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7月11日の大雨で、石渡では3か所で道路が冠水

 気象庁によりますと、長野市では11日午後6時台に1時間当たり26.5ミリの大雨が降り、石渡区でも用水の越水などの心配が起きたため、区の役員や自主防災会の役員など10人で区内をパトロールしました。

この結果、床上、床下浸水はありませんでしたが、3か所で比較的規模の大きな道路冠水がありました。

 1つは、富士通長野工場北側を流れる長沢堰があふれ、隣接の市道が約100メートルにわたって冠水、最も深いところで約20センチになりました。

 2つ目は4常会で、同じく長沢堰があふれ、市道が約40メートル冠水しました。

 3つ目は、現在拡幅工事をしている石渡・南堀交差点です。六カ郷用水があふれて交差点を中心に20メートルほどが冠水、通行する車が慎重に走っていました。

いすれの場所も1時間余りで水が引けました。

【報告:石渡区長、石渡自主防災会】

 

【これより石渡・南堀交差点付近】

【これより富士通北側長沢堰の状況】

 

文化教養講座を開催

  -石渡八幡神社の一茶の俳額は地域のお宝

 地域の魅力再発見をテーマにした文化教養講座が7月9日石渡公民館で開かれました。上高井郡高山村にある「一茶ゆかりの里 一茶館」の前館長の平林博さんが、石渡八幡神社に奉納されている一茶の俳額について講演しました。約40人が熱心に聴き入りました。

 平林さんは、一茶の波乱に富んだ生涯について話した後、神社にある二つの俳額について解説しました。一つは一茶が亡くなる数か月前に選句し、奉納した俳額です。俳額には一茶自身の「鈴がらりがらり朝顔くぢり咲」の句があります。一茶だけでなく有力な弟子たちも顔をそろえて句を出しており、当時の北信・善光寺周辺の俳壇の顔ぶれを知る上でも貴重な史料といいます。

 もう一つの俳額にも一茶の句「めでたさハ今年の蚊にもくはれけり」が掲額されており、平林さんは「今年は一茶没後190年になります。二つの俳額は石渡のお宝。大切にしてください」と話していました。

【文と写真:石渡区長 水越渉】

「石渡八幡神社にある2つの俳額は石渡のお宝です」と話す平林博さん

一茶の作品や生涯についての講演に、約40人が熱心に耳を傾けていました

支え合う・まちづくり研修会を開催

「支え合う まちづくり」研修会を開催―中島弘・前区長が石渡のケースを講演

 朝陽地区住民自治協議会など主催の「支え合う まちづくり」研修会が7月8日開かれ、朝陽地区から約100人が、石渡からも十数人が出席して、近所同士の支え合いによるまちづくりについて勉強しました。

 28年度の石渡区長で現在石渡区相談役の中島弘さん(5常会)が、区長として取り組んだ石渡区の「災害時避難行動要支援者名簿」づくりのきっかや経過などを話しました。中島さんはこの中で、3年前に起きた神城断層地震で石渡区内でも被害が出たことで、他人事ではないとの認識が生まれたのが名簿づくりのきっかけになったと話しました。災害時に助けを希望する人の把握のため、全戸に趣旨の説明と名簿への登録記入用紙を配り、本人のまったくの自由意思で登録の申請を依頼しました。

 そして実施して分かったこととして、地域に身寄りのない一人暮らしの人、中でも若い女性が意外に多かったことや、乳幼児を抱えた若い世帯の登録希望があったことなどを挙げました。

 さらに課題として、毎年続けて名簿への登録希望者の調査を行うことで、区民へ意識と仕組みを浸透させることが大切だと指摘、また特に昼間の支援の担い手として、健康なお年寄りとの連携も考える必要があると話しました。

 このあと、駒ケ根市にある西駒郷地域移行推進課アドバイザーの片桐美登さんが「避難誘導等の方法や仕組みづくり」について講演しました。片桐さんは、東日本大震災の1週間後に女川町の入り支援活動を行いました。助かった人々が一貫して話したのは、住民同士の絆の強さだったこと、そして私たちが学ぶべきことは、ふだんの地域の絆が防災のかなめだということを強調しました。参加者は2人の説得力ある話に熱心に耳を傾けたりメモを取っていました。

