「石渡写真クラブ作品展」カテゴリーアーカイブ

石渡写真クラブ例会(5月)作品

石渡写真クラブ月例会(5月)作品
 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 写真をクリックすると拡大して見えます。

 今回(5月)も新型コロナウイルス感染の状況判断から例会は中止。中島弘クラブ長さんが作品データを各位から収集、講師にメール送信、講評を添付し区のHP「石渡つうしん」を仲介のオンライン例会です。
 今回から、新しく第7常会の宮澤一成さんがクラブに参入、写真活動をスタートしました。ともに、写真を通して楽しくやっていきましょう。
 コロナ禍は非常事態宣言が解除されましたが長引きそうです。新しい生活の中に、写真(撮影)も取り入れ工夫しながらコロナもびっくりする作品を作り上げて参りましょう。(増田)

【宮澤 一成】

「丹霞郷からの黒姫山・妙高山」(丹霞郷)
コメント:初めての出品です。宜しくお願い致します。
講評:桃の花のタイミングよく、天気にも恵まれ空気感のある作品になりました。が、画面がほぼ上下半分に割れてしまい何となく印象を弱めています。いい雲にも恵まれましたが、その上の青空部分が多いので半分ぐらいカット、その分下の桃を入れましょう。すると、比率がやや下の方に重きが行き安定感が増してきます。そして、タイトルと場所ですが、「丹霞郷」がだぶっています。どちらかを落とす工夫をしてみてください。

【吉池 安雄】

「五月の天使」(石渡=自宅)
コメント:全く偶然に美しい揚羽蝶が我が家の満開のリラの花を訪れてくれ、コロナ禍も吹き飛びました。
講評:うまく花に止まったところをタイミングよく撮りましたね。リラの密集した花もボリューム感があり、向こうの陰になった部分とワン、ツーできれいです。ただ、(辛口評になりますが)、少し拡大してみるとフォーカス(ピント)はリラの花の下の辺に合っていて主題のアゲハに来ていません。四つ切りぐらいにプリントすると・・・。スマホですか?絶好のチャンスだっただけに惜しまれます。でも、懲りずにこの瞬間を見つけた感覚、感動は忘れずに、次に生かしましょう。

<常に感動する心を。常にカメラを>
 よく「あっ」という瞬間が、写真をやっているとあるものです。そんな時に限って「写すカメラがない」、「遠すぎた」、「ぶれちまった」です。写真は、瞬間のものもあれば、じっくりと静止した流れのものもありますが、何より「あっ」という感動、思いがまず大切ですね。その次に、その感動をものにする機材(カメラ)がなければ話になりません。常に何かいいものが目の前に現れるかなという頭の中のソフト面、そして、それを形にするカメラの携行を心掛けましょう。

【広澤 一由】

「桜満開なのに!新型コロナの春」(長野運動公園)
コメント:新型コロナウイルスで閑散とした桜満開の運動公園、例年とは違い、寂しい限りでした!!
講評: 寂しいサブグラウンドですが、地球規模の騒動をよそに満開になった桜。「植物界はコロナなんて関係ありませんね」と言っているようです。青空部分に右下から斜めに幹を置いた構図は満点ですが、午後の日差しでしょうか、やや桜の花が陰になり冴えない感じです。この距離ですと一発ストロボという手もあったかなと思います。カメラのポップアップの小型でも効果が出ることがあります。いろいろと試してみましょう。

【早川 球喜】

「青空に向かって咲く」(飯綱町地蔵久保)
コメント:先日、用事があって生家にいったとき、帰りに桜が綺麗に咲いていましたので、撮りました。全国的には、ソメイヨシノが多く、花が垂れているように咲きます。(知識不足で違いかもしれません)この桜は、空に向かって咲く「地蔵久保のオオヤマザクラ」で、平成17年3月に「長野県天然記念物」に指定されています。
講評:今から40数年前でしょうか、この3倍以上の枝ぶり、満開ぶりで新聞にもモノクロですがどこかに掲載されているはずです。「地蔵久保のオオヤマザクラ」です。昔の姿を知るだけに、万物に永久はない、栄枯盛衰を感じさせてくれます。それでも、頑張って巡る今年も見事な色の花を付けた老木の現実の姿を見事に捉えています。左下にあるイチイの木から右上に斜めに上りあがる構図がリズム感を演出。右下にある向こうの樹木もさりげなく、上がった頂点から右下へ目線を誘い効果的です。

