「石渡写真クラブ月例会作品」カテゴリーアーカイブ

石渡写真クラブ10月例会 (石渡文化祭出展作品)

<五十音逆順に掲載>講評は石渡写真クラブ:増田今雄講師
作品の下に、「タイトル」、<撮影場所>、講評の順に掲載
*写真をクリックすると大きく鮮明に見れます。

1.吉池 安雄

「天国の花」 <木島平村・稲泉寺>
下の方に時期が終わった花を置き、これから花開くつぼみを主題に、天国ならぬ天空に向かって伸びた様子を捉えました。仏像が座る蓮台はハス。タイトルとともに作者の気持ちが分かる作品です。

「むつまじきかな」 <長野運動公園>
よく逃げずに撮れました。用水の深い底の感じ、そこにたたずむカモをうまく切り取っています。右上に上から垂れ下がったエノコログサの枯れ枝一本が微妙なアクセントとなりました。

2.広沢 一由

「ひと時の絶景」 <白馬八方池>=2017年11月月例会作品
眼前に迫る北ア山塊と八方池。池と山を二分割構図でまとめ安定感が出ました。山並みが隠れない程度に沸き立つ霧が動感を演出、その光景を満喫する登山者の列がアクセントとなり効果的です。右上の向こうの青空と雲の空間で奥行き感が出ました。

「優雅に飛び立つダイサギ」<北八幡川>=3月月例会作品
画面いっぱいに、ピントもシャープに飛翔するダイサギの動きを見事に止めています。この手の動きのあるものは「シャッター優先モード」で高速シャッターを切ることが必須。ISO感度を少しあげる手もあります。     

3.早川 球喜

「早春の峰々」<飯綱町平出>
残雪の黒姫山や妙高を背景に、目覚め前の果樹園をモチーフに作画しました。躍動前の大地の静かさが感じ取れます。また、芽吹き、花、結実の季節にも足を運んでみましょう。

「奥社の参道にて」 <戸隠>
随神門を過ぎたあたりでしょうか、樹齢数百年の杉並木を望遠レンズ系で引き付け、にぎやかな感じに仕上がりました。人物配置もポイントとなりました。

4.中島 弘

「旅の朝」 <長野市>
 旅先で、「これは」と思ったらシャッターを切るのは当たり前です。が、慌ただしい旅立ちの朝、きれいな早朝の雲に遭遇。だいたいは、忙しいし時間もないので「きれいだが、いいとするか・・・」。いい被写体を目の前に、面倒がらずにシャッターを切ったこと、作品に仕上げたことに脱帽です。

「オーイ、きもちイイカ」 <上越市>=9月月例会作品
 上越の水族館とのことですが、イカの群れでしょうかブルーが印象的で並びもバランスよく、右上から左下へ斜めの構図がいいです。アクセントになったシルエットの子どもの揚げた腕、斜めの身体も躍動感を表現しています。ただ、イカの調子がややハイキー過ぎなので、もう少し調子を出した方がいいと思います。

5.竹内 一郎

「南の花」 <鹿児島県指宿>
 真っ赤なハイビスカスの南国の花を素材に選び作画しました。大胆に花をど真ん中に置いた日の丸構図で安定感が出ました。その中で、花全体の向きが左上方向に向かい、花芯から伸びた雄しべ雌しべも同じ方向で、動きも感じさせてくれます。

「甕と桜島」 <鹿児島県桜島>
 おびただしい数の甕がずらり。見慣れない光景が見る人の目を引き付け、興味をそそります。桜島を背景に、日本の南という状況が分かります。少し上の空のスペースが広すぎるので、半分ぐらいカットし、その分、下の甕をもっと入れると「ずらり」という感じがもっと迫力がでました。

6.高山 三良

「みんなモニュメント」<長野運動公園>=4月月例会作品
 先月の「みんなモニュメント」に続く季節を変えた第二弾の意欲作。最初に見つけた人の勝ち!の斬新なアングルから、さらに今回は手前に満開のレンギョウの花をあしらい、点景人物をモニュメントの間に入れる工夫をしました。前回は、それはそれで面白く、今回はまた一味違った作品として見られます。秋、冬と違った様相が見られるかも。また、狙ってみてください。こういう狙い方を「定点観測」といいます。一つの場所を決めて、季節の違いとか通過するひと模様とか、同じ時間帯で狙うとか・・・・。どこの場所でどういう手法で撮るかがかぎです。

「獅子フェスタ」 <中央通り>
 3枚組みの組み写真でまとめました。下をパノラマにして「道中囃子」の笛、太鼓を一枚の中にまとめ、上左は「獅子舞」、右は「道中囃子」の後ろ姿。全体を見た時、視覚的にみんな同じ大きさが並んだように見えます。ロング、セミロング、アップを組み合わせ、右上のカットは例えばギャラリーの表情写真とか、笛、太鼓などの奏者の表情アップなどにするとガラッと変わります。

7.倉澤 利和

「我が家の新しい仲間(カイ雄猫)」<自宅>=5月月例会作品
 前からの住人のワンちゃんは、目をつむりでんと構えた感じ。それに対し、新参顔の猫ちゃんはクリっとした目をしてやや緊張気味。それぞれの表情がタイトルとともによく分かるように表現されています。窓の向こうからの外光に被写体がつぶれ気味になりがちですが、露出も適切で明るく撮影できました。

「最近子育てはどお」<大町市霊松寺>=2017年11月月例会作品
「葉についた銀杏を拾うと幸福に・・・」で知られ、拾う人々の中でいいショットをものにしました。いいところに気がついた感性が表れた作品です。よく見ると、赤ちゃんの足がにゅっと二人のお母さんのお腹の脇から出ている。ここを強調してうまくまとめるとコンテストでも上位に食い込んだ素材です。臆せずレンズを向けてシャッターを押した努力賞!!

8.萱津 信子

「鏡池に映る戸隠連峰」 <戸隠鏡池>
 名の由来の鏡となる池、戸隠連峰を半々づつにした二分割構図で安定感が出ました。欲を言えば、鏡のように無風の状態の水面にシンメトリックに映る山、
山には新雪、染まった紅葉・・・。来期を期待します。

 「初秋の八方池」 <白馬八方池>
 森林限界近くのこの辺は染まる広葉樹が乏しく、池の向こうに少しあるだけのわずかな紅葉が、ロングでまとめた作品の中で存在感を演出しています。冬将軍を迎える前の何となく寂し気な雰囲気が漂います。

9.笠原 美敬

「初秋を走る」<南堀>
 お馴染みの長野電鉄が走る光景です。タイトルにある「初秋」は、校舎手前にあるセイタカアワダチソウの黄色から読み取れます。スノーモンキーの車両でもないごく普通に日常走っている電車ですが、平成の最後に走っていたという貴重な記録写真。奇をねらった写真でなく、こうしたさりげない日常にカメラを向け記録を残しておく心構えこそ報道写真の原点です。

「見え隠れする北ア連山」<白馬・八方尾根>
 手前の八方尾根から、中間は岩岳スキー場の尾根でしょうか、主題の北ア連山はさらにその向こう。沸き立つ雲に見え隠れし、すかっと見えないながら、シャッターを押した作者のその時の気持ちがタイトルとともに伝わってきます。

10.池田 治雄

「夕暮れ時の千曲川」<村山橋>=9月月例会作品
 きらきらと一面に光る水面を前景に、河川敷内の樹林、重なる山々の向こうに姨捨山。遠近法で奥行きを表現しています。ワイド四つ程度に横長ですが、加工方法は2点。一つはさらに天地をもう少し詰めてパノラマ風にトリミング。もう一つは、幾重にも重なる山々を中心にアップ気味にトリミング。それぞれがこの作品と比べると別の感じを見る人に与えます。

「日の出」<村山橋>=4月月例会作品
 横手山の右下がりから出た日の出をタイミングよく捉えました。千曲川の川べりにある柳の木がシルエットになり、オレンジ色のトーンの中で印象的です。早起きは三文の徳。写真活動もそうです。皆さん早起きしましょう!

