「石渡写真クラブ月例会作品」カテゴリーアーカイブ

石渡写真クラブ月例会(10月)作品&講評=文化祭出品作品紹介

石渡写真クラブ月例会(10月)作品&講評=石渡区文化祭展示作品紹介
 コロナ下、今回も演芸大会なしで展示のみの文化祭となりました。写真クラブでは講師を含む会員10人の作品20点を出品しました。昨年秋から今年にかけて撮影した未発表作品ばかりで、元気に山登りした時の写真や行楽地、善光寺、近くの運動公園など個性にあふれた力作が並びました。
 多くの作品は、毎月公民館で実施の月例会に持ち寄り、みんなで鑑賞しながら写真技術向上に向け勉強したものです。毎月、区のホームページに講評ととともに紹介していますので、だぶった作品のコメント、講評は割愛します。興味のある方は、パソコンかスマホにて「石渡つうしん」をご覧ください。
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 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。

【倉澤 利和】

「いつか空へ」(破風岳毛無峠)=8月11日
講評:9月例会の作品「トレッキングには最高の破風岳(1,999㍍))」(高山村)と同じ山行時の作品。コメントは「好天に恵まれて清々しい気分になりました」でした。峠から見た山稜の上に広がる青空に一条の飛行機雲でしょうか、上に登る(下にくだる?)雲をすかさず捉えたところがグーです。ぽっかりと浮かぶ雲と共演、空気感のある(スケールのある)作品となりました。自分も「いつかは・・・」という憧れも感じ取れました。
「鮮やかな紅葉」(若穂綿内清水寺)
講評:多くのカメラマンが狙い、実に多くの写真が登場してきた清水寺の紅葉ですが、どれもきれいですね。同じく、そのきれいさ(鮮やかさ)に浸った様子が作品、タイトルから伝わってきます。ただし、「きれい」という横並びの作品群から抜け出すには、何か付加価値を足さないといけません。まあ、そんな屁理屈や技術論はどうでもいいという逆の考え方もあります。きれいなものはきれいに撮れて、単純に「あーよかった」も写真の持つ一面ですね。

【高山 三良】

「綿になるまで」(自宅)=8月~9月
コメント:柔らかな花をつけ、花の色を変え、硬い実となりはじけて綿になる。神秘さえ感じます。
講評:以前、信濃毎日新聞で取り上げられたこともある綿の木と花ですが、花の色が変化するとは驚きでした。その様子を含め、成長過程を組み写真にまとめた報道写真。事実を伝えるという写真の持つ特性で、変化を分かりやすくまとめました。
「コスモス園」黒姫高原=9月16日
コメント:黒姫高原のコスモス園をリフト上から撮りました。地上では見られない景色がありました。
講評:スケールのあるものはハイアングルから撮りたいところですが、なかなか市街地のように隣接したビルの屋上など高い所がありません。せいぜい脚立の出番ですが、10尺程度(農家で使う三脚脚立)で限度があります。それでも、身長の高さよりは少しでも高い所から撮ると感じが違ってきます。ヘリを登場するまでもなく、近年ではドローンと言う手もありますが・・・。そこでハタと考えましたね。リフトを利用しての撮影。広がりのある作品となり、人物も適度に配置され花を楽しむ様子が分かります。

【竹内 一郎】

「雪炎」(善光寺)=1月例会作品
「俺もやりたい」(自宅)=2月例会作品

【中島 弘】

「生きる」(飯山市)=2月例会作品
「灼熱の恵み」(中野市豊田)=7月例会作品

【早川 球喜】

「咲き誇る菜の花」(飯山市菜の花公園)=5月例会作品
「咲き誇る菜の花」(飯山市菜の花公「鯉の乱舞」(野尻湖)=8月例会作品

【広澤 一由】

「霊松寺の紅葉」(大町市)=2021年11月例会作品
「鬼(木)門を過ぎて頂上へ」(新潟県米山)=6月例会作品

【宮澤 一成】

「負けないぞ」(飯山市北竜湖)=8月例会作品
「幽影」(善光寺)=1月例会作品
※例会の作品タイトルは「青色に包まれて」です。

【吉池 安雄】

「公園の四季・秋の雲その1」(長野運動公園)
「公園の四季・秋の雲その2」(長野運動公園)
講評:吉池さんのフィールド、運動公園から見た秋雲2題。1枚はサブトラックから南方向、もう1枚は築山から西南方向ですが、いずれもウロコ雲状の波打つ雲に太陽をあしらいながら撮影しています。空気感が素晴らしい作品となりました。この秋の雲をはじめ、春夏秋冬の公園の様子を撮りため、個展までこぎつけるべく頑張っていきましょう。

【吉田 幹男】

「レンギョウと桜」(長野運動公園)=4月例会作品
「登りづらい石段」(小布施町浄光寺)
コメント:ブドウを見に須坂市高畑に行き、小布施町浄光寺に寄りました。歴史を感じる石段は、石が不揃いで登りづらかったです。
講評:私も一度行ったことのある寺で、確かに登りづらかった記憶があります。不揃いで、時の経過とともに崩れたりし登りづらいことこの上ない石段でした。でも、檀信徒が協力して作ったものでしょうか、往年の歴史を感じさせてくれます。

【増田 今雄】

「山葵田(わさびだ)の春」(安曇野市穂高)
 県カルチャーセンター「たのしい写真教室」で、安曇野市の光城山へ桜の撮影会の帰りに立ち寄った大王わさび農場近くの湧水の川です。川沿いに小さな山葵田、桜の花と白花はナシの花か?ちょうど向こうに安曇野を代表する有明山も見え、春本番でした。

「わが家」(長野市妻科)
 所用で行った妻科神社近くの民家の庭先。植え込みの葉の間に直径数センチのクモの巣があり、よく見ると何とも波状というか、ひと言で表現できない模様がらせん状に渦巻いていました。そして、その中央にご本尊様が・・・。クローズアップが得意のコンパクトデジカメで撮ったものの結果は深度が浅くどうも気に入らない。再度一眼デジカメ、55㎜マクロレンズで挑戦。三脚を立てたりいろいろ前段の仕掛けをしているうちに、「わが家」を支える外側の糸が切れ始め、三脚をそっと撤去し手持ちで撮影しました。

【なぜ展示するか】
 「写真」を一連の流れで追うと、撮影から始まり最終的に「展示」で終止符を打つものと考えます。

 そもそも写真の役割の中に「伝える」ことがあります。報道写真のように、今現実に起きていること(起こった事)を画像で第三者に伝える。見た人は「なるほど」と確か起こったことを確実なものとして認識します。報道カメラマンが撮影した写真は、読者に見ていただき完結します。
 では、私たちの写真はどうか。
 撮影した作品は、撮った人の思いや感動などが盛りこまれます。「朝焼けは雄大でしたよ」、「小さな子どもの表情が何ともかわいらしい」、「ひと昔前にタイムスリップしたような懐かしい路地裏の光景」などなど作品が見た人に語りかける、訴えるものがそこに存在します。
 シャッターを押すという行為は、その場面をもう一度誰かに再現して見てもらいたい、自分が思ったことや感動を味わってもらいたいという気持ちがあるからと思います。撮った写真を、自分だけで見て満足し終わりという人は少ないと思います。
 自分の味わった感動や思いを見た人にも共有していただくこと。それが展示(写真展)です。写真展に足を運ぶ人たちの中には、写真を志す仲間はもちろんですが、写真を自らやらない人も来ます。作品を見て、作者と同じ感動、思いを追体験して帰ります。
 展示(写真展)は、写真を通し人と人とがつながってゆく場(機会)と捉えましょう。
    (県カルチャーセンター「たのしい写真教室」講義より、増田)

 

石渡写真クラブ月例会(9月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(9月)作品&講評
 台風一過、急に寒く?なったかと思いきや暖かくなったり体調管理が大変です。標高の高い山からは紅葉の便りも届き、秋本番を迎えつつあります。
 コロナも手のひらを返したように大人しくなった昨年秋以降とまでは行きませんが、何となく元気がなくなってきた感じです。このまま収束に向かってくれるといいなと期待を寄せますが、感染すると高齢者には怖い病気。これまで身に着けた手洗い、マスク、換気、人ごみ回避などを徹底し、撮影に励みましょう。
 間もなく運動公園のケヤキが染まります。身近では千曲川沿いで霧、霜なども発生、志賀高原や鍋倉高原などでブナ林やダケカンバが徐々に姿を変えます。
 区の文化祭も展示のみは決定とのこと。最終的に「(人様に)観てもらってなんぼ」の写真の世界。頑張って写真クラブの展示に向け準備しましょう。

