長寿会「落語と尺八・箏(こと)の演奏会」を開催

 落語で笑って、尺八と箏でこころを癒されてください・・。こんなねらいで10月20日、石渡公民館で、石渡長寿会主催による「落語と尺八・箏の演奏会」が開かれました。区民35人が訪れ、楽しいひと時を過ごしました。

 初めに主催者として長寿会副会長の中島弘さんが「みなさん、忙しい毎日ですが、今日の演奏会でゆっくりくつろいでください」とあいさつしました。

 第1部は落語。演者は信濃家中蔵(しなのや・なかぞう)さん=長野市柳原在住=です。題目は「抜け雀」。旅館に泊まったものの無銭飲食した高名な絵師が、お詫びに衝立(ついたて)に描いた雀の絵が大変な評判を呼び、旅館が大繁盛する内容。中蔵さんの軽妙な語りに区民からは大きな笑い声が起きました。

 第2部が尺八と箏、歌のコラボレーションです。尺八は吉原恕宇山(よしはら・じょうざん)さん=1常会。箏は長谷川雅鳳(はせがわ・がほう)さん=3常会と、雅楽純治(うた・すみち)さん=長野市鶴賀。「幻の柱」や「軒の雫(しずく)」、「時鳥(ほととぎす)の曲」などを演奏しました。尺八の切々とした音色と箏の華やかの音の中に悲しみと喜びを込めた音色に、大きな拍手が送られました。最後に尺八と箏の演奏で全員で「荒城の月」を合唱、会場に元気な歌が流れました。

【文と写真:区相談役 水越渉】

主催者として「楽しいひと時をお過ごしください」とあいさつする石渡長寿会副会長の中島弘さん

軽快な語り口で「抜け雀」を熱演する信濃家中蔵さん

信濃家中蔵さんの噺(はなし)に聴き入る石渡区民のみなさん。笑が湧きあがりました

尺八と箏、歌のコラボレーションは素晴らしい音色を生み出しました。尺八は吉原恕宇山さん(右)、歌は雅楽純治さん(中央)、箏は長谷川雅鳳さん(左)

観客のみなさんは、尺八と箏、そして歌の演奏で心癒されたようです

最後は、尺八と箏をバックに全員で「荒城の月」を合唱。大きな歌声が公民館いっぱいに響き渡りました

 

石渡神社で秋の例祭が行われました

 石渡神社で107日と8日、恒例の秋の例祭(秋祭り)が行われました。7日が前夜祭、8日が本祭りです。

 前夜祭では、2つのコースに分かれて区内の家々を回った神楽が高山三良さん宅(2常会)の前で合流、高々とさまざまな提灯を掲げ、長い行列をつくって石渡神社に向かいました。神社拝殿では氏子総代など関係者が参拝したあと、神楽保存会のメンバーが獅子舞を奉納しました。また、境内につくられた特設舞台では、小学4年生の倉澤健琉(たける)くんが「三番叟」を元気に演じ、詰めかけた見物人の盛んな拍手を受けました。

 翌8日は本祭りです。関係者は石渡公民館に集まった後、午後1時すぎに石渡八寿会のメンバーがそろいの法被姿で木遣り歌を謡いながら行列を先導、氏子や区役員が続き、秋晴れの下、石渡神社に向かいました。拝殿では、倉澤祇(やすし)宮司が石渡区の発展や区民の幸せを祈って祝詞を読み上げました。氏子総代の山田國廣さん(1常会)や、区長の小山美好さん(2常会)が区民を代表して玉ぐしを供え、神事を終えました。

 いっぽう、境内では、石渡公民館や育成会の役員らによる焼きそばや焼きトウモロコシ、ポップコーンなどの店が開かれました。大勢の区民が訪れ、各店とも行列ができるほどのにぎわいになり、子どもたちの歓声が響き渡り、お祭りの雰囲気を盛り上げていました。

【文と本祭り写真:区相談役 水越渉】
【前夜祭写真:HPスタッフ 増田今雄】

【前夜祭:10月7日】

7日午後3時、紅葉の始まった区内を各事業所から巡行
神楽の太鼓(写真上)や道中囃子(同下)が区内に鳴り響いた

理美容店内で、獅子が舞い、無病息災、家内安全、商売繁盛を奉納
土屋自動車さんでは庭先で奉納(写真上)。終わると子どもたちを祝福(同下)

夕刻からは、新築の家庭や5常会の公園などを巡回、奉納(写真上・下)

1家総出で獅子舞の奉納を受けた(アメディオ動物病院=写真上。広澤副区長宅=同下)

各戸奉納の締めくくりは旧石渡屋敷の高山三良さん宅
庚申塔前で奉納
東西に分かれ巡行した神楽は旧石渡屋敷前で合流し神社へ
神社では惣魂碑前(写真上)、拝殿で奉納(同下)