以上です。(担当:広沢 一由)

 

 

石渡写真クラブ9月例会写真集

<五十音順に掲載>講評は石渡写真クラブ:増田今雄講師
作品の下に、「タイトル」、<撮影場所>、(講評)の順に掲載
*写真をクリックすると大きく鮮明に見れます。

1.池田 治雄

「夕暮れ時の千曲川」 <村山橋から>
(きらきらと一面に光る水面を前景に、河川敷内の樹林、重なる山々の向こうに姨捨山。遠近法で奥行きを表現しています。ワイド四つ程度に横長ですが、加工方法は2点。一つはさらに天地をもう少し詰めてパノラマ風にトリミング。もう一つは、幾重にも重なる山々を中心にアップ気味にトリミング。それぞれがこの作品と比べると別の感じを見る人に与えます。
 撮影した写真(コマ)は、撮った時点の自分の思い描いたイメージ通りにトリミングをしますが、時として、上記2番目のトリミングのように、まったく別のイメージの作品に仕上げることもあります。このトリミングという作業では、被写体を見つけ、レンズを選び、ファインダーをのぞき、フレーミングやアングルを決めシャッターを切るという一連の撮影時点にフィードバックして勉強になります。つまり、「こうやってトリミングしたらこんな作品になった」ということを元に「撮影段階で“トリミング”をしておけば」ということにつながります。)

2.笠原 美敬

「珍しい青いけしの花」<竜王山頂>
(ヒマラヤの高山に咲き「ヒマラヤの青いケシ」として有名ですが、大鹿村や白馬岩岳などでも栽培されていますが、国内では自生しない珍しい植物です。中央の上に咲く一輪を中心にバランスよく配置し、ブルーの色彩もきれいに再現されています。ただ、バランス優先で選んだアングルなので仕方ないのかとも思いますが、背景の壁が人工的で無粋な感じがします。できれば、自然の雰囲気を表す背景を選んだ方がよかったと思います。あるいは、思い切って背景に壁を白一色にして建物を感じさせない工夫をするという手もあります。)

3.萱津 信子

「若穂の丁史」 <若穂川田 領家>
(面白い素材をみつけましたね。その時々の改良工事とか家並みの建て替えとかさまざまな理由で、取り残された石碑や祠。かといって粗末にされず、大切に現代まで保存されてきた悠久の時代の流れというものを感じさせてくれます。背景の白壁の建物にマッチし、水平垂直のバランスもとれ安定感があります。惜しむらくは、おそらく左右に道がある三差路かなと思いますが、もう少し引いてその感じが出ると、さらにどこかに“現代”を入れ込むとぐーんとグレードがアップしました。)

.倉澤 利和

「二羽で大空へ」 <南掘>
(ダイサギが二羽、飛び立つ光景をピントよく捉えました。押し寄せる住宅街に抵抗するように?続く稲作の田んぼ、黄金色の稲が今の時代を記録しています。よく見ると、稲穂の上に学童が2人いますが、もう少し分かるようなアングルだといいアクセントになりました。)

.高山 三良

「おじばんフェス」 <Mウェーブ>
(おじさんのバント演奏のフェスティバルという意味でしょうか。高齢者健康づくりフェスの様子を全景、セミロング、アップの組み写真でまとめました。各地から参集のようすがゼッケンの地名で分かり、にぎやかさが出ました。やや近づいた演奏シーンで、男性に交って女性の混成が分かり、中央のアップ写真は、演奏に合わせて歌う参加者の表情を表現。全体から会場全体の雰囲気がよく伝わってきます。各写真の境目をもう少し分かる色の線で区切った方が見やすいと思います。)

6.中島 弘

「オーイ、きもちイイカ」 <上越水族館>
(上越の水族館とのことですが、イカの群れでしょうかブルーが印象的で並びもバランスよく、右上から左下へ斜めの構図がいいです。アクセントになったシルエットの子どもの揚げた腕、斜めの身体も躍動感を表現しています。ただ、イカの調子がややハイキー過ぎなので、もう少し調子を出した方がいいと思います。)

.早川 球喜

「晩夏の黒姫山」 <信濃町 野尻湖>
(野尻湖を手前に黒姫山の山容を捉えた作品。一艘の釣り船をあしらい湖のスケールを、湖岸端の家並みを入れ山の大きさを対比的に表現できました。中腹、山頂付近、空と三段になった雲の層、雲間からちらっと垣間見える山腹と右下がりに伸びる稜線がバランスよく配置されています。絵画を思い起こす一枚となりました。
写真は、快晴、晴ればかりではありません。旅行でもイベントでも何でも雨が降らないにこしたことはありません。が、こと写真に関しては「あー、今日は晴れてよかった」では、あまりいい写真は望めないと言っていいでしょう。むしろ、ざんざんぶりの雨、音もなく降りしきる雪、ビュービューと叩きつけるように吹く風など、通常あまりカメラを取り出してシャッターを押さない条件の天候の方が傑作が生まれる確率は高いと思います。これから冷え込みが増した早朝、山合いに立ち込める霧、そこに差し込む朝日・・・。どんな条件でも、どん欲に自分のイメージ、創造を追い求めてシャッターを切る、そんな姿勢を持ち続けることが大切です。)

.廣澤 一由

「黄・みどりの風景」 <黒姫高原>
(黒姫高原の黄色のコスモスと裾野から野尻湖、斑尾の山腹とスケール感が出ました。ほぼ二分割にした構図でまとめましたが、上の光景が「みどり」とはいえ新緑や紅葉などの色彩感に乏しくやや寂しい。黄色の中に数本背丈の高い株がありますが、ぼかしつつ上半分の「みどり」の中に配置するとしゃれた感じになったと思います。あるいは、思い切って下の黄色を三分の二以上占める三分割構図にすると「黄」主体のまとめ方ができたと思います。)

.吉池 安雄

「水に映せり我が美貌」<東和田運動公園>
(ほぼ毎日目にしている運動公園の光景。さりげない「物」でも、よく観察しシャッターを切る心構えには脱帽です。フェンスに絡みつたアサガオの花が少しそれた感じで水路の上で存在感を誇示している。「そうか、お前は自分の美貌を水鏡に映して・・・」。花の心をよく汲み取ってまとめた作品で、フレーミング、構図、タイトルもうまい。)