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
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【吉田 幹男】「出番」(自宅)=8月29日
コメント:ノウゼンカズラの花が、今月下旬遅れて一枝咲いたので撮りました。七月にも撮ったのですが、作品にならず九月の発表になりました。まるで自分の出番を待っていたようです。
講評:わが松本の実家の生垣にもありますが、盛夏のころ、ほかの樹木を覆い隠すようにわが物顔に大群の花を付けます。群生のイメージが強い植物ですが、理由はともかく遅咲きに固まってぽつんと咲くのも味な物ですね。背景、周りの葉はヤツデでしょうか。

【宮澤 一成】「犬?猫?それとも・・・」(長野市民病院南)=8月6日
コメント:車を走らせていると、東の空に変な雲を発見スマホで撮影しました。皆さんは、何に見えますか?
講評:北アルプスや南アルプスなどに姿を現す雪形と同じで、雲の形もさまざまな姿に見えることがあります。しかし、雪形も雲も、誰が見てもその形に見える確率が高い物から、見る人によっては分かりにくい物もあります。それだけに、古より農業の作業開始の目安となったり、想像力をたくましくし楽しむ魅力はあります。さて、自分は犬か猫のように見えるが、あなたは・・・?と問いかける素材を提供するのも写真の「伝える」という特徴の一つですね。
さて?

「雲を釣るぞ」(長野市民病院南側)=同
コメント:現在市民病院では増築工事中、伸びたクレーンが長い釣り竿のように見えました。
講評:上の作品の雲が含まれますが、クレーンを釣り竿に、獲物を雲に見立てた擬人化作品。着眼点はいいですが、下の市民病院や里の光景が中途半端かと思います。もう少し入れるか、さもなければ思い切ってカットしてクレーンと雲だけで単純化してまとめてみる手もあったかと。

【広澤 一由】「夜明け直前」(長野運動公園)=9月1日
コメント:大型台風11号の影響か?朝焼けが幻想的、宗教的な色彩に輝いた防災の日の夜明け直前であった!
講評:お天道さんが出る前ですが、朝焼けした雲が印象的です。運動公園サブトラックの西にあるポールが辛うじて見える下部分ですが、暗くつぶれて画面全体が重たい感じになってしまいました。カメラのアングルを少し上に向け下のアンダー部を削り、その分空を入れると雲の印象が強くなったと思います。

【早川 球喜】「初秋の里山」(木島平村の国道403号線(糖塚?)から望む)=9月7日
コメント: 写真撮影に向かった日は、長野を出る頃はまだ曇りでしたが、飯山市、木島平村へさしかかる頃雨模様に。それでも秋を撮るために「やまびこの丘公園」に向かいました。公園の辺りは雨でかすみ、初めて訪れたこともあり、自分の場所すら確認することができません。高原の木々は、まだ緑で、秋を感じさる色はありませんでした。仕方がなく秋を探しながらの家路へ。飯山に入る直前に黄色にたわわに実っている稲穂を見て、山里を背景に2~3枚撮影しました(はっきりしませんが「糖塚」辺りかもしれません)。
講評:霧雨というか雨模様のしっとり感が出た作品。山里の裾野まで霧が立ち込め、山里の丘陵地帯に点在する家々・・・。その手前に広がる、黄金色に実った稲刈り前の田んぼが見え隠れしますが、手前の雑草(オオブタクサ)に隠れてしまい残念です。やや高い立ち位置か脚立を使用、田んぼの広がりがもっと出せると里山の印象がもっと盛り込めたと思います。

【中島 弘】「食べちゃうぞ」(破風岳毛無峠)=8月11日
コメント:破風岳に登ってきました。登山口の毛無峠から小串鉱山跡へ続く林道から見上げると草原にへばりついている大きな岩を襲うような雲が現れ自然が創り出す造形の面白さを撮りました。
講評:失礼ながら「犬も歩けば・・・」ではありませんが、写真は外に出なければ撮れません。その意味で、破風岳方面へ撮影に出かけた際に見つけた素材を、そこにある岩を絡めて作品化しました。雲の怪獣が、岩を食べようとした瞬間に見立て擬人化、タイトルと共に楽しい感じに仕上げました。

【素材を発見したらとにかくシャッターを】
写真は目的地方面に出掛けたらいかに「絵になる」、「今までに見たことのない」オリジナルな素材を探し出すことが勝負どころです。そして、見つけたら次にカメラという機材を通していかに切り取るか。レンズの選択、ズーミング、アングル、角度、露出や絞りなどカメラの設定と予め準備している項目もありますが忙しいです。最後にパシャリですが、素早く行動しないと、モノによってはどんどん変化し場合によっては無くなってしまうこともあります。「帰りに(後で)撮ればいいやー」は禁物です。その場でその時に撮ること、シャッターを押しておくことを心掛けましょう。多くの場合、帰りには、最初に発見した時の状態は無くなっているか、光線状態も変わってしまい、時には無くなってしまうことも。「さっき撮っておけばよかった」という経験を幾度となくしている私の経験からひと言。

「一緒に飛びたいな」(破風岳毛無峠)=同
コメント:破風岳登山口の毛無峠は上昇気流が良いのか多くのグライダーマニアが愛機を飛ばしていました。赤いグライダーが本物のジェット機の飛行機雲を追うように飛行しているところを捉えました。
講評:飛行機雲は自然のものとはいえ、飛行機が生み出した産物。その飛行機雲と、同じ仲間の飛行体「グライダー」とのコラボが面白いですね。それと、飛行機雲がやや斜めに下降しているのに対し、グライダーはやや右上方向、斜めに傾いているバランスもいいですね。さらに空の青、雲の白、グライダーの赤のシンプルな3色がすっきり感を助長しています。

 
「秋の気配」(千曲市姥捨の棚田)=8月29日
コメント:自転車で姨捨の棚田を訪ねました。猛暑の最中夏の気分でいたが、季節は確実に秋に向かっている情景を撮りました。
講評:やや高台から棚田、集落の家並み、川筋、そしてはるか遠方の市街地、山並み、締めくくるように秋の空と雲。遠近が出てスケールある作品になりました。稲刈りをする一群とか案山子とかの点景があるともっと臨場感が出ました。

【高山 三良】「待ちわびて」(知人宅)=8月31日
コメント:「3年目にようやく咲きました!スマホ撮影です。夜8時ころから開きだして徹夜の見守り。朝にはしぼんでいました。寝不足が続きました。」と撮影者。開く度に香りが漂うそうです。一生懸命開こうとしている姿に優しい穏やかな気持ちで見守ったとも。その感激を感じて組み写真としました。
講評:ご存知「月下美人」の花。月下に一夜だけの開花を去れる幻の花。我が家でも先の中秋の名月の9月10日、つぼみが大きく膨らみタイミングよく咲くかと期待しましたが、3日後でした。月と花の撮影でコメントと同じく寝不足に。さて、作品の上半分に全体、よく見ると右からこれから咲くつぼみ(上向き)、中央は開き終わってしぼんだところ、左に開いた花と3様がうまく入りました。そして、下写真は開花の真正面とやや斜めから角度を違えて大輪の姿を見せています。知人がスマホ撮影したものを組み写真に仕立てたとのことですが、ライティング(光の当て方)が、スマホなのでレンズと同軸で正面からなので、幾重にも重なる花びらの立体感が薄れてしまい惜しまれます。ちなみに小生は、カメラから延長コードでストロボをやや離し、斜め上方から照射してみました。それと、花の色が純白なので、露出をマイナス補正してやらないと「白飛び」と言って露出オーバーになりますので注意が必要です。

【倉澤 利和】「トレッキングには最高の破風岳(1,999㍍))」(高山村)=8月11日
コメント:好天に恵まれて清々しい気分になりました。
講評: 破風岳の山容に雲浮かぶ青空、手前に大きな岩を入れてスケール感ある作品になりました。同好のお仲間たちの人や車も点景として入れ、人の気配を感じます。タイトルがやや長いですね。例えば「清々しい1,999㍍」(高山村破風岳)とか「真夏の山稜」(高山村破風岳)など。破風岳は地名なので、タイトルに併設する場所の方に移動するとその分短くなります。

