「■ 石渡区」カテゴリーアーカイブ

輝いてー私・仲間(第7回)

山を愛し、人生を楽しむ男たち
・・・石渡三楽(さんがく)同好会

反省会と懇親会
石渡区内のファミリーレストランで開いた御嶽山登山の反省会。その中で次回の登山を苗場山と決めました

9月中旬の石渡区内のファミリーレストランに石渡三楽同好会のメンバー5人が集まった。会長の倉澤利雄さん(80)、幹事の関保雄さん(76)、記録写真の倉澤利和さん(74)、同じく中島弘さん(78)、会計と渉外の吉野正年さん(71)。それぞれが役割を担っています。

会議は終わり、恒例の懇親会が「かんぱ~い」の声でスタート。にぎやかです

9月初旬に登った御嶽山・剣ヶ峰についての感想を述べあった。「山頂付近はガスが出て景観がよくなかった」「山は中高年が多いんだが、御嶽山は意外に若い人が多かった」。最後に次回の登山は長野・新潟県境の苗場山に決めた。続いて恒例の懇親会が始まった。ジョッキを手に「かんぱ~い」。にぎやかな会話が飛び交う元気なシニアたちの飲み会だ。

三楽とは
令和5年12月の石渡山楽同好会の忘年会。「来年も楽しもう」と乾杯しました

山好きなのに「山岳同好会」ではなく、なぜ「三楽同好会」なのだろうか。関さんによると、遊びに三つの楽しみを見出し、楽しさを3倍にしようという願いから名付けたという。分かりやすく言えば、「山・温泉・酒」という三位一体で初めて「三楽」になる。この三つ楽しみがあるからこそ、設立から10年近く経っても5人のメンバーが変わらないで続いているという。

誕生、そして現在

倉澤(利)さんと関さんが飲み会で、互いに若いころ山に登っていたことが話題になり、中島さんや倉澤(利和)さん、吉野さんを誘って、2015(平成27)年8月に飯縄山に登ったのが同好会のスタートだ。当初は、石渡から見える周囲の山を目指したが、次第に難しい山にも挑戦するようになった。例えば富士山や白山(石川県)、立山連峰の雄山や大汝山(富山県)なども登頂した。1年間に4回から9回登っており、今年9月の御嶽山・剣ヶ峰で登頂座数は88座になった。目標は100座なのだろうか?

これから、について
5人を代表して、関さんが寄稿してくれました

「高齢者ばかりの5人のメンバーは、年々気力、体力、脚力、視力、能力(元々ありませんが)が衰え、これまでのようにいつまで登山を楽しめるか挑戦の日々です。しかし、会の目的にもあるように、人生を楽しみ、楽しさを3倍(三楽)にして過ごすことを忘れないで、と考えています。(中略)これまで培ってきた良き仲間との絆を糧に、体力を使わず、頭を使わなくて済む、唯々楽しい、そんな挑戦を考えていきたいと思っています」

私と登山

(山や仲間との楽しみなど、それぞれの思いをみなさんに書いていただきました)

倉澤 利雄さん(3常会)
「登山は就職後、職場の気の合う仲間3人が集まり山へ登ろうと話が合い、北アルプスを中心に南アルプスまで足を延ばしましたが、若さに任せた苦い思いもあります。退職後、離れていた山歩きは信毎のカルチャースクールの「山野に学ぶ」に参加、里山の樹木、山野草について忘れていた名前を思い出しつつ月1回冬季を除き山野を散策。
そして、今回は好山病(?)に罹患した石渡区の5人の方がそれぞれの思いを持って集まり素晴らしいサークルを結成、この年で山へ登れることは望外の喜びで、今後も助けられながら楽しい山登りを続けたいと願っています」

関 保雄さん(5常会)
「信州はどこを見渡しても山また山、3,000m級の山からハイキングに格好の低山まで沢山の山に囲まれている。これらの山を目指して私の登山は計画づくりから始まる。行き先が決まったら行程を考え、出発時間、帰宅時間は、下山後のお風呂はどこにする?等々。ここで満足し、登り始めた時、私の登山は既に終わっているのかもしれない。これが楽しい。信州を故郷(ふるさと)に持ち、信州に住んで本当に良かったと思う。私の登山は好山病万歳、信州万歳、ビバ Shinshu mountain。である」