<HPへの掲載担当:広沢 一由>

石渡写真クラブ8月例会写真集

<五十音逆順に掲載>講評は石渡写真クラブ:増田今雄講師
作品の下に、「タイトル」、<撮影場所>、(講評)の順に掲載
*写真をクリックすると大きく鮮明に見れます。

1.吉池 安雄

「夢に向かって伸びる影」<東和田運動公園>
(手前の少年が腰に腕を当て向こうの未来、夢に向かって走り始めようといているかのような瞬間に出合いパチリ。向かう進路に影がいくつも差し、夢に到達するまでのこれからの道のりは「影あり日向ありですよ」といった暗示をうまく表現しています。)

2.広沢 一由

「隣のトトロ?」 <石渡区内・畑>
(面白い素材を発見し、トトロに見立てました。ほうき草の配置がもう少し整然と、もう少しハイアングルで、建物がぼけてはいるものの無粋な感じの背景処理、などなどを工夫するとせっかく見つけた素材と感動がまとまってきます。手変え品替えいろいろと撮ってみましょう。)

3.早川 球喜

「夏休み!高原の一日」 <飯綱町 霊泉寺湖>
(捕虫網を持ったお兄ちゃんを中心に兄弟、姉妹でしょうか3人の子どもがいます。みんながそれぞれの動きをしているのがアンバランスで面白いと言えば面白い。しかし、3人が何か同じ遊びなり何なりに集中している場面があれば、子どもらしさ、まとまりがある作品になったと思います。)

4.中島 弘

「高原のスイレン」 <妙高市いもり池>
(妙高高原のビジターセンター脇に広がる「いもり池」。池に咲くスイレンを前景に背景に妙高山をあしらいスケールのある作品になりました。やや観光絵葉書的でおとなしい感じがしなくもないですが・・・。
 撮影にでかけると、目の前に広がる景色の中のどこをどう言う風に切り取ったらいいか迷います。どうしたらいいか?主題、自分がいいな、素晴らしいな、すごいな、と感動するものを必死で見つけ、切り取ることです。それは、大きなスケールのものから小さな昆虫やコケなどさまざまですが、次にはその主題(被写体)をどうやったらうまく表現できるか、見る人に伝えることができるかを考えましょう。写真(作品)は、自分の感動をいかに見る人に伝えられるか、同じ感動を味わってもらえるかです。それには、レンズ選択、アングルやフレーミング、構図、光線、シャッタータイミングなどさまざまな技術的要素を加味してシャッターを押さなければなりません。アップがいいかセミロングがいいか、ロングがいいか。写真は、よく「引き算」と言われます。いかに眼前のものをどうやって切り取るか・・・。)

5.竹内 一郎

「蓮と小蜂」 <自宅>
(ハチを中央に配置したことが奏功し、ハスの花全体が右寄りになりしゃれた構図になりました。ハチにフォーカスがきちんときていますが、欲を言えばもう少し被写界深度(ピントの合う範囲)が深く、雄しべの多くにフォーカスが来るともっとグレードがあがりました。)

6.高山 三良

「夏の夜空」 <高山村 山田牧場>
(右に北斗七星をあしらい、低速シャッターで雲を適度に流し、幻想的な作品に仕上げています。夜間にでかけたこと、星と雲を計算し尽くし、狙いが伝わってくる労作です。)

7.倉澤 利和

「育っています(メダカ)」 <自宅>
(水草とともに鉢の中で泳ぐメダカ。水面反射もなく、くっきりと浮かび上がり配置もいいです。できれば、もっと深度が深くすべてのメダカがクリアにシャープだとよかった。)

8.笠原 美敬 

「連発銃のように大空に!」 <新潟県 長岡 花火大会>
(「連発」といっても時間差があり、同時に複数の花火があがると別ですが、これを一枚の中に収めなければならない宿命の写真はなかなか難しい。でも、「連発」が印象的で感動したわけで、次々と現れては消える花火の姿を何とか静止した写真にし、伝えることはできないか。できます。多重露光という技です。メニューの中にこの項目があり、一枚の中に複数の花火を入れ込むものです。設定で、何枚(何コマ)を一枚に収納するか決めてOKを押下します。例えば5枚と仮定すると、コマ送りせずに1発目から5発目までの花火が1枚の中に写りこみます。後は、花火が重ならないように画面内を整理し写しこむこと、いろいろな色をバランスよく配置すること。面倒だという人向けには、もっと簡単な方法があります。次々とあがるスターマインはねらい目で、一堂ににぎやかに上がった花火を切り取るものです。低速シャッターでOKと聞いています。(実際に私は撮影したことがなく失礼ですが・・・)
講釈はさておき、この作品は、花火2発と色がやや黄色みはありますが色彩に乏しいですね。上記のようにもう少し花火を追加し、さまざまな色を盛り込むと「連発銃のよう」な作品ができるはずです。挑戦してみてください。)

9.池田 治雄

「早朝ワンショット」 <東和田運動公園>
(運動公園内にある奇妙な建造物。何であるかご存知の方は少ないと思いますが、お目見えした(昭和50年)ころ取材、給水塔と分かりました。脱線しましたが、その給水塔を前景にあしらい、朝一に残る半月をうまくまとめています。何となく朝焼けの名残でしょうか、青空にピンク色が混じった空も早朝の雰囲気を醸し出しています。左側の樹木もアクセントになりました。)

<HP掲載担当:広沢一由>

石渡写真クラブ7月例会写真集

<五十音順に掲載>講評は石渡写真クラブ:増田今雄講師
作品の下に、「タイトル」、<撮影場所>、(講評)の順に掲載
*写真をクリックすると大きく鮮明に見れます。

1.池田 治雄

「ユリの花とゴンドラ」 <白馬 岩岳スキー場>
(白馬岩岳の高山植物園。カラフルなユリの花を手前に、真っ青な空に浮かぶゴンドラ。バランスよく配置され、人工的に植栽し観光客を呼び寄せる行楽地の一端を垣間見せてくれています。下の花のラインが真横、その向こうの林、ケーブルの斜めが画面に流れを盛り込んでいます。)

2.笠原 美敬

「地震よりすくった六地蔵」 <飯山市西大滝>
(東日本大震災の翌日、2011年3月12日栄村一帯を襲った県北部地震。飯山市の西大滝ダムの南、旧国道沿いにある六地蔵は、地震とともに被災地の安穏を願いみんな栄村の方角に向きを変えた。でも、一番左はどうして同じに向いていないか不思議だ。背景と溶け込んで少し分かりにくいが地蔵の頭上、空にあるぽっこりとした雲が6つあり、不思議さ、面白さが付加しています。右上の電線は邪魔なので、トリミングでカットするか、撮影時に工夫してください。)

3.倉澤 利和

「屋根のある橋」(鹿教湯温泉・五台橋)
(鹿教湯温泉の散策コースにある光景。川に架かった珍しい屋根付きの橋をモチーフに作画しました。手前左に大胆にカエデと思われる枝葉を入れた構図ですが、できれば橋の上に散歩を楽しむ人がいるとぐっとグレードアップ。そして、カエデが秋、真っ赤に染まっていると・・・。そんなころ、また挑戦してみてください)

4.高山 三良

「北アルプス夕景」 <須坂市・峰の原高原>
(須坂市から高山村、東の山塊で少し高度をあげ俯瞰した作品です。千曲川水系に沿って広がる盆地と西山の山々が重なり、その向こうには北アルプスの連山。複数のポイントがあり、少し足を延ばせば素晴らしい光景がすぐ間近で見えることは幸せ・・・。という感想を抱かせてくれる雄大な作品です。夕暮れ時の暮れゆく微妙な光の妙を印象的に表現しています。)