【中島 弘】

「たんぽぽジュータン」(飯山市郊外)
コメント:タンポポの群生に遭遇し、ボリューム感と広がりを出せればとローアングルで狙ってみました。      
講評: 繁殖力旺盛なおそらくセイヨウタンポポと思われます。在来のシナノタンポポはいつの間にか侵略され、里山にひっそりと生き残っています。セイヨウタンポポの繁殖力のすごさを感じさせてくれます。立った目線位置だと説明的になってしまいますが、しゃがんで工夫したところがいいですね。タンポポの形が分かる手前から、その向こうの群生の重なった黄色、さらに場所の環境と青空・・・。遠近が効果的に出たと思います。今度は、綿毛の飛び立つ頃、一斉に青空一面に綿毛がふわーっと舞い上がる瞬間の作品が見たいですね。タイミング、風向き、天気具合と難しいテーマですが・・・。

【竹内 一郎】

「裸体?」(自宅の松の木)
コメント:なにげなくカメラを向けたら女性の体にみえた!
講評:うーん。下から太もも、くびれた腰、腕、そして・・・。見えてきました。世の中、神羅万象、すべてが擬人化は不可能と思いますが、想像、予測などは人間の持つ特権かも知れませんね。そこを作品化することも、写真芸術のジャンルです。見る人を、「うーん」とうならせるのに十分な被写体でした。我が家の松の木、ばんざい。

【高山 三良】  

「藤のころ」(長野運動公園)
コメント:ストリートボールを楽しむ休校中の学生を藤棚の中から撮影。
講評:今年もきれいに花を咲かせたフジの花。フジの花の色を再現するのは結構難しいですが、うまく向こうのケヤキの新緑の緑と組み合わせ季節感とともにいい感じです。点景として新型コロナ禍でお休みの?子どもたちを入れましたが、ソーシャルディスタンスならぬ間隔が適度にあり、ゴールの瞬間のシャッタータイミング、子どもの格好も躍動感があっていいです。

【倉澤 利和】

「魅惑の小鳥ケ池」(戸隠高原)
コメント:昨年度撮影会時の作品。
講評:思い出しますね。昨年の撮影会「戸隠」の新緑の小鳥ケ池。手前のさざ波が初夏の季節感を存分に表現しています。さざ波と静止した水面、岸辺の新緑を三段構図でシンプルにまとめています。やや、色調がアンダー気味で新緑の緑色が冴えていません。もう少し明るめに加工してみましょう。

【笠原 美敬】

「初夏を思わせるクレマチス」(我が家の庭)
コメント:例年より暖かい日が続き、我が家の庭にクレマチスの花が咲いていたので、思わずシャッターを切りました。
講評:別名テッセン。いずれも、ヨーロッパからの園芸種ですが、実はこの植物の原種は日本。その名は「カザグルマ」といって、南信の山地で撮影しました。余談が先走りましたが、庭先での撮影なのでこのような撮り方でいいと思います。が、右端のシラカバ?の木が中途半端なので、思い切って入れるか、入れないのか、どちらかに。もっと近づいて花をアップに仕立てる方法もありますが、図鑑ぽくなってしまいあまり推奨できません。

石渡写真クラブ月例会(4月)作品

石渡写真クラブ月例会(4月)作品
 講評はクラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
 ※写真をクリックすると拡大して見えます。
 今回(4月)は新型コロナウイルス感染拡大に伴い例会は中止。今年度、クラブの部長役の中島弘さんがメールにて作品データを各位から収集、講師にメール送信のオンライン例会となりました。今後も予断を許さない状況ですが、感染に留意、運動不足解消を兼ねて作品作りに取り組んでください。(増田)

