第1回ふれあい お茶のみサロン開催

    ――フレイルに関心を――

 「第1回 ふれあい お茶のみサロン」が6月27日、石渡公民館で開かれました。長野市地域包括ケア推進課の管理栄養士、青木由紀子さんが「食生活の見直しで健康アップ」をテーマに講演、約45人が熱心に聴き入りました。

 青木さんは、フレイルという言葉を知ってほしいと呼びかけました。健康状態から年齢とともに次第に心身が弱って要介護状態に移るまでの期間をフレイルと言います。中年期まではメタボ対策に力を入れますが、65歳以上の高齢期になるとフレイル予防に力を入れることが大切で、そのためには、栄養・体力・社会参加の3つの要素が重要になるといいます。

 このうち栄養、つまり食生活について具体的に話しました。大切なのは、筋肉の主な成分のタンパク質をしっかりとるとのことです。これによって足腰が丈夫になり転倒防止につながります。たんぱく質を合成させるのがロイシンという必須アミノ酸で、このロイシンを多くとることで、筋力アップにつながるといいます。ロイシンが豊富に含まれる食品として、青木さんはチーズ、牛や豚、鶏などの肉類、鮭やサバなどのサカナ類、卵や豆腐などを挙げました。筋肉は年齢に関係なく1~2カ月で半分が入れ替わります。ロイシンの豊富な食べ物を積極的に食べることで短期間に筋力アップが期待できるわけです。

 青木さんは最後にまとめとして、①1日3食、しっかり食べる②良質のたんぱく質を十分にとる③食欲がない時は、おかずを先に食べる④こまめに水分をとる、の4点を挙げ、フレイルの兆候に気付いて対策をとれば健康に戻れますと強調しました。

 参加者はこの後全員で手のひら体操をして、お茶会を楽しみました。次回のお茶のみサロンは9月26日(水)午前10時から石渡公民館で開きます。

【文と写真:石渡区相談役 水越渉】

小山美好区長(2常会)が「肩の力を抜いて、ゆっくりした気持ちでお話を聴きましょう」とあいさつ、講演が始まりました

食品の模型を使ってたんぱく質をとりましょうと説明する講師の青木由紀子さん。マイクを持つのは福祉推進員支部長の横田一雄さん(1常会)

参加者は健康を自身のことととらえ、熱心に聴き入っていました

講演のあとは全員で手のひら体操。体の筋肉をほぐしました

最後はお茶会。主に健康について、あちらこちらでおしゃべりが始まりました

「話も分かりやすかったし友達とおしゃべりもできて楽しかった」と参加者の雲崎アヤ子さん(83)=1常会。友達も「そだねー」と相づちを打っていました