石渡写真クラブ月例会(11月)作品展

石渡写真クラブ月例会(11月)作品
 新型コロナウイルス第3波で、例会は中止やむなきに至り、再度オンライン方式にて作品紹介、月例会です。クラブ員は作品を中島会長にパソコンでメール送信、まとめて講師に転送。コメント、講評とともに「いしわた通信」に掲載します。
 今回は、打ち合わせたように「紅葉」のオンパレード。各地のきれいな写真が並びました。中には、同じお寺の紅葉の作品が2名から寄せられ、それぞれの感性、個性によるはっきりとした違いが出て、写真のだいご味、面白さが感じられます。じっくり鑑賞をしてください。
 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。

【池田 治雄】「盛秋」(上田城跡公園)
コメント:朝から天気も良く、上田城跡公園に紅葉を見に行ってみた。すでに桜、ケヤキは落葉状態だが、公園内は大勢の人たちで賑わっていた。モミジ、銀杏が見頃。深まりゆく秋を満悦し、次から次とシャッターを切った。

講評: どっしりと中央に位置させたイチョウの木がシンボル的で画面に安定感が出ました。それを取り囲むように、斜めや直立している複数の樹幹が主題のイチョウの木を盛り立てています。彩りが満載の中、点景として写真撮影の人物も効果的です。

【倉澤 利和】「鮮やかな紅葉」(若穂清水寺)
コメント:テレビのニュースで見たので行ってみたくなり出掛ました。平日でしたが、大勢の人が見に来ていました。

講評:この作品も背景の杉の木でしょうか、直立して並ぶ太い幹と落ち着かない感じでくねくねと思い思いに伸びた細めの紅葉の幹の対比がいい感じです。階段を入れず、奥から徐々に登ってくる灯ろうもリズミカルで傾斜している境内を連想させてくれます。目の前に広がる紅葉を思い切ったフレーミングで切り取っています。

【高山 三良】「高瀬紅葉」(高瀬ダム付近)
コメント:高瀬ダムまでツーリング。 数日後にタクシーの乗り入れが終わりました。寒かったけど綺麗でした。

講評: 下流からの紅葉織りなす渓流の様子を1枚。さらに歩を進め、奥に初冬の雪を抱いた北アを入れた中流域の紅葉を1枚。2枚組みながら「奥行き」を感じさせます。欲を言えば、さらに進んだ上流域の山のスケールが出たものをもう1枚、3枚組。寒くて、それどころでは・・・。

【竹内 一郎】「苔と生きる」(白駒の池原生林)
コメント:文化祭には、池の作品でしたが白駒の池は苔(カギカモジゴケ)も有名なスポットです。10月の作品です。

講評: 思い切った上下半分ずつの2分割構図が大胆です。普通は、苔を主題にするなら苔の部分を画面の3分の2ぐらい入れる、あるいは逆に向こうの原生林と霧を主題にするなら、苔は少しで原生林を3分の2の構図。当然、それぞれ主題の方にフォーカスした3分割構図で決めます。それが、両方欲張って見せたかった?。「普通」や「型」はどんどん破って、自分なりの作風を楽しんでいきましょう。半分入れたモミかトウヒの太い幹も大胆でいいです。

【中島 弘】「山の朝」(信濃町)
コメント:黒姫登山時に古池に映る紅葉を撮りました。もう少し赤が欲しかったです。

講評:この作品も2分割構図ですが、水面のある湖沼、池などをまとめる時によく使う構図です。池のほとりにある草紅葉が何となく「霧」を思わせ、画面全体が渋い感じの紅葉の色調の中、中央の小さいながら赤と黄色が印象的です。落ち着いた色調がいい感じの作品です。真ん中に白馬が1頭いると、東山作品。

【早川 珠喜】「錦秋の清水寺」(長野市若穂保科)
コメント:例の如く、「清水寺の紅葉が見頃」の新聞記事に誘われ、見に行きました。平日に関わらず大勢の見物客でにぎわい、スッポト探しに悩みましたが、陽光を思い出し、光と紅葉、そして秋霞に的を絞って見ました。