石渡写真クラブ月例会(8月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(8月)作品&講評
 「暑さも峠を越え・・・」とされる処暑(823日)を過ぎ、文字通り朝夕はめっきり涼しくなりました。とはいえ、残暑本番はこれからです。
 でも、虫の声や天高くウロコ雲、ススキなどが秋を感じさせてくれます。標高の高い山の上から紅葉が始まります。そして足元の運動公園のケヤキ並木が最も彩りを放つ季節がもうすぐです。                  
 一向に収束をみせない新型コロナですが、自衛策を徹底し頑張っていきましょう。

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
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【倉澤利和】

「入道雲と志賀山(いざ志賀山へ)」(志賀高原)=7月29日
コメント: おじさん(爺さん)達と志賀山に登りました。天気に恵まれました。日頃の行いの賜物です。
講評:タイトル通り、夏の代名詞「入道雲」が青空にバランスよく出た瞬間を切り取っています。志賀山は中央奥のピークでしょうか?高原の夏が生き生きと表現されています。ただ、せっかく点景としてあしらった右下の“爺さん”たちは、あまりに端っこ過ぎてギリギリです。もう少し余裕をもたせるとよかったですね。これから目指す山との関連がもっと濃厚に出てきます。
「夏の志賀高原渋池」(志賀高原)
コメント:志賀山に登った帰り道 癒してくれた渋池でした。
講評:高原の池塘に営々と長い時を経て堆積した泥炭の塊と水面が静寂さを語りかけています。癒された気持ちが伝わってきます。小さくて分かりづらいですが、水辺で育まれたトンボが左上の林の上に1匹、いいですねー。

【高山 三良】

「どちらもヒロイン。」(自宅)=8月3日
コメント: 百日紅と百合が競艶、どちらも引きません!
講評:サルスベリのピンク、コオニユリのオレンジ色が鮮やかです。花の色のほか形などにも違いはありますが、それなりにどちらもきれい、すばらしい。その点をお互いに認め合い、同じ場所、同じ時期に共存しているところに悠久の平和というか真理というか・・・。不穏な世の中だけに争いのない幸せみたいなものまで感じさせてくれます。左下から右上へ、右下から左上に交差するように伸びた双方の枝や茎も効果的です。

【竹内 一郎】

「長い間煙にいぶされて真っ黒だよ。」(善光寺)=7月28日
コメント:今回もスマホです。御開帳も終わり今善光寺はどうなっているだろうか?まだ前立本尊の柱は有りました。来た記念に線香を入れる香炉?の上の獅子?の吠える姿が誇らしげに見えました。
講評:香炉の獅子が主題。3カットの作品が寄せられましたが、まず縦位置のカット(1番上)は、空の空間がやや広すぎて、主題を弱めています。獅子が一番大きめのカット(上から2番目)は、ややローアングルで迫っていますが、背景の本堂と重なりごちゃごちゃとした感じ。その点少しひいたカットが本堂との重なりもなく、空のスペースも適度で推奨作品(3番目)。ただし、下の屋根を左右対照に、さらに主題の獅子に目線を誘導するために空を少しだけカットしトリミングしてみました=下写真。

【中島 弘】

「ポツンと一輪」(木島平村稲泉寺)=8月1日
コメント:開花時期は過ぎているだろうと思いながら訪ねてみた。真夏の静寂のなか遅ればせながらマイペースで咲く1輪を撮りました。
講評:大きな葉に囲まれたピンクの蓮の花を左下に、寺を右上に少しだけ入れて、向こうには青空に浮かぶ夏の入道雲。素材を絶妙の配置で組み立て遠近感も巧妙に出ました。どこからか、せみ時雨が聞こえてくるようです。

【早川 球喜】

「鯉の乱舞」(野尻湖)=8月3日
コメント:子供たちが餌らしきものを湖面に播いていたので、何だろうと思って覗いて見たら、鯉が右往左往絡み合うように泳いでいました。野尻湖で鯉を見たのは、初めての体験でした。
講評:餌を奪い合う鯉の群れ。ぱっくりと大きな口を開けた光景、人面に似た鯉はよく素材に採用されます。望遠レンズで切り取っていますが 、やや小さめで、開けた口や白い鯉、口は見えねど背中が競りあがった鯉などを左下から右上に対角線上に並ぶようにしてトリミングしてみました=下写真。

【広澤 一由】

「珍客出現!」(自宅庭)=7月16日
コメント: 突然、庭に蛇が出現!何十年ぶりに蛇とご対面、ニョロニョロと逃げて自転車の奥の物陰に入ってしまったが、数時間後に出てきたところを偶然に撮影できました!希少写真となりました。金運が付くとか?!
講評:自転車の車輪のスポークをくぐり抜け、地面に這うように進む蛇。おそらくシマヘビと思われますが、マムシならスマホでこれだけ近づくと危険でした。自転車だけで、我が家の庭という状況説明は十分ですが、できればさらにローアングルで迫り蛇の目線で撮れるとよかったですね。金運に恵まれること間違いありません。

【宮澤 一成】

「負けないぞ」(飯山市北竜湖)=7月29日
コメント:カヌー教室に来たのでしょうか、先生の「集合」の合図で一斉に漕ぎ始めた子供たち。
講評:6艘のカヌーが一斉に並び、それぞれが漕ぐオールに躍動感が出ました。 配置バランスもよく、背景にある柳の葉が半逆光に映えきれいです。

【吉田 幹男】

「我が家の源平カズラ」(自宅)=7月17日
コメント:今年、源平カズラの花が咲いたので撮りました。七月の例会では、作品にならず八月の発表になりました。名前は、源氏の白旗(ガク)と平家の赤旗(花)から来ています。
講評:養分を蓄えた盛りだくさんの葉にちょこんと花を咲かせたカズラ。史実に因んだ花だけに、咲いた花をレンズに収めた吉田さんの思いが伝わってきます。葉が多くボリューム感があり過ぎ、せっかくの花が小さめなので少し葉を少なめにトリミングしてみました=下写真。

 

 

石渡写真クラブ月例会(7月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(7月)作品&講評
 戻り梅雨から大暑、土用丑の日も過ぎ間もなく8月。これからが、夏本番です。旧盆の行事、行楽地などコロナ感染が最多を更新する中、どんな動きをみせるでしょう。
 ほかの人にうつさない、自らもうつらないを徹底し頑張っていきましょう。
 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
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【吉田 幹男】

「スカシユリ」(飯綱町)=7月7日
コメント:自宅のユリは、まだ一本しか咲いてないのでこちらで撮影しました。
講評:執拗に?花を求めているところがすごいですね。一つの素材(テーマ)を追い求める手法は昔からあり、「子ども」、「お年寄り」、「お祭り」、「山岳」、「猫」、「動物」、「街中」、「風景」・・・とこのほかを含めいっぱいあります。一つの写真を続ける手立てですので、ぜひ集大成してみてください。もちろん花だけでなく、これはというものが目に止まったらシャッターです。
 で、作品ですが、中央に数輪の花を配置した「日の丸構図」ですが、花の咲いている向きなどを考慮して、この部分を右上に持って行きましょう。というのは、下と左下などにちらりと株があるので、これらをもっと取り入れるとバランスよくまとまった感じになるはずです。下にブルーの画面を想定したものをだぶらせてみました。ご参考に。

【宮澤 一成】

「こんにちは」(鬼無里白髭神社)=6月26日
コメント:花菖蒲の満開を期待して行ったのですが、まだ二分咲きでした。トリミングしてアップの写真にしました。
講評:2分咲きですとスケールのある群生写真のようにはならず、咲いている花のアップで仕上げるしかないですね。ちょうどいいタイミングでキチョウが止まっていて絡めました。が、やや画面の下で見落としそうです。生かすにはチョウの周りの空間をもっと入れることで、例えば縦位置にする手もあります。トリミングとのことですが、縦になるようなコマを選んで縦位置にしてみてください。
「旋回中デス」(同)
コメント:花菖蒲の撮影中、ふと空を見上げるとトビらしい鳥が気持ちよさそうに旋回していたので撮影しました。
講評:すかさずレンズを向けたところ、被写体を画角内に収めシャッターを切ったことがいいですね。トビも猛禽類ですが、大小さまざまな種類がいて紛らわしいですがトビですね。欲を言えば、山の稜線の上、空に浮くともっとふわりとした飛翔感が出てよかったです。