【笠原 美敬】「春爛漫」(長野運動公園)
講評:満開の桜の中をランニングする人たち。桜の向こうの家並みが、状況を説明しているといえば言えますが、ややうるさくも感じます。桜を浮き立たせるには、もっと接近して、背景を空にしてすっきりさせる(アングル選び)。または、絞りを開け深度を浅くするか、望遠系レンズを使ってうるさい感じの背景(家並み)をぼかす方法などがあります。
 少しワイド系で遠い感じなので、無駄と思われる部分をカット、トリミングしてみました(下写真参照)。今度撮る時は、場面や被写体が違っても、このように主題に近づくなり、望遠レンズで引っ張り込んでぼかす方法も試してみてください。

 

【倉沢 利和】「新型コロナウイルス感染拡大の中でも咲きます」(長野運動公園)
講評:レンズボール第2弾。今度は中の花がチューリップですが、前回よりピントがよく写り込みました。新型コロナは、人間は死に至るほどに苦しんでいますが、ほかの動植物には感染しないのでしょうか。そんな今どきの世相を盛り込んだタイトルですが、その思いを作品として表現することは難しいですかね?逆さに写っていて見る人に意表を突かせて面白いですが、第3弾は中の被写体が変わっただけではなく、そこから一歩違った作品になるよう工夫してみてください。
 
ボールを持つ指が何ともリアル過ぎなのと写り込みと実像がだぶる感じなので思い切ってトリミングしてみました(下写真参照)。

 

【高山 三良】「アネモネあらら?」(石渡)
コメント:アネモネの鉢植えです。上から見下ろす角度ですが、西日が手伝ってくれました。壁面に影が映り、どの花の影かわかりちょっと不思議です。
講評:そうですね。西日の斜光をうまく使って作画しました。いい写真の要素の一つが「光線」です。不思議な感動が上部に表現されていますが、さらに強い感じにするには思い切って「影」を中心にフレーミング(画角設定)してみると、また別の世界のような作品になります。下にトリミングしたものを添付しました。比べてみてください。

 

【竹内 一郎】「春風を腹いっぱいに」(野尻湖インター付近)
講評:前回、萱津さんの作品「妙高山の雄姿」とほぼ同じ場所、アングルですね。萱津作品は残雪を抱いた妙高山が主題でしたが、この作品は山は背景、主題は風をはらんで泳ぐ鯉のぼり。動感、スケール感たっぷりに表現できました。ガードレールをちゃっかり借りてポールをたてたところがユーモラスで目を引きます。
 このトリミングでもいいですが、下の道路がやや自然感からは離れ無粋な感じなのでカット、トリミングしてみました(下写真参照)。

 

【中島 弘】春の知らせ」(長野市大岡日方)
講評:思い切ってローアングルで迫り、残雪の北アルプスを背景に奥行き感も出ました。手前の雑草、背景をぼかした深度、レンズの使い方もよく主題のフクジュソウが強調できました。ただ、フクジュソウと背景の比率が画面半分で割れてしまい、主題を弱めています。左を少し詰め、フクジュソウを7割ぐらいに配置すると主題がもっと強くなります(下写真のトリミング参照)。

 

【早川 球麿】「花見」(長野市村山)
コメント:撮影したところは、村山橋千曲川下流左岸の河川敷です。去年の10月の台風19号で津野地区で、堤防が決壊して大きな被害を受けたさほど遠くない所です。こんな所に10数本(数えた訳ではありません)の老木の桜の木があるとは、思いませんでした。昨年の被害がなかったように美しく華やかに咲いていました。
講評:ボリュームたっぷりに咲き誇る桜が画面の中の大半を占め、早川さんの感動、表現意図が見る人に伝わってきます。桜と点景人物との絡みもすっとリンクし、それぞれの人の動きもシャッタータイミングがいいです。何かを広げるご婦人方、もう座っている男性、腰をかがめてのぞくようなしぐさの人。左の枯れたやぶも、いち早く咲いた桜を引き立てて効果的です。

