補助金

 面倒なものです。いやいや人間関係ではありません。市へ提出する補助金申請の手続きです。書類が多いだけでなく、記入する内容もこれまた多い。うんざりするほどです。でもその補助金がないと私たちの活動は立ちいかなくなります。我慢、我慢です。

 私たち8常会にある公園は、子どもが少なくなり荒れていました。有志が3年前にボランティアグループ「いこいの会」をつくって、公園の草刈りをしたり、花壇をつくって季節季節の花を咲かせ、住民の交流の場にしようと活動しています。その資金に市の「まちづくり活動補助金」を申請しています。すでに2年間補助金を受けており、30年度に3回目の手続きを予定していました。ところが30年度から制度が突然大きく変わりました。これまでの手続きもずいぶん面倒でしたが、新制度はもっともっと複雑になりました。

 記入すべき項目をざっと挙げてみます。活動実績、応募する活動の目的及び達成目標、活動の具体的内容、月ごとの活動計画、活動することで期待される地域への効果・成果、活動を継続するための資金面や人材の確保、翌年度以降の活動内容、事業の最終目標・・・。事前にすべて記入して市の担当者の事前審査を受けました。「ここが違う」「あそこがおかしい」など2回も書き直してようやく受理されました。しかしこれでOKではありあません。このあと市民代表の審査員による審査会で、質問攻めがあり、ここで合格して初めて補助金がもらえるのです。もちろん不合格の可能性もあります。

 新聞やテレビなどで時々、公務員の税金の無駄遣いや不正使用が報道されます。今回、あらためて補助金申請手続きの厳しさと複雑さを経験した私なんか、「公務員は、自分たちが使う税金にはとても寛容だが、市民に与える税金には異常というほど厳しい」と思うにいたりました。考え過ぎであってほしいのですが・・・。

【石渡区長:水越 渉】