倉澤 利和さん(2常会)
「以前は、ひとりで山城を訪ねていたのですが、あまり楽しくなかった。そんなとき三楽同好会に誘われ仲間になりました。苦労して頂上に着いたときの達成感と絶景の素晴らしさ!そして下山してからの温泉と反省会。いいもんです。仲間と一緒だからさらに楽しい。いい会に巡り合ったと思っています」

中島 弘さん(5常会)
「南アルプスが一望できる地で生まれ育ったが登山には興味なかった。社会人になって神奈川にいた頃同期入社の山好きの友人に誘われて秩父山系、丹沢山系を楽しんでいました。長野に転勤になり職場に「北信五岳を登る会」を作り仲間と制覇したが、その後登山とは無縁となり、70歳を前に三楽同好会に参加し良き仲間に助けられながら山登りを楽しんでいます。」

吉野 正年さん(7常会)
「高校生の時、生物部で毎週蝶の採集をしていたのが山との出会いです。今でも蝶が舞っていると、そちらに気をとられます。こうして集めた標本は、カツオブシムシという小さな虫に全部持っていかれ、鱗粉も残っていません。残っているのは針が一列に並んだ標本箱だけです。苦い思い出が重なった山行ですが、良いメンバーに恵まれ楽しみが尽きないといったところです」

登山記録
登山記録写真集で二度楽しむ
毎登山写真集として記録
一登山一冊の想い出
日本三霊山の御来光
2016/07/30 富士山
2024/07/20 白山
登頂の証

笑いあふれて・・・ふれあいの集いが開かれました

 「石渡ふれあいの集い」が10月20日、石渡公民館で開かれました。一人暮らしをしている方や、家族の介護に取り組んでいる方などを招き、少しでも元気になってもらおうという試みです。約50人が参加、区福祉推進支部長の大津雅之さん(1常会)が「ゆっくり楽しんでください」とあいさつしました。

 この日招かれたゲストは、長野市内の音楽愛好家でつくっている「北石輝三倶楽部」のうちの5人編成のバンドです。リーダーの北石輝三さん(きたい、してるぞう、と読ませるとか)が軽妙なトークやギャグ、解説を交えながら、「里の秋」「青い山脈」「夢であいましょう」などを演奏、会場からは笑いや大きな拍手が起きました。

【文と写真:石渡つうしん取材班 水越渉】

「いっぱい楽しみましょう」とあいさつする区福祉推進員支部長の大津雅之さん
演奏が始まる前には民生委員の指導で軽い体操。心も体もリラックスできました
北石輝三さん(中央)をリーダーとしたバンド演奏です。歌謡曲からジャズまで楽しい演奏をプレゼントしてくれました
北石さんが手づくりのイラストを使って曲の背景などをユーモアたっぷりに説明。会場から笑いが
演奏が終わるたびに、参加者は大きな拍手を送っていました
演奏の合間には、民生委員同士で野球拳のゲーム。大活躍です
最後は「ふるさと」を全員で合唱。ストレスが発散されたようです
バンドと参加者が、演奏と拍手で一体となった「ふれあいの集い」でした
演奏後はお菓子やお茶で茶話会です。初対面でもなんとなく打ち解けた雰囲気でした
さすがに女性グループの方がにぎやか。おしゃべりと笑いがいっぱいです

(了)

石渡八幡神社で秋の例祭が行われました

 天候に恵まれ、石渡八幡神社で秋の例祭が行われました・・・13日が前夜祭、14日が本祭りです。

 前夜祭では、石渡神楽保存会のメンバーが神楽を2つのコースに分け、笛や太鼓を叩きながら区内の家々を回って舞いを披露しました。2つの神楽は2常会の高山三良さん宅の前で合流、大小さまざまな提灯を高々と掲げ、長い行列をつくって石渡八幡神社に向かいました。

 神社拝殿では氏子総代など関係者が参拝した後、神楽保存会のメンバーが獅子舞いを奉納しました。境内につくられた特設の舞台では、高山将造さん(中学1年生)が「三番叟」を踊り、続いて「狂い獅子」が披露され、ユーモアたっぷりの踊りに見物人から笑いと拍手が起きました。