 

【広沢 一由】「堤防改修急ピッチ」(千曲川堤防・長沼)
講評:まだ表土が埋もれたままのリンゴ畑を前景に、その向こうで堤防の改修が進む。クレーンがその動きを端的に表し、左下にある菜の花で季節感、時の流れを表現しています。空の空間が多いのでトリミングしてみました(下写真参照)。

 

【吉池 安雄】「春の雪」(石渡区内)
講評:ぼつぼつ開こうかなと膨らみ始めた杏のつぼみに無粋な雪。斜めの幹の配置が画面にリズム感を生み出し、その太さとは対照的に小さく控えめに顔を出した数輪のつぼみがかわいらしく印象的です。背景の雨戸のようなものが苦になると言えば苦になりますが、「庭先ですよ」という環境を盛り込んだといえばそれまでです。が、少し深度を浅くしてもう少しぼかせば、環境を盛り込みつつ、主題を強調できたと思います。やや全体にアンダーなので、もう少し明るく、コントラストをアップ。

石渡写真クラブ月例会(3月)作品

石渡写真クラブ月例会(3月)作品を紹介します。
講評は、クラブ員で講師の増田今雄さん(5常会)です。
※写真をクリックするとサイズが拡大します。

 クラブ発足当時にともに写真を学んだ廣田美土里さんに代わり、クラブの紅一点萱津信子さんが今回限りで退会することになりました。
 お仲間になって早3年ですが、愛犬のほか、台風19号災害で活躍する自衛隊、幹線道路建設で道路下に眠る遺跡の発掘、若穂地区の道の分岐に立つ道祖神群、森のアンズの木の下の畑・・・。「あれ、何だろう」、「いつもと違う光景が」など何にでも好奇心を示し、レンズを向ける萱津さんの“目”はいつも新鮮で、豊かな感性はそのまま作品に現れ、例会で作品を見させていただくのが楽しみでした。積極的、行動的に素材を求めている姿がそのまま作品に現れていました。
 写真県展の審査員長の細江英公さんは、写真をやると齢をとらない、若返ると写真の効果を実証し一冊の本にまとめています。
 ①「何を撮ろうかな」と思考する(頭=頭脳を使う)。
 ②現場に行かなければ作品は生まれない(行動し身体を使う、動く)。
 ③仲間づくり、人とつながりができる(孤独にならない)。
などが効果的にできるとしています。
 ぜひ、無理することはありませんが、退会してもカメラを持ち歩くこと、興味を持つこと、レンズを向けることをお忘れにならないように。
 健康に留意され、創作活動を続けていかれますように。(増田)

【萱津 信子】「妙高山の雄姿」(信濃町)
 信濃町の野尻湖インター近くの道の駅から、目の前に残雪の雄姿を見せる妙高山に感動。下の樹林帯、山、青空の三段構図で安定感が出ました。主峰左は三田原山、右の山名が不明ですが、神奈山でしょうか。写真は山名ウオッチングも楽しみですね。花や木の名前、地名あらゆるものを知識として勉強できます。

【吉池 安雄】「ふくらむ桜の芽」(長野運動公園)
 運動公園、サブトラックを囲む桜の木。暗雲漂う早朝の雲を背に、ランニングする人物を点景に作画しました。「長い冬から早く桜の花咲く春に・・・」の期待がふくらむ作品です。

【早川 球喜】「雲間から朝日」(屋島橋)
 屋島橋のさらに東方、須坂、高山村の上部は志賀高原あたりでしょうか、山頂付近の雲間から顔をのぞかせた朝日が出た瞬間を捉えました。差し込んでふわーっと広がる黄色の太陽光線、橋の欄干を照らす朝の目覚めの瞬間を表現しています。中央の主要部分を中心にトリミングするともっと迫力が出ます。