奉納の最後は特設舞台で三番叟が披露。踊り手は昨年に続き倉澤健琉君(写真上)。終わるとお父さんにおんぶして引き上げ(同下)

境内には伝統の獅子舞を見ようと大勢が詰めかけた
三番叟に続き披露された「狂り」。毎年変えて登場のお面は安室奈美恵(写真上)。最後は「鹿の遠見」で締めくくり(同下)

 

【本祭り:10月8日】

青空の下、石渡八寿会のメンバーが高らかに歌い上げる木遣り歌に先導され、石渡神社に向かう氏子や区役員、当番常会の7常会の人々の行列


石渡区民の安全や幸せを願って祝詞を読む倉澤祇宮司


玉ぐしを供える氏子総代の山田國廣さん(中央)


石渡区が平穏に過ごせるよう祈願する区長の小山美好さん(中央)


神社境内には各種の店ができ、どこも行列ができる人気ぶりでした


焼きトウモロコシは市価より安いとあって大勢が詰めかけました

平成30年度朝陽地区社会福祉大会が開催されました

9月22()東部文化ホールにて、平成30年度朝陽地区社会福祉大会が開催されました。当日は朝陽社会福祉協議会始め諸団体からら155 (石渡からは18)が、参加し、これからの高齢化社会を乗り切るためにどのような取り組みを行い、個人は何をすべきかを考えました。

これまでは朝陽公民館体育館で行われておりましたが、初めての試みとして、柳原の文化ホールの広々とした観客席とステージにて執り行わられ、参加者からはゆったりリラックスして講演を聴講できたと大変好評でした。

小山美好住自協会長の挨拶の後のオープニングセレモニーでは「えがおの会」の皆さんによるハンドベル演奏が披露され心地良い軽快な音色を楽しみました。

今回は講師として、NPO全国的コミニュティライフサポートセンターアドバイザーでありご近所福祉クリエーターの酒井 保さんをお招きし『一人一人のできるから始まる「新しいささえあい」をカタチにしよう!』をテーマに講演していただきました。健康で活き活きと第二の青春を過ごすための極意の主な内容を紹介します。

○地域の「暮らしぶり」に関心を持つ近隣の様々な異変に気付く
○定期的な運動が大切
・筋力の低下行動、外出が面倒社会性の低下につながる
・日常生活の動作の継続(ご近所との会話、散歩、カラオケ、ゲートボール等何でもよい)
○豚肉は栄養価が高く、ビタミンB1は牛肉や鶏肉より多く含みトンカツは栄養素を逃さず、高齢期の食事に適している。
○地域に住民の集える場所があれば、高齢者は社会性を維持できる。

等々 酒井さんのユーモアを交えた説得力のあるお話はこれからの地域の連帯感醸成におおいに参考になる内容であっという間に時間が経ち「地域の活動はボケ防止に効果あり!」を参加者はしっかり習得して帰路につきました。

石渡区の活動には、地域で楽しい生活を継続するために必要な要素が溢れていることを再認識しました。これからも積極的に参加し刺激を受け、心身ともに健康な自立した毎日を送りましょう!

【文と写真:石渡広報部長 笠原千代子】

酒井 保さんのユーモアを交えたお話

 

石渡写真クラブ9月例会写真集

<五十音順に掲載>講評は石渡写真クラブ:増田今雄講師
作品の下に、「タイトル」、<撮影場所>、(講評)の順に掲載
*写真をクリックすると大きく鮮明に見れます。

1.池田 治雄

「夕暮れ時の千曲川」 <村山橋から>
(きらきらと一面に光る水面を前景に、河川敷内の樹林、重なる山々の向こうに姨捨山。遠近法で奥行きを表現しています。ワイド四つ程度に横長ですが、加工方法は2点。一つはさらに天地をもう少し詰めてパノラマ風にトリミング。もう一つは、幾重にも重なる山々を中心にアップ気味にトリミング。それぞれがこの作品と比べると別の感じを見る人に与えます。
 撮影した写真(コマ)は、撮った時点の自分の思い描いたイメージ通りにトリミングをしますが、時として、上記2番目のトリミングのように、まったく別のイメージの作品に仕上げることもあります。このトリミングという作業では、被写体を見つけ、レンズを選び、ファインダーをのぞき、フレーミングやアングルを決めシャッターを切るという一連の撮影時点にフィードバックして勉強になります。つまり、「こうやってトリミングしたらこんな作品になった」ということを元に「撮影段階で“トリミング”をしておけば」ということにつながります。)