5.竹内 一郎

「金髪で左巻でーす」 <自宅庭先>
(クレマチス(鉄線)の花びらが落ちた後の光景ですが、くるくると回転した面白い様子に目を止めました。三つのクルクルを三角で結ぶ三角構図でまとめてあり効果的です。ただ、やや絞りすぎと思われますが、背景の葉がぼけてはいるものの少しくっきりとし過ぎで、よく言う「うるさい」感じです。マクロレンズか中望遠レンズで背景をぼかす(望遠系レンズの特性)か、このレンズなら絞りを開けてぼかすと主題のクルクルがもっと強烈に見る人の目を引き付けてくれます。)

6.中島 弘

「最北端への道」 <北海道> 
(北海道とのことですが、愛車(自転車)を携えての旅情が感じ取れます。この場合の作画は二通り考えられます。収れんしてゆく先を画面の左に持ってゆき道路などの線を斜めにする。もう一つは、先を画面の中央に持って行き左右対称のシンメトリック構図にする(ただし、中央分離帯がポジションとなるので交通事故に注意)。
広澤さんの作品でも触れますが、画面に安定感やリズム感、見る人の視線誘導などを効果的に表現する技に「構図」というものがあります。C、S、Zなどのアルファベット構図、前述した斜め構図、シンメトリック構図、主題を画面の中央に配置する日の丸構図などなどがあります。折に触れ解説していきたいと思いますが、自分の見つけた主題、それをいかに見る人に感動してもらうように仕上げるかというテクニックの一つです。)

7.早川 球喜

「古寺に紫陽花が咲く頃」 <若穂綿内・蓮台寺>
(草がきれいに刈り取られた長く続く石の階段はいかにも古い寺のイメージが出ています。アジサイの花は手前が白っぽく、その向こうはブルーの色ですが、白は半分くらいにしてブルーを強調すると画面が引き立ったと思います。)

8.広沢一由

「雄大な草原」 <美ヶ原高原>
(美ケ原台地のショットですが、高原の広々とした感じ、手が届くような空と雲、スケールある作品に仕上がりました。右側の柵の上部と草原の横線が重なり惜しい気がします。周りに脚立があるわけではありません。どうするか。ちょっと失礼?して手前左の柵の中段をお借りしてアングルをハイに。草原の広がりが画面に現れ、さらにスケール感がアップするはずです。欲を言えば、歩道がS字、もしくはC字などに湾曲、もしくは斜めになる構図にポジション取り、遊歩道に人物が入るとさらに、さらにスケール感が・・・。)

9.吉池 安雄

「盛夏」<東和田・長野運動公園>
(前回の「初夏の雲」に続く夏雲。うだるような猛暑、炎暑を忘れさせてくれるようなさわやかな空気感が漂ってきます。やや右下がりで公園(画面全体)が不安定、撮るときにはいつも水平、垂直をに留めるように心掛けてください。
 運動公園から見た雲を執拗に追いかける。いつか、何カットか集まったら個展を開くまでに集大成できるといいですね。次の例会には何を出そうかと迷う、何を撮ったらいいか分からない、そんな人には、こうした「テーマ」を決めて取り組むことをお勧めします。被写体を「子ども」とか「お年寄り」、「犬や猫」、「花」などに絞る方法とある一定の場所を選び、その場所の、四季折々の風情や人模様などさまざまな展開を撮りためてゆく方法などがあります。もちろん、これらを軸にしてほかの旅の光景や身近な家族のショットなどにレンズを向ける日々がそこにあることも忘れないでください。)

(HP掲載担当:広沢一由)

石渡写真クラブ6月例会写真集

<五十音逆順に掲載>講評は石渡写真クラブ:増田今雄講師
作品の下に、「タイトル」、<撮影場所>、(講評)の順に掲載
*写真をクリックすると大きく鮮明に見れます。

1.吉池 安雄「雲シリーズ初夏」 <東和田運動公園>
(朝早くでしょうか、いい雲に出合いましたね。画面の大半に主題の雲を入れ、下に樹木をシルエットにあしらって作画。雲の斜めなのがリズム感を演出しています。)


2.広澤 一由

「勇壮なる法善寺」 <麻績>
(この手(建築写真全般)の作品は、垂直や平行、傾きなどをいかに調整するかきちんとするかが問われ、結構面倒なジャンルです。歪みをどうするか、光線状態まで加わるとさらに難しくなります。三脚をたて、ファインダーの中は方眼マット(縦線、横線がいっぱいあるモード)仕様に。きりきりとシャープさを求めるため絞り込みは必須です。 という面倒なことはさておき、この作品は左右、上下きちんとほぼ平均的に計算したように整っています。門を「囲み構図」の囲みとして使い、主題の向こうの寺を引き立てています。ただ、厳密に見ると寺の中心線がやや右寄り、屋根が欠けてしまい惜しまれます。)

3.早川 球喜

「誰もいない湖」<飯縄・霊仙寺湖>
(霊仙寺湖のにぎやかな夏シーズン到来前の光景。今は静かなたたずまいが伝わってきます。二分割構図でほぼ画面を上下に分けた構図ですが、やや中途半端な感じがします。空が曇り空で印象が薄く、こんなにはいらないです。空の半分ぐらいを切った分画角を下げ、下の黄色のドラム缶のようなものを大胆に入れ込むと画面が安定します。色彩もボート類の空色や赤色にドラム缶の黄色が加わり、にぎやかになります。)

4.中島 弘

「若葉萌ゆ」 <鬼無里>
(新緑の芽吹き。樹種によりさまざまな色彩が織りなす光景を切り取りました。自分の目を付けた感動(主題)を適切なレンズを選択、望遠レンズで周りを廃しています。色彩も鮮やかな原色でなく淡い調子がいい感じで再現できています。少しピントが甘い気がします。望遠系は特にぶれが生じやすいので高速シャッターを切るか、この手の風景ものは三脚使用必須です。前後コマを探してみてください。)


5.竹内 一郎

「新緑の滝」 <山田温泉>
高山村の雷滝、別名「裏見の滝」。裏を見た後歩を進めると、大昔はなかった道が下り加減であり、滝の対岸へ行けるようになりました。目の前に轟音を立てて落ちる水、御身にふりかかるしぶき、迫力満点です。作品もその迫力を存分に表現できています。左上の空空間(そらくうかん)を少し入れたことも空気感を出し、スローシャッターで水を流し目では確認できない瞬間を見せています。ただ、手前下にある危険防止の柵(手すり)は邪魔なのでカットした方が主題をすっきりと見せてくれます。
勢いよく落ちる水は、三脚なしでも流れるように写ります。滝のほか渓谷の水の流れなど動くものを低速シャッターでぶらす方法です。三脚にカメラを装着し画角を決めたらフォーカスを合わせ、シャッターを切ります。モード設定は「S」(シャッター優先)にし、シャッタースピードを順次変えながらコマを進めましょう。液晶で水のブレ具合を確認しながら、適切なカットが得られるまでシャッタースピードを変え、いろいろ撮ってみることが大事です。さらに、極端にスローにしたり、逆に超高速などで撮ってみたらどうでしょう。意外なショットが撮れるかもしれません。遊び心と挑戦する気持ちが大切です。