【中島 弘】「今年の顔・芦の尻道祖神」(長野市大岡)
 「おらが村にはこんなにでっかい目、鼻、口を持った大きな・・・」と外からの疫病神を入れない、追い払うといわれる道祖神。そのユニークな顔にぐっと迫り、迫力が出ました。向こうの松の木でしょうか、神様の髪の毛のようにも見えさりげないアングル取りがいいです。

【高山 三良】「春眠所選ばず」(長野運動公園)
 運動公園サブトラック脇で春を告げる紅梅。まだ桜の花やケヤキの芽吹きには間があり、春を独り占めしている花の下、ベンチの上でこっくりしている人物を発見、すかさずパチリ。ちょうど樹木の根から枝分かれする起点に配し、一体感が出たように思います。顔の肌色が見えなければ分からない感じです。

【倉沢 利和】「レンズボールの中の桜」(長野運動公園)
 えっ、こんなガラスのオブジェがあった?奇想天外な発想がいいですね。コロナウイルスにめげず、今年も元気に咲いた桜ですが、どう撮っても「それだけ」の写真になってしまいます。綺麗は綺麗に写りますけどね。そこで、そこから一歩抜け出てみようとした心意気が感じ取れて好感が持てます。ただ、鏡とそこに写るものが画面の中にある場合、よくピントはどっちに?と迷います。作者の意図にもよりますが、普通は鏡の中に写る被写体に合わせます。鏡でもなく、実像でもありません。この作品は虚像に合ってはいますが、もう少し深度を深く(つまりF値を絞る)すると、背景の実像のぼけと分離しもっと印象深い作品にグレードが上がったと思います。

【笠原 美敬】早咲きの白梅」(地蔵寺)
 公民館の隣の地蔵寺境内でいち早く花を咲かせた白梅。ぱっと上に散らばるように咲いた花が青空に映えていいですね。アクセントに小さいながらカラスを写し込んだ(画面左)シャッターチャンスもいいです。できれば、もう少しお寺の屋根を入れるとよかった。

【池田 治雄】

「春が来た!」(自宅)
 我が家の庭先で見つけた春の花。春の代表的なサンシュユの木の花をメインに、色とりどりの植栽したものに加え、ツクシやオオイヌノフグリの野草も飛び入り、にぎやかな組み写真になりました。組み写真は大きさや並べ方を組み合わせると無限です。硬い頭を柔らかくし、効果的な組みに挑戦しましょう。奥は深いです。

 

 

 

 

 

石渡写真クラブ月例会(2月)作品

石渡写真クラブ月例会(2月)の作品です。
講評は、クラブ員講師増田今雄(5常会)さんです。

※クリックすると写真が大きく見えます。

【池田 治雄】

「北信州ローカル線が走る」(信大附属中学駅前付近)
 東の山を背景に、長電の列車を普通、スノーモンキーなど3つの特徴ある車両を組み写真でまとめました。ほぼ同一の位置からの撮影で、列車の種類、通過時間を調べ、足を運んだ労作。それぞれに色や形などの違いがあって興味深いです。

【笠原 美敬】「冬景色の雄大な富士山」(朝霧高原)
 三角錐の富士山を望遠系レンズで引き付けて撮影。スケールのある山が手前の冬枯れの樹木とともにシンプルにまとまっています。空のスペースが多めなので、少しアングルを下げ(カメラを下に向け)、樹木の下を入れるともっと安定感が増しました。さらに欲を言えば、少し高台から撮ると、樹木の影に隠れてしまった横の雲が見えてアクセントになったと思います。

【萱津 信子】「もう咲いたの!福寿草」(自宅)
 画像から読み取れる「ファイル情報」によると撮影は2月4日。暖冬で積雪もほとんどなかった今冬、春は一カ月ほど?早めに到来。春一番に咲き春を告げるフクジュソウも敏感に感じ取り咲きました。グリーンの苔と、黄色が鮮やかです。