【廣澤 一由】

「欅並木を行く」(東和田運動公園欅並木)=7月6日
コメント:朝トレの男性が、早朝から強い日差しを避けて欅並木を涼しそうに行く姿が、すがすがしさを感じられて爽快であった!
講評:作品のデジタルデータの「プロパティー」から撮影時間は午前4時41分。早朝のひんやりとした雰囲気が伝わってきます。右下を起点に、車道の左右のケヤキ並木を斜めに配置、左上に放射状に広がる「放射構図」でリズム感を生み出しています。惜しむらくは、朝トレの男性がやや小さく、もう少し手前に大きく位置すると画面が引き立ちました。あるいは、もう一人後ろ姿で結構ですが、行き交う人がいると・・・。

【早川 球喜】

「お地蔵さんも花に囲まれ満足そう」(若穂綿内蓮台寺)=7月8日
コメント:蓮台寺にアジサイを撮りに行きました。朝早い境内には、人の姿はありませんでした。本堂につながる階段を上り、山門前の六地蔵もいつもの様に迎えてくれました。本堂下の脇道で花を眺めながら撮影しましたが、以前より花も少なくちょっと寂しさを感じました。帰り、脇の道なき道を下りて行きますと、山門の脇に花に囲まれたお地蔵さんに出会いました。朝日を受け、ほほ笑んでいるような感じをうけましたので、思わずシャッターを押しました。
講評:こちらも作品データの「プロパティー」から午前8時22分の撮影と判明。太陽が昇りきらない陽光が背景に感じられ、朝の境内の雰囲気が感じ取れます。アジサイの花に囲まれたお地蔵さんがぽつんとやや寂し気のようでもありますが、花に囲まれてご満悦の様子が表現されています。アジサイのほか、お地蔵さんの上の桜の木でしょうか、こんもりと垂れ下がっている樹の姿が「ひっそり感」を助長しています。

【中島 弘】

「灼熱の恵み」(中野市豊田)=7月8日
コメント:梅雨明けの猛暑で参っている人間とは対照的に灼熱の太陽を楽しんでいるように見えるタチアオイを撮りました。ちなみに花言葉は「灼熱の愛」だそうです。
講評:何と芸術的というか絵画的というか、美しくまとめました。逆光の光を巧みに使い、自然環境の中ながらも背景をシンプルに黒バックに設定したところが成功のカギ。そして右の花の向きの先(左上)には黒バックとはいえやや明るいトーンの光明があり、花と太陽が会話しているようでもあります。
「旅に出たいな」(中野市豊田)=7月8日
コメント:コロナ禍で遠出が制限されている中、高速を爆走し知らない街を旅する日が早く戻ることを願いながらシャッターを切りました。
講評:ご存知、作詞家高野辰之の生地、豊田村。合併して中野市となりましたが、まだ「かの川」、「かの山」などが残る農山村。小川を手前に水田の中にそびえ立つ高架橋。この情景を高野辰之は何と詠むか知る由もありませんが、高架橋の上を通過する大型車を点景にあしらい、高速を使って旅する日が早く来るよう・・・と思いを馳せた撮影意図がよく読み取れます。

【花の撮影】
 今回はこの作品のほか、中島さん、吉田さんからも花を素材にした作品が寄せられ、過去にも多くの花を題材にした作品が多数あります。
 花は撮影適期の情報を得て出掛けますが、早かったり、遅かったりすることもあります。タイミングよく満開であったとしても花の撮影は、花をいかに引き立たせるかが成功のカギです。群落なら花の周りの状況、さらに離れた山々、空、雲などの遠景。そして、一帯に差し込む陽光の状態、背景処理。もっといえば、霧や雨、水流なども格好の引き立て役となります。
 群落でなくても花には、昆虫や両生類などが寄ってきます。くれぐれも図鑑の説明調な写真にならないよう、自分の感性、想い、考え方を移入していきましょう。
 もう1つのキーポイントはレンズ選択と絞り。ズームレンズの中望遠系やマイクロ(マクロ)レンズ、あるいはほかのレンズでも絞りを開放値近くにすると、背景や前の物が微妙にぼけて写真(望遠レンズ、マイクロレンズ)ならではの世界を表出します。
 花は美しいです。が、「ああ、きれいだなー」写真でなく、自分なりに感じた、工夫したオな作品作りに挑戦してみてください。

【高山 三良】

「夕暮れの積乱雲」(南堀)=7月1日
コメント:夕暮れなのに東の空に積乱雲がモクモク。
講評:信大附属の北、朝陽病院の東の田園地帯から東の山並みを背景にした夕暮れの光景。本来なら積乱雲(入道雲)は昼間、日中にモクモクと発達し夕暮れ時には夕立のパターンですが、このところの異常気象のせいでしょうか、少しずれて出現したたところに着目した作品。夕焼けに染まる雲と田んぼに映る情景が印象的です。

【倉澤 利和】

「おかしな胡瓜」(自宅の畑)=7月14日
コメント:今年の胡瓜の形が変です! 形の良い胡瓜は数本です。気象が関係してますか?
講評:身近で面白い素材を発見しましたね。形が変だということを人様に伝えるのに言葉、あるいは文字では大変ですが、写真だと一発で分かります。写真というものが持つ特性です。ただし作品的には、曲がったキュウリが向こうにもう一本あり、にぎやかになりましたが、上の部分が切れてしまい惜しいですね。むしろ縦位置で撮ると存在感が増し、バランスよくまとまったかと思います。
ところで原因はと言うと、暑さと暑さから来る水不足がありますが、ほかに肥料不足、病気、害虫なども考えられます。が、自前の野菜は曲がっていてもうまい!
「頑張れパルセイロ」(長野運動公園)=7月14日
コメント: 長野パルセイロの練習風景が目に入りました。思わずシャッターをおしました。
講評:パルセイロの選手を入れ、競技場、給水塔、山並みをそつなくまとめた構図です。選手の動きの中に、どこかインパクトのある動き(一群)があると画面が引き締まったかと思います。J3で7位。応援の力でさらに上位へという作者の思いが伝わってきます。

石渡写真クラブ月例会(6月)作品紹介&講評

石渡写真クラブ月例会(6月)作品&講評

 一旦落ち着きを取り戻したかにみえたコロナ感染者数も、再び増加に転じしたたかさを顕示。いつになったら・・・と気が重くもなります。が、時はどんどん経っていきます。めげていては何も前に進みません。感染予防対策をきちんと励行し、ワクチンを切れ目なく、頑張って行きましょう。
 例年になく早い梅雨明けで熱中症も加わり大変ですが、無理なき範囲で撮影に挑んでください。

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
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【高山三良】

「私がヒロイン!」(南堀)=5月22日
コメント:蜘蛛と薔薇が主役を競っている、妖艶でもあり可愛くもありシャッターを押しました。
講評:幾重にも花びらを咲かせた真紅のバラ。その花びらの片すみに1匹のクモが・・・。写真はまず主題があり、その主題をフォローといいますか、手助け、引き立てる脇役として「点景」が盛り込まれることがあります。あくまで、主従の関係は崩れません。しかし、この作品はどちらが「主題」?かと問うたところに作者の意図が汲み取れて面白いというか意味深長です。生き物としてこの世に存在し、どちらも主人公!どちらもヒロイン!

【竹内一郎】

「湖畔の花嫁」(軽井沢塩沢湖)=5月
コメント:目が覚めたらテレビに雲場池中継があり早速行きました。が、駐車場がなくゆっくり撮っている暇がなく塩沢湖に行きいろいろと撮りました。離れ島にウエディングドレスの花嫁さんが記念撮影をしており湖に映る姿が印象的でした。
講評:有名な撮影ポイントは、近年、カメラマンだらけ。場所取りが大変ですが、酷評すると「出てくる作品は大同小異、みんな同じ」となります。みんなと同じ写真を撮って満足感を味わうのも、それはそれで否定するものではありませんが、できれば、オリジナルな作品を狙った方がいいかと。で、塩沢湖に矛先を変えたところ、いい素材に巡り合えてよかったですね。ただ、「印象的だった」花嫁さんがやや小さくて残念ですね。対岸からだと超望遠レンズが必要ですが、再度挑戦をしてみてください。対岸でなく、そのものずばりお断りして目の前で撮影する手もあります。(参考までに、花嫁さんが分かるように拡大トリミングしてみました。東山魁夷の「白馬の森」みたいになりました)

【中島弘】

「道端に咲く」(長野市真島付近)=5月30日
コメント:普段見過ごしていた野草の花が見事だったので撮りました。クローズアップレンズを装着しマニュアルフォーカスで狙ってみました。花の名前は知りません。
講評:いやはや、見事な色の花を見かけ、よくぞ車を止め写真に収めました。近年、河川に近い堤防や炉端で猛威を振るっている外来種ナヨクサフジと思われます。サツキなどの低木街路樹を覆い尽くし、薄紫色の大群落は「見事」です。マメ科で幾つもの花が集合していますが、ロング、セミロングで撮ると意外と見事さが出てきません。そこで、クローズアップで表現したところがいいですね。背景のぼけも、薄紫がありそれとなく群生の様子が汲み取れます。
(参考までに、屋島橋近くの河川敷内に群生したナヨクサフジがありましたので掲載します。白花も混在していました=2020年6月2日)

