「石渡写真クラブ月例会作品」カテゴリーアーカイブ

石渡写真クラブ月例会(2月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(2月)作品、講評
 今回も公民館に集結しての例会は、コロナ感染予防から行わず、作品をメールでやりとりしてWEBに公開するオンラインです。
 なかなかしぶといオミクロンですが、撮影は個人技ですので写真術を退化することのないように頑張って行きましょう。

 講評はクラブ員で顧問・講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。

【高山 三良】

「節分の夕ぐれ」(附属小学校北=南堀)
コメント:節分の日、重い雲間から青空がのぞき、田んぼの水溜まりに映って幻想的。
講評:節分。冬から春への分かれ目ですが、雪が解け、氷結も水たまりとなり、すぐそこまでやってきている春を感じさせます。その予感が中央にぽっかり開いた青空に象徴されました。周りが暗い雲で覆われて「冬」とすると、中央に写り込んだ青空が「春」。「日の丸」構図(囲み構図・トンネル構図)で見る人を素直に視線誘導しています。

【竹内 一郎】

「俺もやりたい」(自宅)
コメント:今は冬季オリンピック真っ盛り。これは昨年のテレビ中継の場面で我が家の猫もカーリングに興味を持ったのか、夢中になっていました。スマホで撮影。
講評:北京五輪ですっかりお茶の間に定着したカーリング。延々と続くゲームはテレビ観戦でも結構楽しめるゲームですが、まさか猫まで!そこをすかさずシャッターを押した心構えが素晴らしいです。先の信毎フォトコンのテーマ「クスッ」に応募したら上位に食い込めたと思うほど、ユニークで思わず吹き出すようなショットです。
 スマホとのことですが、アッと思う瞬間を手軽に写せる便利な“カメラ”ですね。
※元画像が露出アンダー気味でしたので、やや明るく修正しました。

【中島 弘】

「ここに生きる」(飯山市)
コメント:雪に覆われた田んぼの中を老人が何処へ行くんでしょうか。毎年豪雪に見舞われても春が来ればここが一番。
講評:世界どの地でも、人は生まれ、生き、齢を重ね、土にかえってゆく。この老婦人と思われる人は、どこの誰かは知る由もありませんが、世界に生きる人口の数だけ、それぞれの人の人生、一生がある。何か哲学めいてきましたが、中島さんがこの光景を見て感じた「ここが一番」の想いが伝わってきます。雪深い奥信濃でも“住めば都”。幸せな一生であったことでしょう。

【早川 球喜】

「遥かなる台地」(千曲市姥捨駅)
コメント:善光寺平は、長野市、千曲市ほか7市町にまたがる盆地で、信濃の国に歌われた肥沃の地は、千曲川に注ぐ幾つかの河川が悠久のときをかけて形成されたそうです。姨捨は、その最南に位置しています。姨捨から望める範囲は、長野市ぐらいまででしょうか。姨捨や棚田(田毎)など、いにしえのロマンを感じさせます。又、姨捨駅から屋代駅まで6㌔程ですが、歩いてみました。
講評: 蛇行する千曲川と手前に千曲市、向こうに隣接する長野市、さらに菅平から志賀高原、栄村方面の連山・・・。自分の住む故郷の地に思いを込めてシャッターを押したスケールのある作品となりました。できれば、もう少し左に振るか、画角を広くして千曲川の曲がりが写るとよかったですね。

【廣澤 一由】

「仲良く日向ぼっこ!?」(長野運動公園)
コメント:寒い日が続いた合間に、春を思わせるような日差しが注ぐ公園の一角に、2羽の雀が仲良く日向ぼっこ!共に春が待ち遠しい!
講評:雪解けの大地で餌をあさっているのでしょうか、スズメが2羽。作者にはすぐそばにある雪から「日向ぼっこ」と思われたようですが、例年になく雪が多く寒い日が続いた今冬に、春を待ちわびる自分の姿を重ね合わせたショットとなりました。もう少し2羽が接近しているか、しぐさなど表情が出ると、タイトルの「仲良く」がぴったりと来たと思います。

【宮澤 一成】

「寒中の一風景」(長野市金箱)
コメント:寒中の空気を切り裂くように走り抜ける新幹線を撮影しに来たら私の他にカメラウーマンを発見しました。 
講評:雪景色の中、飯縄山を背景に走り抜ける新幹線。点景の横向きのカメラウーマンは、何を撮っている?さらに、その左には軽トラとやや分かりにくいもののリンゴの剪定をする人物。できれば、どちらかの人物を思い切って大きめに画面手前に入れて、その向こうに新幹線、飯縄山・・・といくと主題が明確になりメリハリの効いた作品になったかと思います。

石渡写真クラブ例会(1月)作品&講評

石渡写真クラブ例会(1月)作品、講評
 年明けから猛威を振るい始めたオミクロン株が長野市内でも感染を拡大。ちょうど例会の直前にレベルが上がり、急きょ例会は中止となりました。例会に持ち寄り、講評した作品をまとめ「石渡つうしん」に公開している1月分は、昨年の中止した時に対応したWeb方式(パソコンメールによる送受信)で行います。
 それにしても、昨年の晩秋ごろから「あれ?」と思うほど急速に鎮静化したのに、敵もなかなかしたたかな生き物ですね。性質を変え、あの手この手で攻略してきます。
 完敗したわけではありません。敵の間隙をぬって、内にある創造意欲を減退させない、自粛し過ぎて健康を害さないようカメラを持って出かけましょう。もちろん感染しない環境、被写体を狙ってです。頑張って行きましょう。

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。

【吉田 幹男】「飯縄山」(中越の跨線橋)
コメント:ここからの飯縄山を撮りたいと思い、1月2日に撮影しました。もう少し高所から撮れたら良かったのですが。
講評:私もあそこの「信越食品・・・」とかいう事業所の玄関口に車をお断りして止め、写真を撮ったことがあります。長野冬季五輪を契機に、登場した新幹線の撮影でした。跨線橋はやや高台なので、えびす講の花火見物もした場所ですが、吉田さんが狙った飯縄山は、その工場の屋根がどんと手前になり邪魔なのはコメント通りですね。無粋な屋根が下に少しだけ写っていますが、少しにした気持ちがよく分かります。それを外そうとした分、上の青空がたくさん写ってしまいました。この場合は、長めの脚立に登るか、こだわらなければどこか別の場所で。狙ったものをよりよく写すには、いろいろと場所を探したり、レンズを変えたりして撮り歩くのも写真の楽しみの一つです。それと、前回は黒姫で今回飯縄ですが、北信5岳を順次狙いそろえてみるのもいいかもしれませんね。

【宮澤 一成】「青色に包まれて」(善光寺)
コメント:善光寺イルミネーションを撮影しました。その中に、あまりにも幻想的に思える写真があったので出品してみました。
講評:まるで善光寺が2つの眼を持った生き物のように見えます。1色のブルー、ぼーと立ち尽くす人物群。幻想的というか、イメージ的というか、これまで多くの作品を見てきましたがユニークな作品に仕上がりました。

