石渡写真クラブ1月例会写真集

<五十音順に掲載>講評は石渡写真クラブ:増田今雄講師
作品の下に、「タイトル」、<撮影場所>、(講評)の順に掲載
写真をクリックすると大きく鮮明に見れます。

1.池田 治雄

「野球場から飯縄山をゲット」 <運動公園野球場外野席>
(サブトラックや陸上競技場などはよく被写体になりますが、野球場の中で珍しいですね。この写真は主題が飯綱山かと思いますが、球場内からの写真なので、もう少し画角を下げて下の芝生などを入れ、丸い形を生かし主題を「野球場」に、遠景の添え物を飯綱山にすると表現したいものがより明確になったと思います。)

 

2.笠原 美敬


「夕日に映える富士山」 <木更津 ホテル三明>
(湖面の向こうから朝焼け?日の入り?富士山を中央に見事に焼けた雲を配して感動した様子が伝わってきます。やや、全体のトーンが暗っぽい感じなので、見た目とイメージが違ってくるかも知れませんが少し明るめに加工してみてください。)


「初詣で賑う」 <成田山新勝寺>
(初参りの神社の様子が人々の表情やしぐさから読み取れます。お参りに来た人、帰る人たちが交差し、右側には記念写真を撮るご一行。特に、手前の御夫婦でしょうか、にこやかな表情が今年一年を明るくさせてくれる予感がします。)

 

3.倉澤 利和


「お昼に何食べようか?」 <ぱていお大門>
(どこの場所?と思いきや善光寺の大門町の「ぱてぃお大門」。今や観光名所ですが、いい場所、素材を見つけ、人物配置もいいですね。タイトルともどもユニークですが、画面全体がやや左下がりに傾いているのが気になります。)


「東京見物三種神器(富士山・飛行機・船)」  <海ほたる>
 タイトル通り、富士山、飛行機、船をうまく配置したスケールのある写真となりました。

 

4.高山 三良


「イルミネ」<南長野運動公園>
(複数のイルミネーションを組み写真にまとめました。横長、四角などサイズを織り交ぜて工夫しました。露出も的確で冬の夜景にくっきりと映えています。全体にブルー系の色が目立ちますが、もっと違う色を入れるとよかったかなと思います。もっとアップものを入れ込むと違ったイメージになったかも。)


「寒くないかい?」<東和田運動公園>
(雪が積もった木の枝と上を飛翔するハトたちをうまくまとめた構図です。ハトのばらけた感じ、どんよりとした冬空のトーンもよくシンプルな作品となりました。)

 

5竹内 一郎


「まだ早かったなー」 <自宅庭>
(早くも芽を出したフキノトウに雪が覆う。春と冬が同居したものを見つけシャッターを押した努力賞。雪の適度な量と点在しているバランスもいいです。)


「私綺麗かしら」 <自宅の蟹足サボテン>
(デンマークカクタス、シャコバサボテンなどいろいろな呼び方で親しまれている冬の花です。タイトルにあるように、見た目はきれいで見事と思いますが、見た目のきれいさがそのまま写真に再現できるとは限りません。とうのは、中央部分の花が重なり過ぎてやや「ぼてー」とした感じになってしまいました。色の赤のせいではないと思いますが、もっとシンプルな部分を見つけ、背景とともにすっきりまとめるときれいな写真になったと思います。)

 

6.中島 弘


「忘れ物!」 <長野市川田>
(廃線になった河東線。さびついた線路と置き去り?にされた電車、人気の途絶えた駅舎・・・。やや薄暗いトーンで、かつて活躍した路線の今を切り取っています。いい素材に目を付けました。)


「雪を待つ里」<長野市大岡>
(北アが一望できる大岡村の撮影ポイントですが、雪のない前景と北アの白い雪が対照的で面白いです。逆に、田畑にはざかけとか稲穂などの特徴的なものがなくやや中途半端な気もします。しかし、その時の様子をそのまま写すのが写真ですので、ありのままを素直に受け止めることもありかなと思います。いっそのこと、一面雪なら雪でいいんですが。)

 

7.早川 球喜


「あるクリスマス会」 <長野市大豆島>
(お孫さんの発表会でしょうか、表情、動きをタイミングよく捉えています。子どもたちのにぎやかな歌声が聞こえてきそうです。)


「山並みを望む」 <長野市豊野町>
(空というか上の雲の部分が多く占有し過ぎなので、アングル(画角)を少し下にさげ、手前の樹木などがある前景をもう少し入れると落ち着いた構成画面になります。)

 

8.広沢一由

「今も人気な氷川丸」<横浜山下公園>
(観覧船とデッキに群がる観光客がいっぱいいて衰えない人気度が写真からうかがえます。それぞれの動き、表情も的確に捉えられています。さらに、雲のない青空は時としてただ広くブルーだけになりつまらないことが多いですが、カモメをちょうど絵に描いたように配置できたシャッタータイミングはグーッです。)

「朝日に輝く北信の山々>
(橋の上で渋滞した車からパチリ。右車線も車、車、車。朝の喧騒ぶりが画面手前の様子から読み取れます。ふと遠くに目をやるときれいな北信5岳の山々がどっしりと雄姿を見せている。手前の生活感が漂う雰囲気と悠久の大自然との対比が面白いですね。)

 

9.吉池 安雄


「2018年の日の出」 <東和田運動公園付近>
(運動公園北のどんど焼きを行った場所から日の出を撮りました。元旦の初日の出ではないそうですが、日が昇り東の空が明ける瞬間を狙いました。適度な雲が赤く染まっていますが、中心から放射状に上に出る光芒がもっと強い光だったら違う印象の作品になったと思います。)


「走り初め」 <東和田運動公園>
(雪が積もった陸上競技場で、除雪されたアンツーカを年が明け初めて走るランナーたち。手前の雪から上の青空まで横の線で段階的に奥行き感が出て、山頂付近の冬雲が寒さを助長しています。ランナーが左右に2人いますが、二分割されてしまいました。真ん中にもう一人いると落ち着いたと思います。人物配置にも気配りを。)

<担当:石渡写真クラブ 広沢一由>