 翌日の本祭りでは、氏子役員や区の役員らが石渡公民館に集まりました。午後2時前に石渡八寿喜会のメンバーがそろいの法被姿で木遣り歌を歌いながら行列を先導して神社に向かいました。拝殿では、倉澤宮司が多くの人の幸せや健康を祈って祝詞を読み上げ、続いて氏子総代の廣澤幸一さん(3常会)や、区長の竹内一郎さん(2常会)らが区民を代表して次々に玉ぐしを供えました。最後に氏子総代の廣澤幸一さんが「石渡区という地域の安寧と平和を祈っています」とあいさつ、神事を終えました。

 境内では石渡公民館や育成会の役員らによる焼きそばやたこ焼きなどの店が開かれ、子どもたちの歓声が響き渡り、祭りの雰囲気を盛り上げていました。

【文と写真 取材班 水越渉】

前夜祭では、先発として午後から石渡神楽保存会の神楽が事業所を訪問しました。コンビニ店ではお客さんも興味深そうに見物していました
夜、神楽は希望のあった家庭を訪問。8常会の松下雅也さんのお宅では両親に抱かれた子どもが迫ってくる獅子の顔におびえたり喜んだり…
同じ8常会の柄澤康雄さんの家には親族が集まり楽しそうに踊りを観賞していました
近所の人も大勢見物に訪れ、リズミカルな獅子舞に見入っていました
2常会の竹内一郎区長の家ではダイナミックな舞いが披露され、区長さん(右端)は神妙な顔でした
神社拝殿では、氏子や区の役員が見つめるなか、獅子舞を奉納しました
境内につくられた特設舞台では、中学1年の高山将造さんが「三番叟」を披露、キレッキレの舞いに拍手が起きました
「狂い獅子」の舞いです。大リーグの大谷選手のお面を被っての舞いと、こっけいな所作に笑いと拍手が起きました
境内には大勢の区民が訪れ、熱心に獅子舞を見学していました
本祭りに先立って、育成会の子どもみこしが、強い日差しを受けながら住宅や事業所を回りました。みんな、頑張っていました
事業所の前では「ワッショイ、ワッショイ」との掛け声で、おみこしを何回も担ぎあげました
境内につくられた売店では、たこ焼きや焼きそばはすぐ売り切れました。「とっても楽しかった」と石渡レディーたちは「ハイ、ポーズ」です
公民館を出発した行列が神社に到着、木遣り歌を聞きながら拝殿に入りました
石渡八寿喜会の高らかな歌声が境内に響き渡りました
祝詞を読み上げる倉澤宮司。神事が始まりました
頭を下げおはらいを受ける氏子役員のみなさん
玉串を供える氏子総代の廣澤幸一さん。多少緊張しています
秋祭りがすべて無事に終了。宮司を交えての直会が行われました。みなさん、ホッとした表情でした

(了)

区民運動会は雨で中止! 懇親会は大盛り上がり!

 令和6年度の石渡区民運動会は9月22日予定されていましたが、大雨が予想されるため中止が決まり、懇親会だけ、石渡公民館で行われました。

 正午から始まった懇親会には、競技に出る予定だった親子連れなどの区民や各常会長、隣組長など約200人が参加、口々に「残念だけど仕方ない」「優勝の自信はあったのだが」など話しながら懇親会は笑い声や会話があちらこちらで飛び交い、大いに盛り上がっていました。

【文と写真 取材班:水越渉】

懇親会の冒頭、公民館長の笠原久善さん(1常会)が「朝のうちは雨でした。中止の判断が間違ってなくホッとしています。楽しい懇親会にしましょう」とあいさつ
続いて区長の竹内一郎さん(2常会)が「運動会の中止は残念ですが、その分楽しみましょう」と話しました

以下、9つの常会ごとの懇親会の様子です。どの常会も和気あいあいに食べたり飲んだり、語り合っていました

最後は懇親会の全体の様子です。予想以上の参加者に会場はいっぱいになり、楽しい雰囲気に包まれました

(了)

はつらつ体操と合体して、お茶のみサロンが開催されました

 石渡公民館で9月9日、今年度2回目のふれあい「お茶のみサロン」が開かれました。20人ほどが参加。主催の福祉推進委員支部長の大津雅之さんが「楽しくおしゃべりをしてひとときを過ごしましょう」とあいさつ。お茶やお菓子をいただきながら、健康のことや趣味、買い物などについてにぎやかな会話が飛び交いました。

