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石渡八幡神社の階段に手すりができました

手すりの場所は、さい銭箱が置いてある拝殿にあがる階段わきで、両側にそれぞれあります。長さは1メートル60センチ、高さは80~85センチです。

お参りする人にとって階段は4段あります。足腰の不自由な方にとって、あがるのに苦労で、特に降りるときは危ないとの声を反映して作ったとのことです。

氏子総代の田中実さん(1常会)は「この手すりを利用して、けがのないようにお参りしてください」と話しています。

【記事と写真:石渡つうしん取材班 水越渉】

拝殿の階段両わきにできたてすり

階段の上り下りにこの手すりを利用して安全な参拝をと、氏子関係者は呼び掛けています

 

石渡長寿会シルバー隊が清掃活動!

 5月28日、石渡長寿会のシルバー隊による石渡神社境内の草取りが行われました。この活動は、毎年行われていますが、今年は新型コロナ禍で感染予防をしながら、早朝から40人程の会員の皆様が集まり、思い思いの所で会話を交わしながら心地良い汗を流していました。

【文と写真:石渡区広報部長 早川球喜】

思い思いに、会話も弾みました

最後に大日方清会長のあいさつがありました。

お茶と手袋を頂いて、三々五々帰路に。

 

 

 

石渡区誌編纂委員会が本格的に始動しました

今年4月に発足した石渡区誌編纂委員会が、521日に資料収集など本格的に活動をスタートさせました。今後数年をかけて、区民に親しまれ読まれる区誌をつくっていくことにしています。

この日は、石渡八幡神社の本殿の調査から始めました。賽銭箱のある拝殿の後ろにあるのが本殿で、ご神体が置かれています。委員のみなさんは、はしごをかけて登り、内部をくまなく調べました。その結果、たくさんの古い文書を収集しました。江戸時代から明治、昭和にかけての表記があり、当時の生活をうかがい知ることができるだけに判読が楽しみです。続いて石渡公民館の北側にある地蔵寺も調査しました。

その後、公民館に集まり、今後予想される大量の資料をどうやって保管していくか、また区誌の内容として、区の変遷、遺跡遺構、石仏石像、文化教育などどんな項目を立てられるかなどを話し合いました。次回は区内を回って石像石仏の場所を確認、記録に残すことにしています

石渡区誌編纂委員会は、今年度の区定期総会で正式に発足が承認されました。委員は「遺したい石渡原風景」に携わっていたり、編纂の経験者など9人で構成されています。委員長は2常会の倉澤利雄さんです。

【記事と写真:石渡つうしん取材班 水越渉】

石渡八幡神社本殿は高いところにあるため、はしごを使っての調査です

集まった資料を見る委員のみなさん。予想以上の多さに驚きの声が

古い文書には難しい文字がいっぱい。専門家に判読を頼むかとの声も

なにか手掛かりはないかと、天井や屋根もくまなく調べました

貴重な資料があるのではと期待された地下。しかし何もありませんでした

集まったたくさんの資料は、衣装ケース7箱にもなりました

公民館北側の地蔵寺も調査しました

今後の進め方について、委員からは活発な意見が出されました

この日集まった委員のみなさんです。
前列左から、高山三良さん(副委員長)、倉澤利雄さん(委員長)、倉澤良貞さん(副委員長・事務局担当)
後列左から、廣澤一由さん、井口進さん、中島弘さん、関保雄さん。
他2委員。

 

 

 

石渡写真クラブ月例会(4月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(4月)作品&講評
 1月の例会から、新型コロナウイルスの感染回避とともに時間を短縮し実施。4月には第4派の兆しが見え始め、細心の注意を払っての例会となりました。
 今回は、例年になく早い開花となった桜を素材にした作品が多くを占めました。場所、狙い方など、それぞれに違いがあり個性がたっぷりです。
 今回から新たに4常会の吉田幹男さんがお仲間に入り、作品初登場です。よろしくお願いします。

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。

【倉沢 利和】

「満開の桜」(小布施橋下)
コメント:この時季、写真撮るなら桜でしょう ! 小布施の桜の名所 平日でしたので花見客2名のみでした。
講評:桜がボリューム感あふれる迫力で迫ってきます。右下あたりに微妙に太陽光線が入ったのも立体感が出ました。点景の人物配置、その向こうに続く桜の並木と遠近感も出ました。

