石渡区の防災訓練が行われる。

 8月4日(日)に石渡区の防災訓練が行われました。

当日の天候は、曇りのち晴れ、暑い夏日が予想される中、午前6時に自主防災会長から区役等、常会長への一斉メールによる避難開始等の伝達で大規模地震を想定した防災訓練が開始された。参加者は、常会ごとに指定された一次避難場所へ集合、到着後、参加者名簿に氏名を記入し、その後各常会の旗を先頭に訓練時避難場所である朝陽体育館へ移動。体育館に到着後、各常会長から本部に体育館等までの避難者数、途中の道路状況等の報告が行われ、会長から体育館までの避難者147人、常会指定集合場所までの避難者152人及び途中道路等の発表がありました。

続いて、1~9常会を3グループに分け、順次入れ替わり①緊急救命訓練として、三角巾を使っての応急訓練及び簡易担架を作っての避難訓練、②AEDを使っての救命体験、③スモーク体験及び消火器を使用しての初期消火等の体験を行いました。消火器は噴射時間が、粉末で約15秒、液体で30秒又メータの付いている消火器が、レバーを放すと噴射が止まり、メータが付いていない消火器が、消火剤が終わらないと噴射が止まらない旨、又、消火の方法はピンを外し、ノズルの先端を持って、火から3~5mぐらい離れたところでレバーを握って噴射させることなどの説明がありました。

なお、消防署から①大規模地震の後に、多発的な火災が想定される。放置すると拡大し、適切な初期消火で未然に防ぐことができる。②今日の訓練はさわりで、講習会を開催しているので、希望の方は消防署に申し込み受講してほしい、③訓練に積極的に参加し、自分がやるべきこととして取り組んでほしいとの講評があり、会長からは要支援者の参加について、第一次避難場所まで16人、体育館まで3人、又隣組長等が事前にお宅へ伺い60人の安否が確認されているとの報告及び積極的に区の行事・交流の場に参加していただくなどで、お互いに知り合い、交流を深め、助け合いの輪を広げていただきたいとの挨拶があった。

【文と写真:石渡広報部長 早川球喜】

9常会第一次避難場所への集合の様子

朝陽体育館への移動の様子

朝陽体育館各常会の集合

簡易担架つくりの体験

三角巾を使った応急措置訓練

ペアを組んで三角巾の使い方を習得する

AEDの体験

胸骨圧迫(心臓マッサージ)とAEDとの連携訓練

消火器での初期消火訓練

消火器の操作の訓練

スモーク体験

煙の恐ろしさを体験

消防署による講評

廣澤一由(区長)自主防災会会長挨拶

 

石渡写真クラブ月例会作品(7月)

石渡写真クラブ月例会(7月)の作品と講評
講評はクラブ員増田今雄(5常会)講師です。

【吉池 安雄】「夏の湖」(信濃町野尻湖)
 遊覧船でしょうか、自分の乗った船のスクリューの描く軌跡、そこを横切るモーターボートをタイミングよく捉えました。岸辺から広がる湖のブルーが清涼感を表しています。

【広澤 一由】「楽しい水遊び」(石渡区内)
 
面白い場面に遭遇、すかさずレンズを向けてものにした努力が褒められます。アッと思っても、なかなか一枚の写真に残すことはできません。「そのまま、そのまま」とそーと近づく広澤さんの姿、ドキドキ感が思い浮かびます。しかもスマホとのことですが、グーと近づかないとこれだけのものは撮れないだけになおさらです。ただ、もう少し、水たまりの向こうにある車を入れるともっと臨場感が増したと思います。

【早川 球喜】「紫陽花と六地蔵」(長野市蓮台寺)
 
寺境内に咲き誇るアジサイをワイド系レンズを使い右の株をデフォルメして大きくし遠近感が出ました。左奥に花見客の人物をアクセントに入れたのもよかったですね。ただ、左手前のアスファルト部分の面積がやや多く気になります。できれば、トリミングで下と右をやや削るとアジサイがぐっと生きて見えます(トリミング写真下に)。

【中島 弘】「高原に初夏の訪れ」(妙高高原)
 
妙高山ろくの「いもり池」と思われますが、大胆に水面だけを切り取って作画しました。投影した夏を思わせる雲と青空、そして手前に睡蓮の葉とバランスよくまとめました。水面の水平に対し、睡蓮の右から左下に下がる斜めのラインが流れを創出しています。

【竹内 一郎】「朝陽を浴びて」(自宅)
 自宅庭か畑のホオズキ。タイトルにあるように、左側からの朝日が実や葉に当たり印象的です。写真は言うまでもなく光から成立しています。その光をよく観察して作品の中に生かすことが大切な要素です。光には、順光、逆光、斜光などに大別されますが、特に後者2つをうまく使いこなすことが上達の一歩です。例えば、新緑や紅葉の木々の葉がキラキラと輝いて見えるのは逆光、あるいは半逆光で撮ることです。