【早川球喜】

「飯縄山」(戸隠栃原大昌寺付近)=5月24日
コメント:飯縄山をその山麓から撮影しました。障害物もなく目の前に飯縄山を見ることができました。
講評:善光寺平市民から親しまれ、どこから見ても絵になる飯縄山。ですが、いざ写真に収めようとすると意外と難しい。つまり、手前にくるものが今いちしっくりこないことが大半です。いい広がりを持った、コメント通り「障害物」もないいいポジションを見つけました。田園近くにある集落、よく見ると田植え?でしょうか軽トラとトラクター、手前の木々、空の雲も効果的にまとめました。

【広澤一由】

「鬼(木)門を通過して頂上目指す」(上越市と柏崎市境の米山・993m(登山道)=5月18日
コメント:登山道の途中に何とも言いようのない奇妙なカタチの大木に巡り会い、鬼門?の様に、不気味さもあり印象的だった。
講評:何とも存在感のあるブナの木に巡り合えましたね。鍋倉山のコブ太郎ほどコブコブではありませんが、大量の雪の中で何百年と生き抜いてきた力強さがあふれています。斜めの構図、向こうに登山に出発する人を点景に入れ木の太さ、大きさがよく分かります。惜しむらくは、左端にちらっと幹が見えますが、この幹は根の部分を共有しているとすればもう少し入れた方がさらに迫力が増したのではと思います。前後コマを探し、比較検討してみてください。

【宮澤一成】

「新緑を求めて」(妙高高原いもり池)=5月29日
コメント:立夏も過ぎ、新緑が鮮やかな季節になりました。
講評:残雪の妙高山を仰ぎ見る、妙高高原のいもり池。二分割構図で池に投影した山塊が青空とともに爽やかに広がり、空気感を漂わせた作品です。池の手前 左に浮かぶヒツジグサでしょうか、もっと色が鮮やかに出ると存在感が増しポイントとなりましたが惜しいですね。その左下の岸辺のシダ類を入れたことで画面が安定感を持って迫ってきます。

【吉田幹男】

「梅花ウツギ」(自宅)
コメント:白くて、大きく八重に咲くウツギを撮りました。今年の春先に背丈を揃えて収まりを良くしようとしましたが、撮ってみると発表できるものになりません。マニュアルでF値を大きくして見ました。
講評:カラーでありながら、モノトーンの色調というかかつてのモノクロ写真の世界に引きずり込まれるような魅力を感じます。背景の黒バックも主題「ウツギ」を浮き立たせてくれました。白花なので光がダイレクトに当たると飛んでしまいますが、適度に“日影”部分があり花芯のデティールが表現されました。F値を大きくしたのは正解で、キリキリと花にピントがきていて爽やかです。

 

石渡写真クラブ月例会(5月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(5月)作品&講評

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。

 写真をクリックすると拡大して見えます。

【吉田 幹男】

「青空とオオデマリ」(自宅)
コメント:今年は、花つきがよく青空に輝くオオデマリの白を撮りました。
講評:大胆な斜め構図が躍動感を演出しました。コメント通り、花の白と空の青を対比させ、すっきりとまとめました。ただ、空のブルーの空間が大き過ぎます。花の近くに少しだけ雲が見えますが、花を連想させるような雲がもう2つ、3つあるともっといい感じになりました。そんなこと言っても、ないものはないし、出てこないものは出てこないと言われそうですが、講評はあくまで理想を求めて評価ということですので悪しからず、ご勘弁のほど。

【宮澤 一成】

「八重桜の下で」(小布施町桜堤=4月7日)
コメント:躾(しつけ)がよくされているワンちゃんたち、撮影が終わるまでおとなしくしていました。                     
講評:八重桜の下で見つけた素材にすかさずレンズを向けた点がいいですね。籠の中に整然と並ぶ犬たちが何ともかわいらしく、飼い主と思われる左側にいる女性たちが立ち膝状態で2人、何をしているか分からない所が想像を掻き立ててくれます。1人はカメラを持ってインスタ映え狙い?もう1人は犬たちをあやしている?桜の枝を少しだけ入れ、地面に広がる草地の上で広げられたドラマを見ているようです。背景のフェンスが無粋と言えば無粋で、深度を浅くして、あるいは望遠系レンズでぼかすと主題が一層引き立ったかと思います。

【広澤 一由】

「御柱祭奉納獅子舞」(石渡八幡神社境内)
コメント:コロナ禍での御柱祭はいつもと違い観客が少なく、若干寂しい建立ではあったが、奉納獅子舞も厳粛に執り行なわれた!
講評:やや控えめな後ろからのポジションですが、功を奏しブランコや樹木などに囲まれた神社境内という感じが出ました。さらに、手前の氏子の法被、向こうの区役らだけが見守るコロナ禍で行われた今日性を盛り込んだ記録写真となりました。

【早川 球喜】

「咲き誇る菜の花」(飯山市菜の花公園=5月7日)
コメント:見頃を迎えた千曲川河川敷にある菜の花公園の菜の花。撮影日は素晴らしい天候に恵まれ、ちょっと汗ばむほどでした。
講評:青空の下、河川敷一面に広がる菜の花畑。ブルー、黄色の色彩の鮮やかなコントラストが目に飛び込んできます。よく見ると中央に人影がありますが、点景としてはもう少し大きめに、動きを入れてあしらうと画面がもっと引き立ったと思います。

【中島 弘】

「花もいいけど」(千曲市森=4月8日)
コメント:杏の花の下で非日常の時を楽しむカップル。
講評:24㎜のワイドレンズで特徴のデフォルメ効果をうまく使いました。ぐっと目いっぱい近づいたアンズの枝と花が大胆に存在感を持って迫ってきます。左上に伸びた枝を青空に浮かし山と重ならないように配置した気配りもよく、点景に人物を入れたことで作品がランクアップ、お花見、春の雰囲気を物語る1枚になりました。

【高山 三良】

「春耕」(飯綱町=5月5日)
コメント:新緑に菜の花が映える中、春耕が盛ん。
講評:一瞬、えらく手前から奥まで広がりのある田園風景を見つけたもんだ・・・と思いきや、中央で分離した2枚組み作品でした。上の写真には空を入れ耕運機を点景としてあしらい、下に似たような感じの光景を境目(縁取り)を設けず巧妙に組み合わせました。上の写真1枚だけでも作品として成立するかなとも思いますが、組むことでにぎやかさが一層増しました。

【倉澤 利和】

「Mウエーブ内に咲いた八重桜」(エムウエーブ)
コメント: Mウエーブ 内ジョキング中、いままでは気にしていなかったのですが、八重桜が咲きほこっていたのでタンポポを入れて、スマホで撮りました。
講評:超横長の八重桜が一斉に花を咲かせ春らんまん。右に収れんさせて流れを作り出しています。そして上は常緑のシラカシでしょうか、下の草地の間に挟まれサンドイッチのような感じが面白いです。

石渡写真クラブ月例会(4月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(4月)作品&講評
 花よチョウよ…と世の中が一斉に動き出し、素材が身の周りはじめ野に山にいっぱいの季節になりました。
 出品作品も、花を中心に寄せられました。(この原稿を書いている現在)コロナによる規制なしの3年目のゴールデンウイーク。善光寺御開帳、諏訪の御柱と街中にも人の動きがあり素材がいっぱいです。コロナの感染対策をしっかりとし、風景ものからちょっと矛先を人ものに変えてみてはいかがでしょうか。
 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。

【倉澤 利和】

「桜のちり際 たたずむ親子像」(辰巳公園)
コメント:桜の花びらの落下を狙おうかと思って辰巳池まで出かけてみました。小雨のふる中誰もいませんでしたが寂しく立っている親子像を入れてシャッターをおしました。
講評:ご存知、吉田の辰巳公園の中にある銅像。倉澤さんは「寂しい」と感じながらのシャッターですが、防寒着をまとった親子が長い冬を耐え、桜に囲まれ、落下の花を浴びてやっと訪れた春に嬉々としている感じに見えます。銅像の頭の辺に落花がちらほら載っていますが、これがもっとたくさんあると、倉澤さんが感じた春は、もっと強烈に寂しくない形で表現できたかと思います。