講評:同じ場所の倉澤作品 は木の幹の面白さ、この作品は紅葉の葉のきれいさですね。それぞれ、別の素材、角度で切り取り個性が比較出来ます。撮った人の感性が出るので、「だから写真って面白い」というか写真冥利というものです。画面いっぱいの紅葉の葉が、暗い部分、明るい部分、日が当たった部分、これまた同じ葉ながらそれぞれが個性を出しシンフォニーを奏でているようでもあります。光をよく観察、適切に仕上げています。

【広澤 一由】「ワンダフル!日本の秋」(大町ダム)
コメント:紅葉の大町ダムに国旗が掲揚され、正に「日本の秋」をイメージできたので撮影しました。

講評:旗の様子から相当の強い風。こんな山奥でも、日章旗があり周辺の紅葉と何かアンバランス?と感じるか、広澤さん流に四季のある日本と結び付け「日本の秋」と感じるかはそれぞれですね。やや全景的でポイントは国旗といえばそれまでですが、例えば左に配置した樹木の紅葉をもっと大胆に前景として入れて、その向こうに日の丸・・・。

【宮澤 一成】「鮮秋」(善光寺)
コメント:善光寺周辺を散策していたところ、「もみじ」が余りにも鮮やかだったので、撮影しました。

講評:逆光に映えた紅葉の真紅と善光寺の建物、空の3つの素材に特化したシンプルな構図です。鮮やかだった紅葉が主題ですが、紅葉に囲まれた中央に屋根を入れた「囲み構図」で、見る人の視線を誘導しています。それだけに、囲まれた空間に入れる屋根の配置をもう少し工夫するか、深度を浅くしてややぼかすという手もあったかな・・・。

【吉池 安雄】「焼きいもが恋しい」(長野運動公園)
コメント:青葉、若葉だった季節は移り、いま枯葉となって土に帰ろうとしている。こんな落ち葉のかたまりを見ると、子供の頃の焼いもが懐かしい。

講評:今年も冬から始まり、春、夏、秋が過ぎ、冬で終わろうとしています。そんな運動公園の四季折々の移ろいを何年も見続けている吉池さんならではの感性が盛り込まれた作品。幼少期の焼いもまで思いが達し、やや作品とかけ離れた感がするタイトルですが、十分撮影意図が伝わってきます。2本の木立ちに囲まれた間に落ち葉の山が点在し、その向こうの樹木や空も遠近感が出て雰囲気が出ました。

文化教養講座(しめ縄飾り・門松づくり)が開かれました

 12月12日(土)、公民館主催の文化教養講座が開かれ、しめ縄飾りが石渡公民館大会議室、門松づくりが玄関前を会場に行われました。

 しめ縄飾りづくりでは、弥生時代に稲作が始まって以来、その豊かな実りを願い、収穫を感謝することから様々な信仰、儀礼が育まれた。その稲藁は様々な物に加工され、中でもその風習として今でも注連縄や新年の注連飾りとして行事に大きな役割を果たしているとのこと。

 今回は、棒注連(大根注連)、輪注連(輪飾り)を体験しましたが、分らない部分は講師や、互いに教え合いながら2時間程で思い思いの注連縄が完成しました。又、昨年、棒注連が上手にできた人は大黒注連にも挑戦しました。

 門松を作ろうでは、20リットル缶を利用し、頭を斜めに切り落とした青竹を、中央に固定し、周りを松や南天で飾り付けました。門松は正月用の飾りとして公民館の玄関前に置かれますので、ご覧ください。

【文と写真:区広報部長 早川球喜】

棒しめを作る順番と色々なしめ縄。何を作ろうか思案中?

3つに分けた藁の中央部分をしばり、捩りながら棒注連を作ります。

棒しめを作りには、藁をよくすぐります。下から徐々に引くと楽だよ。

準備は整った。棒注連を作るぞ。

今年は女性の方が2人ですが、昨年も参加されていますので鮮やかな手つきで、練り上げていました。

完成した神棚横注連。素晴らしいですね。

門松作り。中心になる青竹の先端を斜めに切り落とします。

門松の中心になる3本の背丈の違う青竹をズレないようにしっかり結びます。

砂を20リットル缶に入れて、青竹の固定と門松を安定させます。

立派な門松2基が玄関前に飾り付けられました。