【倉澤 利和】「富士山さいこう」(朝霧高原)
 笠原さんと同行の朝霧公園からの富士山のショット。ほぼ同じアングルの作品が2点寄せられましたが、1点はやや富士山が小さく、手前の公園が主体になってしまい、富士山が大きめで迫力あるこちらを選びました。左の赤い太鼓橋や点景人物がアクセントになりました。やや画面が左下がり?で苦にし始めると苦になります。

【高山 三良】「金色の装い」(善光寺)
 普段はほぼ黒系の国宝善光寺。ライトアップされて化粧、真っ暗な夜空に浮かび上がった別の善光寺を見せてくれます。左の松のブルーも小さいながら金色とともに色彩効果が出ました。

【中島 弘】「食足りて世は平らか」(安曇野市、白鳥湖)
 昼間、安曇野の田んぼなどで落穂などをあさったコハクチョウが夕刻とともに、白鳥湖に戻ってくる。隊列を組んで、着水の直前をピントよく捉えています。鳥たちも重なることなくバランスよく並びました。次なるは、着水の瞬間や背景を残雪の北アなど角度、アングル、鳥の大きさなどを考えて挑戦しましょう。

【早川 球喜】「黄金に輝く」(善光寺)
 高山さんの作品と類似していますが、ライトアップの光線に写り込んだ雪が幻想的です。下部分がやや多いので、もっと角度を上げ、上の部分(雪模様)を入れたらグレードアップしました。 

【広澤 一由】「お堀が消えて記念撮影!」(松本城)
 スマホを片手に自撮りする女性。この作品からは、タイトルの「お堀が消えて」見えますが、彼女が撮ったアングルからは、お堀はどう映ったか?消えたかどうか、気になるところですね。城とスマホの女性一人と過去と現在が交錯、シンプルですっきりまとまりました。

【吉池 安雄】「春の曙」(長野運動公園)
 運動公園の1本の木を素材に作画。春早朝の日の出前後。東の空を背景に、樹木をシルエットにし樹形の面白さを浮かび上がらせました。雲の下に山並みを配したことで安定感が出ました。

 

 

 

石渡写真クラブ月例会(1月)作品

石渡写真クラブ1月の月例会作品です。
 今回、区のどんど焼きの作品が複数寄せられました。撮影した人の顔が違うように、作品にも各位の個性が色濃く出ています。どの作品がいい悪いというのでなく、その人の見方、考え方、テクニックなどが表出され、同じものが二つと出てこない写真の面白さが分かります。タイトルとともに、じっくりと見比べてみてください。

 講評は、クラブ講師 増田今雄(5常会)さんです。

※写真をクリックすると拡大して見れます。

【吉池 安雄】「夜明けの彩り」(長野運動公園)
 
日の出前、東の空に浮かぶ雲がうっすらと朱色に染まる。派手な焼け方でないだけに、控えめな、落ち着いた雰囲気が漂っています。手前に枝をシルエットに、向こうに横並びに樹木を配し遠近感が出ました。下の陸上競技場のグラウンドはもう少し入れてもよかった。安定感が出ます。

【広澤 一由】「あの世での十王の裁き『カツ!』」(石渡公民館裏)
 足元にある石仏を素材に選んだところ、気が付いたところがいいです。並ぶ十王の中の一番怖そう?というかインパクトある石仏を中心に、うまくまとめました。全景でなく思い切って近づき、深度を浅く(F値=絞りを開け)し、口を開けたカツの部分を強調できたテクニックもいいです。真後ろの仏と重なってしまったのが残念。

【早川 球喜】「どんど焼き」(石渡区どんど焼き)
 めらめらと燃え盛る炎を望遠レンズでぐっと引き付け迫っています。炎の周りのかげろうのようなものまで写し取り、「火」がまるで生き物のようにも見えます。主題の炎を活かすため、もっと大胆に炎を大きく、背景の人物を整理すると狙いが明確になります。