【広澤 一由】「仲良く朝食?」(長野運動公園)
コメント:揺れる木立に目をやると、2羽のイカルのつがい?仲睦まじく朝食か?
講評:揺れる気配に気づくと野鳥がいた。何と2羽。作品を見ると1羽はすぐ見つかりましたが、もう1羽はどこですか?よく探してみると、くちばしと枝につかまった脚(指)が見えて判明。まあ、欲を言えばタイトルに広澤さんの願望が込められていますが、仲睦まじくもう少し接近し2羽がうまく収まるとよかったですね。人の言う事を聞いてくれない生き物を気に入った作品にするには根気とタイミングが必要です。後は運です。

【早川 球喜】「ご来光」(長野運動公園)
コメント:朝、目が覚めて窓から空を仰ぐと、雲一つない青空が目に入ってきました。予てから日の出を撮影しようと思っていましたので、カメラを抱え出掛けました。場所は、自宅の近く運動公園です。到着すると空は可なり明るくなっていましたが、太陽は顔を出していません。後ろの山々をみると、朝日に赤く染まっています。そこで待つこと30分ほど、ようやく顔を出し始めましたので、夢中でシャッターを切りました。不思議な感動を覚えました。
講評:日の出の時間帯はまだ世の中の人は外に出てきていません。吉池さんぐらいのものでしょうか(失礼)。震撼と凍てつく冬の朝の感じが表現されています。よく見ると築山の雪上にはスキーの後やトラック内には足跡が写り、人はいませんが、運動公園ならではの雰囲気、光跡が刻まれています。さらに家並みの向こうには霧と思われる白い横の帯。
 私はちょうど2日のこの瞬間は、屋島橋下流、千曲川左岸の千曲川リバーフロントスポーツガーデンの事務所脇の堤防から、エムウエーブの銀屋根が日の出とともに輝く瞬間を撮影していました。その少し前には長野市街地が霧に包まれ、そのはるか向こう(西方)に白馬三山が朝焼けに染まり幻想的な光景を演出していました。

【中島 弘】「北向き観音」(上田市別所温泉)
コメント:別所温泉の北向観音の六地蔵が疫病の退散を念じているように思え撮りました。
講評:六地蔵が主題と思われますが、フォーカスが後(奥)の方に行き主題のピントがやや甘いのが苦になります。ファインダーを覗くと、四角いフォーカスゾーンがあります。カメラ背面の液晶画面の脇に、このフォーカスゾーンを上下左右に小刻みに動かすダイヤル状のものがあり、操作をして自分の考えた主題に合わせてシャッターを切ります。また、シャッターを半押しで合わせたフォーカスゾーンで止まる「S」(シングルモード)でなく「C」(コンティニュー)モードだと、半押ししても止まらないことがあり(ピントが)要注意です。

【竹内 一郎】「雪」(善光寺参道)
コメント:用があって善光寺に行くことになり、当日雪が盛んに降っていた中、ライトアップされていた六地蔵が雪の中に印象的に浮かび上がっていたので スマホで撮影。
講評:多くのアマチュアカメラマンが被写体に訪れる善光寺の恒例のイルミネーション。それを「狙いに行った」のでなく、別件の用事で行って見つけた光景をパチリ。「あっ」と感動したこと、車を止めたこと、一眼カメラがないのでスマホを使い撮ったこと。石渡写真クラブで技を学び、例会作品の1枚として出品したことに敬意を表します。コメントにある通り、雪がライトに照らされお地蔵さんと妙にマッチング、幻想的なショットです
 微妙な傾きやトリミング加工でさらに印象が上がるショットです。

【高山 三良】「R4どんど焼き」(ホクト駐車場=石渡)
コメント:点火に間に合わず、後からポイ、すかさずパチリ。竿の先にはお餅の他サツマイモやするめ、マシュマロも。
講評:庶民の願いや苦を一心に背負ってきたダルマやお札。それをお焚き上げし今年もよろしくと残り火に集まる人々。組み写真でうまくまとめました。さまざまな場面があり、これはという一枚で「どんど焼き」の神髄を表現するのは結構難しいですね。そこで登場する手法が組み写真。かつて表記したことがありますが、1+1が2でなく3にも4にも増幅して印象深くする効果があります。枚数、サイズは自由で、どう組み立てるかが鍵ですが奥深い表現ができます。

【倉澤 利和】「おいしく食べられますように ^^♬」(ホクト駐車場)
コメント:恒例のどんど焼きワンパターン(ダルマ)から抜けてみました。
講評:1年の間、願いや思いをかなえてくれただるまやお札などをお焚き上げした残り火でお餅を焼き、食べ、無病息災に・・・。どんど焼きの一連の流れの中にはさまざまな被写体が存在しますが、いつも同じ「だるま」という被写体から別のものに目を向けた点は素晴らしいですね。いろんな場面がありますので、来期はまた別のカットを。

石渡写真クラブ例会(12月)作品、講評

石渡写真クラブ月例会(12月)作品、講評
 年を越してしまいましたが、昨年12月の例会作品の紹介、講評です。ここにきて、新型コロナも新たな展開に入り、出口がなかなか見えません。感染をしない、させない努力をしながら、作品作りに出かけてみましょう。そんなフィールドを、被写体を探すのも楽しみの一つと言えます。
 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
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【高山 三良】「赤銅色求めて」(自宅)
コメント:部分月食最大を撮影(上)して、月食が半分を過ぎた頃、レンズの贈り物が現れました(下)。
講評:部分月食を上下の2枚組みにしています。上下二枚の写真の境目がないので、欠けた月が複数あるようにも見え、それがかえって見る人に「おやっ?」あれっ?」といった興味をそそります。さらに、下のカットにはこの前話しましたレンズのフレアのいたずらでしょうか、周りを取り囲むようにいっぱい見えて、興味をさらに深めています。

【中島 弘】「採り入れのあと」(長野市)
コメント:今年の収穫を終わり、冬に向けて慌ただしく後始末をする田園模様を撮りました。
講評:刈り取りの終わった水田に、ロール状の稲束がころころと無数にありアクセントとなりました。ただ、稲束の群落がやや遠く、小さく、写真を大きくプリントすると分かりやすいですが、小さめですと分かりにくい。半切以上のサイズをお勧めしますが、稲束をもっと望遠レンズ(ズームレンズ)で引きつけるなり、あるいは自分でもう少し近づいて画面の中に占める割合を増すと、主題が明確な作品になると思います。

【早川 珠喜】「晩秋の彩り」(長野市若穂清水寺)
コメント:新聞の紅葉が見どころの記事に誘われて、訪れてみました。何回か来ていますが、今年の紅葉は何となく違う印象をうけました。境内へ入ると、杉の木の間に赤、黄色の彩りが現れ、大勢の人々が❝紅葉狩り❞と言うか見物しておりました。木々から漏れる光の浴びた紅葉も素晴らしいのでが、今回は紅葉の下に集まる(群がる)人々にスポットを当てて見ました。
講評:コメントの「群がる」という形容詞がぴったりと当てはまる見物人の多いところをシャッターチャンスよく切り取っています。周りを囲む紅葉や手前の常緑樹もにぎやかな感じで、人々を迎え入れているように感じます。何かざわめき、人々の感嘆の声が聞こえてきそうです。やや全体に調子がアンダー なのでプリント、作品化する前にやや明るめに加工してください。