【高山 三良】

「裏見のさくら」(長野運動公園サブトラック)
コメント:3月なのに、桜が満開。広角20㎜で面白い感じに。
講評:見た目はきれいで感動する桜の花ですが、さてどう撮ったら褒められるか?この先が、オリジナルを生む分かれ目ですね。普通に撮れば普通にしか写りませんが、この作品は、思い切って露出をアンダーにしてほぼシルエット状に。さらに左下から対角線に出て弓なりに反る幹。右下から斜めに配した木は左の木を支えるように一体感を成しています。夕暮れ時の沈む太陽をきらりと入れた心配りもいいですね。普通ではないオリジナル作品に仕上がりました。

【竹内 一郎】

「上には何があるだろう?」(雲上殿)
コメント:桜咲くころ、行ってみたかった。
講評:満開の桜の白、お堂の朱、空の青がコントラストを成し、沸き立つような雲が正に「雲上殿」。絵に描いたような作品となり、多くの魂が眠る場所だけにタイトルとともに作者の気持ちが伝わってきます。

【中島 弘】

「春を呼ぶ福寿草」(長野市大岡日方)
コメント:今年も大岡日方の福寿草を撮ってきました。福寿草とアルプスの共演です。
講評: 全部がパッと開き、見事に咲き誇るフクジュソウですね。超ワイドレンズのデフォルメ効果でぐっと主題が大きくなり迫力満点です。背景の残雪の北アとマッチし、冬から解放された春一番の雰囲気が漂っています。ただ、もう少しアングルを高くし、花の向こうの中間部の集落から続く山並みの広がりを見せると山里の広がりが盛り込めたのでは・・・。

【早川 珠喜】

「春爛漫」(長野市村山)
コメント:桜がちょうど満開でした。ここは昨年も撮影した場所ですが、今回は桜の内に入って撮影してみました。(ここは伐採を免れた桜つづみの一部でしょうか?)
講評: 確か前回(か前々回)作品は、お年寄りグループが桜の花の下(画面の左側)で座って花見を楽しみ、花と人物がうまく調和している感じでした(「いしわた通信」→公民館→写真クラブ→月例会作品を検索すると出てきます)。今回の桜は多分同じ老木と思われますが、前回よりは花のボリューム感がたっぷりと出ました。反面、点景人物が小さめで、前回よりは花と人との関係が薄い感じがします。

【広澤 一由】

「可憐に咲く桜」(長野市運動公園)
コメント:珍しく3月末にほぼ満開になった桜!枝にはびっしり花を付け、太い幹にはポツンと可憐に咲いている桜が印象的だった。
講評:高山さんの評でも触れましたが、さて早めに咲いた桜の花を撮りに来たが「どうやって撮るか?」。ありきたりにシャッターを押しては、ただ満開の花が「写っている」だけ。そこで、見つけた。枝に水分や栄養分を送る親分肌の太い幹からちょこんと芽を出し花まで咲いた一輪を。まるで孫、ひ孫のよう・・・。いい所に目を付けました。開花した花は白色で、ややもすると露出の関係で「白飛び」(真っ白に近い状態)してしまいがちですが、周りのトーンの中でひと際存在感ある感じに仕上がりました。背景に満開の樹木全体をぼかして配置したアングルも適切です。

【宮澤 一成】

「秋葉(大権現)さんもビックリ!」(石渡公民館)
コメント:石渡公民館前の桜が3月中に満開になるのは、記録的なことらしい。
講評:祠を取り囲む満開の桜。ローアングルでうまくまとめました。ただ、画面から外れた(写っていない)ところに何か邪魔なものでもあったのでしょうか、できればもう少し枝、花を倍以上入れて、祠をもう少し小さめにすると、主題の桜が強調された作品になったかと思います。秋葉さんには申し訳ないのですが、石の祠が大き過ぎて、こちらが主題、やや固い感じの作品となっている気がします。

【吉池 安雄】

「どっこい生きている」(須坂市臥竜公園)
講評:この場合は、老木が主題ですので、咲いている枝や花、幹の比率はこの位でいいと思います。特に右側の水面に斜めに張り出している幹は、うろになりながらも花を咲かせ倒れずに頑張っているように見え印象的です。この姿に感動しシャッターを押した作者の思いが重なり合うように伝わってきます。向こうにいるボートの点景もグーッ。「頑張れっ‼」。