【高山 三良】

「ドカーンと春」(自宅=3月29日)
コメント:自宅の水仙ドカーンと真ん中に。
講評:スイセンの花を大胆に切り取りました。やや垂れ下がった花をおそらく地べたに這うようにして(今様のデジカメは、背部の液晶を操作するとその必要がありませんが)超ローアングルで迫らないとこのように写りません。花芯をほぼ真正面に、そして天地左右をほぼ均等に割り振り、さらに軸の中心を画面中央に置いた典型的な「日の丸構図」です。見る人の目をすっとそこに誘導してくれます。深度も浅く、芯にしっかりとフォーカスがきてその他はぼけている点、そら空間を入れた事、背景を暗っぽくしたところも主題を引き立てています。

【竹内 一郎】

「夕陽の朝陽駅」(朝陽駅)
コメント:夕日が線路に反射と電車が長野方面と須坂方面と同時に停車。
講評:一瞬、ど真ん中の柱が何とも…と思いきや、よくよく読み取るとこの柱を境に左右対称なのが分かります。でも、鏡のように写っているのではなく電車は別の車両。夕陽とともにいいタイミング を逃さず収めたところがすごいですね。左奥に2人ほど人物がいますが、この人影がもう少し手前で、後ろ姿だったりするとまさに「たそがれ時」が、もっと強烈な作品になったかと。

【中島 弘】

「春の音」(長野市大岡日方=3月15日
コメント:雪解けを待ちわびた福寿草のワクワクした姿を撮りました。
講評:咲き始めたばかりで葉がまだ伸びてこない、花だけの生き生きとした息吹が感じられます。画面構成も右上から左下へ斜めに配置した“斜め構図”でリズム感が演出できました。そのために、角度を意図的に傾けたのかと?背景左にある樹木の傾きから推察しましたが、よく見るとさらに左にある土蔵の建物はしっかりと水平、垂直で、「わざと傾けたのではない」と納得しました。でも、超ワイド系レンズですと、収差が生じて見た目よりはそっくり返っている可能性もあります。

【早川 球喜】

「杏の里に春」(千曲市森)
コメント:杏は千曲市の花に指定され、森・倉科地区の緩やかな山腹に古木が点在し、訪れたときは春の温かい日差しに花が「乱舞」のように咲いておりました。元禄時代、伊予宇和島藩主の娘・豊姫が故郷をしのぶよすがに、種を持参したのが始まりだそうです。
講評:主題のアンズの花を手前に、やや下り加減で重なりゆく山々、そして集落と遠近感、スケールのある一枚となりました。コメントに温かい日差しとありますが、やや色調が柔らかい、落ち着いた感じがいいです。

【原 芳幸】

「春先の山風景(西岳)」(戸隠宝光社周辺)
コメント:垂直な大樹とワイドな岩壁
講評:戸隠といえば樹齢300年超の奥社参道の杉並木を連想しますが、その代表的な樹木の杉木立とうまく戸隠連峰西岳が引っかかる場所を見つけました。コメント通り、木立の縦線と不連続ながら横に延びる西岳の稜線がT字構図でバランスよく構成、安定感のある作品となりました。スマホ撮影とのことですが、前回までの超横長(縦長)比率から、ほぼ既定の写真サイズの比率になり、プリントの際に極端にカットして写真イメージが変わってしまうことが回避できると思います。

【広澤 一由】

「臥竜の桜」(須坂市臥竜公園)
コメント:待ち遠しかった桜の開花が、一日そこそこで満開近くに咲きほころんだので人手がどっと出た。近所の中学生も桜の回りで楽しく課外授業を楽しんでいた!
講評:奥に向かい、桜の木が手前左、右、左と順に配置していますが、できれば手前左の桜は幹をもう少し入れると安定感が出たかと思います。もう少しズームをルーズ(広く)するとよかったかなと。点景に中学生を入れて雰囲気を盛り上げていますが、中でも手前に小走りにこちらに向かってくる1人の動感が出て効果的です。

【宮澤 一成】

「お待たせ」(自宅=4月7日)
コメント:自宅の梅の木にやっと数輪の花を付けました。去年よりかなり遅い開花です。次は、桜ですね。
講評:前回のフキノトウも自宅でしたが、やや背景が詰まり気味でした。しかし、今回の梅は、背景を選び、ぼかし、主題がぐんと引き立ち空気感も出ました。主題の花の位置は高山さんのスイセンと同じ「日の丸構図」ですが、画面のどこに置くかで違った印象の作品になります。迷ったときは「日の丸構図」が無難ですが、そのほかの方法として「黄金分割点」といって、中央からやや右上、左上、右下、左下(4点)のいずれかに配置すると主題が一層効果的によりよく見えるとされます。この場合は、こちらを向いている花の向きが右向きで、やや下向き加減ですので、左上の分割点が適切かと。長玉なので背景はぼけますが、色とか構築物を排除するなどの配慮が必要です。

【吉池 安雄】

「あんずの花が咲きました」(千曲市森)
講評:早川さんのアンズ作品とは違い、ぐっと手前に枝を配し、向こうに全体、そして少し霞んでいますが飯縄山と遠近感も出ました。この作品もスマホと思いますが、上記原さんの講評でも触れましたが、サイズの比率が超縦長ですね。このHPで見ている分には全く問題ないですが、プリントするとなると規定の写真サイズでは天地が切れてしまいます。最悪、このまま縦長にプリントし、額の中の台紙をそれに合わせて切ってもらうという手法もありますが・・・。設定の中で画面の比率をもう少し四角に近い比率にするとよいでしょう。

【吉田 幹男】

「レンギョウと桜」(長野運動公園テニスコート東の築山)
コメント:今年は、急に夏日の天気が続き春の草花が一気に咲きだしました。運動公園の桜をバックにレンギョウを撮りました。
講評:レンギョウ、桜、芽吹きとうまくバランスを取って作画し、春の息吹を感じさせてくれます。左下に枯れ葉とその右に運動公園の建物の屋根が垣間見えますが、もう少しアングルを下げるかズーミングをルーズ(広く)にし、枯れ葉の木、建物をもう少し入れるとよかったかなと。すると、冒頭の3つに「まだこれからの枯れ葉」が加わりにぎやかさが増したのではと思います。

石渡写真クラブ月例会(3月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(3月)作品&講評
 3月の例会は年度最後の例会ということで、3カ月ぶりに感染対策を厳守、公民館に集まりクラブ総会を兼ねて実施しました。寒い冬とあって、やや撮影行動が減退気味だったかと思われますが、月1回の例会には何か用意しなければ・・・と外に出てシャッターを押した意欲作が並びました。
 これからは春本番です。花だけでもフクジュソウやカタクリから始まり、桜、アンズ、菜の花・・・と次々と咲き競い、新緑へと移ります。「コロナに負けるな!」、「こんな時代だからこそ」と北信では善光寺御開帳、諏訪では御柱も始まりました。当地区でも御柱が予定されています。
 選択に困るほど素材が盛りだくさんです。コロナに負けず、頑張り過ぎないように、野に山に里に出かけましょう。

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。
※今回、撮影者、タイトル、場所のほかに撮影日を明記しました。季節の変わり目の作品が多く、「いつごろ?」の疑問に答えるためです。

【吉池 安雄】「雪のいたずら」(長野運動公園)=12月18日
講評:雪が積もった運動公園の野球場と陸上競技場の駐車場広場。車が走り去った後のわだち跡に目を付けました。いい素材を発見しすかさずカメラに収めたところがいいですね。ただし目線位置なので、わだち跡が目立ちません。脚立か、いす程度でも高い位置(ハイアングル)から撮ると跡がもう少し分かるようになったかと。そして、画面構成が上と下が半々の二分割構図になってしまい、主題を弱めています。上の空は思い切ってカット、主題のわだち跡の部分が三分の二ぐらい占める三分割構図にすると、もっと「おっ、面白いな」が強調、作品としてグレードアップしました。参考までに、この作品も、上をカットしてみましょう(写真下)。

 

【宮澤 一成】「春の目覚め」(自宅=3月7日)
コメント:庭先に蕗のトウがやっと顔を出しました。花咲く春は、もうすぐそこですね。
講評:朽ちた落ち葉の広がる大地からぬっと顔を持ち上げたフキノトウ。力強さ、生命力を感じます。長い冬を耐え、ぱっと開ける春が到来した自分の想いと重ね合わせて作画した心情が読み取れます。複数のフキノトウをバランスよく配置、向こうにスイセンがある構図はいいと思います。が、別の手法として左手前の株にもっと大胆に近づき、ローアングルで狙い、向こうに宮澤家の片鱗が・・・。もちろん一つのフキノトウ(主題)だけにフォーカス、ほかはぼかす・・・。

