石渡写真クラブ8月例会写真集

<五十音逆順に掲載>講評は石渡写真クラブ:増田今雄講師
作品の下に、「タイトル」、<撮影場所>、(講評)の順に掲載
*写真をクリックすると大きく鮮明に見れます。

1.吉池 安雄

「夢に向かって伸びる影」<東和田運動公園>
(手前の少年が腰に腕を当て向こうの未来、夢に向かって走り始めようといているかのような瞬間に出合いパチリ。向かう進路に影がいくつも差し、夢に到達するまでのこれからの道のりは「影あり日向ありですよ」といった暗示をうまく表現しています。)

2.広沢 一由

「隣のトトロ?」 <石渡区内・畑>
(面白い素材を発見し、トトロに見立てました。ほうき草の配置がもう少し整然と、もう少しハイアングルで、建物がぼけてはいるものの無粋な感じの背景処理、などなどを工夫するとせっかく見つけた素材と感動がまとまってきます。手変え品替えいろいろと撮ってみましょう。)

3.早川 球喜

「夏休み!高原の一日」 <飯綱町 霊泉寺湖>
(捕虫網を持ったお兄ちゃんを中心に兄弟、姉妹でしょうか3人の子どもがいます。みんながそれぞれの動きをしているのがアンバランスで面白いと言えば面白い。しかし、3人が何か同じ遊びなり何なりに集中している場面があれば、子どもらしさ、まとまりがある作品になったと思います。)

4.中島 弘

「高原のスイレン」 <妙高市いもり池>
(妙高高原のビジターセンター脇に広がる「いもり池」。池に咲くスイレンを前景に背景に妙高山をあしらいスケールのある作品になりました。やや観光絵葉書的でおとなしい感じがしなくもないですが・・・。
 撮影にでかけると、目の前に広がる景色の中のどこをどう言う風に切り取ったらいいか迷います。どうしたらいいか?主題、自分がいいな、素晴らしいな、すごいな、と感動するものを必死で見つけ、切り取ることです。それは、大きなスケールのものから小さな昆虫やコケなどさまざまですが、次にはその主題(被写体)をどうやったらうまく表現できるか、見る人に伝えることができるかを考えましょう。写真(作品)は、自分の感動をいかに見る人に伝えられるか、同じ感動を味わってもらえるかです。それには、レンズ選択、アングルやフレーミング、構図、光線、シャッタータイミングなどさまざまな技術的要素を加味してシャッターを押さなければなりません。アップがいいかセミロングがいいか、ロングがいいか。写真は、よく「引き算」と言われます。いかに眼前のものをどうやって切り取るか・・・。)

5.竹内 一郎

「蓮と小蜂」 <自宅>
(ハチを中央に配置したことが奏功し、ハスの花全体が右寄りになりしゃれた構図になりました。ハチにフォーカスがきちんときていますが、欲を言えばもう少し被写界深度(ピントの合う範囲)が深く、雄しべの多くにフォーカスが来るともっとグレードがあがりました。)

6.高山 三良

「夏の夜空」 <高山村 山田牧場>
(右に北斗七星をあしらい、低速シャッターで雲を適度に流し、幻想的な作品に仕上げています。夜間にでかけたこと、星と雲を計算し尽くし、狙いが伝わってくる労作です。)

7.倉澤 利和

「育っています(メダカ)」 <自宅>
(水草とともに鉢の中で泳ぐメダカ。水面反射もなく、くっきりと浮かび上がり配置もいいです。できれば、もっと深度が深くすべてのメダカがクリアにシャープだとよかった。)

8.笠原 美敬 

「連発銃のように大空に!」 <新潟県 長岡 花火大会>
(「連発」といっても時間差があり、同時に複数の花火があがると別ですが、これを一枚の中に収めなければならない宿命の写真はなかなか難しい。でも、「連発」が印象的で感動したわけで、次々と現れては消える花火の姿を何とか静止した写真にし、伝えることはできないか。できます。多重露光という技です。メニューの中にこの項目があり、一枚の中に複数の花火を入れ込むものです。設定で、何枚(何コマ)を一枚に収納するか決めてOKを押下します。例えば5枚と仮定すると、コマ送りせずに1発目から5発目までの花火が1枚の中に写りこみます。後は、花火が重ならないように画面内を整理し写しこむこと、いろいろな色をバランスよく配置すること。面倒だという人向けには、もっと簡単な方法があります。次々とあがるスターマインはねらい目で、一堂ににぎやかに上がった花火を切り取るものです。低速シャッターでOKと聞いています。(実際に私は撮影したことがなく失礼ですが・・・)
講釈はさておき、この作品は、花火2発と色がやや黄色みはありますが色彩に乏しいですね。上記のようにもう少し花火を追加し、さまざまな色を盛り込むと「連発銃のよう」な作品ができるはずです。挑戦してみてください。)

9.池田 治雄

「早朝ワンショット」 <東和田運動公園>
(運動公園内にある奇妙な建造物。何であるかご存知の方は少ないと思いますが、お目見えした(昭和50年)ころ取材、給水塔と分かりました。脱線しましたが、その給水塔を前景にあしらい、朝一に残る半月をうまくまとめています。何となく朝焼けの名残でしょうか、青空にピンク色が混じった空も早朝の雰囲気を醸し出しています。左側の樹木もアクセントになりました。)

<HP掲載担当:広沢一由>