6.高山 三良

「田植えすぐカモ」 <南堀>
(信大付属中学の北に広がる田園地帯。田植え前の田んぼをテーマに2枚組みで迫りました。自分の立ち位置から飯綱山を背景にした東方向、やや逆光気味ですが夕暮れ時の雰囲気が醸し出され、今度は逆に志賀高原方面の山(よく見えませんが)を背景に東方向を対峙させています。それぞれに共通の田んぼを手前に、カモ、電車をアクセントに作画。対照的な組みで見せたアイデアが読み取れます。)

7.倉沢 利和

「玉ねぎ頭」(ホワイトリング)<綿内・尼山より>
(尼山山頂からのショットでとのことですが、手前の千曲川、中央の犀川、その間に囲まれた市街地、さらに向こうには長野市の中心部のビル群。その中央に長野冬季五輪の会場となったホワイトリングがぽっかり。まるでタマネギの形を連想したところがタイトルとともに面白いと思います。画面が微妙に左下がりなのが苦になります。

8.笠原 美敬

「あ~疲れた」 <上田市・前山寺>
(信州の鎌倉、塩田平の前山寺。境内のショットですが木々に囲まれた静かなたたずまいが感じ取れます。左右ギリギリの石灯ろうはもう少し入れてもよかった。全体にズーミングをルーズ(広く)すると門柱の向こうの左右にある樹木の上部も入りスケール感が出たのではと思います。左にちらっと見える六地蔵をうまくあしらって作画する手もあったかと思います。)


9.池田 治雄 

「繁殖期を迎えた野鳥」<屋島橋周辺> 
(近年増えているアオサギですが、集団営巣地(コロニー)が屋島橋下流右岸や立ケ花、千曲市などにあります。鳴き声やふん害などで住民とのトラブルが報告されますが、大型できれいな鳥です。営巣地は樹木の高い場所に枝を運んで巣を作り産卵、子育てをします。作品はその初期段階と思われますが、できれば枝を運んできたところとか、巣の中に子どもがいて親がえさを与えているなどのアクションが加わるといいですね。)

【担当:石渡写真クラブ 廣澤一由】

 

 

石渡写真クラブ5月例会写真集

<五十音順に掲載>講評は石渡写真クラブ:増田今雄講師
作品の下に、「タイトル」、<撮影場所>、(講評)の順に掲載
*写真をクリックすると大きく鮮明に見れます。

1.池田 治雄

「ピンクが鮮やか桃畑」<村山橋から>
(ややワイドのフレーミングで広がり感を出しています。堤防の上からハイアングルで、メーンの桃畑を手前に、向こうに点在する様子を奥行き感を出して表現できました。
四つ切り、半切、全紙の定まった寸法はほぼ四角に近いですが、定格寸法にとらわれることなく、常に目の前の被写体と対峙した時、どういうフレーミングでまとめたらより効果的になるか考えてシャッターを切りましょう。もちろん、旧来の四角っぽいものがよくないということではありません。四角の方が、よりよくまとまるものだってあるはずです。頭を柔らかく、ボケ防止、認知症予防にひと役です。)

2.倉沢 利和

「我が家の新しい仲間(カイ雄猫)」<自宅>
(前からの住人のワンちゃんは、目をつむりでんと構えた感じ。それに対し、新参顔の猫ちゃんはクリっとした目をしてやや緊張気味。それぞれの表情がタイトルとともによく分かるように表現されています。窓の向こうからの外光に被写体がつぶれ気味になりがちですが、露出も適切で明るく撮影できました。)

3.高山 三良

「花鳥?月」<市内各所>
(古来より、日本のさまざまな芸術に取り入れられてきた花鳥風月。そのものを一つずつ絵解きで表現、組み合わせています。ミズバショウ、鳥、タンポポの綿毛、ブルームーン、それぞれが洗練されていて気品があります。
写真の表現には、このように「主題」や「テーマ」を決め、それに合わせて絵作りをしてゆく手法と逆に目の前に現れる現象や出来事、感じたものをまず撮ってから「タイトル」、「主題」などを後から付加してゆく方法があります。どちらを選ぶかは、自由であまり深く考える必要はありません。そういう手法があるということを念頭に絵作り、撮影の一助にしてください。)

4.竹内 一郎
「雨滴(うてき)のアケビ花」<自宅>
(雨上がりか雨が降っている最中か分かりませんが、葉に付いた水滴がしっとり感を表しています。いいタイミングで素材を見つけたこと、ローアングルで花を見上げて撮ったこと、絞りが適度で本来はうるさくなる柵がぼけて、アケビの主題を引き立てています。ただし、ピントが花の右側にきていますが、見る人がスーッと目が行くところのポイント、つまり「左下に出た房」にくるとグレードがさらにアップしました。)

5.中島 弘

「春うらら」<阿智村白川温泉>
(カラフルな色とりどりの色彩のハナモモがアーチのように囲まれた場所を見つけ、選定したところがこの作品のよさです。中央の通り抜けの道の左側にいすが並んでいますが、ここに花見見物の人たちがいて表情やしぐさが入るともっと主題が引き立ったと思います。人物がいることにはいますが少し遠くて、何をやっているのか分からず残念です。即、肖像権が頭をよぎりますが、多くのカメラマンが押し寄せ、撮影している場所なので、そう苦にしなくて遠慮なくシャッターを切りましょう。特に点景としての人物ならいいと思いますが、もし、気持ちの中にひっかかるものがあれば、撮影の前でも後でも構いません。“ひと言作戦”にて声がけを。「あのー、すいません。あまりにきれいな花のトンネルだったもんで一枚撮りたいんですが、引き立たせるためにどうしてもアクセントというか点景のものがほしいんですが・・・。」)

6.早川 球喜

「天空の里ー下栗」 <飯田市下栗の里>
(下伊那、遠山郷の下栗。日本のチロルと異名をとる急傾斜地の集落ですが、山腹に立ち込めた霧がアクセントになり、山あいに囲まれた集落の雰囲気が出ています。やや全体の諧調が柔らか(フラット)なので、少しコントラストを上げて処理すると霧がもっと強調されるかもしれません。)

7.広澤 一由

「夫婦獅子舞」<長野市中央通り>
(男獅子の勇壮感と女獅子のおとなしそうな感じを対比的にタイミングよく捉えています。演出場所の背景がややうるさい感じがしなくもないですが、街中を往来する人たちの人模様、獅子舞をほとんどの人が見ていないところが面白いと言えば面白いです。さもなければ、獅子舞に見入る見物人の表情などを入れると主題との関連性が出て、まとまりある作品になったのではと思います。)

8.吉池 安雄

「初夏」(東和田運動公園)
(大きな木を左右に配置し、その向こうにグリーンの草地、家並があり、さらに段々と重なる雲が浮かぶ大空。見る人の視線を手前から奥へと誘導すること奥行きが出ました。手前左の木の幹が右の幹に比べ少し物足りないので、もう少し幹を入れるとバランスよくなります。)

<HP掲載担当:広沢一由>

石渡写真クラブ「4月例会写真集」

<五十音逆順に掲載>講評は石渡写真クラブ:増田今雄講師
作品の下に、「タイトル」、<撮影場所>、(講評)の順に掲載
*写真をクリックすると、大きく鮮明に見れます。