【広澤 一由】「ロッククライマー」(長野運動公園=2月10日)
コメント:ロッククライマーにでも変身するがごとく、スズメが岩に飛び降りてきた!何をするのだろう?・・・・何か餌に見間違えたかな?!
講評:前々回から続く野鳥シリーズ第三弾。段々と春めいた感じが盛り込まれ、躍動感あふれるスズメの姿態をシャッターチャンスよく捉えています。急な岩壁で脚を踏ん張って静止。ややぶれた感じが、かえって動感が出ましたね。なお、すぐ右にある、小さな木の実でしょうか、餌?に見立てたところは細かい所までよく観察しています。餌を狙って近づいたか、あるいは近くで餌をついばんでここで食べようとしたらくちばしからはじけ飛んだか・・・?いろいろと連想させてくれます。

【早川 球喜】「春浅き久米慈峡」(久米路峡=3月8日)
コメント:信州新町の久米路峡は、名勝名鏡と知られ、多くの文人墨客が訪れ、「信濃の国」の作詞者浅井冽も訪れ、「心して行け久米路橋」と詠っています。又この橋は、悲しい民話が語り継がれております。この民話を題材に地元出身の能楽師・永島充師が創作されたとの報道に接し、凄く興味を抱きました。能の「井筒」を参考したとのことで、伊勢物語の恋愛ものからどう物語が展開するのか興味のあるところです。
講評:信州新町の町を少しはずれた犀川に架かる久米路橋。現在の国道はショートカットのトンネルを通過してしまうので、車窓からちらりとしか見えません。古事にちなむ橋は、おそらくこの橋ではないと思われますが、橋をはさんだ一帯の峡谷にはさまざまな伝説や著名人が来歴、そんな過去に想いをはせながらの撮影意図が伝わってきます。ただ、写真的には画面がやや右下がりです。水面や橋が微妙に傾き、橋のふもとにある電柱も傾いて見えるだけに苦にし始めると苦になります。補正しましょう。

【中島 弘】「北帰行」(安曇野市の犀川白鳥湖=2月28日)
コメント:北へ帰る時期を狙っての飛翔訓練なのか。昨年の台風で例年の越冬地を失い、違う場所での越冬をそろそろ切り上げ、厳しかった今年の信州の冬に別れを惜しんでいるようだ。
講評:昨年11月の例会作品「今年もやってきました」の続報で、長い冬を信州で過ごし北方シベリヤへ帰る「北帰行」です。数は少ないものの、背景に残雪を抱いた常念岳を入れ込むことに成功、ばっちりですね。空気感、スケールが出ました。
 前回の講評に、越冬ハクチョウの作品は多くの写真が世に出ているが、まずはそこに追いつく挑戦を!と書かせてもらいましたが、そこに到達しましたね。今後、もう少し数を増やしてにぎやかにしよう、常念岳でなく別の山塊、夕焼けとか朝焼けとか、などなど少しずつこれまでの作品から抜け出し、オリジナルな方向に志向してゆくことと思います。

【高山 三良】「月あそび」(運動公園=令和3年10月と令和4年2月)
コメント:月と何かを絡めて撮りたいと探しました。何でしょうか?
講評:さて、何でしょう?謎解きの作品ですが、見る人にあれこれ考えさせ、想像力を掻き立てる味のある作品となりました。そして、月の形もほぼ半月と満月を意識的に変え、なお位置も微妙にずらした点も変化に富み飽きさせませんね。
例会で、答えをお聞きしましたが、あえて書きません。皆さん、ヒントは撮影場所の運動公園。考えてみましょう。(答えは次回)

<絡める>
 写真は、そのものずばりを撮ることがあります。この作品のように「月」なら、月そのものだけを画面内に写すことと言えます。ほかに余計なものは写し込みません。それはそれでいいですが、写真の手法としては、そのもののほかに何かを写し込む(絡める)と一風違った雰囲気に変わっていきます。この作品のように月の手前に何かを配置していますが、手前でなく月の向こうに何かを写し込むこともあります。そうすることにより、手前から奥へと見る人の視線を誘導し、奥行き感(遠近感)を感じさせてくれる効果があります。
ちなみに「月」は作者が1番表現し伝えたかったもので「主題」とも言います。手前のぼけたものは、主題を助ける(盛り立てる)脇役。主題の向こうに何かある場合は「背景」ともいいます。主題を意図的に浮き立たせるために背景を暗い感じのトーンを選んだり、ぼかしたりします。適切な背景処理は作品をグレードアップします。
 さらに、作品の中に「何か人物とかがあれば・・・」とよく言いますね。人物でも犬でも猫でも何でもいいですが、これを「点景」と言います。これも「主題」を引き立てる役目を持ちます。
 「あっ」と思ったもの、シーンを人様にも見てもらいたい、伝えたいという感動をより効果を高める作品にする手立てとして“何かを「絡める」”というお話でした。

石渡写真クラブ月例会(2月)作品&講評

石渡写真クラブ月例会(2月)作品、講評
 今回も公民館に集結しての例会は、コロナ感染予防から行わず、作品をメールでやりとりしてWEBに公開するオンラインです。
 なかなかしぶといオミクロンですが、撮影は個人技ですので写真術を退化することのないように頑張って行きましょう。

 講評はクラブ員で顧問・講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。

【高山 三良】

「節分の夕ぐれ」(附属小学校北=南堀)
コメント:節分の日、重い雲間から青空がのぞき、田んぼの水溜まりに映って幻想的。
講評:節分。冬から春への分かれ目ですが、雪が解け、氷結も水たまりとなり、すぐそこまでやってきている春を感じさせます。その予感が中央にぽっかり開いた青空に象徴されました。周りが暗い雲で覆われて「冬」とすると、中央に写り込んだ青空が「春」。「日の丸」構図(囲み構図・トンネル構図)で見る人を素直に視線誘導しています。

【竹内 一郎】

「俺もやりたい」(自宅)
コメント:今は冬季オリンピック真っ盛り。これは昨年のテレビ中継の場面で我が家の猫もカーリングに興味を持ったのか、夢中になっていました。スマホで撮影。
講評:北京五輪ですっかりお茶の間に定着したカーリング。延々と続くゲームはテレビ観戦でも結構楽しめるゲームですが、まさか猫まで!そこをすかさずシャッターを押した心構えが素晴らしいです。先の信毎フォトコンのテーマ「クスッ」に応募したら上位に食い込めたと思うほど、ユニークで思わず吹き出すようなショットです。
 スマホとのことですが、アッと思う瞬間を手軽に写せる便利な“カメラ”ですね。
※元画像が露出アンダー気味でしたので、やや明るく修正しました。

【中島 弘】

「ここに生きる」(飯山市)
コメント:雪に覆われた田んぼの中を老人が何処へ行くんでしょうか。毎年豪雪に見舞われても春が来ればここが一番。
講評:世界どの地でも、人は生まれ、生き、齢を重ね、土にかえってゆく。この老婦人と思われる人は、どこの誰かは知る由もありませんが、世界に生きる人口の数だけ、それぞれの人の人生、一生がある。何か哲学めいてきましたが、中島さんがこの光景を見て感じた「ここが一番」の想いが伝わってきます。雪深い奥信濃でも“住めば都”。幸せな一生であったことでしょう。

【早川 球喜】

「遥かなる台地」(千曲市姥捨駅)
コメント:善光寺平は、長野市、千曲市ほか7市町にまたがる盆地で、信濃の国に歌われた肥沃の地は、千曲川に注ぐ幾つかの河川が悠久のときをかけて形成されたそうです。姨捨は、その最南に位置しています。姨捨から望める範囲は、長野市ぐらいまででしょうか。姨捨や棚田(田毎)など、いにしえのロマンを感じさせます。又、姨捨駅から屋代駅まで6㌔程ですが、歩いてみました。
講評: 蛇行する千曲川と手前に千曲市、向こうに隣接する長野市、さらに菅平から志賀高原、栄村方面の連山・・・。自分の住む故郷の地に思いを込めてシャッターを押したスケールのある作品となりました。できれば、もう少し左に振るか、画角を広くして千曲川の曲がりが写るとよかったですね。

