石渡写真クラブ月例会(5月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(5月)作品&講評

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。

 写真をクリックすると拡大して見えます。

【吉田 幹男】

「青空とオオデマリ」(自宅)
コメント:今年は、花つきがよく青空に輝くオオデマリの白を撮りました。
講評:大胆な斜め構図が躍動感を演出しました。コメント通り、花の白と空の青を対比させ、すっきりとまとめました。ただ、空のブルーの空間が大き過ぎます。花の近くに少しだけ雲が見えますが、花を連想させるような雲がもう2つ、3つあるともっといい感じになりました。そんなこと言っても、ないものはないし、出てこないものは出てこないと言われそうですが、講評はあくまで理想を求めて評価ということですので悪しからず、ご勘弁のほど。

【宮澤 一成】

「八重桜の下で」(小布施町桜堤=4月7日)
コメント:躾(しつけ)がよくされているワンちゃんたち、撮影が終わるまでおとなしくしていました。                     
講評:八重桜の下で見つけた素材にすかさずレンズを向けた点がいいですね。籠の中に整然と並ぶ犬たちが何ともかわいらしく、飼い主と思われる左側にいる女性たちが立ち膝状態で2人、何をしているか分からない所が想像を掻き立ててくれます。1人はカメラを持ってインスタ映え狙い?もう1人は犬たちをあやしている?桜の枝を少しだけ入れ、地面に広がる草地の上で広げられたドラマを見ているようです。背景のフェンスが無粋と言えば無粋で、深度を浅くして、あるいは望遠系レンズでぼかすと主題が一層引き立ったかと思います。

【広澤 一由】

「御柱祭奉納獅子舞」(石渡八幡神社境内)
コメント:コロナ禍での御柱祭はいつもと違い観客が少なく、若干寂しい建立ではあったが、奉納獅子舞も厳粛に執り行なわれた!
講評:やや控えめな後ろからのポジションですが、功を奏しブランコや樹木などに囲まれた神社境内という感じが出ました。さらに、手前の氏子の法被、向こうの区役らだけが見守るコロナ禍で行われた今日性を盛り込んだ記録写真となりました。

【早川 球喜】

「咲き誇る菜の花」(飯山市菜の花公園=5月7日)
コメント:見頃を迎えた千曲川河川敷にある菜の花公園の菜の花。撮影日は素晴らしい天候に恵まれ、ちょっと汗ばむほどでした。
講評:青空の下、河川敷一面に広がる菜の花畑。ブルー、黄色の色彩の鮮やかなコントラストが目に飛び込んできます。よく見ると中央に人影がありますが、点景としてはもう少し大きめに、動きを入れてあしらうと画面がもっと引き立ったと思います。

【中島 弘】

「花もいいけど」(千曲市森=4月8日)
コメント:杏の花の下で非日常の時を楽しむカップル。
講評:24㎜のワイドレンズで特徴のデフォルメ効果をうまく使いました。ぐっと目いっぱい近づいたアンズの枝と花が大胆に存在感を持って迫ってきます。左上に伸びた枝を青空に浮かし山と重ならないように配置した気配りもよく、点景に人物を入れたことで作品がランクアップ、お花見、春の雰囲気を物語る1枚になりました。

【高山 三良】

「春耕」(飯綱町=5月5日)
コメント:新緑に菜の花が映える中、春耕が盛ん。
講評:一瞬、えらく手前から奥まで広がりのある田園風景を見つけたもんだ・・・と思いきや、中央で分離した2枚組み作品でした。上の写真には空を入れ耕運機を点景としてあしらい、下に似たような感じの光景を境目(縁取り)を設けず巧妙に組み合わせました。上の写真1枚だけでも作品として成立するかなとも思いますが、組むことでにぎやかさが一層増しました。

【倉澤 利和】

「Mウエーブ内に咲いた八重桜」(エムウエーブ)
コメント: Mウエーブ 内ジョキング中、いままでは気にしていなかったのですが、八重桜が咲きほこっていたのでタンポポを入れて、スマホで撮りました。
講評:超横長の八重桜が一斉に花を咲かせ春らんまん。右に収れんさせて流れを作り出しています。そして上は常緑のシラカシでしょうか、下の草地の間に挟まれサンドイッチのような感じが面白いです。