春の日差しを浴びながら、キクイモ収穫祭

 朝陽地区住民自治協議会によるキクイモ収穫祭が32日、北屋島の千曲川河川敷内の農地で開かれました。晴れ渡った青空の下、約160人が楽しそうに“イモ掘り”に取り組みました。

 キクイモを育てて焼酎にして地域おこしをしようと始まった事業で、その一環として収穫を市民に開放しています。今年で3回目の収穫祭になります。昨年4月に900坪の農地に約100㎏の種芋を植え付けて育ててきました。収穫祭の名前が知られるようになったのと、キクイモに含まれるイヌリンが血糖値を抑える効果があるなどから、朝陽地区以外からの参加者も目立つようになったといいます。参加者は200円を受付で払い、袋をもらいます。スコップを片手に軍手や長靴の装備をして掘っていきます。一袋におよそ2㎏が入る予想ですが、中には4㎏も入れる人もいました。

 石渡3常会の横田八重子さん(73)は「キクイモは買ってキンピラやみそ漬けにして食べていますが、自分で掘って収穫するのは初めて。健康にいいのでいっぱい掘ります」と笑顔で話していました。

 キクイモはまだ大量にあり、近く掘り起こして佐久市の酒造会社に運び込みます。11月には約1000本の焼酎に変身、希望者に販売することになっています。

【文と写真:区相談役 水越渉】

初春の温かな日差しを浴びながら、大勢の家族連れなどでにぎわったキクイモ収穫祭

かごいっぱいに採れたキクイモ。血糖値を下げる効果が大きい健康食品として注目を集めているとのことです

お母さんの小林好子さん(65)と初めて参加した石渡6常会の藤澤朋さん(35)=左端。「3人の子どもたちに収穫の楽しさを体験させたくて」と話していました