ながの環境エネルギーセンターの施設見学

 7月14日、石渡区のながの環境エネルギーセンター及び長野市資源再生センターへの施設見学が行われました。

 環境エネルギーセンターは、長野広域連合(9市町村)が約3年の歳月を経て、平成31年に長野市松岡に完成させた可燃ごみを処理する施設で、長野など6市町村の可燃ごみを処理しています。可燃ごみは乾燥、燃焼及び後燃焼で完全燃焼し灰になります。その過程で、有害物質を含んだ俳ガスと熱エネルギーが発生します。排ガスは、濾過式集塵機で、1段目で煤塵やダイオキシンを、2段目で塩化水素、硫黄酸化物を除去し、きれいになった排ガスを高さ80㍍の煙突から放出しています。寒い日に白く見えるのは、水蒸気だとのことです。

 一方、高温の排ガスは、ボイラで蒸気を発生させ、蒸気タービン発電機で発電した電気は、施設内の電気や照明などに利用し、余った電気は、電気事業者に売却しています。蒸気の一部は、温水として隣のサンマリンながのへ供給されています。

 長野市資源化施設は、最新の技術を導入した県内初めての資源化施設で、赤い袋の不燃物と黄色袋のプラスチック製容器包装及びペットボトルなどを中間処理しています。プラスチック製容器包装は、汚れたものやリサイクルに適さないものを取り除いて圧縮梱包のうえ県外の会社に出荷して、植物を育てるプランターや公園のベンチ、測量用の杭などに加工されています。

 不燃ごみは、細かく砕いて、鉄とアルミを取り出し、残った燃える物は、環境エネルギーセンターへ、その他の物は、最終処分施設へ送ります。又、袋に石、包丁、コンクリート片及び重石などを入れて出されたケースもあり、分別は決められた方法で行って欲しい旨、市の担当の方が話されていました。

 枝葉は、集積場から直接、中間処分施設に運ばれ、堆肥及びチップ化して再利用されています。

【文と写真:区広報部長 早川球喜】

ながの環境エネルギーセンターへ到着した一行。

講義室で映像による施設の概要の説明がありました。

廊下の一角にある長野広域連合構成市町村の特産品を見入る。

センターの窓から外を覗くと飯縄山が真ん前に見えました。

建物の6階に上がり、ガラス越しにセンターの施設・設備が、職員の姿をみることができました。

可燃物収集車や一般の搬入車が出入りするプラットホームを見下ろす一行。手に取るように動きが良く見えました。

壁にセンターと見学した、小学生のお礼の言葉や、感想を述べた手紙などが壁に飾られ、見入る参加者。

焼却炉及びボイラ 焼却炉から出る高温の排ガスで蒸気を造ります。説明版が横にあり、必要により見ることが出来ます。

排ガス処理施設。消石灰やアンモニアを噴霧して、有毒物が混じっている排ガスをも毒化します。

可燃物を焼却して出たスラグ・灰などの説明を聞きました。

ごみクレーンの木で出来たレプリカ。大きさは、原寸大です。

プラスチック製容器包装袋に入っていた異物。実際に交じっていた異物を見ながら説明を受けました。

プラスチック製容器圧縮梱包設備を見学しました。

同じくプラスチック製容器圧縮梱包設備。

ペットボトルは、色々の製品に変わります。ちなみに職員の方が着ている作業服はペットボトルはいくつあれば出来るでしょうか。