地域の力~互助の精神を

 地域の人と共に語り合い、笑い合い、知り合う…。このことがとても楽しく、大切であることをあらためて知りました。

 6月25日の球技大会のあとの親睦会。雨の心配もあって公民館に変更になりました。1常会から9常会の選手や役員でぎっしり。隣の人と背中や肩が触れるほど狭い。でも、会が進むにつれ、すぐそばの前後左右の人と話すのにとても便利な距離だとわかりました。子どもや孫、女房の話、高齢の親の世話や勤め先の不満や人間関係などなど。思いや悩みなどを話し合うことで、自分だけではないことを知りました。それは自分への力づけになるだけでなく、いままで知り合うこともなかった同じ地区の人への親近感にもつながりました。

 5日後、朝陽地区防災研修会に参加しました。3年前の長野県神城断層地震で大きな被害を受けた白馬村堀ノ内地区のDVDを見ました。倒壊した家屋多数にもわらず死者はゼロで、「白馬の奇跡」と呼ばれました。昔からの地域で、区長、組長(石渡では常会長)、伍長(石渡では組長)という自主防災の組織があり、伍長が障害のある人やお年寄りなど助けるべき人たちを普段からしっかり把握していたため、迅速な救助ができたとのことです。背景に互助の精神や慣習があったからこそという解説でした。

 新しい人たちが大勢移り住んでいる私たちの石渡地区は、互助の精神はまだ十分でないように感じます。さまざまな行事や作業、懇親会など区民が集まる機会を多く設けて大勢が参加、知り合うことで互助の精神が育っていくのではないか、なんて思っています。ただ、懇親会は賛成ですが、にじり寄ってきて酒臭い息を吹きかけるのはまだしも、熱弁のあまり唾を吹いたり、酒を人のズボンにこぼすのはご勘弁を(笑)。

【石渡区長:水越渉】