石渡写真クラブ3月月例会作品

<五十音順に掲載>講評は石渡写真クラブ:増田今雄講師

*写真をクリックすると大きく鮮明に見れます。

【池田治雄】

「春の千曲川」(村山橋上流)  千曲川の河川内を蛇行する流れをさえぎるようにほじくり返された河床。堤防かさ上げのための採土工事という。重機やダンプカー、車が点在、工事進展中を思わせます。歴史の中の一コマを記録した報道写真です。

【笠原美敬】

「春近し」(石渡区内)
 春一番に花開いたクロッカスの群落。大地からにょきにょきと命の息吹きを感じます。やや上からのアングル、アップでずばりという感じですが、アングルを下げ花の横に位置してローアングルで迫ると、周りの環境が入ってきます。まだ動き始めないほかの植物や樹木などと比較出来て効果が増します。

【倉澤利和】

「のどかな田園風景」(安曇野)
あちこち目ぼしい場所を長年撮影していると、だいたいどの場所か想定できます。これは、安曇野市の大王わさび農場の入り口付近からの光景。有名な場所は、多くの人によりさまざまな写真が撮られていますので、写真を愛好する人はより多くの作品を目にすることが上達の第一歩です。
中高年を主に膨らみ続ける写真愛好家。多くのサークルや団体が発表の場として展示会を開いています。それらの作品を時間、暇の許す限りできるだけ見ること、鑑賞すること。そして、作品の中から①素材②撮影方法(時間帯やレンズ選択)③光の使い方④シャッターチャンス⑤トリミング⑥構図⑦タイトル⑧プリントやサイズ、額装などなどを注意深く見ることです。参考になることは、頭の中に入れる、メモするなどして自分の血となり肉としてください。

【高山三良】

「春風に泳ぐ」(運動公園)
 凧あげを素材に組み写真でまとめました。4枚ですが、上と下、真ん中の2枚それぞれが類似した感じで2枚組でもよかったのではと思います。あるいは、下写真に子どもが小さく写っていますが、子どもの表情ものをアップ気味にして3枚目にするという手もあったかと思います。それか、おじさんの顔を見せたアップ表情も考えられます。

【竹内一郎】

「春がそこに」
 膨らんだ梅のつぼみ、花。背景のぼけ具合と相まって、感じた春が伝わってきます。ただ、ピントが中央のつぼみに来ていますが、前回で説明した被写界深度が浅く、やや物足りないです。つぼみの右上の花までキリリとピントが来るとぐっと締まりグレードアップ。

【中島弘】

「目覚めようか」(飯綱町)
真っ二つに割れた古木。長い間、実を提供しながらも生き続ける生命力を感じさせます。倒木を支えるはぜん棒がたくさんあり、人との関りずっしりと重い年月、歴史を感じさせます。背景の左側の樹木との重なりや青空に向って伸びる枝の配置などうまくまとめました。

【早川球喜】

「春霞(はるかすみ)(大室)
ホワイトリングを中央に春先の霞の中の農村風景を切り取っています。春霞のイメージが感じた通りに表現できています。やや、曇り空の真っ白な空部分が大過ぎるので半分強、カットするとまとまりが出ます。それと、作業が始まったころ、人物の動きを入れてもう一度狙ってみてください。息吹き感がもう少し増すかも。

【広澤一由】

「早春の菊芋収穫祭」(屋島河川敷)
まだ風が冷たい中での菊芋の収穫。掘る人、袋詰めする人・・・と参集した人たちの忙しい作業の雰囲気が伝わってきます。空の部分が大半ですが、横筋の雲が少し弱く残念。この構成でいいですが、少し立ち上がって人々の広がりが出てくると飯縄山までのつながりが遠近法で強調できたと思います。

【吉池安雄】

「春はあけぼの」(運動公園)
運動公園を象徴するケヤキや照明塔をシルエットに、朝焼けの空をテーマに作画しました。テーマ部分の比率を多くした構成はGooです。もっと、茜色が強いとよかったですが・・・。