【原 芳幸】「今昔」(長野運動公園)
コメント:紅葉にひかれ早朝の散歩にゆく。かまぼこ型が面白い、アクアウイングがバックに見えた。20年前の五輪に想いを馳せ懐かしむ。若かったなあ…。
講評:散歩中に見つけたかまぼこ型のツツジの低木。呼応するように同じような形のアクアウイング。面白い場所、物を発見しましたね。かまぼこ型がぽんぽんと並びリズム感があり、その向こうの建物も溶け込むように同じ形で銀色に反射した感じが印象的です。

【広澤 一由】「初冬の木立」(長野運動公園)
コメント:公園に昨夜早くも積雪が!撮影時には解けてしまい残念だったが、微かな木漏れ日が惜しみゆく初冬の木立を照らしていたのが印象的であった!
講評:微かな木漏れ日が・・・。写っている陰から推察すると、お天道様はカメラのレンズが向いている方向とは逆の、つまり完全逆光の光景です。ヒマラヤ杉でしょうか、幹も暗くつぶれやや重い感じです。その木立が主題かも知れませんが、ふと画面の左上にきらきらと光る黄色の葉が・・・。逆光の効果で、わずかに秋の名残を感じさせてくれます。地面の落ち葉も沈みがちなトーンなので、思い切って光る黄葉を生かしトリミングしてみました(下写真)。

【宮澤 一成】「冬、間近」(屋島橋)
コメント:街路樹の葉が全て落ち、奥の山はうっすらと雪模様、もうすぐ本格的な冬がやって来そうです。
講評:暖冬傾向とはいえ雪を抱いた東方の峰々。左には葉を落としたイチョウ並木でしょうか木立が並ぶ。近景、遠景をうまく取り入れて作画できました。ただ、屋島橋は造形的なアーチでやや遠いのであまり気になりませんが、右の街灯の直立は前の方にあるので目立ちやや無粋な気がします。トリミングしてみたら、さしたる影響もなくすっきりした感じになったと思いませんか?(写真下)

                                 

 

【吉池 安雄】「水たまりに映るアクアウイング」(長野運動公園)
講評:吉池さんのフィールド、運動公園の朝の光景。11月下旬というのに水たまりが陸上競技場前にでき、水鏡に映るアクアウイング。まだ余韻が残る朝の雲が効果的です。車止めが気になるといえば気になりますが、これも長い目で見ると今日性と言えますね。

【吉田 幹男】「初冬の妙高山」(飯綱町四ツ屋)
コメント:天気になる日を待って撮影に出かけました。一茶が奉公に出るときに父親と別れた一里塚の三本松付近で撮りました。講評:収穫の終えたりんごの木が、後は葉を落とすばかり。妙高の山頂には、冬将軍の雪が冠雪、北信濃の初冬のたたずまいを表現しています。画面のほぼ半分で横に分割した二分割構図で安定感のある作品です。ただ、欲を言えば上の青空部分がブルー一色で何か雲とか鳥とか点景が欲しいかなとも。左手前に2本直立した枝は効果的です。もっと長めに取り入れると効果倍増!

石渡写真クラブ月例会(11月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(11月)作品、講評
 文化祭も終わり、運動公園の紅葉も終わり、今年も残りわずか。コロナも嘘のように?影を潜めはじめたかと思いきや、新たな株が・・・。まだ、まだ気が抜けません。根絶はおそらく不可能と思われますが、負けずくじけず、人間の英知を集めて共助してゆくことと思います。
 そんな時代を記録することも私たち写真をやる人たちの役目かなとも思います。
 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
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【吉田 幹男】「紅葉と志賀の山並み」(長野運動公園=テニスコート横の丘)
コメント:撮る時期が一週間遅れてしまいました。フットワークが良くないと駄目ですね。
講評:よく散歩やウオーキングの人々、紅梅脇の遊具には子どもたちでにぎわう築山。私もウオーキングの折、腰を休めてひと休みする場所ですが、築山を連想させないところ、サブトラックのかけらもないところがこの作品の面白さ。手前に芝生部分、中間に街路樹、その向こうには志賀高原の山並みと空。下、中、上と三分割構図で安定した構図にまとめました。

【吉池 安雄】「公園の秋」(長野運動公園)
講評:ケヤキの樹木数本を手前右に置き力強さをまず強調。向こうに林立するケヤキが適宜散らばり、さらにその向こうには樹木の間から小さい木が・・・。遠近手法で奥行き感が出ました。そして、はらはらと落ちた葉が地面一杯に散らばり、小さな秋を演出しています。

【宮澤 一成】「晩秋の湖」(野尻湖)
コメント:紅葉の先にワカサギ釣りのかまぼこ船が数隻、              もう、そんな季節なんですね。
講評:この作品もいいポジションどりですね。野尻湖の周回道路のどこかと思いますが、紅葉の木々を使い、ぽっと空いた間から向こうの湖面と右に張り出した山、湖面に浮かぶワカサギ釣りの船、そして対岸、さらにその向こうの山々。囲み構図とともに遠近感を存分に盛り込みスケールあふれる作品となりました。

【広澤 一由】「霊松寺の紅葉」(大町市)
コメント:大町市東側の山腹にある霊松寺周辺一帯は、色とりどりの紅葉に囲まれて素晴らしく!感動しました。
講評:イチョウの木の向こうに日が当たらない小さな山の峰が見えますが、対照的に、主題である手前の寺境内のカエデの紅葉、その向こうの山塊の色とりどりの木々には日が当たり圧巻です。左右には、イチョウとクヌギ?の黄色が取り囲み効果的です。

【早川 球喜】「山里の秋」(長野市坂中)
コメント:山中に点在する家々、煙がたなびき、日本の原風景を見る思いがしました。(台ヶ窪あたりかも)
講評: 長野市の浅川団地から山里に入り、飯綱町に向けて貫通する山道。若槻大通りができるまでは、今のようなトンネルでなく峠越えのくねくねした山道でも近道としてよく利用したものです。峠を下ったあたりから垣間見えるオオヤマザクラの花はそれは見事でした。峠一帯に点在する集落を点景に、茶色に染まる紅葉と杉でしょうか常緑の木々を織り交ぜ、折り重なる里の山・・・。いいポジションを見つけました。ルックスがあると主題の紅葉がもっと輝いたと思います。

【中島 弘】「今年もやってきました」(安曇野市犀川)
コメント:御宝田に白鳥が飛来したとの情報を得たので行ってきました。夏の豪雨の影響で白鳥の越冬地が変わったがこの時点で51羽の飛来が確認できたとのことです。
講評:8羽ほどが悠々と泳ぎ餌をあさっています。朝一でこの場所から近隣の田畑などに分散して餌をあさり、夕暮れ時暗くなる寸前に次々と数羽ずつ群れを成して戻ってきます。水面に水かきを一杯広げて着水する姿は躍動感にあふれた一枚になります。が、みるみる暗くなってゆく時間帯なので露出の調整、また長い望遠レンズなのでピント合わせなどなど結構、会心の一枚を得るには経験の積み重ねが必要です。しかも、先人のアマチュア、プロがすでに到達した領域、たくさんの作品が山ほど残されています。「だから私の出番はない」ではなく、取り敢えずそこまで自分の力量を上げレベルに到達。そこを乗り越えてゆくことに写真をやるだいご味があると思います。健康、体力などとの闘いでもありますが、ぜひ挑戦を!