【廣澤 一由】

「仲良く日向ぼっこ!?」(長野運動公園)
コメント:寒い日が続いた合間に、春を思わせるような日差しが注ぐ公園の一角に、2羽の雀が仲良く日向ぼっこ!共に春が待ち遠しい!
講評:雪解けの大地で餌をあさっているのでしょうか、スズメが2羽。作者にはすぐそばにある雪から「日向ぼっこ」と思われたようですが、例年になく雪が多く寒い日が続いた今冬に、春を待ちわびる自分の姿を重ね合わせたショットとなりました。もう少し2羽が接近しているか、しぐさなど表情が出ると、タイトルの「仲良く」がぴったりと来たと思います。

【宮澤 一成】

「寒中の一風景」(長野市金箱)
コメント:寒中の空気を切り裂くように走り抜ける新幹線を撮影しに来たら私の他にカメラウーマンを発見しました。 
講評:雪景色の中、飯縄山を背景に走り抜ける新幹線。点景の横向きのカメラウーマンは、何を撮っている?さらに、その左には軽トラとやや分かりにくいもののリンゴの剪定をする人物。できれば、どちらかの人物を思い切って大きめに画面手前に入れて、その向こうに新幹線、飯縄山・・・といくと主題が明確になりメリハリの効いた作品になったかと思います。

石渡写真クラブ例会(1月)作品&講評

石渡写真クラブ例会(1月)作品、講評
 年明けから猛威を振るい始めたオミクロン株が長野市内でも感染を拡大。ちょうど例会の直前にレベルが上がり、急きょ例会は中止となりました。例会に持ち寄り、講評した作品をまとめ「石渡つうしん」に公開している1月分は、昨年の中止した時に対応したWeb方式(パソコンメールによる送受信)で行います。
 それにしても、昨年の晩秋ごろから「あれ?」と思うほど急速に鎮静化したのに、敵もなかなかしたたかな生き物ですね。性質を変え、あの手この手で攻略してきます。
 完敗したわけではありません。敵の間隙をぬって、内にある創造意欲を減退させない、自粛し過ぎて健康を害さないようカメラを持って出かけましょう。もちろん感染しない環境、被写体を狙ってです。頑張って行きましょう。

 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。

【吉田 幹男】「飯縄山」(中越の跨線橋)
コメント:ここからの飯縄山を撮りたいと思い、1月2日に撮影しました。もう少し高所から撮れたら良かったのですが。
講評:私もあそこの「信越食品・・・」とかいう事業所の玄関口に車をお断りして止め、写真を撮ったことがあります。長野冬季五輪を契機に、登場した新幹線の撮影でした。跨線橋はやや高台なので、えびす講の花火見物もした場所ですが、吉田さんが狙った飯縄山は、その工場の屋根がどんと手前になり邪魔なのはコメント通りですね。無粋な屋根が下に少しだけ写っていますが、少しにした気持ちがよく分かります。それを外そうとした分、上の青空がたくさん写ってしまいました。この場合は、長めの脚立に登るか、こだわらなければどこか別の場所で。狙ったものをよりよく写すには、いろいろと場所を探したり、レンズを変えたりして撮り歩くのも写真の楽しみの一つです。それと、前回は黒姫で今回飯縄ですが、北信5岳を順次狙いそろえてみるのもいいかもしれませんね。

【宮澤 一成】「青色に包まれて」(善光寺)
コメント:善光寺イルミネーションを撮影しました。その中に、あまりにも幻想的に思える写真があったので出品してみました。
講評:まるで善光寺が2つの眼を持った生き物のように見えます。1色のブルー、ぼーと立ち尽くす人物群。幻想的というか、イメージ的というか、これまで多くの作品を見てきましたがユニークな作品に仕上がりました。

【広澤 一由】「仲良く朝食?」(長野運動公園)
コメント:揺れる木立に目をやると、2羽のイカルのつがい?仲睦まじく朝食か?
講評:揺れる気配に気づくと野鳥がいた。何と2羽。作品を見ると1羽はすぐ見つかりましたが、もう1羽はどこですか?よく探してみると、くちばしと枝につかまった脚(指)が見えて判明。まあ、欲を言えばタイトルに広澤さんの願望が込められていますが、仲睦まじくもう少し接近し2羽がうまく収まるとよかったですね。人の言う事を聞いてくれない生き物を気に入った作品にするには根気とタイミングが必要です。後は運です。

【早川 球喜】「ご来光」(長野運動公園)
コメント:朝、目が覚めて窓から空を仰ぐと、雲一つない青空が目に入ってきました。予てから日の出を撮影しようと思っていましたので、カメラを抱え出掛けました。場所は、自宅の近く運動公園です。到着すると空は可なり明るくなっていましたが、太陽は顔を出していません。後ろの山々をみると、朝日に赤く染まっています。そこで待つこと30分ほど、ようやく顔を出し始めましたので、夢中でシャッターを切りました。不思議な感動を覚えました。
講評:日の出の時間帯はまだ世の中の人は外に出てきていません。吉池さんぐらいのものでしょうか(失礼)。震撼と凍てつく冬の朝の感じが表現されています。よく見ると築山の雪上にはスキーの後やトラック内には足跡が写り、人はいませんが、運動公園ならではの雰囲気、光跡が刻まれています。さらに家並みの向こうには霧と思われる白い横の帯。
 私はちょうど2日のこの瞬間は、屋島橋下流、千曲川左岸の千曲川リバーフロントスポーツガーデンの事務所脇の堤防から、エムウエーブの銀屋根が日の出とともに輝く瞬間を撮影していました。その少し前には長野市街地が霧に包まれ、そのはるか向こう(西方)に白馬三山が朝焼けに染まり幻想的な光景を演出していました。

【中島 弘】「北向き観音」(上田市別所温泉)
コメント:別所温泉の北向観音の六地蔵が疫病の退散を念じているように思え撮りました。
講評:六地蔵が主題と思われますが、フォーカスが後(奥)の方に行き主題のピントがやや甘いのが苦になります。ファインダーを覗くと、四角いフォーカスゾーンがあります。カメラ背面の液晶画面の脇に、このフォーカスゾーンを上下左右に小刻みに動かすダイヤル状のものがあり、操作をして自分の考えた主題に合わせてシャッターを切ります。また、シャッターを半押しで合わせたフォーカスゾーンで止まる「S」(シングルモード)でなく「C」(コンティニュー)モードだと、半押ししても止まらないことがあり(ピントが)要注意です。

【竹内 一郎】「雪」(善光寺参道)
コメント:用があって善光寺に行くことになり、当日雪が盛んに降っていた中、ライトアップされていた六地蔵が雪の中に印象的に浮かび上がっていたので スマホで撮影。
講評:多くのアマチュアカメラマンが被写体に訪れる善光寺の恒例のイルミネーション。それを「狙いに行った」のでなく、別件の用事で行って見つけた光景をパチリ。「あっ」と感動したこと、車を止めたこと、一眼カメラがないのでスマホを使い撮ったこと。石渡写真クラブで技を学び、例会作品の1枚として出品したことに敬意を表します。コメントにある通り、雪がライトに照らされお地蔵さんと妙にマッチング、幻想的なショットです
 微妙な傾きやトリミング加工でさらに印象が上がるショットです。

【高山 三良】「R4どんど焼き」(ホクト駐車場=石渡)
コメント:点火に間に合わず、後からポイ、すかさずパチリ。竿の先にはお餅の他サツマイモやするめ、マシュマロも。
講評:庶民の願いや苦を一心に背負ってきたダルマやお札。それをお焚き上げし今年もよろしくと残り火に集まる人々。組み写真でうまくまとめました。さまざまな場面があり、これはという一枚で「どんど焼き」の神髄を表現するのは結構難しいですね。そこで登場する手法が組み写真。かつて表記したことがありますが、1+1が2でなく3にも4にも増幅して印象深くする効果があります。枚数、サイズは自由で、どう組み立てるかが鍵ですが奥深い表現ができます。

【倉澤 利和】「おいしく食べられますように ^^♬」(ホクト駐車場)
コメント:恒例のどんど焼きワンパターン(ダルマ)から抜けてみました。
講評:1年の間、願いや思いをかなえてくれただるまやお札などをお焚き上げした残り火でお餅を焼き、食べ、無病息災に・・・。どんど焼きの一連の流れの中にはさまざまな被写体が存在しますが、いつも同じ「だるま」という被写体から別のものに目を向けた点は素晴らしいですね。いろんな場面がありますので、来期はまた別のカットを。