【文と写真:石渡区長 水越渉】

ながの農協長野平南支所で開いた「支え合う まちづくり研修会」。約100人が参加、地域のつながりの大切さに耳を傾けました

災害が起きた時、1人で避難が難しい人の名簿づくりの大切さを話す中島弘さん

「ふだんの地域の絆が防災のかなめ」と強調する片桐美登さん

 

地域の力~互助の精神を

 地域の人と共に語り合い、笑い合い、知り合う…。このことがとても楽しく、大切であることをあらためて知りました。

 6月25日の球技大会のあとの親睦会。雨の心配もあって公民館に変更になりました。1常会から9常会の選手や役員でぎっしり。隣の人と背中や肩が触れるほど狭い。でも、会が進むにつれ、すぐそばの前後左右の人と話すのにとても便利な距離だとわかりました。子どもや孫、女房の話、高齢の親の世話や勤め先の不満や人間関係などなど。思いや悩みなどを話し合うことで、自分だけではないことを知りました。それは自分への力づけになるだけでなく、いままで知り合うこともなかった同じ地区の人への親近感にもつながりました。

 5日後、朝陽地区防災研修会に参加しました。3年前の長野県神城断層地震で大きな被害を受けた白馬村堀ノ内地区のDVDを見ました。倒壊した家屋多数にもわらず死者はゼロで、「白馬の奇跡」と呼ばれました。昔からの地域で、区長、組長(石渡では常会長)、伍長(石渡では組長)という自主防災の組織があり、伍長が障害のある人やお年寄りなど助けるべき人たちを普段からしっかり把握していたため、迅速な救助ができたとのことです。背景に互助の精神や慣習があったからこそという解説でした。

 新しい人たちが大勢移り住んでいる私たちの石渡地区は、互助の精神はまだ十分でないように感じます。さまざまな行事や作業、懇親会など区民が集まる機会を多く設けて大勢が参加、知り合うことで互助の精神が育っていくのではないか、なんて思っています。ただ、懇親会は賛成ですが、にじり寄ってきて酒臭い息を吹きかけるのはまだしも、熱弁のあまり唾を吹いたり、酒を人のズボンにこぼすのはご勘弁を(笑)。

【石渡区長:水越渉】

朝陽地区の「史跡めぐり」、行ってきました!

 今年52回を迎えた朝陽地区の「史跡めぐり」が7月1日、146人が参加して行われました。石渡からは男性9人、女性9人の合わせて18人が参加しました。

 雨の中、3台のバスで午前7時半に出発、岡谷市にある岡谷蚕糸博物館を訪ねました。3年前に新築移転して展示内容も大幅にグレードアップしたとのことです。桑の葉を食べているカイコを手のひらに乗せたり、新旧の繰糸機を使って生糸を紡ぐ様子を熱心に見学しました。

 その後は諏訪大社上社本宮を見学、参加者はそれぞれの願いを込めてお賽銭をあげました。

 ところが、上社を出てほどなく、私たちの乗ったバスが急ブレーキをかけたかと思うと「ガツン」との音が…。前を横切ろうとした軽乗用車と衝突したのです。幸い、みなさんはシートベルトをしていたため、けが人はいませんでした。バスは前部が凹みヘッドライトが壊れました。事故処理と代替バスの調達のため1時間以上、待たされましたが、「けが人がなくよかった」「話のタネになる」なんて話しながら静かに待っていました。

 八ヶ岳チーズケーキ工房で遅い昼食を済ませ、南牧村にある野辺山宇宙電波観測所を見学、アンテナ直径が45mある巨大電波望遠鏡などを感心しながら見学しました。

【文と写真:石渡区長 水越渉】


カイコから生糸ができる過程の説明を受ける参加者(岡谷蚕糸博物館)


繭から生糸を紡ぐ熟練の作業に、見学者は感心しきりでした


軽乗用車と衝突した私たちの乗ったバス。よく見ると前の部分が凹み右のヘッドライトが壊れています。けが人はなく幸いでした


事故で大幅に遅くなった昼食。空腹にビールがうまい


「ごちそうがいっぱい。うれしい」とみんなでカンパ~イ


野辺山宇宙電波観測所の巨大アンテナをバックに記念写真です。雨が止んでよかった


いろいろありましたが、みなさん最後まで元気×元気。梅雨空なんか吹き飛ばすほどでした

 

石渡区29年度第一回ふれあいお茶のみサロン開催される

 6月28日石渡公民館において、市の介護保険課:青木管理栄養士さんをお迎えし、「食生活の見直しで健康アップ」と題して、バランスのとれた食事が健康維持に必要との健康講話を具体的な事例等で分かりやすく解説していただきました。その後お茶を飲んだり、手のひら体操をしたり、皆で楽しい時間を過ごしました。