【竹内 一郎】「陽光」(長野運動公園欅道路)
コメント: 増田先生の文化祭の作品に太陽光線の写真を見てチャレンジ。
講評:太陽を右上に置き半逆光でうまく光の帯を取り入れました。しかし、空の部分は、空が明るく光はあるものの目立ちません。さらに、その先(中央から左下にかけて)を見ると、樹木などの背景があり、少しは光の存在が感じられます。思い切って空の部分をカットしトリミング、コントラスト、明るさを調整してみました=下写真。

<フレア>
 辞書には「光学器械で、レンズなどによって反射される光線が映像面に重なり、不正確な像を結ぶ現象。レンズフレア。」とあります。
太陽光線を被写体の向こう(正面上かやや斜め上)に位置すると、レンズの特性からフレアという光の帯が生じ、画面の中に写り込みます。普通は邪魔物として扱われ、できない角度を見つけて光の源をずらすか、レンズフードで遮光します。時には、それを逆手にとって画面内に効果的に入れ込み、光を表現することもあります。光は色や形が一定していませんので、一概に「こうしたらうまくゆく」という手法は説明が難しいです。が、光は明るめなので、背景を暗め(アンダー)な物にし、浮かすとよく目立ちます。

【高山 三良】「色づく瞬間」(長野運動公園)
コメント:紅葉のもとオーリーを練習する若者を狙ってみました。瞬間を捉えるのは難しい!
講評:画面の随所に紅葉を散りばめ、スケートボード、オーリーの練習をする若者を高速シャッターで止め躍動感あふれるショットとなりました。長玉ですべてを圧縮。手前左の前ぼけ、主題のボーダー、さらに右向こうの赤が逆光に映えてきれいです。よく見ると構築物が垣間見えますが、そんなに苦になりません。

石渡写真クラブ月例会(10月)作品&講評=石渡区民文化祭展示作品

石渡写真クラブ月例会(10月)作品、講評=石渡区民文化祭出品作品
 秋晴れの117日、石渡区公民館で行われた区民文化祭。写真クラブからは、各2点ずつ計20点が出品、展示されました。
 桜や福寿草の花、稲田の田園風景、冬の動物園など四季折々の移ろいにレンズを向けた個性あふれる作品が並びました。過去1年間の撮りおろし作品ですが、中にはこのコーナーで紹介した作品をプリントし額装、展示したものもあります。(写真は再掲し、掲載月を明記しました。講評はだぶりますので割愛しました。お読みになりたい方は「石渡つうしん」ホームページにてご覧ください=トップページの左側バナーの「公民館」の下のクラブ紹介→写真クラブ→月例会作品)
 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
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【倉澤 利和】「寒くないよ!」(長野市城山公園)=2021年2月例会

「満開の桜」(小布施橋下)=2021年4月例会

【高山 三良】「花鳥幻日月」(石渡付近)=2021年3月例会

「裏見のさくら」(長野運動公園)=2021年4月例会

【竹内 一郎】「サライ」(雲上殿)
コメント: ♪桜吹雪の サライの空へ 流れていく白い雲に胸が震えた♪(歌の文句)
講評:4月例会に「上には何があるだろう?」のタイトルで雲上殿の建物が入った作品が紹介されていますが、まったく別の角度の作品なので講評します。例会作品は雲上殿が真正面で、桜は左右にありやや平板なイメージですが、この作品は建物が奥で桜が前面にきて立体的になり桜の存在感がぐっと増しました。タイトル通りの桜吹雪をまたいつか狙ってみましょう。

「桜花」(雲上殿上り坂)
コメント:雲上殿の桜を一度行ったが曇り空で再チャレンジ青空に見舞われた。
講評:この作品もまったく別の角度からのもので、違った印象を与えています。左下から対角線に右上に向かう並木が遠近感を表出、下の低木と左上の樹木の間に囲まれて右上に延びる感じがいいです。
3作品ともいろいろな角度から、それぞれに特徴を出した表現が3者3様にできました。

【中島 弘】「春の音」(長野市大岡日方)=2021年4月例会(同一作品で題名は「春を呼ぶ福寿草」)

「彼岸花」(中野市)
コメント:色鮮やかな彼岸花をシンプルに撮ってみました。
講評:田園の斜めの畔に鮮やかな彼岸花の群落。ともすると花の群落はそのスケールを出して表現したくなるのが普通ですが、あえて中望遠レンズで花の一部にフォーカス、ほかはぼかして主題を強調しました。右下の茎の間から垣間見える斜面、向こうに黄金色に染まる稲田、さらに向こうのアンダー気味の林空間、すべてがぼけてはいるものの主題を引き立てています。

【早川 球喜】「春爛漫」(長野市村山)==2021年4月例会

「静寂」(長野市戸隠鏡池)=2021年5月例会

【原 芳幸】「静かな浅間山」(黒斑山・2,404㍍より)=2021年9月例会

【広澤 一由】「灯明祭り」(善光寺)=2021年2月例会(同一作品でタイトルは「コロナの終息を願って」)

「一面の水芭蕉」(飯綱高原大谷地湿原)
講評:6月例会作品に同湿原の「ニリンソウ」を題材にした「二輪草の小径」が登場します。この時の作品かどうかは分かりませんが、湿原内の水路脇に水芭蕉の群落。右上の樹林帯の中を散策道が見えますが、こちらもニリンソウ作品のように散策の人物を点景として入れた方がよかったです。

【宮澤 一成】「新緑の季節」(飯山市北竜湖)=2021年5月例会

「驚愕の朝」(長野市小島)
コメント:早朝の畑仕事に出たところ、恐怖を感じるほどの朝焼けにビックリ。思わずスマホに収めました。
講評: まだ、明けきらない早朝の感じが下の部分の暗さで分かります。強烈な茜色というか紅色というか、色に圧倒されることってそうはない経験。すごいなーという感激が伝わってきます。タイトルも適切です。

【吉池 安雄】「どっこい生きている」(須坂市臥竜公園)=20214月例会

「秋の雲」(長野運動公園)
講評:さて、いい雲だが・・・。問題は、自分の立ち位置の周りのどこを、何を雲に引っかけるか・・・です。とかく、目の前には家並みや電柱、電線など種々雑多な物が邪魔し、せっかくの主題(雲)にそぐわないケースがほとんどです。つまり雑然としてしまい、主題を相殺してしまいます。そういう意味でこの作品は、大胆に市街地の中の看板を“味方”として取り入れ、見上げた空気感いっぱいにまとめています。

【吉田 幹男】「山と拡がる稲穂」(信濃町)
コメント:信濃町の仁の蔵街道を走っていて見た北信五岳の2山、黒姫山と妙高山の前にたわわに実った稲穂を車窓から撮りました。
講評:飯縄山から黒姫山の東側山麓一帯に広がる穀倉地帯。黄金色に染まる稲田、隣には黒姫山からはるか遠くに妙高山、そして秋空を覆う雲を大胆に取り入れ、スケールある作品となりました。

