スピーチ

 昔から人の前でのあいさつやスピーチなど話すことが苦手でした。それが区長になった途端、ドッと襲いかかってきました。たとえば区の役員会や協議委員会、区の総会、神社の春祭り…。今後もたくさんのスピーチの機会が予想され、胃が痛い毎日です。

 これでも「気の利いた内容を」「ユーモアも」なんて、事前に考えてはいるんです。でも浮かばず、結局ぶっつけ本番。挙句、情けない内容で落ち込んでばかりです。

 深層心理学的(?)に考えてみると、私はどうもスピーチをなめている節があります。私自身、たくさんのスピーチを聞いてきましたが、すぐ忘れてしまいます。一生懸命話してもどうせすぐ忘れられてしまうんだから、気合いなんか入れなくても、といった思いです。

そんな考えに徹すればいいのですが、「素敵な話だった」と聞いた人からほめられたい気持ちは人一倍あるから困ったものです。こうなったら得意の泥縄方式で、本屋に行って“感動させる話”なんて本を探して利用しようなんて考えています。区長の任期が終わるころ、少しはうまくなっているかもしれません(たぶん)。

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区長就任一ヶ月が過ぎました。何が何だか分からないまま過ぎたような気がします。そんな区長の日々の思いをつたない文章ながらお送りします。気軽にお読みいただければうれしく思います。どうかよろしくお付き合いをお願いします。

【石渡区長:水越渉】