【吉田 幹男】

「春到来」(長野運動公園)
講評:運動公園内を散策。桜やコブシ、レンギョウなど一斉に咲き始めた花の作品を寄せられました。手前にレンギョウの黄色を配置、左に桜並木、右から斜めに出た桜の木と画面全体をうまくまとめました。欲を言えば、青空の下の方に雲がありますが、もう少し空の真ん中にあるとバランスがよかった(自然現象なので仕方ないですが、画面をそつなくまとめるという意味合いです)ですね。やや画面全体が左下さがりで不安定なのが気になります。

<画面の傾き>
 皆さんの作品を見せていただく時、さまざまな要素を基に講評させていただきますが、その1つに「傾き」があります。人間の目は、見たものを頭脳を通して「平衡」に調整して見てくれます。縦位置で真っすぐなものは真っすぐな垂直に。横位置で平行なものは一直線水平に。ところが、レンズを通したカメラというものには頭脳がありません。所詮機械の塊で、少し傾けるとそのようにしか写し取ってくれません。真っすぐな電柱や建物が傾いたり、水平のはずの湖沼や海の水面が傾いたりしてしまいます。そのまま作品になると、見る人(頭脳を持った人間)に不安定感を与えてしまいます。
 特に、画面の中に電柱、あるいはそれに類するもの、建物などが入る場合は垂直、海、湖沼など水もの、建物でも横一直線のものなどは水平に気を付けてシャッターを押しましょう。三脚を使用する場合は、三脚に水平器が付いているものがありますし、デジカメのカメラ内に水平を表示する機能が付いているものもあり積極的に利用しましょう。また、最終のコマを選び、トリミングする場合も、傾きに細心の注意を払いましょう。万が一、気が付いたらPCソフト内で矯正しておきましょう。
 ただし、あくまで作品(芸術)は自由でクリエイティブな世界でもあります。無理やりに傾けたり、思い切って天地を反転したりしてイメージを膨らませることもありますので、一概に上記のことを必須にする必要はありません。
 が、まずは教科書通り、見る人に安定感を持って鑑賞していただく作品作りをマスターしましょう。(増田)

厳かに神事が行われた春祭り

 4月11日、石渡神社恒例の春祭りの神事が、田中実氏子総代はじめ氏子三役、区四役、区顧問が参列して厳かに行われました。

 倉澤宮司によりお祓い、収束が見えない新型コロナウイルス感染症から区民の皆様の健康や安全などの祝詞奏上、参列者全員が玉串の奉奠(ほうてん)、神殿に供えられたお神酒が振る舞われ、厳粛で厳かな神事が滞りなく終了しました。あの賑やかなお祭りが、早く訪れますように…。

【文と写真:区広報部長 早川球喜】

倉澤宮司の祝詞奏上

祝詞奏上の動画

 

神殿に供えられたお神酒が参列者に振る舞われました。

全員で二礼二拍一礼

 

 

石渡歴史めぐり

大画面で見る場合はこちらから ⇒ 石渡歴史めぐり

令和3年度石渡区定期総会を開催

 4月11日(日)、石渡公民館において令和3年度石渡区定期総会が開催されました。

  総会では、高山三良区長(2常会)の挨拶の後、審議入りし、令和2年度の区行政経過概要、住民自治協議会活動、八幡神社運営、用水組合活動、公民館事業、長寿会事業、育成会事業などの報告があり、承認事項の区一般会計決算及び予算、推薦委員の選任、神社運営決算、予算及び御柱祭の催行、公民館決算及び予算が了承されました。

 なお、令和2年度はコロナ禍で公民館事業の多くが中止を余儀なくされたが、令和3年度も例年の事業を踏襲して計画した。コロナ感染症の終息が見えない中、昨年の経験を踏まえ、新しい事業も検討しているとのこと。

 高山区長からここ数年のうちに長老と言われる方々がなくなり、その方々に教えを得、話を聞いてきました。又、「遺したい石渡原風景」の企画で写真が400点以上、史跡も多数あり、皆様に見て頂きたい、知って頂きたとの思いから、区の事業として「石渡区誌」編さんの取り組みについての提案がありました。
当面は、9人の「石渡区誌編さん委員会」をスタートさせ、月一回の会議を開催し、内容の検討、資料の収集、講演会の開催などを計画していきたいとの事でした。

 最後に退任役員の紹介がありました。今回は、ご氏名の読上げでしたが昨年度はコロナ禍で、事業の中止や制限を余儀なくされ、まん延防止対策などと大変なご苦労、ご苦心をなさったことと思います。誠にありがとうございました。

【写真文章:区広報部長 早川球喜】

令和3年度石渡区四役及び顧問

【区長挨拶動画】

 