「可憐な玉すだれ」(自宅)
コメント:ゼフィランサス 和名 玉すだれ。日当たりで土壌がよければ増えるのですが、我が家では減ってきています。この純白の花を大切に守りたいです。
講評:数が減ってきているだけに、芽が出て咲いた時の感動はいいものですね。大切に守りたいという吉田さんの愛情がふつふつと感じられる作品。凛と上を向いた花が邪魔なものがない背景に浮き立っています。

【増田 今雄】「雪氷模様」(長野市大岡白樺湖) 
 県カルチャーセンターの写真教室で野外撮影。この日は12月中旬で早朝から小雪。予報は回復傾向だったので、「せっかくだから」と決行。標高の高い聖高原にある白樺湖では凍り付いた水面にうっすら積もった雪が絶妙な縞模様を描いていました。

「山稜の春」(飯山市黒岩山)
  春の女神ギフチョウの撮影で信越トレイルのコースとなっている黒岩山山麓へ。カタクリの花に吸蜜にくるチョウを撮影後、峠まで足を延ばすとまだ残雪が・・・。フキノトウをお土産に採りながら林道を歩くと、大きなヤマコブシの花が満開、春を告げていた。
「霧氷化粧」(美ケ原高原)
 美ケ原山頂の王ケ頭ホテルの写真教室。午後到着から深い霧で、夕刻のサンセット撮影はあきらめ早々と就寝。早朝5時過ぎ、暗闇の中、美ケ原台地の向こうに登る昇る日の出を待つ。前日の霧があらゆる物に張り付き「霧氷」が見事だ。目の前の、どうでもいい?枯れ草にもナイフリッジのような形を作り自然の造形美が朝陽に輝いていた。

 

 

石渡写真クラブ例会(9月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(9月)作品、講評
 コロナの感染も第5波が下降線をたどり非常事態宣言などが解除、何となく飽きあきとしていた気持ちがやや上向きにといった今日この頃です。紅葉が高い山の上から始まり、運動公園のケヤキも天頂部が少しだけ色づき秋の気配が漂い始めました。
 コロナも下降線とはいえ、もうしばらくは感染対策を怠ることなく、徐々に元に戻してゆくことが求められています。間もなく区の文化祭です。感染に細心の注意を払いながら、撮影、展示と一つ一つ前へ進めて行きましょう。
 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
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【吉田 幹男】「西洋朝顔ヘブンリーブルー」(自宅)
コメント:今年は種まきが遅れ、今日は2輪目を撮影しました。9月8日に1輪咲いたのですが、風が強く撮影が駄目でした。
講評:この後に広澤さんの作品に同じ朝顔が登場しますが、数は少ないもののそれなりにうまくまとめています。支柱に這いあがり咲いた一輪を主題に、背景の木立をぼかして遠近感が出ました。ただ、ぼけてはいるものの左後方にある電信柱が無粋で、立ち位置をやや左に寄り画面から外すとすっきりしました。

【吉池 安雄】「秋の雲」(長野運動公園)
講評:何ときれいで絵にかいたような雲に遭遇しましたね。大胆に画面いっぱいに、下の給水塔をシンボル的に入れた運動公園の配分(率)もいい感じです。いつか、運動公園の雲を中心に、花、集う人などなど四季折々の表情をまとめて個展でも開けるように、少し変わった被写体も狙いましょう。

【宮澤 一成】「突然の遭遇」(上越市名立)
コメント:夏の海が見たくなり、「うみてらす名立」へ行きました。海を撮影していたところ、突然目の前に海鳥たちが現れ、思わずシャッターを切りました。
講評:海原の様子から結構風が強い感じで、その強風に立ち向かうカモメが数羽。突然の撮影とのことですが、ぶれもなくピントもシャープでいいですね。ただ、中央部分が抜けていて、ここにもう1羽いるとバランスが取れたかなと思います。

【広沢 一由】 

「夏を惜しんで秋空に咲く」(自宅)
コメント:初秋の青空の下、夏を惜しんで咲く朝顔が涼しさを呼んでくれている!
講評:先月に続き、ご自宅に咲いた朝顔「ヘブンリーブルー」の第2弾。例会に持ち込まれた作品は、ややアップ過ぎて花の図解写真のようになってしましました=一番上写真。「もう少し周りの雰囲気がほしいですね」の講評に例会後、別カットを寄せてくれました=真ん中。が、今度はややロング過ぎで花が沈みがちです。そこで、少しトリミングをしてみました=下写真。ちょっとしたフレーミングで違ってくる写真って面白いですね。

【原 芳幸】「静かな浅間山」(黒斑山・2,404㍍より)
コメント:久々の登山です。5年ぶり位に友と一緒に山行。写真は一般的な風景ですが、天気が良く(蒸暑)、見えるのは前掛山ですが、奥に浅間山(小さく暗い)。一瞬、日差しに照らされたのだが、残念。
講評:アオモリトドマツでしょうか、手前左の樹木は幹を入れ、右は枝だけをあしらい変化付け、その向こうに浅間山。前景処理が適切で、遠近感のあるスケールの大きい作品となりました。「天気が良く」とありますが、天頂上の雲、山腹の陰が写真的には画面の中のアクセントとなり、単調さから抜け出した1枚となりました。

【早川 球麿】去り行く夏・牧場の景色」(高山村山田牧場)
コメント:当日は朝から小雨が降ったりやんだりしていました。牧場に着いたのはお昼前で、辺りは人の気配はなくロッジというかお店の前に繋がれた犬が一匹。また、景色は霞が覆い幻想的な情景を醸し出していました。1時間ほど経ったでしょうか、1人、1人と散策する人々が現れ、そのひとコマを撮影してみました。
講評:牧場の草原に適度な間隔で並ぶ木立、牛もいて霧も立ち込め正に幻想的な光景ですね。そこに行楽客が現れ絶好のシャッターチャンス。でも、冬のスキー用リフトの人工的な塊が牧場という自然の中で、気にし始めると邪魔といえば邪魔に感じてしまいます。「だって、そこにあるものは仕方ない」と怒られそうですが、どかすわけにはいかないし・・・。真を写すから「写真」ですが、いろいろと考えさせてくれる作品です。

【中島 弘】「秋そば」(飯山市)
コメント:昨年撮影した作品です。秋の原風景風に撮ってみました。
講評:満開の真っ白なソバ畑を大胆に取り入れた構図がどっしりと安定感を持って迫ってきます。よく見ると茎の高いものがありますが、これをややローアングルで空に数本浮かしてみる、あるいはスローシャッターでぶらして「風」を感じさせるように撮る・・・。何かひと工夫を付加させると作品に“味”が生まれグレードアップします。

【高山 三良】「襲来に挑む!」(長野市小島)
コメント:雲に勢いがあり、未知の襲来を感じた。立ち向かう一人の勇者がいた。
講評:暗雲漂う彼方、山の上方に何かが襲ってくるような感覚を持ったところをすかさず写真に表現したところが素晴らしいですね。そこにちょうど1人の人が立ち向かう様に感じ、パシャリ。暗いトーンの中に白いランニングシャツが浮かび上がり効果的です。物語性を感じさせる作品です。