【高山 三良】「梅雨の彩」(自宅かいわい)
 梅雨時の代表花アジサイの多様な色に目を付けた着眼点がいいいですね。花はもともときれいなもので、誰がどう撮っても今どきのカメラ、きれいに写ります。それを見て「きれい」と言っているうちは初歩段階といっていいでしょう。そこから一歩脱却するのが写真を学ぶわれわれのしなければいけないこととクラブ員の皆さんは認識してください。例えば、アジサイなら花に着いた梅雨時の雨粒、あるいはひょっこり出てきたカタツムリ、カエルなど。花プラスαです。
 
前置きが長くなりましたが、そういう意味で、単にきれいな花を一枚で見せるのでなく、さまざまな色があることに着目し、複数を組んでまとめた点が、「一歩」前進した作品となりました。

【倉澤 利和】「待っていろよ八ヶ岳」(野辺山高原)
 
大きな望遠鏡が並ぶ近くの山稜からでしょうか、残雪の八ヶ岳、その上にちょうど形、量とも適度な雲、そして青空。実に空気感の漂う作品です。そして、夏から秋、「ぜひ登ってみたい」と意欲をそそる主峰赤岳に語りかけるようなタイトルもユニークですね。公民館長役は多忙で登れるかどうか・・・?無理は禁物ですが、いつか八ヶ岳稜線に立った作品が楽しみです。

【萱津 信子】写真①

写真②
写真③
「よみがえった弥生」(桐原、浅川扇状地遺跡群)
 まあ。よく面白い素材を見つけたもんですね。おひざ元で続いている道路工事現場で、繰り広げられていた古代、弥生時代の土器の発掘作業。そして、何とそこから出てきた土器の展示。例会には2枚出品されました(写真①・②)が、いずれも発掘現場、土器の展示と1枚だけの単写真では物足りなく、「組み写真にしたら」とアドバイスさせていただきました。その2枚をクラブ会員の高山三良さんが写真加工ソフトで2枚を1枚にうまく組んでいただきました(写真③)。
<組み写真>とは
1枚の作品は「1枚写真」もしくは「単写真」と呼びます。これに対し、複数の写真を組み合わせたものを「組み写真」といいます。ここで問題なのは、同じサイズの単写真を単純に複数並べただけでは、組み写真としての基本的な概念が違います。あくまで、一枚の規定サイズの写真(枠)の中に、複数の写真を組み合わせたものが「組み写真」です。
(以前、どこかで触れたと思いますが)あくまで四つ切りや半切、全紙など決められた単写真サイズの中に、複数の写真を組み合わせて表現、伝えたいことを盛り込む手法です。
そして、一枚の中に盛り込む写真の枚数、サイズ、レイアウトなどは自由です。自分の伝えたいテーマに沿って、より効果的な枚数、サイズ、レイアウトなどを決めます。写真以外の台紙の色も作品のうち(写真県展審査員細江英公氏談)です。
何か面倒だと思うかもしれませんが、その通り、面倒で手間暇がかかります。が、それだけに長野県の写真界の歴史では、この「組み写真」における表現が特徴と細江英公氏が絶賛しています。「単写真は単写真ならではの表現、魅力があります。しかし、組み写真は単写真では言い足りない、表現できないものを写真を組み合わせるという手法から可能にし、時には1+1がイコール2ではなく、3にも4にも、あるいはそれ以上の想像できないプラス効果を生み出す」と解説しています。
県展では、組み写真の出品はサイズ「A2サイズのスチレンボード」としています。過去、上位に入った作品の中で記憶にあるのは、自宅庭にエサ台を置いてそこに集まってくるスズメたちのさまざまな表情、しぐさなどを20枚ぐらいのサービスサイズ程度の写真を効果的に張り付けた作品。昨年の推薦は、クワガタやカブトムシが集まる「樹液酒場」。そこに集まるほかの昆虫、チョウやガ、スズメバチなどをアップ、ロング含めて組み合わせた作品でした。
ぜひ、手間暇かけて狙い定めたテーマを組み写真にし、クリエイティブな世界にも挑戦してみましょう。

【笠原 美敬】「孫の成長を祈って」(武井神社)
 右上から左下に人物の姿態を斜めにした構図が流れを創出、その流れを食い止めるように、見る人を引きつけるつぶらな瞳がポイントとなりました。視線を感じてシャッターを切ったジージの孫を思う気持ちが画面からひしひしと感じ取れます。プリント裏、あるいはデータのどこかに「撮影笠原美敬」と必ず入れて保存を。孫末代まで残る、笠原家の家族記録写真。何よりの宝です。

【池田 治雄】「薔薇とバッカリヤ」(自宅)
 バラばっかりと思いましたが、違う花バッカリヤが・・・。さまざまな花が百花繚乱とにぎやかな池田亭の庭の中で、バラとバッカリヤの2種に特化してうまくまとめました。両者のできるだけにぎやかな花の部分を天地の二分割構図でまとめ、安定感とすっきり感が出ました。境目の右に無粋なブロックがちらっと見えるのも、「隠そう」とした作者の意図がそれとなく伝わってきますが、そんなに見苦しくなくかえって自宅庭という情報を少し入れてみたといえばそれまでですね。