総会で挨拶する西脇顧問

区の会計監査報告をする小山会計監査

総会風景

 

 

八常会公園の花壇は花がいっぱいです

八常会の公園にある花壇では、色とりどりの花が咲き誇っています。手入れをしている「いこいの会」では、コロナ対策をしてぜひ観賞をと呼び掛けています。

咲いているのは、黄色のパンジー、白いスイセン、真っ赤なチューリップなどで、春の日差しを浴びて華やかな光景をつくっています。

いずれも、いこいの会員が昨年11月に苗や球根を植えたもので、厳しい寒さを乗り越え、開花しました。この花たちは5月まで咲いており、続いてバトンタッチをするようにユリがたくさん出て6月に開花します。

ユリが終わると、いこいの会では11月までもつ花を植栽、年間を通して花が絶えない花壇づくりを目指しています。

【文と写真:石渡つうしん取材班 水越渉】

花の手入れをする「いこいの会」のみなさん。「ぜひ、見に来て」と呼び掛けています

 

石渡写真クラブ月例会(3月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(3月)作品
 1月の例会から、新型コロナウイルスの感染回避とともに時間を短縮し実施。3回目の例会です。
 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。

 写真をクリックすると拡大して見えます。

【吉池 安雄】「春の訪れ」(千曲市戸倉)
講評:千曲市キティーパークのセツブンソウ。よく、足を運び、一足早い春を楽しんでこられたかと思います。そして、いっぱい咲いている中で、選んだのは「だんご三兄弟」。斜めに仲良く花を開いた3株ですが、ピントが後ピンで惜しまれます。スマホではフォーカスゾーンがありませんが、最近、「画面の中のピントを合わせたい所をタップすると、そこにピントが合ってシャッターが切れる」とか。機種によるかも知れませんが・・・。一眼レフのマクロ以上に接近には強い捨てたものではありません。大伸ばしに耐えるようデータ量を大きくするとか、手ぶれしやすいのでシャッターはソフトに。いろいろと工夫、お試しを。

【宮澤 一成】「小さい春 み~つけた」(大王わさび農場=安曇野市)
コメント:春まだ浅い様子を表現したく、撮影しました。
講評:こちらは、この後の広澤さんの紅梅の仲間でしょうか、花びらがすっきりとしています。開花した花一輪に春を感じフォーカスを合わせていますが、ややはじっこ過ぎカ・・・。もう少しわずか右だと黄金分割点に位置し安定し訴求力がぐんと増します。右下向こうのぼけた枝もにぎやかさという面でいいのですが、やや間が空きすぎか・・・。それには、立ち一をわずか左に寄せ、画角を少し左に振ると上記の指摘が解決、狙いが明確な作品になります。

【広澤 一由】「寒そうな梅の雪化粧」(長野市運動公園)
コメント:咲き始めた紅梅に無情の雪が降り積もり、待ちわびた春の息吹が遠のいた感であったが、青空に映えた梅と雪の塊の競演が美しかった!
講評:春と寒さが共存した撮影意図が読み取れる作品です。場面を想定し足を運んだ労作ですが、咲いた花が少なくやや散漫な感じがします。フォーカスのある左下から右に延びる枝を中心にトリミングをしてみました(下写真参照)。

【早川 珠喜】「薄暮の梅」(長野市城山公園)
コメント:長野市城山公園、この度新長野県立美術館が完成し、近代的容姿が姿を現しました。ここは花見の名所で花見時は小屋が立ち並び賑わうのですが、今年はコロナ禍で中止とか。桜の蕾はまだ固いのですが、新美術館の傍らに2本の梅が今が盛りと咲いておりました。
講評:いち早く咲く梅の花。私もかつて取材、新聞に掲載したことがあり懐かしく拝見させていただきました。大分昔の事で、健在ぶりにほっとしました。背景は新装なった美術館の屋根でしょうか、ちょうど中央に横線状に入り花が主題とはいえ、画面を二分しているように見えます。もう少し下げるか逆に上げて青空を少しにすると、花が映えてきます。

【中島 弘】「北帰行の準備」(安曇野市ハクチョウ湖)
コメント:今年は白鳥の南下が多いと聞き、安曇野で撮ってきました。背景にアルプスを入れたかったが曇り日で残念な結果となりました。
講評:撮影するポジション、角度、加えてコハクチョウの飛ぶ方向などなど結構思うように撮れないのが現実です。一回、二回で気に入ったカットが撮れれば最高ですが・・・。コハクチョウが群れで飛び立つショットですが、ほぼ完ぺきな後ろ姿で残念。再挑戦といきましょう。