<感性が身に付く写真>
写真をやっていると、こうした観察力がつき、何気ない事象や異変などに敏感に気づくことができるようになります。気づいたら後はどうやってその感じを残すか、カメラワークが待っています。

石渡写真クラブ月例会(8月)作品、講評

石渡写真クラブ月例会(8月)作品、講評
 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
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【高山 三良】「夕陽映え」(自宅)
コメント:雑草ネコジャラシが夕陽に映えて綺麗。
講評:家庭菜園、農家にとっては厄介者の「ネコジャラシ」。畑以外でも道端や空き地、河川敷などどこにでも群落を形成、雑草とはいえ一斉に伸びた穂はなかなか見応えがあります。この作品は、夕陽の斜光線をうまく使い、命輝く瞬間をアップ、セミロングの2枚組みで芸術性高くまとめました。

※ネコジャラシは別称で、和名は「エノコログサ」。実った穂が犬の尾に似て、「犬っころ草」が由来とされる。「猫」、「犬」と面白いですね。写真をやると、いろいろな雑学?が学べて勉強になります。

 

【竹内 一郎】「熊に注意」(塩尻市洗馬)
コメント:のどかな村には熊が出没するらしい。道祖神も見守る中、立て看板・・・・・。
講評:さりげない農村の曲がり角で発見した黄色の看板。出没するクマに注意とのこと。目立つ黄色に、「あれ?何だ」と車を止めパシャリ。好奇心が写真を志す人にとっては第一歩となるお手本作品です。ただし、気付いたまではよかったと思いますが、看板が小さくインパクトが減ってしまいました。もっと近づいて、背景や周りに道祖神などを配しアングル、角度を工夫すると主題の看板が存在感を増したと思います。参考までに、看板が生きるようにトリミングしてみました(下写真)

 

【中島 弘】「蓮の楽園」(木島平村稲泉寺)
コメント:木島平村の稲泉寺の蓮を撮ってきました。ちょっと早かったのか一面の蓮の花と言うわけではなかったので一輪を大きくトリミングしてみました。
講評:仏教と関わりのある花、蓮。咲き始めと思われますが、花びらの一枚一枚の鮮度が良く、開いたばかりの様子を特徴ある花芯とともに捉えています。花全体を入れると正に「これが蓮の花」とばかりの図鑑的な説明調の写真に陥ってしまいますが、花をアップにして迫り、小さな昆虫がバランスよく表現されところに作者の工夫が感じ取れます。今日風に関連付けると、今開催中の「東京五輪・パラ2020」の聖火台(球形が回転しつつ花びらのようにねじれて開いた中央に聖火)にも似ている気がします。

 

【早川 球喜】「不揃いの向日葵たち」(長野市長沼)
コメント:令和元年東日本台風がもたらした大雨で堤防が決壊し、長沼地区の河川敷の畑に、数カ所の向日葵畑がありました。不揃いが自然的で、一本、一本が個性を主張しているようで、なんとなくシャッターを切ってみました。
講評:普通、一斉に同じ背丈で同じ方向を向いたヒマワリがよく見る光景(写真)ですね。それはそれで見事で綺麗ですが、そうではないアブノーマルなヒマワリ群落に何かを感じた作者の感性が伝わってきます。同じヒマワリでも一つ一つが「個性を主張しているようだ」という感性は、近年よくクローズアップされる「どんな人、人種、性別、性的マイノリティー、障害の有無などすべてを乗り越えた共生の社会、世の中」と相通じた理念を連想させてくれます。sただ、河川敷内の畑のようですが、ヒマワリの向こうに堤防とか、何でもいいですが環境が盛り込めるともっと作品が生きたと思います。

 

【広澤 一由】「夏空に咲く」(自宅)
コメント:準備した道糸に巻き付き、空に向かってぐんぐん伸びた朝顔の蔓に、やっと沢山の花が咲き始めた喜びを撮りました!講評:自宅とのことですが、足元で絵になる素材を見つけ作品として上手にまとめ上げています。壁面に這い上るアサガオのつるを前面に、家屋をさりげなく隠し、雑物が入らない空と雲が自宅を感じさせない作品となり、暑い真夏の光景を表現しています。斜光に映える葉だけの空間、上部に少しだけ咲いた花の面白さも単純明快でいいです。

 

【宮澤 一成】「夜遊び」(長野市城山公園)
コメント:今年7月に新設された城山公園の噴水広場、金・土曜日の午後6時から午後8時までライトアップされることを知り、撮影してみました。
講評:近代的な仕組みを備え復活した城山公園の噴水。南長野運動公園、小布施のハイウェイオアシスに続き、最近では長野駅東口や中央通りのセントラルスクウェアにも同様のものがお目見えしていますが、珍しいライトアップは初めて見ました。写真は現実を写し取るもので、一番最初に写し、作品として世に出した人の勝ちで、次の類似の作品は“2番せんじ”となってしまいます。人物を入れたものと全景の2作品を寄せてくれましたので、両方紹介します。どちらもカラフルで幻想的、清涼感を感じさせてくれます。

 

【吉池 安雄】「花に蝶」(自宅)
講評:黄色の花一輪を右下から左上に配置した「斜め構図」が画面をしゃれた感じに仕立てています。背景も黒っぽくつぶれて、主題をすっきりと単純化、存在感を助長しています。そこに吸蜜にやってきたチョウがアクセントを添え、右向きの方向性も斜めの花とは反対でバランスが取れました。惜しむらくは、右側にある葉に映る影ですが、もう少し葉の中央にどんと写り込むとまたひと味違った作品になったと思います。細かい所まで、気配りをしてみましょう

 

石渡写真クラブ月例会(7月)作品、講評

石渡写真クラブ月例会(7月)作品、講評
 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
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【吉田 幹男】「アナベル」(自宅)
コメント:撮る時期が遅れてしまい、花に透明感が消えてしまいました。
講評:「透明感が消えた」とあるように、確かに白一色の花に強い日差しが当たり「白飛び」してしまいました。陽が斜めに差す早朝や夕暮れ時など撮影の時間帯を選び「斜光」をうまく使うか、満遍なく光が回る高曇りの日を選ぶと小さな花びら一枚一枚が浮かび立体的に写ります。白色に対し背景を黒にしたアングルはいいと思います。
※アナベルは「アメリカアジサイ」、「セイヨウアジサイ」と呼ばれ、初夏から夏にかけて咲き、ピンク色もあります。

【宮澤 一成】「背比べ(長野市富竹)
コメント:田植えを終えた畦に鮮やかな花が咲き我一番と背を伸ばす様子が面白く感じました。
講評:よく見かける花ですが、何という花でしょうか。やや斜めに群生した様、つぼみから満開、そして枯れた花と次々と咲く様子が花の勢いを感じさせてくれます。我一番と伸びる様子に「背比べ」を感じ、タイトルに採用した感性がいいと思います。ぼかした背景処理も適切で主題を盛り立てています。
※ネット検索によると「スイセンノウ」(酔仙翁)と思われます。南ヨーロッパ原産の多年草で、葉も茎も柔らかい白毛で覆われフランネルを連想させ、別名「フランネルソウ」。

