助けられ下手?

 先日行われた福祉懇談会で、ケアマネージャーの「助けられ下手のお年寄りが多い」との発言が気になった。隣近所の人に「ちょっと助けて」と言うことができないお年寄りが多いというのだ。人さまに迷惑をかけたくない、こんなことを頼んでは世間に申し訳ない―などの意識が強いためという。もっと言えば、隣近所と良好な人間関係が出来ていないからではと、ケアマネージャーは説明してくれた。

 そういえば心当たりがある。近所の80歳代の老夫婦。夫は重い腰痛持ちで、妻は病院通いをしている。つらそうに側溝や庭の掃除をしたりトマト棚の整理をしているので、やりましょうと申し出ても大丈夫と言う。善意の押し売りになってはいけないと思い遠慮したが、少しは近所に頼ってもいいのではと思う。しかし、それには双方がもっといい関係を作らなくてはいけないのかも・・・。

 区の福祉推進支部長の廣澤一由さん(9常会)が中心になって11月、石渡区の全世帯852世帯に困りごとアンケートを実施した。どんなことに困っているかの実態調査です。回答のうち「困りごとあり」と答えたのは75世帯。内容は除雪に困っているが23世帯。買い物やゴミ出しは2世帯とか1世帯だけでした。おそらく実際は困っている世帯はもっとあるのではと推測している。区としても、こうした声を挙げないお年寄りをどうやって把握していくかが課題になっている。

私なんか、やがて動くのがつらくなったら、うるさがられるくらいに近所に助けを求めようと思っている。だって長い間働いて少しは世の中に役立ってきたんだ(と思う)。今度は世間から恩返しをしてもらう番だと開き直って助けを求めるので、石渡区のみなさん、特に8常会のみなさん、よろしくお願いします。

【石渡区長:水越渉】