1.吉池 安雄

「春の臥竜公園」<須坂市>
(臥竜山と満開の桜並木を画面左に収れんさせたリズム感、手前には目の前の桜の枝を空の空間に配置、さらに浮かぶボートなどの配置バランスなどうまくまとめました。ただし、中央のボートは大きくやや強すぎて風景写真とするならば溶け込まない感じです。もう少し左、もう少し向こうにし小さくすると全体がしっくり落ち着きます。)

2.広沢 一由

「桜の小径」 <東和田運動公園>
(重厚な幹が並ぶ桜並木を望遠系で引っ張りにぎやかに表現できました。幹と桜の花の配分も思い切った切り取りで主張が見えてきます。ピントもシャープでいいです。惜しむらくは、左奥にいる人物群がやや中途半端で生きていません。桜の木の間にカーブしてゆく小路に人物配置がほしかった。)

3.早川 球喜

「春の公園にて」 <長野市昭和の森公園>
(次の中島さんの作品と同じですが、人物配置が面白い作品です。逆C形で流れを生み出している道路の上で遊ぶ2人の子ども。その右にお母さん。さらに右にもう1人の子どもがいますが、この子のブルーの衣装が木にかぶってしまい残念。もう少し存在感があると、4人の人物群像が点々とほぼ等間隔で並び、それぞれのしぐさ、動きが面白くなりました。左上にいる固まった一家族ももう少し右に寄ると目立ち、画面全体がきゅっと引き締まりました。)

4.中島 弘

「春休み」 <静岡 三保の松原>
(富士山の世界遺産の時に入るかどうか気をもませた日本三大松原の「三保の松原」。三分割構図でうまくまとめ空気感が出て、砂浜を訪れた行楽客をタイミングよく捉えています。大きく拡大してみると、いっぱいいる人物のそれぞれの動き、表情が違いを見せ楽しませてくれます。見ていて飽きない作品です。
 常に点景の人物や動物などを入れるとき、ちょっとした表情やしぐさ、動き、バランスなどに気を配ってシャッターを押しましょう。)

5.竹内 一郎 

「道 草」  <石渡区内>
(道のべに咲くオオイヌノフグリですが、よく写真で目にするのはいっぱい咲いた群落。このように、直径2~3㍉の中の花びらの雄しべ、雌しべをどアップで見せようとした心意気はぐーっ!です。しかし、もう少し雌しべか雄しべか分かりませんが「主題」にシャープさがほしかった。これだけの極小の被写体は、マイクロレンズでもまだ足りなくて小さいです。
 ベローズアタッチメント(蛇腹の装置)をボディーとレンズの間に装着し、三脚を据え、絞りを絞り込み、光線はストロボ一発。これだけの準備でいい時間を費やします。しかし、背景を考えた、キリキリとしたシャープなピントの被写体はあまり人が目にすることのない世界を見せてくれます。少しずつマスターしていきましょう。)

6.髙山三良

「みんなモニュメントⅡ」 <東和田運動公園>
(先月の「みんなモニュメント」に続く季節を変えた第二弾の意欲作。最初に見つけた人の勝ち!の斬新なアングルから、さらに今回は手前に満開のレンギョウの花をあしらい、点景人物をモニュメントの間に入れる工夫をしました。前回はそれはそれで面白く、今回はまた一味違った作品として見られます。秋、冬と違った様相が見られるかも。また、狙ってみてください。こういう狙い方を「定点観測」といいます。一つの場所を決めて、季節の違いとか通過するひと模様とか、同じ時間帯で狙うとか・・・・。どこの場所でどういう手法で撮るかがかぎです。)(訂正 前回「エニシダ」は誤りでした)

7.倉澤 利和

「五分咲きです」 <高山村・赤和観音のしだれ桜>
(右下から左上に向かい対角線に桜の樹幹をもっていった構図がいいです。そして、左の木がやや垂れ下がったところもアクセントになっています。背景の青空と雲の適度なバランスもGood!「おっ、いいね」と思いカメラを向けるとき、まず考えるのは、いいねと思った被写体を画面の中にどう配置するか、つまり構図が肝心です。次に、被写体の向こうの背景を考えてみましょう。この作品も、画面下の向こうに左から右に斜めの林のようなものがさりげなく写っていますが、これも成功です。ないと桜ばっかりでつまらないですね。ちょっとした気配りが大切です。)

8.笠原 美敬

「池で花見客を待つボート」 <須坂市の臥龍池>
(池のほとりに咲く満開の桜並木が画面左に収れんして奥行き感を創出しています。手前の出番前のボートをうまくあしらい、この瞬間の作者の感じたものがタイトルとともに描写されています。)

9.池田 治雄

「日の出と千曲川」 <村山橋 河川敷から>
(横手山の右下がりから出た日の出をタイミングよく捉えました。千曲川の川べりにある柳の木がシルエットになり、オレンジ色のトーンの中で印象的です。早起きは三文の徳。写真活動もそうです。皆さん早起きしましょう!)

(HP掲載担当 広沢 一由)

石渡写真クラブ3月例会写真集

<五十音順に掲載>講評は石渡写真クラブ:増田今雄講師
作品の下に、「タイトル」、<撮影場所>、(講評)の順に掲載
*写真をクリックすると大きく鮮明に見れます。

1.池田 治雄

「千曲川と北志賀山麓」 <屋島橋>
(千曲川の流れを逆Cのアルファベット構図でまとめ画面に流れを作り出しています。まだ、芽吹き前の枯れ葉が多い中で、岸辺の柳の芽の白いだんだら模様がいち早い春を告げています。まもなく柳の芽吹きが始まります。)

2.笠原 美敬
「北帰行の途中、羽を休めるコハクチョウ」
 <上山田温泉の千曲川>

(安曇野市方面から北へ帰るコハクチョウが一休み。やや遠いですが、外敵を避け千曲川の岸辺でゆっくりと餌を補給し休む様子が撮れています。)

3.倉澤 利和
「くじびき当たります様に」<桐原神社わら駒祭>
(縁起物のわら駒をくじ引きする光景を狙っています。祭りを象徴する大きなわら駒、くじを引く人たちの行列、祭りを取り仕切る氏子たち・・・。やや総花的な写真で、状況はよく分かりますが、くじに当たって喜ぶ人の表情とか、大きなわら駒をもっと近づいて撮るとか、氏子さんたちの元気な様子とか・・・。もっと具体的なもの絞り込んで狙うと明快な作品になります。
その場合、肖像権や神社側への許可とか面倒な手続きが伴います。合わせて、いい場面には近づいてシャッターを押さなければならず勇気、度胸が必要です。そこを一歩乗り越えることに挑戦してください。)

4.高山 三良

「みんなモニュメント」 <東和田運動公園>
(運動公園の陸上競技場内の炬火台、外にある給水塔をぴったり隣り合わせるアングルをよく探し出しましたね。おまけに、殺風景な手前にカーブミラーを配置し「道」の存在を暗に表現しています。斬新なアングルです。最初に見つけ作品にした人の勝ち!もう一回、エニシダの花が満開のころ狙ってみてください。)

5.竹内 一郎

「高岡の夜」 <富山県高岡市>
(旅先でも積極的に面白いと思ったものを写真にする意欲はいいですね。かつて松本にもあった路面電車ですが、夜のライトを浴びて反射する鉄路がどことなく郷愁を誘います。
どこへ旅しても日が昇り、沈みます。それを撮るには、朝風呂につかっている暇はなく?早起きしなければなりません。この場合は、ややぶれてしまいましたが、ぶれないコツをマスターしたり、面倒でも三脚を使うなど写真クラブ員は少し人と違う動きをしなければなりません。頑張りましょう!!)