【広澤 一由】「庭の鏡池」(長野市芋井鑪)
コメント:雨上がりに庭の池をのぞいたら、空と地が合体した様に写っていたのが印象的だった。
講評: 一瞬、天地、縦横の位置を疑ってしまう奇想天外な作品となりました。よく見ると、左の池のほとりに咲いているドクダミでしょうか、花はちゃんと空に向かって咲き、正しい位置が分かりました。上に見える黒い柵は、実は影です。「空と地が合体したよう」な光景を発見したこと、その印象を的確に作品として残せたことが評価できます。

【早川 球喜】「霖雨の頃」(長野市若穂蓮台寺)
コメント:今頃の時候を表す言葉に「霖雨」があります。何日も続く長雨のことですが、最近は集中豪雨的な降り方が多くなりました。日曜日がちょうど朝から「霖雨」のような空模様でしたので、出掛けました。雨の中に山、紫陽花、山門などを撮影したかったのですが、チャンスがありませんでした。
講評;山中の寺院を背景に、赤いよだれかけのお地蔵さんをあしらい、主題のアジサイを中央に配置した構図。花がやや寂しいのと、梅雨時の花だけに雨上がりなどのしっとり感があるとよかったですね。

【中島 弘】「棚田の石垣」(飯山市瑞穂地区)
コメント:日本棚田百選に選ばれている飯山市瑞穂の棚田を訪れてみた。珍しい石垣の土手が悠久の時を経て輝いている姿を撮りました。
講評:主題は石垣ですが、一番手前に田植えの終わった苗が見えた田を少し入れ、石垣の上の見えない田の様子を連想させてくれます。山里に幾重にも重なって見える石垣が歴史の重みとともに迫ってきます

【竹内 一郎】「泣きべそ」(自宅)
コメント: 孫です。目に入れてもいたくないとは、このことかな……。
講評:涙をいっぱいため、口に何かをくわえたしぐさ。単純化した背景が主題をぐんと引き立てています。泣いても笑っても、表情すべてが“絵”になる被写体です。この子の人生の貴重な一生の記録ともなります。撮りっ放しでなく、きちんとデータと形としてのプリントを残してください。この子のために。

【高山 三良】「空を見たかい?」(戸隠)
コメント:ヤマオダマキ、いつもうつむいています。下からのぞき込んで。
講評: いつも下を見ているオダマキ。茎は長めで下から覗き込めば見えなくもない花ですが、真下からの超ローアングルが新鮮な感じを与える作品となりました。背景の木々も環境が分かって主題を盛り立てています。がく(花びら)やその向こうの葉が逆光に浮かび幻想的な色彩できれいですが、花芯部分がつぶれてしまい残念。銀レフで太陽光の反射を使って照明するか、ストロボなら少ない光量を与えるとまた別の感じが出ました。

石渡写真クラブ月例会(6月)、作品&講評

石渡写真クラブ月例会(6月)、作品&講評
 クラブの仲間だった笠原美敬さんがお亡くなりになりました。悲しく、寂しい気持ちでいっぱいです。昨年の5月まで例会に元気で出席、自宅の庭に咲いたテッセンの花、その前月には運動公園サブトラックの桜と作品をお持ちになり、みんなで楽しく写真の勉強をしていた姿が忘れられません。
 このころからコロナ禍で月1回の例会も公民館集合からデータをパソコンのメールなどでやりとりする「WEB例会」に切り替わり、クラブ員同士の連絡はスマホのラインメールで取り合いました。当時のクラブ長、中島弘さんの諸連絡メールに応え、昨年暮れの12月6日付けで「笠原です。いつもお世話様です。通知確認しました。本年は6月より体調を崩しクラブ活動に関わることが出来ず寂しさと情けなさが募るばかりです。年明けは皆様に追いつくよう頑張ってやろうと思います。今後共宜しくお願い致します。」(原文のまま)と記録に残ります。
 クラブでは1回だけですが、1昨年5月、飯綱高原から戸隠へ撮影会に行きました。この時も、元気でいいづなリゾートスキー場脇にある水芭蕉園、鏡池、霊仙寺湖畔などを元気に歩かれ撮影したことを思い出します。
     回復し、一緒に写真をどんなにか撮りたかったか心中を察すると無念さばかりが込み上げて参ります。
 心よりご冥福をお祈り申し上げます。(増田)

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
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【高山 三良】

「ツユクサと蜜蜂」(自宅)
コメント:自宅のツユクサをマクロ撮影。蜜蜂がやってきてくれました。
講評:身近な小さな花をクローズアップ、花芯がシャープで鮮明に表現されています。微細などこからとも分からない光とともに、薄いブルーが何とも言えない雰囲気を醸し出しています。それだけで十分ですが、そこにミツバチがやってきてひと味違った物語性が組み込まれました。

【中島 弘】

「午後の美術館」(長野県立美術館)
コメント:コロナ禍のなか、スーパークローン展で心の平穏を取り戻したひと時、「霧の彫刻」を楽しむ情景を撮りました。
講評:新装、オープンした県立美術館。これまでは、作品を展示、見せるだけの美術館でしたが、展示以外に訪れた人自身が楽しめる工夫があちこちに施された美術館。庭先の水辺空間に霧が立ち込めた瞬間をすかさず切り取りました。濡れないように着た合羽姿、その右上の二人連れの姿が特に象徴的で、どこかアラブ系?の外国にいるような光景になり意表を突きます。ほどよい霧、群像の配置バランス、ハイアングルとシャッターチャンスよくまとまりました。

【早川 球喜】

「天空~二つとない景色~」(長野市飯綱高原)
講評:須坂市から高山村にかけた千曲川沿いの市街地と山並みが適度な雲とともに描かれ雄大な風景となりました。上部の青空スペースがやや多すぎる感がします。左右はそのままにして、青空を半分ぐらいカットし、超横長のパノラマ写真にすると見映え抜群となります。

【広澤 一由】

「二輪草の小径」(飯綱高原大谷地湿原)
コメント:二輪草の花が咲き誇る小径を行くカップルが似合っていたのでシャッターチャンスとして撮りました。
講評: 右上にある根元から枝分かれした樹木が「ここの主は俺だ!」と言わんばかりに存在感たっぷりです。その根元に控えめに咲いたニリンソウの群落と「C」構図にカーブした小径が流れを創出、点景人物もほど良い位置、大きさで入れたところは正にシャッターチャンスでしたね。ただ、こっちに向かってくる逆だとなお良かったです。

【宮澤 一成】

「ど迫力!」(長野市茶臼山動物園)
コメント:迫力は感じますが、どことなく可愛らしくも思え、トラ猫みたいです。
講評:網目越し、あるいはおりの鉄格子越しか、邪魔なものを画面内から除くため深度(絞り)を開けて撮影。そのせいか深度が浅く、フォーカスが鼻から目あたりに、ほかはぼけて逆に主題が浮き出て効果的でした。とするなら、もっと開放値(絞りを最大限開ける=絞り値の数字が少ない方)まで開けると、もっとぼけ効果が強調されたかも知れません。猫のような目として感じたままが表現されていますが、できれば、もっとトローンとした目つきだと面白かった。

