令和になって初の区民文化祭が開かれました

 石渡区の秋の恒例行事「石渡区民文化祭」が11月2、3日の2日間、石渡公民館で開かれました。

 今年は10月の台風19号による大雨で千曲川の堤防が決壊、石渡から遠くない長沼や穂保、豊野地区などが甚大な水害の被害を受けました。このため、被災地の苦しみや悲しみを考えて、例年の演芸大会や終了後の懇親会を中止、作品展示会だけにしました。倉澤利和・公民館長は「被災地の大変な状況を思えば、区民が楽しみにしている演芸大会の中止もやむをえません。被災地の早い復興を祈っています」と話していました。

 作品の展示会場には、写真や手芸、生け花の各クラブの作品が並び、信州大学附属特別支援学校の生徒さんたちの手作りの小物や、模造紙大の絵手紙、オートバイのプラモデルなどおよそ140点の力作が展示され、訪れた区民は興味深そうに見入っていました。

【文:区監査役 水越渉 写真・HPスタッフ 増田今雄】

さまざまな作品が展示された石渡区公民館。多くの区民が訪れ鑑賞した

【生花クラブ】高野みち子代表ら7人13点が展示

【手芸クラブ】小林日支枝代表らが作ったネックウォーマーやベストなど毛糸の手芸作品や鞄、袋物などが展示

【写真クラブ】笠原美敬代表ら撮影の運動公園のケヤキ、山岳、旅先の北海道など22点が展示

【文化刺しゅう】中村安夫さん制作の七福神やトラ、タカなど5点が展示

【バードカービング】中島弘さんが作ったミソサザイとオオヨシキリの野鳥の木彫り

【竹細工】倉澤伸治代表らが編んだ 「六つ目編み」、「網代編み」などさまざまな編み方の竹細工が展示

【絵手紙】関英子さん制作の葉書サイズから大きなものまでの絵手紙。身近なムラサキツユクサの花に「牡丹や薔薇のような華やかさも豪華さもないけれど・・・」と添えた

【クラフト細工】宮坂貞夫さん制作のエコクラフトで作った籠、ざる、バッグなど

【折り紙】平塚賢次さん手作りの折り紙で作ったバッジ、カニは1㌢~5㌢ほどと極小

【プラモデル】竹内一郎さん制作のオートバイのプラモデル ホンダCB750。下のスイッチONで音が出る

【パステル和アート】藤沢朋さん出品の魚や花をモチーフにしたパステルアート

【洋ラン】住吉誠さんのカトレアの鉢植え

【信大附属特別支援学校】信大附属特別支援学校の生徒さんのいすや皿、コップの置き物などの手作りの作品

 

石渡区民有志が災害臨時駐車場のボランティア

 運動公園東側の空き地が災害ボランティアの臨時駐車場になり、石渡区民有志が車の誘導員として駆け回っています。土日祭日には富士通長野工場の駐車場も臨時駐車場になるため、こちらでも誘導に取り組んでいます。

 台風19号による大雨で千曲川堤防が決壊、石渡区から遠くない長沼や穂保、豊野地区などが大きな被害を受け、被災者は現在、復興に取り組んでいます。被災者を助けようと全国から毎日大勢のボランティアが訪れています。遠くは広島、大阪、金沢、静岡などから。

 市災害対策本部や市社会福祉協議会などは、車で訪れるボランティアのために、数か所臨時駐車場を開設して、ボランティアの便宜を図っています。運動公園東側の空き地も災害ボランティアの駐車場になりました。しかし車を誘導する人数が足りず、朝陽住民自治協議会へ協力の要請がありました。石渡区や南堀区、北尾張部区など朝陽8区が急きょ区長会を開き、順番で毎日協力することになったのがこれまでの経過です。

 石渡区では、区役員等が中心になって区民に呼びかけ、現在18人が活動しています。当番日には運動公園東空き地で5人が車の誘導を行い、土日祭日には富士通長野工場駐車場でも3人が誘導しています。

 呼び掛け人の1人、廣澤一由区長は「遠くから大勢のボランティアの方々が来てくださっています。長野の良い印象を与え、リピーターにもなっていただけるよう、感謝と慰労の意を込めてあいさつをし、対応しています。復興は長期になります。各種作業ボランティアへの参加をぜひ」と話しています。

【文と写真:区監査役 水越 渉】

運動公園東側の空き地では5人の石渡区民有志が車の誘導員として活動しました。左端は呼びかけ人の1人、関保雄さん(5常会)。この日は日曜日とあってこれまでにない大勢のボランティアが訪れました(11月3日)

富士通長野工場も駐車場を開放、石渡区民有志3人が次々に来るボランティアの車の誘導に追われました。中央が廣澤一由区長(11月3日)

運動公園東側の駐車場には匿名の方による大量のリンゴの差し入れがありました。ボランティアの皆さんにあげてくださいとの言葉が添えてありました(11月3日)

 

防災講座「避難所の子どもの居場所づくり」が開催されました

11月2日(土)に台風19号の接近のため、延期されていた「防災講座」が日本学術振興会特別研究員/東洋大学大学院非常勤講師の小野道子氏を講師に災害時の子どもの安全・安全な居場所づくり「子どもにやさしい空間」と題し、グループワークを挟みながら講演をいただきました。

まず理念編、続いて実践編(「子どもにやさしい空間」を実際につくろう)として、まず被災した子どもたちの状況を知り、「子どもにやさしい空間」のニーズを把握する。そして、乳幼児(生後すぐから就学まで)、小学生(6歳から12歳)、中高生/青少年(12歳から18歳)の応じ、活動のあり方を決定し、様々な領域の活動内容を計画する。そして空間をデザインする。それらを踏まえ、グループワークで事前に用意した「シナリオ」も基に、活動計画を立てて、模造紙に色紙や付箋紙などを使って、空間をデザインして、グループごとに発表しました。3時間に亘るハードな講座でしたが、子どもの心のケアの大切さ、子どもにとって安心・安全な「やさしい空間」づくりなど理解することができました。

【文と写真:石渡区広報部長 早川球喜】

講演される小野先生

GWの発表をする参加者(1)

GWの発表をする参加者(2)

GWの発表をする参加者(3)

GWの発表をする参加者(4)

GWの発表をする安全防災部長の上松則子さん(桜新町)

GWの発表をする朝陽住自協会長の横関義登さん(北長池)

空間をデザインしている風景

1班の空間デザインの発表

3班の空間デザインの発表をする石渡区の水越渉さん

6班の空間デザインの発表