有数の大きさを誇ります

 

公民館清掃に長寿会、出動!!

 石渡長寿会が7月2日、石渡公民館の清掃を行いました。この日は役員や会員26人が出動、公民館周辺では刈り払い機も登場して、草刈りやごみ拾いを行いました。中では会議室や台所、トイレ、天井の蛍光灯まできれいにしました。梅雨の合間を縫っての清掃で、湿度が高いため全員が汗びっしょりになって取り組んでいました。

 この作業は長寿会慣例のボランティア活動で、春には石渡神社境内の草取りなどの清掃を行っており、9月には再び石渡神社境内で行う予定です。

 終了後は全員でお茶とお菓子の反省会(慰労会)です。会長の中島弘さん(5常会)が「おつかれさまでした」とあいさつ、「会員のうち2人が米寿を迎えました。記念品を贈ります。先日の物質あっせんは合計83,200円になりました」など報告。しばらく談笑が続きました。

【文と写真:区監査役 水越渉】

大勢で公民館裏の草取り。「腰が痛い」「ひざも…」など言いながらも元気に取り組んでいました

刈り払い機も2台登場。作業はグンとはかどりました

草取りの作業もほぼ終わりに近づき、ヤレヤレといった表情です

高い脚立に乗っての蛍光灯の掃除。「大丈夫?」の問いかけに「だいじょうぶだ~」の返事が返ってきました

長寿会の活動報告をする会長の中島弘さん(中央)。頑張ったのでシャツの背中はびっしょりでした

ボランティア活動に参加した長寿会の精鋭たち。気のせいか、お茶とお菓子ではなんとなく物足りない表情でした

 

 

恒例の親善球技大会、雨のため屋外球技が中止に!

 恒例の石渡公民館主催の親善球技大会が6月30日(日)に開催されました。前日の夕方から雨の空模様で、当日は朝からかなりの雨降りで、屋外球技のグランドゴルフ、ゲートボール及びペタングが中止となりました。

 屋内ではソフトバレーボール及び育成会のドッジボールが8時から長野運動公園の補助体育館で区長挨拶、ラジオ体操などの後、競技が開始されました。

 ソフトバレーボールは常会対抗で、9チームが選りすぐりの選手を揃え、熱戦を繰り広げました。その結果、2常会、3常会、6常会及び8常会の各チームが準決勝にコマを進め、準決勝及び決勝の結果、2常会チームが優勝、8常会チームが準優勝、3常会チームと6常会チームが3位となりました。優勝した2常会チームは3年連続だとか。

 又、ドッヂボールは育成会ルールにより、低学年男女混合、高学年男子及び高学年女子ごとにチームを編成して熱戦を繰り広げました。

 午後から公民館において、優勝、準優勝及び3位のカップの授与があり、懇親会となりました。

 なお、今回中止になりましたグランドゴルフ、ゲートボール及びペタングの選手の皆さん、準備を進めてきて残念だと思いますが、来年の活躍を楽しみにしております。

 石渡公民館役員の方、大会の準備、運営など誠にありがとうございました。

【文と写真:区広報部長 早川球喜】

朝のラジオ体操、しっかり準備運動をしましょう

ソフトバレーボール1回戦、4常会チーム対1常会チーム

育成会のドッヂボール戦

育成会のドッヂボール戦

2回戦9常会チーム対2常会チーム

2回戦8常会チーム対7常会チーム

2回戦5常会チーム対6常会チーム

2回戦9常会チーム対3常会チーム

準決勝8常会チーム対6常会チーム

準決勝3常会チーム対2常会チーム

入賞常会表彰式

和気あいあいと和む懇親会の様子