【吉池 安雄】

「高原の初夏」(戸隠森林植物園)
講評: 歩き始めてすぐの「みどりが池」。雲をうまくあしらうことの上手な作者だけに、うまく水面に投影できるアングルを選びました。手前と左右の草木、池のほとりの樹林帯と奥行き感も出て、初夏のさわやかな情景が表現できました。

【吉田 幹男】

「自宅のバラ」(自宅)
コメント:ほかに山などを撮影しましたが・・・。自宅のバラになりました。
講評:きれいなバラですね。前回のボタンの白と違ってバラ特有のピンク色が鮮やかです。自宅という事ですが、建物や道路、フェンス、周辺の花木など雑物を除外、数輪の花とつぼみをうまくまとめました。そこでもう一歩。主題の中央の花を真ん中に配置した「日の丸構図」ですが、この花を「黄金分割点」、つまりやや右下に置いてみたらどうでしょう。そして、花が向いている前方を開け、その先にこの花の次を担うつぼみがあるというイメージです=下写真。ぐんと見栄えが増したと思いますが、いかがでしょう。

 

 

石渡写真クラブ月例会(5月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(5月)、作品&講評
 1月の例会再開から、新型コロナウイルスの感染回避に細心の注意を払っての例会が続いています。
 巣ごもりの弊害やコロナ太りの解消を含め、鋭意工夫して取り組んだ作品が並んでおります。
 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。

【吉田 幹男】

「威風堂々」(自宅)
コメント:外出が出来なかったので、庭に咲いていたボタンを撮りました。
講評:黄色の花芯を中心に、花びらに陰を落とすなど白花が克明に表現されています。「白飛び」しない露出も適正。花がやや手前過ぎなので、画角をもう少し下げ、上の黒い暗部をカットすると、主題がもっと引き立ってきます。あるいは、この作品を加工するならば、上部と右を少しカットしてトリミングするといいでしょう=写真下。また、背景に何かほかの花などをバランスよく入れる(ぼかして)、雨上がりのタイミングで雨粒を付加する、早朝や夕暮れの時間帯の斜光線、などちょっとした工夫をするとひと味違った作品になります。

【吉池 安雄】

「雲」(長野運動公園)
講評:右下周辺から湧き立つように渦を巻き、天空にまで広がる雲をうまく画面いっぱいにまとめました。千変万化する雲の一瞬を逃さず捉えています。拡大すると、中央の木立群手前に(埋もれてしまいよく判別できませんが)スケボーの青年がいます。あまりアップにする必要はありません(そうするとボーダーに主題が移ってしまう)が、もう少し分かるぐらいに大きくすると運動公園という環境が分かりよかったと思います。

【宮澤 一成】

「新緑の季節」(北竜湖=飯山市)
コメント:爽やかな季節がやってきました。多くのカメラマンが訪れる中、じっと湖面を見つめているだけのカメラマン、何を思っているのだろうか気になりました。
講評:山あいの静かな湖。水面に写り込んだ新緑と釣り人のボートを点景に入れ、うまくまとめました。それだけではつまらないので、お仲間のカメラマンをあしらったところがこの作品のミソ。何か被写体を探しているのか、座って横を向いた瞬間を捉え、物語性を感じさせてくれます。

【広澤 一由】

「岩壁ブラン堂」(浅川のブランド薬師)
コメント:岩壁から宙にせり出すブランド薬師が、恐怖心とバランスの良さに感動!
講評:「感動!」の通りに表現できました。お堂をうまく空に浮かせ、岩場にせり出した感じが出ています。ベストなアングルがいいですね。周辺の木々も環境をよく表わし、特に右側の黒くつぶれた樹木と葉、さらに右下、向こうの山塊がさりげなく遠近感を出すのに役立っています。

【原 芳幸】

「あだ花の、古希に慶ぶ、残る華」(東和田運動公園)
コメント: 桜の花も散り静かな公園を訪ねた。花びら辺りの赤っぽい様子と残る花が輝く星のように見えました。
講評:満開ばかりが注目され被写体になる中で、最盛を過ぎた桜花の様子に感動した作者の気持ちが俳句調のタイトルとともに伝わってきます。スマホ撮影とのことですが、加工前でしょうか、もう少しアップ気味にトリミングすると、桜の白い残花と出始めた葉の赤い新芽がよく分かり見映えがぐんと増します=下写真。

 

【早川 球喜】

「静寂」(長野市戸隠鏡池)
コメント:この時季、あの湖水はどんな顔をしているだろうかと思い立ち、行ってみました。今、戸隠は7年に一度の戸隠神社式年大祭ですが、早朝、観光客はほとんどなく、朝の軟らかい風に、湖面が僅かに波をたたえていました。
講評:まだ残雪が白くみえる戸隠連峰。池のほとりの木々たちも桜が咲き始めて芽吹きが始まったばかり。倉沢さんの「ミズバショウ」が“いまいち”と同じように、最盛期には少し早めですが、それなりに渋い感じの色調が一風変わった「鏡池」を表現していると思います。新緑、紅葉などはでやかさ、にぎやかさというショットはもう見飽きるぐらい見ていますが、知られざる鏡池の表情を写し出しています。

【中島 弘】

「新緑に促され」(飯綱町)
コメント:新緑を合図に農作業を始めた田園風景を撮影しました。
講評:そう高くない里山とそこに暮らす人たちの民家が連なり、生活の糧となる田園が広がる日本の典型的な光景。手前から代掻き作業をする一台のトラクターを点景にした田んぼ、その向こうに民家ともえぎ色に燃える山の木々、青空に浮かぶ横長の白い雲―と三段構図が安定感を持って迫ってきます。郷愁を誘う一枚です。

【高山 三良】

「春重ね」(県内各地)
コメント:自宅のテッセン、運動公園の藤、菅平のタンポポを重ねるように組みました。
講評:「春の花」をテーマに自宅、近隣、山に足を運び、それぞれにぎやかな群生(群落)を横長ワイドにして組みました。が、ぼかしても構わないのでご当地ならではの背景を入れると環境が分かり効果的だったのではと思います。テッセンは石渡館、フジの花はアクアウイング、タンポポは山でしょうか。三枚とも背景がらみで似た感じになるようでしたら、どれか一枚でもいいかも知れません。

【倉澤 利和】

「この季節・水芭蕉」(戸隠森林植物園)
コメント:先生の情報を得て出かけました。早いのか?水芭蕉いまいちでした。
講評:“いまいち”なりの様子が写りました。いまいちと感じたのは利和さんで、まあ、それなりに芽吹き前のハリエンジュの樹林帯の中で咲き始めたミズバショウが、長い冬から目覚めて活動を始めた春の雰囲気を伝えてくれていると思います。これだけ白い花(苞)を付けていれば十分で、後はこの状態(目の前に広がる光景)をどう処理するかは、利和さんの感性と技術力にかかっていると思います。被写体と対峙し、よく対話し、じっくり観察してみましょう。