6.中島 弘

「春探し」 <東御市海野宿>
(海野宿へロードバイクでぶらり。いい素材を見つけました。古い宿場に今年も飾られたおひな様。行楽客など通行人に見ていただく配置がユニークで、マイバイクをさりげなく置き、古さと新しさを演出したところもユニーク。バイクの代わりに往来の人物をさりげなく配置する手もあります。)

7.早川 球喜

「北信の山々」 <飯綱町>
(北信五岳の黒姫山を背景に特産のりんご畑が手前に広がりスケール満点です。上部の空は特段の雲もなくスペースが広すぎですので少し(半分ぐらい)削って、その分下のりんご畑を入れましょう。花の時期にまた挑戦してみてください。)

8.広沢 一由
「優雅に飛び発つダイサギ」<朝陽公民館北の北八幡川>
(画面いっぱいに、ピントもシャープに飛翔するダイサギの動きを見事に止めています。この手の動きのあるものは「シャッター優先モード」で高速シャッターを切ることが必須。ISO感度を少しあげる手もあります。)

9.吉池 安雄

「早春の夜明け」 <東和田運動公園>
(木立の間に日の出方向の空をうまく入れたアングルがしゃれた感じの作品となりました。焼け方が少し物足りないですが、自然現象で仕方ないですね。いつかいい焼け方をしたら逃さず撮ってください。いい素材はないかな・・・。いつも、周りをきょろきょろ?して写真にしてやろうという気配りが大切ですね。)

(HP掲載担当:広沢 一由)

石渡写真クラブ2月例会写真集

<五十音逆順に掲載>講評は石渡写真クラブ:増田今雄講師
作品の下に、「タイトル」、<撮影場所>、(講評)の順に掲載
*写真をクリックすると大きく鮮明に見れます。

1.吉池 安雄


「一階の軒を脅かす」(飯山市)
(二階の屋根にたんまりとたまった雪。はしごが掛ったままで雪下ろしもままならないお年寄り家庭なのか、家の中からの温もりで溶けた雪が巨大なつららを形成、高齢化社会が抱える問題を象徴しているようです。)


「早く遊びたいよう」<飯山市・雪祭り>
(飯山のかまくら村での一コマ。かまくらの横の田んぼには人工のそりのスロープがあり、早く滑りたくておねだりしている子どもの表情をうまく捉えています。背景の集落が見えますが、やや窮屈でもう少し入れてもよかった。)

 

2.広沢 一由


「躍動するコーナリング」<M-Wave タイムトライアル>
(平昌五輪前にエムウエーブで調整する日本の男子スケート陣。コーナーを回る選手をハイアングル、流し撮りで捉えています。やや前のめりの感がありますが、かえってスピード感が助長されている気がします。)


「一糸乱れぬパシュート連走」<M-Wave タイムトライアル>
(TV観戦の金メダル獲得の感動も冷めやらぬパシュート。選手は違いますが、そろった滑りをする主題を画面中央に配置した日の丸構図で、安定した画面に仕上がっています。)

 

3.早川 球喜

「仁王門ゆめ常夜灯」 <善光寺灯明まつり>
(灯明祭りでライトアップされた仁王門が幻想的に浮かび上がりました。日中は明暗の関係で見えにくい仁王像もよく分かっていいですね。三脚使用で、静止した建物に対し人がぶれて、さわさわと行き交う動き、躍動感を感じます。門の天頂部がやや左下がりなのが苦になります。)


「参道のゆめ灯り絵」<善光寺灯明まつり>
(こちらも、しっかりと三脚を使ってスローシャッターで動きのあるもののぶれと静止を対比した作品。同じくやや左下がりなので不安定なのと手前の空間が空きすぎでもったいないですね。思い切ってカットするか、ズーミングでもう少し灯ろうを画面の下ぎりぎりに持ってくるかですね。)

 

4.中島 弘

「コハクチョウの飛来」<中野市>
(中野市・小布施町の延徳田んぼに飛来したコハクチョウを望遠レンズでしっかり捉えています。田んぼの向こうの山腹や集落を背景に、野鳥にとっては大敵の送電線が危機感を誘います。)


「根気比べ」 <飯綱町霊仙寺湖>
(黒姫山、妙高山を背景にした霊仙寺湖でワカサギの穴釣りのテントがずらり。冬季はひと休みしている遊覧船を前景に、中央と右寄りにいる人物が動きとともに温もりを感じさせてくれます。)

 

5.竹内 一郎


「ブルームーン?」<自宅>
(先の皆既月食は「スーパーブルーブラッドムーン」でした。その時の月ではないとのことですが、満月をモチーフに作画したところ、画面に変なものが写りこみました。おそらく、月の光が真逆行でレンズの屈折のいたずらと思われますが、たまにはこういう“遊び”があっていいと思います。写真って楽しいなあという幅の広い心でいきましょう。)

「後は頼むね」<長野市ゴミ処理センター>
(完成間近の新しいごみ処理センターの様子を林立するクレーンで象徴的に表現した、今の時代を切り取ったニュース作品といえます。惜しむらくは、新しい煙突がクレーンに隠れてしまったのと、見え始めた新しい建物が少し削り過ぎでもう少し見えてもよかったと思います。)

 

6.高山 三良

「ツララ溶ける」<自宅>
(春の日に溶けるつららの滴をうまく使ってリズム感ある作品に仕立てました。あたかも数本のつららがあるようにした合成写真ですが、一瞬、それぞれに落ちる滴をうまいシャッタータイミングで撮ったものだと思いました。自分のイメージを見事に一枚の写真に凝縮しています。写真県展の応募には「合成」のあるなしの欄があるので、「合成」と明記を。)


「平和に」<善光寺灯明まつり>
(この作品も、まんまとだまされました。いい写真は「今まで見たことがない」、「こんな光景初めて」といったことが基準で選ばれますが、その条件にピタリ。よく見ると、上の善光寺と、下は門前町の灯ろうの上下二枚組でした。境に白線があり、だまそうという意図は毛頭あるわけではないですね。これも県展では「組み写真の部」出品ですね。)

 

7.倉澤 利和


「さあ元気よく歌おう」<長野駅東口>
(背景に横断幕があり、イベントでの一コマ。一連の流れの中で何かを感じた瞬間にシャッターを切ったと思いますが、歌が始まる前の、どことなくみんなが遠慮がちでもじもじしている雰囲気が伝わってきます。右側にいるマイクを持った女の子の声が聞こえてきそうです。)

「久々の休日」<若里公園>
(人物が小さめで、アクションも抑え気味。普通なら、「もっと人物に迫って!」、「もっと動きを大胆に!」、「表情を・・・」という評になりますが、まあ、こういう何となく雪の休日にでかけて雪遊びを楽しむ一家ののんびりとした雰囲気を捉えた作品もありかなと思います。)

 

