石渡写真クラブ月例会(2月)作品

石渡写真クラブ月例会(2月)の作品です。
講評は、クラブ員講師増田今雄(5常会)さんです。

※クリックすると写真が大きく見えます。

【池田 治雄】

「北信州ローカル線が走る」(信大附属中学駅前付近)
 東の山を背景に、長電の列車を普通、スノーモンキーなど3つの特徴ある車両を組み写真でまとめました。ほぼ同一の位置からの撮影で、列車の種類、通過時間を調べ、足を運んだ労作。それぞれに色や形などの違いがあって興味深いです。

【笠原 美敬】「冬景色の雄大な富士山」(朝霧高原)
 三角錐の富士山を望遠系レンズで引き付けて撮影。スケールのある山が手前の冬枯れの樹木とともにシンプルにまとまっています。空のスペースが多めなので、少しアングルを下げ(カメラを下に向け)、樹木の下を入れるともっと安定感が増しました。さらに欲を言えば、少し高台から撮ると、樹木の影に隠れてしまった横の雲が見えてアクセントになったと思います。

【萱津 信子】「もう咲いたの!福寿草」(自宅)
 画像から読み取れる「ファイル情報」によると撮影は2月4日。暖冬で積雪もほとんどなかった今冬、春は一カ月ほど?早めに到来。春一番に咲き春を告げるフクジュソウも敏感に感じ取り咲きました。グリーンの苔と、黄色が鮮やかです。

【倉澤 利和】「富士山さいこう」(朝霧高原)
 笠原さんと同行の朝霧公園からの富士山のショット。ほぼ同じアングルの作品が2点寄せられましたが、1点はやや富士山が小さく、手前の公園が主体になってしまい、富士山が大きめで迫力あるこちらを選びました。左の赤い太鼓橋や点景人物がアクセントになりました。やや画面が左下がり?で苦にし始めると苦になります。

【高山 三良】「金色の装い」(善光寺)
 普段はほぼ黒系の国宝善光寺。ライトアップされて化粧、真っ暗な夜空に浮かび上がった別の善光寺を見せてくれます。左の松のブルーも小さいながら金色とともに色彩効果が出ました。

【中島 弘】「食足りて世は平らか」(安曇野市、白鳥湖)
 昼間、安曇野の田んぼなどで落穂などをあさったコハクチョウが夕刻とともに、白鳥湖に戻ってくる。隊列を組んで、着水の直前をピントよく捉えています。鳥たちも重なることなくバランスよく並びました。次なるは、着水の瞬間や背景を残雪の北アなど角度、アングル、鳥の大きさなどを考えて挑戦しましょう。

【早川 球喜】「黄金に輝く」(善光寺)
 高山さんの作品と類似していますが、ライトアップの光線に写り込んだ雪が幻想的です。下部分がやや多いので、もっと角度を上げ、上の部分(雪模様)を入れたらグレードアップしました。 

【広澤 一由】「お堀が消えて記念撮影!」(松本城)
 スマホを片手に自撮りする女性。この作品からは、タイトルの「お堀が消えて」見えますが、彼女が撮ったアングルからは、お堀はどう映ったか?消えたかどうか、気になるところですね。城とスマホの女性一人と過去と現在が交錯、シンプルですっきりまとまりました。

【吉池 安雄】「春の曙」(長野運動公園)
 運動公園の1本の木を素材に作画。春早朝の日の出前後。東の空を背景に、樹木をシルエットにし樹形の面白さを浮かび上がらせました。雲の下に山並みを配したことで安定感が出ました。