 お茶のみサロンに先立って、はつらつ体操が行われ、全員でストレッチ運動やバランス、筋力トレーニングに取り組みました。最後にコンフォートきたながいけの看護師、武田尚子さんが、フレイルについてチェックシートを使って、自分がどんな状態にあるのかを説明しました。

【文と写真:石渡つうしん取材班 水越渉】

お茶のみサロンの冒頭、あいさつする福祉推進員支部長の大津雅之さん
体操で体をほぐしたあとの茶話会では、口もすっかりほぐれたようで、おしゃべりが弾んでいました
ふだん口数の少ない男性たちも、会話が弾んだようです
全員そろって片足立ち体操に取り組みました
最後はズンドコ節にあわせてのリズム運動です。みなさん楽しそう!
看護師の武田尚子さん(手前)がチェックシートを使ってフレイルの説明をしました

(了)

石渡写真クラブ月例会(8月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(8月)作品&講評
 朝夕は少しだけ涼しくなったものの、昼間はまだ30℃を超す日が続いています。でも、ふと耳を傾けると草むらからは秋の虫の声が・・・。
 もうしばらくの我慢かなと思います。暑かった分、涼しさや彩り豊かな秋が一層価値を増してくるように思います。運動公園のケヤキの紅葉には少し早いですが、山の上の方から里へと秋は降下してきます。
 春と並び一番被写体には事欠かない季節はもうすぐです。

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。
※作品・講評の順番は、会員の氏名をあいうえお順に、月ごとに逆にして紹介しています。

【宮澤一成】

「夏に輝く」(高山村雷滝)=7月29日
コメント:外気温35度を超える中、涼を求めて雷滝に行って来ました。夏の陽ざしを浴び、滝が輝いていました。
講評:裏からも滝の流れが見える「裏見の滝」としても有名。その様子をカメラに収める見物人ですが、ややアンダー気味で所作、表情が分かりずらいですね。一発ストロボの補助光をたくかですが、いずれにしろ暗部、明るい外光とのバランスが難題の被写体です。加工の段階で、アンダー部だけを明るめにできる機能を使ってみました=写真下

「水のカーテン」(高山村雷滝)=7月29日
コメント:雷滝をやや横から撮影してみました。まるでレースのカーテンの様に見えました。
講評:酷暑には涼しげでいいですね。手前の大きな流れが主題ですが、やや向こうの明るい部分に引っ張られアンダー気味、やや精彩を欠いた感じに見えます。少し明るめにし、コントラストを上げ、主題の手前の水流に目線が行くように見栄えよく加工してみました=写真下

【廣澤一由】

「今も長電で活躍中」(吉田原隧道)=8月7日
コメント:旧小田急ロマンスカーが首都圏での任務を終えて長電に移籍し、現役で今も活躍している。懐かしい車両を写真に収めることができた。
講評:現役で活躍している電車を、画面の横軸いっぱいに収めました。左右ぎりぎりですが、走行するスピード感が感じられます。動きを感じさせる撮影方法として、シャッタースピードをもう少し遅くして電車をぶらす方法、あるいは、電車の動きに合わせてカメラを横に振りながら撮る「流し撮り」があります。動きが一層出た写真になります。いつか、挑戦してみてください。

【中島弘】

「青空に映える」(自宅)=2022年7月31日
コメント:真夏に百日咲き続けると言う百日紅は灼熱の青空が似合うと思い撮りました。
講評:サルスベリの紅色が真っ青な空に浮かび鮮やかなコントラストを醸し出しています。真夏に咲く花で、右の送電線の鉄柱が“うるさい”感じですが、暑さを助長しています。
「羽ばたき」(自宅)=7月13日
コメント:蝶の羽ばたきの残像を撮ってみました。
講評:ISO160、30分の1のシャッタースピード、絞り8のデータです。通常、動物を収める場合は、ぶれ防止のため500分の1以上の高速シャッタースピードが原則です。が、吸蜜しながら羽ばたくチョウの動きを低速シャッターにし表現しています。羽ばたく動きのスピード加減によるので、これ以上低速か、あるいはもう少し早めのシャッターがいいかー、は何とも限定できません。500㎜という超望遠レンズにより背景もぼけて、狙い通りの羽ばたきがうまく収められています。羽ばたきを中心にも少しトリミングするとさらに狙いが明確になります。