<水越区長の開講挨拶で始まりました>

<健康講話で質問に答える青木管理栄養士さん>

<健康講話に聞き入る参加者>

<長寿会の小林会長から講師へのお礼のことば>

<手のひら体操でかるーくその場で運動>

 以上です。今後の「ふれあいお茶のみサロン」の開催予定は次の通りです。                                          第2回は9月27日、第3回は来年2月2日、共に10時~です。

(担当:石渡福祉推進員支部長 広沢 一由)

 

 

カメラのレンズ

 最近は昼間、テレビを見る機会が増えました。割と見ているのがSBCの午後2時からの「ずく出せテレビ」です。理由があります。20年ほど前、「ほっとスタジオ」という似たような夕方の番組に、コメンテーターとして1年半ほど出ていたことがあります。残念ながら、顔がいいからとか、頭がいいからという理由ではありません。勤めていた新聞社の上司から、ある日突然、理由不明のままSBCへの出演を命じられたのです。

 やることは、新聞記事や番組で流したニュースの解説が中心です。大慌てで資料を集めてスタジオに入って机の前に座ると、目の前にテレビカメラが3台、そらってこちらに向いています。黒く光るレンズの奥を見ていると、私のこころをのぞかれている気持ちになるのです。「たいした知識もないのに知ったかぶりをして」なんてつぶやいているように見え、怖くてレンズを正視できませんでした。毎日スタジオに入るのがしんどくて、半年で胃炎ができ、おまけに痔にもなっちゃいました。いま、後輩が自由に楽しげに話しているのを見ると、たいしたものだと感心しています。

 あれ以来、どうもテレビカメラに限らずカメラのレンズが苦手になりました。レンズを向けられると、こころの底を見透かされているようで、表情が硬くなりほほ笑むことができません。政治家や芸能人がカメラを直視して堂々と笑顔を交えて話しているのを見ると、彼らは本心を話しているから怖くないのか、あるいは本音を見透かされないテクニックで怖さを封じたのか、考えちゃいます。もちろん、後者であることは間違いないでしょうが…。

【石渡区長:水越渉】

 

親善球技大会開催 奇跡か!? 雨がやんだ

 石渡区の親善球技大会が6月25日の日曜日、運動公園や運動広場で行われました。心配された早朝までの雨もやみ、涼しさの中の大会になりました。小学生からお年寄りまで260人余りが参加、グラウンドゴルフやソフトバレー、ゲートボール、ドッヂボールなどに真剣に、楽しく取り組みました。

 熱戦のあとは公民館に集まっての懇親会が開かれ、表彰式のあとは常会同士だけでなく常会の枠を超えた交流があちこちで見られ、みなさん、懇親を深めていました。

 競技結果は以下の通りです。

{グラウンドゴルフ・団体}優勝6常会、準優勝2常会、3位1常会、4位8常会、5位5常会、6位9常会、7位3常会、8位7常会、9位4常会。

{グラウンドゴルフ・個人}優勝山岸とよ子さん(6常会)準優勝倉澤利和さん(2常会)3位黒崎啓一さん(6常会)

{ソフトバレー}優勝2常会、準優勝8常会、3位3常会と6常会

【文と写真:石渡区長 水越渉】


心配された雨もあがり、来賓から激励を受ける参加者たち


4人1組でグラウンドゴルフ、スタート。みなさん自信ありげですが結果は?


男女混合のソフトバレー。年を忘れ、低下した体力も忘れ、ひたすら真剣にプレーしました


「うまい!」 ゲートボール会場でも熱のこもったプレーが展開した


ソフトバレーの表彰式。カップを持つのは左から優勝した2常会、準優勝の8常会、3位の3常会と6常会の各常会長さんです


グラウンドゴルフで表彰され、カップを手に笑顔の左から優勝した6常会、準優勝の2常会、3位の1常会の代表者。右端は大日方公民館長


グラウンドゴルフ・個人で表彰された左から優勝の山岸とよ子さん、準優勝の倉澤利和さん、3位の黒崎啓一さん。みなさん、うれしそうです


熱戦が終わって懇親会。常会同士や常会を超えて楽しそうに交流が行われた

長寿会、春の研修旅行~諏訪へ

 石渡長寿会の春季研修旅行が6月21日、22日の日程で行われました。男性20人、女性13人の合計33人が参加しました。行き先は諏訪。諏訪大社上社や下社、万治の石仏、諏訪湖遊覧船…などが計画されていました。