【先ずは真似る。そしてオリジナルに挑戦】
 一月例会の宮澤さんのコハクチョウの評でも触れましたが、コハクチョウはプロ、アマ問わず多くのカメラマンの被写体になってきた野鳥です。大型で、冬の間信州に滞在する渡り鳥で多くのロマンも持っている魅力的な鳥です。雪を抱いた北アルプスを背景に飛翔、離発着など迫力ある素晴らしい作品が数多く生まれています。先ずは、そんな写真に挑戦、追いつくことかと思います。
それには、大変ですが何回も通い、飛び立つ時間や方向などよく観察することから始まります。当然どんどんシャッターを押しながらの行動になります。そのうちに、「背景にアルプスを・・・」掲げた目標の先が見え、近づいていきます。達成した時の喜びは格別、それが写真をやる醍醐味でもあり楽しみでもあります。
それでも、苦労して撮ってみても(繰り返しになりますが)「どこかで見た写真だなー」。そこからが大切です。勝負です。それまで培った観察眼や失敗などのデータを基に、誰も撮ったことのないオリジナルな写真を求めてゆくことが始まります。
写真は時として偶然性の瞬間もあります。その一瞬を捉える力量を日ごろから養うことです。手間も暇も掛かりますが、やってゆくと奥が深い世界です。

【高山 三良】「花鳥幻日月」(石渡近辺)
コメント:どんど焼きの日の幻日、上弦の月に現れた月面「X」、二月の満月SnowMoonに花鳥を添えました。
講評:「花鳥風月」。万葉の昔から、日本人が慣れ親しんだ生活の中で目にするものを連歌や俳句、日本画などで表現する日本独特の文化。各々の写真が完成度高く、お互いが共鳴し合ったシンプルな組み写真となりました。背景、線など黒色を基調とした中に一枚だけブルーという背景も効果的ですね。

【倉沢 利和】「『UFO』みたい?」(飯綱町霊泉寺湖)
コメント:天気が良いので出かけました。湖畔から見た景色がUFOに見えたのでシャッターを押しました。(GLAMPROOK飯綱高原)
講評:雪景色の中、「かまくら」か?面白い素材を発見しましたね。コロナ禍の中で出現した、感染回避を徹底したホテルとか。時代の流れを写し止めた記録写真でもあります。今度は、中の様子を見てみたいですね。

 

石渡写真クラブ月例会(2月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(2月)作品
 先月と同様に、新型コロナウイルスの感染回避とともに時間を短縮し実施しました。
 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。

【倉澤 利和】「寒くないよ!」(長野市城山動物園)
コメント:ふと動物を撮りたくなり動物園へ出かけました。動物園といったら猿です。母の愛を感じました。
講評:「写欲を感じたこと」が素晴らしいです。何かないか?何か撮らなきゃ!と脳が働き始め、ふと目指したのは動物園。私も記者駆け出しのころ、先輩から「何もネタがなかったら動物園へ行ってみなさい」。
 前置きはさておいて、寒さの中、懐にわが子を抱き温めている様子に感動した思いがそのまま伝わってきます。前ぼけの雪も寒さを助長し、背景のすっきりした感じも望遠レンズの効果が出て主題を引き立てています。ただし、やや調子がアンダーでせっかくの子猿の表情が分かりづらいのが残念。少し明るくし、無駄な部分を削りトリミングしてみました=写真下。

【高山 三良】
「仲良しⅡ」(自宅)
コメント:メジロ第2弾。ヒヨドリがいなくなると大急ぎで食事、滞在時間2分。ポーズはとってくれません。
講評:ほかの鳥や天敵を気にしながらの食事。たったの2分と見るか、たっぷり2分と考えるかはとにかく、あっち、こっち、カメラ目線、食事とさまざまなシーンを効果的に並べた組み写真となりました。この作品のほかにもう一枚、何種類もの野鳥を見せた組み写真が出品されましたが、これはこれで視点が違い面白いと思います。そのうち、鳥同士がニアミスし、壮絶な闘いのすごいシーンが撮れるかも。粘り強く頑張ってください。

【中島 弘】「霧氷の華」(木島平村)
コメント:24ミリ ワイドレンズを入手したので、霧氷を撮りに快晴日とマイナス気温の日を狙い、撮ってきました。
講評:倉澤さんと同様に、狙いを定めて足を運んだ点に脱帽ですね。甲斐あって、見事な霧氷に出会えましたね。この光景を目の前にし、「写真やってよかったな。写真って面白いな」と感動している中島さんの気持ちが伝わってきます。震撼とした寒さの中、朝の斜光を浴びて青空に輝く霧氷がコントラストを持って迫ってきます。中央の影も単調な雪面にアクセントを醸し出しいい感じですが、手前の中央と右の雪の塊が中途半端に見えます。すっきりと幾筋もの影でまとめるとさらにグレードアップ!