8.笠原 美敬


「青空に浮かぶ横手山」
(重なる山並みの向こうに横手山山頂と、近くの笠ヶ岳(左)の頂上が少しだけ顔を出す。超望遠系レンズで圧縮効果を発揮した作品。朝焼けとか夕焼けの光線でピンク色に染まった瞬間だともっとグレードアップ。)

「スキー場がかすかに見える飯縄山」
(こちらも単純にぐっと引っ張り込んだ飯縄山。山ろく左にスキー場がちらりと見えますが、手前を横切る電線がかすかに映り込み苦になるといえば苦になります。先の作品とともに、右下の撮影年月日は作品プリントには不要ですので、削除してください。)

 

9.池田 治雄

「寒さに耐える野鳥達」<吉田辰巳池>
(辰巳池の冬の表情ですが、凍ったところにたたずむカモと凍らない水辺にいるカモが対比でき、面白いですね。一面の白で殺風景になりがちな手前の氷にガマの穂をあしらったところは芸術的。)

「雄大なる飯縄山」
 前月に続き飯縄山ですが、前景を球場から陸上競技場・総合体育館に変えました。点景で、どこかに人物がいるといいですね。

 

【担当:石渡写真クラブ 廣澤一由】

石渡写真クラブ1月例会写真集

<五十音順に掲載>講評は石渡写真クラブ:増田今雄講師
作品の下に、「タイトル」、<撮影場所>、(講評)の順に掲載
写真をクリックすると大きく鮮明に見れます。

1.池田 治雄

「野球場から飯縄山をゲット」 <運動公園野球場外野席>
(サブトラックや陸上競技場などはよく被写体になりますが、野球場の中で珍しいですね。この写真は主題が飯綱山かと思いますが、球場内からの写真なので、もう少し画角を下げて下の芝生などを入れ、丸い形を生かし主題を「野球場」に、遠景の添え物を飯綱山にすると表現したいものがより明確になったと思います。)

 

2.笠原 美敬


「夕日に映える富士山」 <木更津 ホテル三明>
(湖面の向こうから朝焼け?日の入り?富士山を中央に見事に焼けた雲を配して感動した様子が伝わってきます。やや、全体のトーンが暗っぽい感じなので、見た目とイメージが違ってくるかも知れませんが少し明るめに加工してみてください。)


「初詣で賑う」 <成田山新勝寺>
(初参りの神社の様子が人々の表情やしぐさから読み取れます。お参りに来た人、帰る人たちが交差し、右側には記念写真を撮るご一行。特に、手前の御夫婦でしょうか、にこやかな表情が今年一年を明るくさせてくれる予感がします。)

 

3.倉澤 利和


「お昼に何食べようか?」 <ぱていお大門>
(どこの場所?と思いきや善光寺の大門町の「ぱてぃお大門」。今や観光名所ですが、いい場所、素材を見つけ、人物配置もいいですね。タイトルともどもユニークですが、画面全体がやや左下がりに傾いているのが気になります。)


「東京見物三種神器(富士山・飛行機・船)」  <海ほたる>
 タイトル通り、富士山、飛行機、船をうまく配置したスケールのある写真となりました。

 

4.高山 三良


「イルミネ」<南長野運動公園>
(複数のイルミネーションを組み写真にまとめました。横長、四角などサイズを織り交ぜて工夫しました。露出も的確で冬の夜景にくっきりと映えています。全体にブルー系の色が目立ちますが、もっと違う色を入れるとよかったかなと思います。もっとアップものを入れ込むと違ったイメージになったかも。)


「寒くないかい?」<東和田運動公園>
(雪が積もった木の枝と上を飛翔するハトたちをうまくまとめた構図です。ハトのばらけた感じ、どんよりとした冬空のトーンもよくシンプルな作品となりました。)

 

5竹内 一郎


「まだ早かったなー」 <自宅庭>
(早くも芽を出したフキノトウに雪が覆う。春と冬が同居したものを見つけシャッターを押した努力賞。雪の適度な量と点在しているバランスもいいです。)


「私綺麗かしら」 <自宅の蟹足サボテン>
(デンマークカクタス、シャコバサボテンなどいろいろな呼び方で親しまれている冬の花です。タイトルにあるように、見た目はきれいで見事と思いますが、見た目のきれいさがそのまま写真に再現できるとは限りません。とうのは、中央部分の花が重なり過ぎてやや「ぼてー」とした感じになってしまいました。色の赤のせいではないと思いますが、もっとシンプルな部分を見つけ、背景とともにすっきりまとめるときれいな写真になったと思います。)

 

6.中島 弘


「忘れ物!」 <長野市川田>
(廃線になった河東線。さびついた線路と置き去り?にされた電車、人気の途絶えた駅舎・・・。やや薄暗いトーンで、かつて活躍した路線の今を切り取っています。いい素材に目を付けました。)


「雪を待つ里」<長野市大岡>
(北アが一望できる大岡村の撮影ポイントですが、雪のない前景と北アの白い雪が対照的で面白いです。逆に、田畑にはざかけとか稲穂などの特徴的なものがなくやや中途半端な気もします。しかし、その時の様子をそのまま写すのが写真ですので、ありのままを素直に受け止めることもありかなと思います。いっそのこと、一面雪なら雪でいいんですが。)

 

7.早川 球喜


「あるクリスマス会」 <長野市大豆島>
(お孫さんの発表会でしょうか、表情、動きをタイミングよく捉えています。子どもたちのにぎやかな歌声が聞こえてきそうです。)


「山並みを望む」 <長野市豊野町>
(空というか上の雲の部分が多く占有し過ぎなので、アングル(画角)を少し下にさげ、手前の樹木などがある前景をもう少し入れると落ち着いた構成画面になります。)

 

8.広沢一由

「今も人気な氷川丸」<横浜山下公園>
(観覧船とデッキに群がる観光客がいっぱいいて衰えない人気度が写真からうかがえます。それぞれの動き、表情も的確に捉えられています。さらに、雲のない青空は時としてただ広くブルーだけになりつまらないことが多いですが、カモメをちょうど絵に描いたように配置できたシャッタータイミングはグーッです。)

「朝日に輝く北信の山々>
(橋の上で渋滞した車からパチリ。右車線も車、車、車。朝の喧騒ぶりが画面手前の様子から読み取れます。ふと遠くに目をやるときれいな北信5岳の山々がどっしりと雄姿を見せている。手前の生活感が漂う雰囲気と悠久の大自然との対比が面白いですね。)

 

9.吉池 安雄


「2018年の日の出」 <東和田運動公園付近>
(運動公園北のどんど焼きを行った場所から日の出を撮りました。元旦の初日の出ではないそうですが、日が昇り東の空が明ける瞬間を狙いました。適度な雲が赤く染まっていますが、中心から放射状に上に出る光芒がもっと強い光だったら違う印象の作品になったと思います。)


「走り初め」 <東和田運動公園>
(雪が積もった陸上競技場で、除雪されたアンツーカを年が明け初めて走るランナーたち。手前の雪から上の青空まで横の線で段階的に奥行き感が出て、山頂付近の冬雲が寒さを助長しています。ランナーが左右に2人いますが、二分割されてしまいました。真ん中にもう一人いると落ち着いたと思います。人物配置にも気配りを。)

<担当:石渡写真クラブ 広沢一由>