 ところが初日は誰のせいか、強風と大雨で、予定は大幅に変更です。初日は諏訪湖畔の「SUWAガラスの里」を見学して、早々にホテルへ。お風呂に入った後は待望の宴会。みなさん、飲んで歌って深夜まで盛り上がりました。

 翌日は祈りが通じたのか晴天。午前中は諏訪大社上社と諏訪湖遊覧船の2つのグループに分かれて楽しみ、午後は全員で諏訪大社下社と万治の石仏を見学、「疲れた」と言いながらも満足な表情を見せていました。

 役員のみなさま、お疲れさまでした。そしてありがとうございました。

【文と写真:石渡区長 水越渉】

 


美しいガラス細工と、対照的な長寿会の面々(笑)


ガラス細工と長寿会の女性会員。美しさは、どちらも甲乙つけがたい・・・です

全員集合しての記念撮影。酔っぱらう前なので、みなさんおだやかな表情です


最高齢の94歳の宮澤一恵さんと、89歳のカネ子さん夫妻。仲良く食事でうらやましい


たくさん食べて、飲んで、話して、笑って・・・。全員、百歳超は間違いありません


深夜までの宴会のあと、朝から再び宴会を始めた老人たち!。これは一部で手前にも何人かおり、撮影後も数人が合流。日本の将来は大丈夫だ~


故郷、石渡へ向けてのバスの車中。「楽しかった」「また行きたい」などの声が聞かれました

6月月例会作品

<五十音逆順に掲載>講評は石渡写真クラブ:増田今雄講師         作品の下に「タイトル」<撮影場所>(講評)の順に掲載

1.吉池 安雄 (3点)


「滴の落ちる瞬間」 <自宅> 
 いい瞬間を捉えました。滴が花びらから落ちる瞬間を見事に止めました。普通は、シャッターチャンス(タイミング)が遅れて主被写体(花びら)から離れ過ぎてしまうか、画面からはみ出してしまいます。ほどよくぶれているのも動感を出しています。タイトルがダイレクト(ストレート)過ぎるので、気のきいたものを考えてみましょう。


「天体のいたずら」 <東和田運動公園>
 水平環を運動公園の陸上競技場の土手、のぼり旗を前景に、左右に木の枝をバランスよく配して撮影。「おらが町(区)でも見えました」という証拠写真となりました。珍しい現象を見ながら奮闘している競技の人たちの姿が見えてくるようです。色調、コントラストを少し調整しクリアにしてください。


「蕨狩り」 <木島平村>
 雄大に広がるスキーゲレンデと向こうに丘陵、雲を従えた空とスケール満点の作品です。ワラビを採る2人の人物が点景となり、スケールの大きさを表す対象物となりました。

2.広沢 一由 (2点)

「聳え立つ帆船マスト」 <富山県射水市>                  空というキャンバスを、縦横の帆船マストの線で描きました。天地は三分割、左右は二分割の構図で図形的にまとめました。微妙に左下がりですが、ぴしっと垂直、水平を計算したように撮るともっとグレードアップ。

「富岩運河の閉まる水門」 <富山県富山市>               運河をせき止めた水門。それを見る人と、乗っている船の屋根を手前にあしらった「囲み構図」が、見る人の目をすーと運河に誘導する効果を出しています。そして向こうでも、こちらを見る人が2人いて、「お見合い」風なところがユーモラスです。

3.早川 球喜 (2点

「古寺の鐘楼」 <長野市若穂綿内蓮合寺>                右下にお地蔵さんとツツジをあしらい、赤の色をアクセントにした工夫が感じ取れます。ローアングルで、鐘楼の高さがいい感じに出ましたが、やや左下がりなのが苦になります。

「蓮畑に憩う鷺」 <長野市若穂綿内>                    レンコン畑の水辺で餌をあさるアオサギ。「お、いるぞ」と車を止め、シャッターを押した意欲が伝わってきます。鳥がやや小さめです。そして、立ち姿ですが、餌の魚かなんかをぱくっとやる場面が撮れれば最高です。いい写真には忍耐が必要ですね。

4.中島 弘 (2点)

