遊びをせんとや…

 先日、朝陽地区の第2次地域福祉活動計画が示されました。「支え合い安心のまちづくり」をテーマに、どうすれば実現できるか、実にさまざまな提案がなされています。最大の特徴は、これまで朝陽という大きな地区だったまちづくりの担い手を、石渡区とか南堀区といった区に移して、助け合いや交流などを、常会や隣組といった小地域ごとで進めるよう力説していることです。

そんな提案を先取りしたような例があります。8常会のボランティアグループ「いこいの会」の活動です。いこいの会では、8常会の公園に花壇をつくってみんなが集まる拠り所にして、そこでイベントを開いて、おしゃべりをしたりお茶を飲んだり…。そんな交流の場にしようと活動をしています。まだ緒に就いたばかりですが、夢の実現に向かってもらいたいと思っています。

超高齢社会といわれます。深刻なのは、男性も女性も単身高齢者、つまり独り暮らしの高齢者が急速に増えることが予想されていることです。独り暮らしは、健康面では食事がなおざりになって低栄養失調の危険があり、精神面では寂しさで閉じこもりになることが指摘されています。その解決策の一つが、集いの場をつくり、そこに人が集まり、人と人とが交流するではないかと思います。

人と話すことで、いろいろな情報が得られます。人は、どんな運動をして健康なのか、どんなことに悩んでいるのか…。そんな会話のなかで、自分だけが孤独ではないんだと気づき、元気づけられるのではないのか。せっかく親からもらった命です。人生は楽しく、「遊びをせんとや生まれけり」でいってみましょうよ。

【石渡区長:水越渉】