【高山三良】

「鷲ヶ峰から諏訪湖」(鷲ヶ峰山頂)=7月21日
コメント:車山ハイクの予定がイベントと重なり駐車場満杯道路も渋滞で目的地変更。頂上からは諏訪湖を見ることができました。
講評:雄大な山裾の広がりが出ました。その向こうに諏訪湖と街並みがちらりと見えますが、近くで見ると大きな湖もこうして見ると小さく見えます。大自然の中の諏訪湖と比較ができ面白いです。
「八島湿原から車山」(八島湿原)=7月21日
コメント:車山=ニッコウキスゲのイメージがありましたが鹿害でドライブイン付近と囲いの中にしか咲いていません。シカたないですね。
講評:シカはかつては下伊那地区、南信しか見られかった動物。どんどん北上を続け今では北信でも当たり前のようになっています。分布拡大とともに、どこも悩みの種は食害。霧ヶ峰も記載の通り、草原の植物を食べつくされ、代名詞だった「ニッコウキスゲ」は影も形もありません。10数年前、もっと前からでしょうか、植生を回復させようとシカが入れないようにして囲みの中だけにニッコウキスゲを移植して増やす試みが続けられてきました。見事ににぎやかさを取り戻したものの、花の時期になると限定された群落を求めて行楽客が殺到、高山さんが遭遇した状態になります。で、仕方なく?訪問先を変えた八島湿原。向こうやや左側に車山の山頂が見えますが、岸辺の花を手前に湿原、山とこれまた雄大な高原の雰囲気が表現されました。参考までに昨年、カルチャーセンターの写真教室で無事たどり着き撮影した「囲みの中のニッコウキスゲ」をご覧ください=写真下

【小池公雄】

「動じません」(若穂蓮台寺)=7月23日
コメント:先月例会に出品した「6地蔵」の内の1体です。写り込む背景に注意してみました。立地的に人工物が入らないように6体を1枚に収め切れなかったので1体で。
講評:写真は「そこにあるものは写り込む。写ってしまう」というのが当然と言えば当然です。お地蔵さんもその背景にあるビニールハウスのようなもの、両方とも人工物ですが、主題(テーマ)のお地蔵さんに対し、向こうのハウスは邪魔と言えば邪魔ですね=前回例会作品参照。つまり、主題の表現、イメージがダウン(減衰)するということかと思います。じゃあ、どうするか?ですが、アングルを手変え品替えて画角(フレーミング)内から外す、あるいはどうしても入ってしまう場合には手前の何かで隠すなどの方法があります。あるいは、光線状態により目立たなくするという手もあります。それでもダメな場合は、この作品のように思い切って六地蔵という全体ではなく、一体だけを切り取るということもありですね。背景に山稜を取り入れ環境を盛り込みましたが、光線状態が斜光で強く当たり顔半分がつぶれてしまい惜しまれます。もう少し光が回り、顔が見えるまで待つとよかったかと思います。
「諭す」(若穂蓮台寺)=7月23日
コメント:木漏れ日の中、紫陽花に囲まれて座っていました。地蔵さんの説話が聞こえてきそうな表情。もう一枚の写真とどちらを出そうかと迷いました。
講評:同じ寺院の中の別のお地蔵さんですが、今度は6体もなく心置きなく一体に集中して作画できたかと思います。物言わぬお地蔵さんですが、説話が聞こえてくるようだと感じながらシャッターを切った思いがそのまま伝わってくるようです。ただ、光の加減かアジサイの花がいっぱいあるのに、目立たないのが惜しまれます。こちらは顔の表情が見えていいですね。
「いかにも雀」(長野市セントラルスクゥエア)=8月3日
コメント:長野びんずるで、仙台雀踊りを舞台で踊っていました。びんずる写真もありますが、肖像権に自信が持てないので……。
講評:群れているにぎやかなスズメを連想させてくれるような踊りのひとコマですね。振り付けもそのように創り上げているかと思われますが・・・。びんずるのショットは、よほど被写体となった人物を揶揄(やゆ)したり、批判的、下品などの表現でなければ特段発表して差し支えないです。ある意味で、踊ることそのものは他の人に見てもらう、写真に撮ってもらって二次的に楽しんでもらうことが含まれますので遠慮することはないです。いいショットがあったら見せてください。