初夏の歌声」 <長野市豊野>                        ヨシキリでしょうか、くちばしを開けさえずる様子をシャッターチャンスよく捉えています。そして、開けた口のVと止まり木の枝も同じV字でまとめられ、右下から左上に広がる空の空間に放射状に向かう流れを演出しています。

雪の壁」 <富山県室堂>                           斜めに反った弓のように立ちはだかる雪の大壁。雪はとかく白飛びしがちですが質感よく重量感を持って迫ってきます。下の見学の観光客、左の壁がバランス良く配置、空もガスの中、適度な青空がポイントとなりました。

5.髙山 三良 (2点)

「へーい」 <自宅>
 何か絵画を見ているような感じの作品に仕上がりました。下にテッセンの花を横列に並べ(よくも咲いたものですね)、そこから一本の新芽がにゅーとカーブ曲線を描き伸びています。その姿が腕を広げた人間のようにも見え、生命感を感じさせます。背景のグレーの空も青空よりはけばけばしくなくシンプルな被写体にマッチしています。

「植え付け終わって」 <自宅>                        我が家の家庭菜園。下部にいっぱいに植え付けられた苗や防寒用の白い覆いなどをにぎやかに配し、鉄製のアングル、柿の木で無駄なく画面構成。さらに、手前右下にグラジオラスの赤い花、その向こうに郵便屋さんのバイクとアクセントを入れる努力が伝わってきます。

6.倉澤 利和 (2点)

「頑張れ(日本の未来は明るい)」 <東御市滋野小学校>
 騎馬戦の点数ポイントとなる帽子の争奪の瞬間がいいです。右では、小さい馬を襲いかかる大きな馬、左では、まさに互角に帽子に手を伸ばし・・・。右の馬が手前なのでこちらを主にするには、画面全体をやや右にずらすとより強調された作品になりました。

「田植え終了(豊作であります様に)」 <長野市小島>
 田植えが終わり、物音が途絶え静寂が戻った水田。市街地に隣接した水田の様子が表現されていて、今の時代の記録となっています。今、撮影者は気付かないと思いますが、将来、時代が進みこの地も宅地化されて昔懐かしい光景になるかも知れません。否、100年後もこのままかも知れませんが、それはそれで驚くべきことだと思います。ゲコゲコとカエルの鳴き声が聞こえてきそうな作品です。

7.萱津 信子 (2点)

「清風の通り道」  <自宅(ホタルブクロ)>                 珍しいシロバナホタルブクロですが、やや図鑑的になってしまいました。もう少し花の整理をすること。右から差し込んでいる斜光線を利用してみること。雨上がりなど雨粒がある状態で狙うなどが考えられます。

「10歳になりました」  <自宅(柴タロー)>                   顔をど真ん中に配置した「日の丸構図」で、つぶらな老犬の瞳が印象的です。が、右のスペースが空いてしまい無駄なので、少し画角を左に振り左の光景を入れてみてください。それに、それなりにローアングルで犬のお座り目線ですが、もう一息頑張ってさらにローアングルになって、画角的には背景の上の部分を入れると奥行き感も出ます。

8.笠原 美敬 (2点)

「どちらが主人か?」  <自宅(愛犬ヤマト)>
  これもワンちゃんのショットで、ソファーでのんびりする様子ですが、もう少しレンズを右に振って座っているスペースをもっと入れるとよかった。左奥の家の中の様子は、奥行きとして、状況説明として必要ですが、こんなに要りません。

「琵琶湖周航の歌など口ずさむ」 <琵琶湖>
  琵琶湖にヨットが浮かび、魚のお休み処用でしょうか樹木が浮かび、その脇で船の上から釣り糸を垂れる人物が写し出されています。これらがバランスよく並び、湖の風情を醸し出していますが、もう少しズーミングしてアップにし、さらに画面を整理するともっと歌が聞こえてくる作品になります。

8.池田 治雄 (2点)

「5月の花 ツツジ」 <自宅>                          赤と紫の花を斜めのラインでまとめ流れを作っています。右のツツジの中央の花びら数輪にピントが来ていますが、ここを中心にもう少しアップに撮るともっと主題が明確になりました。

「5月の花 ツツジ」 <東和田運動公園>                  これも、ツツジに囲まれたシロツメクサの群落を入れたかったとのことですが、やや小さな白色の花は目立ちにくいので、思い切って右の白色のツツジを中心に少しアップにし画面整理をして撮りましょう。

担当:広沢 一由