【早川 珠喜】「仁王門の雪景色」(長野市善光寺)
コメント:善光寺仁王門は、1918(大正7)年に再建されました。仁王立像は、巨匠である高村光雲とその弟子の米原雲海の合作による彫刻です。善光寺の仁王像は通常と逆で、右に吽形を左に阿形を置いています。なぜか知りませんが、建物の形式及び位置に関係しているのではないでしょうか。
講評:参道、院坊の庭木に降り積もった雪と雪降りの善光寺仁王門。暗かったのでしょうかストロボ一発。近く、また遠く、雪の粒が大中小の玉になって画面にアクセントを添えました。惜しむらくは、暗くて仁王の姿が見えませんが、小さくても見えると面白かった。

【多灯ライティング】
 原則、この世の中、太陽さんは一つ。被写体にできる影も一つで、写真の世界でも光源は一つが原則です。しかし、暗くてつぶれたり、立体的に見せるなどの目的で、もう一つの太陽(光源を)を意図的に作り出し照射することがあります。場合によっては、3灯、4灯、5灯・・・と複数を使うこともあります。このことを「多灯ライティング」と呼びます。
 そして、この作品の仁王像のように奥行きのある被写体が遠くてストロボなどの光が届かない場合、カメラに接続したコードを伸ばしてもう一発、遠く(仁王像の近く)を照射するという手があります。コードを隠したい向きには、こちらのカメラのシャッターに合わせ、向こうも同調する「スレーブユニット」なる小さな機材を使います。使い方は、例えば遠くの仁王像の前に、スレーブユニットを接続したストロボを配置します。こちらのシャッターとともに光ったストロボ光を感知して光ってくれるという仕組みです。ただし、感知する距離的な限度があるので要注意です。最近のストロボでは、この機能が内蔵式のものもあります。
 このほか、人物のポートレートや塑像などの撮影では、人工的にサイドや後ろ下などから光を複数当て、立体感を創出することもあります。

【広澤 一由】「コロナの終息を願って!」(善光寺・灯明まつり)
コメント:コロナ感染医療従事者への感謝の意を込めたブルーライトアップがとても美しかった山門と灯籠を中心に、バルブ撮影を試みました。
講評:左右に配置した行燈や柱から中央の石灯籠、さらにその向こうに薄いブルーに染まる山門と見る人の視線を主題に誘導、奥行き感が出ました。その間に点在する人物配置のバランスもいいですね。ただ、左側の参道を往来する群衆がいっぱい通行しているように見えますが、長時間露光のためぶれてしまい、残念。バルブの露光中にストロボを一発ボン。すると光が当たった人物だけが浮いて写り、残像のように動いている人はぶれて面白い感じになります。お試しを。

【宮澤 一成】「感謝」(運動公園東の空き地)
コメント:年頭行事である「どんど焼き」が無事できるのも消防団員のご協力があってこそです。これからも、お体に十分留意なさって頑張ってください。ありがとうございました。
講評:赤々と燃え盛るやぐら。対峙させるように消防団員の姿をどんと置き、見守る様子を切り取っています。火と人物を対照的に配置したのは分かりますが、団員の目線が別方向で惜しまれます(顔が熱いので横向いている?)。もっと、火をかき回したり、前後の動きなど「火と闘う?」男の姿をアクションや表情を集中的に狙っても良かったのではと思います。
 感謝は大切ですね。

【吉池 安雄】「春はあけぼの」(長野運動公園)
講評:メタセコイヤとヒマラヤ杉を左右に、中央にテニスコートの照明塔を絡め運動公園の朝焼けの光景を写しました。朝の刻一刻と変わるドラマはいつ見ても感動しますね。ただし、やや画面が左下がりで不安定な感じがします。特に、照明塔は人工物とはいえ直立しているものなので苦になります。いつも撮影時に注意することと、もし加工段階で気が付いたら矯正してみましょう(以下、角度を矯正、照明塔を真っすぐにしたみました)。