 

 

石渡八幡神社で夏祭り(風祭り)が行われました

 石渡八幡神社伝統の夏祭りが8月23日行われました。風祭りともいい、作物に台風など強風による被害がないように祈願する神事です。石渡八幡神社では古くから毎年8月23日に行われています。

 氏子役員や区役員など12人が午後6時半過ぎに石渡公民館からそれぞれ提灯を手に行列をつくって出発、神社拝殿に集合しました。

 氏子総代の廣澤幸一さん(3常会)が「全国で台風などの被害が起きています。石渡区では農産物の被害が出ないとともに、区民の安全をしっかり祈りたい」とあいさつ。区長の竹内一郎さん(2常会)の音頭で乾杯して全員で区と区民の無事を祈りました。

 【文と写真:水越渉 石渡つうしん取材班】

12人の関係者が提灯を持って石渡公民館を出発、石渡八幡神社に向かいました。
氏子総代の廣澤幸一さん(中央)の先導で全員が作物や区の安全を祈りました。
「台風が近づいています。区民の安全を祈願します」とあいさつする氏子総代の廣澤幸一さん。
竹内一郎区長(中央・立っている)の音頭で乾杯。無事に今年の夏祭りが終わりました。

 (了)

石渡区自主防災訓練行われる

石渡区自主防災訓練行われる
 朝から暑さが残る84日、朝陽体育館で石渡区の自主防災訓練が行われました。午前5時50分ごろに地震(水害)が発生したという想定で、避難や消火、救命を訓練しました。参加者はまず会場となった体育館に避難。各常会ごとに並び点呼、常会長が報告し96人が参加しました。
 会場には長野市消防局鶴賀消防署東部分署の3人が消防車とともに出動、地元の朝陽分団6人の消防団員も駆け付けました。点呼が終了すると、常会ごとに半分ずつに分かれ、心臓マッサージと人工呼吸、AEDの使い方などの救命訓練、消火器を使った初期消火訓練を始めました。
 午前6時の気温は25℃(長野地方気象台)と熱帯夜がそのまま継続、無風状態の体育館内はじっとしていても汗ばみ、こちらも暑さに耐える“訓練”?。元旦に発生した能登半島沖地震や先月の山形、秋田県を襲った水害の記憶が生々しく残るだけに、区民は真剣に訓練に取り組みました。

 「火事だー」。消火器の仕組みや取り扱い方の説明を受けた後、交代で燃え盛る“標的”パネルに向かって消化を実際に体験。「消防車が到着するまでの皆さんの初期の消火活動が何より効果がある」と自主防災の大切さを力説していました。
 一方では「救急車が来るまでの時間が人一人の命が救えるかどうか、発見者の行動がカギ」と救命訓練。「1分間に100回、早すぎず遅すぎず絶え間なく」の心臓マッサージの方法や人工呼吸との組み合わせ方法、AED(自動体外式除細動器)の使い方などを実演しながら説明。心肺が停止した人の脳にいかに酸素を送るかなどを話しました。

 訓練はおよそ1時間。消防局東部分署の北澤秀寿さんは、「能登半島沖地震ではプロの救急隊員だけでは足りないことが判明。そうした時には身近にいる自主防災の人たちの活動が何より求められる」とし、こうした訓練を機会に日ごろから防災意識を持ち、いざという時にどう行動したらよいか家族でよく話し合っておくことが大切」と総括、訓練を締めくくりました。市のHPから災害時に取る行動を事前に計画をする「マイ・タイムライン」の作成を呼びかけていました。

         (写真と文 石渡つうしん記者・増田今雄)

「地震(水害)発生」の想定で次々と避難場所に集まる区民たち
“避難”した区民は常会ごとに整列
常会ごとに点呼、人数を常会長が区災害本部に報告
常会単位で半分に分かれ、体育館庭で消火訓練
消火器の構造や扱い方を説明する市消防局の鈴木さん
「火事だー」の掛け声とともに消化訓練を体験する区民
体育館の中では暑さと闘いながら?救命方法の講話に熱心に耳を傾けました
AEDの操作方法を説明する市消防局東部分署の北澤さん

訓練会場には区公民館常備のリヤカーと車いすが披露訓練会場には区公民館常備の折り畳み式アルミリヤカーと車いすが披露