2.笠原 美敬

「珍しい青いけしの花」<竜王山頂>
(ヒマラヤの高山に咲き「ヒマラヤの青いケシ」として有名ですが、大鹿村や白馬岩岳などでも栽培されていますが、国内では自生しない珍しい植物です。中央の上に咲く一輪を中心にバランスよく配置し、ブルーの色彩もきれいに再現されています。ただ、バランス優先で選んだアングルなので仕方ないのかとも思いますが、背景の壁が人工的で無粋な感じがします。できれば、自然の雰囲気を表す背景を選んだ方がよかったと思います。あるいは、思い切って背景に壁を白一色にして建物を感じさせない工夫をするという手もあります。)

3.萱津 信子

「若穂の丁史」 <若穂川田 領家>
(面白い素材をみつけましたね。その時々の改良工事とか家並みの建て替えとかさまざまな理由で、取り残された石碑や祠。かといって粗末にされず、大切に現代まで保存されてきた悠久の時代の流れというものを感じさせてくれます。背景の白壁の建物にマッチし、水平垂直のバランスもとれ安定感があります。惜しむらくは、おそらく左右に道がある三差路かなと思いますが、もう少し引いてその感じが出ると、さらにどこかに“現代”を入れ込むとぐーんとグレードがアップしました。)

.倉澤 利和

「二羽で大空へ」 <南掘>
(ダイサギが二羽、飛び立つ光景をピントよく捉えました。押し寄せる住宅街に抵抗するように?続く稲作の田んぼ、黄金色の稲が今の時代を記録しています。よく見ると、稲穂の上に学童が2人いますが、もう少し分かるようなアングルだといいアクセントになりました。)

.高山 三良

「おじばんフェス」 <Mウェーブ>
(おじさんのバント演奏のフェスティバルという意味でしょうか。高齢者健康づくりフェスの様子を全景、セミロング、アップの組み写真でまとめました。各地から参集のようすがゼッケンの地名で分かり、にぎやかさが出ました。やや近づいた演奏シーンで、男性に交って女性の混成が分かり、中央のアップ写真は、演奏に合わせて歌う参加者の表情を表現。全体から会場全体の雰囲気がよく伝わってきます。各写真の境目をもう少し分かる色の線で区切った方が見やすいと思います。)

6.中島 弘

「オーイ、きもちイイカ」 <上越水族館>
(上越の水族館とのことですが、イカの群れでしょうかブルーが印象的で並びもバランスよく、右上から左下へ斜めの構図がいいです。アクセントになったシルエットの子どもの揚げた腕、斜めの身体も躍動感を表現しています。ただ、イカの調子がややハイキー過ぎなので、もう少し調子を出した方がいいと思います。)

.早川 球喜

「晩夏の黒姫山」 <信濃町 野尻湖>
(野尻湖を手前に黒姫山の山容を捉えた作品。一艘の釣り船をあしらい湖のスケールを、湖岸端の家並みを入れ山の大きさを対比的に表現できました。中腹、山頂付近、空と三段になった雲の層、雲間からちらっと垣間見える山腹と右下がりに伸びる稜線がバランスよく配置されています。絵画を思い起こす一枚となりました。
写真は、快晴、晴ればかりではありません。旅行でもイベントでも何でも雨が降らないにこしたことはありません。が、こと写真に関しては「あー、今日は晴れてよかった」では、あまりいい写真は望めないと言っていいでしょう。むしろ、ざんざんぶりの雨、音もなく降りしきる雪、ビュービューと叩きつけるように吹く風など、通常あまりカメラを取り出してシャッターを押さない条件の天候の方が傑作が生まれる確率は高いと思います。これから冷え込みが増した早朝、山合いに立ち込める霧、そこに差し込む朝日・・・。どんな条件でも、どん欲に自分のイメージ、創造を追い求めてシャッターを切る、そんな姿勢を持ち続けることが大切です。)

.廣澤 一由

「黄・みどりの風景」 <黒姫高原>
(黒姫高原の黄色のコスモスと裾野から野尻湖、斑尾の山腹とスケール感が出ました。ほぼ二分割にした構図でまとめましたが、上の光景が「みどり」とはいえ新緑や紅葉などの色彩感に乏しくやや寂しい。黄色の中に数本背丈の高い株がありますが、ぼかしつつ上半分の「みどり」の中に配置するとしゃれた感じになったと思います。あるいは、思い切って下の黄色を三分の二以上占める三分割構図にすると「黄」主体のまとめ方ができたと思います。)

.吉池 安雄

「水に映せり我が美貌」<東和田運動公園>
(ほぼ毎日目にしている運動公園の光景。さりげない「物」でも、よく観察しシャッターを切る心構えには脱帽です。フェンスに絡みつたアサガオの花が少しそれた感じで水路の上で存在感を誇示している。「そうか、お前は自分の美貌を水鏡に映して・・・」。花の心をよく汲み取ってまとめた作品で、フレーミング、構図、タイトルもうまい。)

<HPへの掲載担当:広沢 一由>