【中島 弘】「人波が去って」(奥蓼科・御射鹿池)
 畔の木々に立ち込めた霧をいいタイミングで捉えました。流れる霧は、濃すぎるとそこにあるものが見えなくなり、薄すぎると物足りず結構適度な濃さは難しいものです。二分割構図で水面にシンメトリックに投影させ、幻想的に仕上がりました。渋いイメージをそのままプリントに活かしてください。点景に白馬がいると、巨匠東山魁夷画伯の絵画より上を行く?作品になったかも。

【竹内 一郎】「驚かしてごめんね」(新幹線車両基地付近)
 何百羽、何千羽・・・の数のスズメが果樹園の支柱線に。だいたい、この手の鳥は近づくとパッと飛び立ってしまい望遠系レンズでもなかなか難しいものです。よく見つけ、よく撮りました。少しのスズメが宙に舞っている感じも動きがあって躍動感を感じさせます。

【高山 三良】「役目を終えて」(石渡区どんど焼き)
 一年間、病気や災難から護ってきたお札やだるま。正月飾りとともに、どんど焼きで御焚き上げし感謝。その残り火で繭玉やおもちを焼き、食べ、今年の無病息災を祈念する。そんな思いを込めてシャッターを押した作者の気持ちが伝わってきます。二基の配列、周りの人物配置、背景のアクアウイングなどバランスもいいです。

【倉澤 利和】「見守ります。今年こそいい年であります様に・・・」(石渡区どんど焼き)
 身近で水害がおこった昨年。安穏な日々を願う気持ちを込めシャッターを押しました。スマホ撮影とのことですが、真っ四角なサイズが新鮮な感じです。主題を中央に置いた「日の丸構図」が安定的。にぎやかなはずですが、人物が4人というタイミングもかえって主題を強調している感じで面白いです。

※スマホ撮影
 スマホの写真設定のサイズを見ると、横長ワイドとか四角、普通などいろいろとあります。データ量もさまざまなものが選ぶことができます。クローズアップ撮影も一眼レフのマクロ撮影以上のアップで撮ることも可能です。軽いのでぶれに注意して、どんどん挑戦してみましょう。

【萱津 信子】「メタセコイヤ通り」(長野運動公園)
 運動公園に太古の「生きた化石」と称される樹木が並ぶ。枯れ葉でよく分かりませんが、散策道が「C」のアルファベッド構図で流れを作り、合い向かいにはヒマラヤスギでしょうか、葉を付けたままの常緑樹を対称的に配置した構図はいいですね。マレットゴルフに興じる人たちか、散歩する人物を点景に欲しかった。

【笠原 美敬】「2019年厄除 新年無病息災」(石渡区どんど焼き)
 燃え盛るクライマックスの炎、適度に垣間見えるだるま、消防の動きなどシャッタータイミングがいいです。ややアングルが下向き過ぎで中央のシンボルのだるまが欠けてしましました。少しレンズを上向きにし地面を半分ほど削り上を入れてみたらよかったですね。

【池田 治雄】「北八幡川の主」(桜新町神社脇の用水)
 ぬーっと現れたコイ。ややシアン系の水の中にぼーっといる姿が印象的です。ややもすると単調になりがちが水面ですが、上と左、右上にある影のようなものが揺れているところがアクセントとなり、主題を強調しているように見えます。

石渡写真クラブ月例会(11月)作品と講評

講評はクラブ講師増田今雄さん(5常会)
写真をクリックすると大きくなります。

【早川 球喜】「仲見世散策」(善光寺) 
 さりげないスナップですが、実はこうした街並み写真が貴重な後世に残す記録写真となります。山門はじめ人々の服装、髪型、家並、左側の栗ソフトクリームと書かれたのぼり旗などなど。すべてがこの瞬間、時代を止めています。

【中島 弘】「冬支度を終え」(妙高・いもり池) 
 ブナの木でしょうか、すっかり葉を落とし近づいた冬空に枝だけが・・・。下方の向こうにも小さいながらも木々を取り入れ遠近感を出し、青空空間と木々に囲まれるように配置した雲が何より効果的です。構図をよく考え、まとめた作品です。

【竹内 一郎】「こんな処に」(茅野市・横谷渓谷) 
 旅した渓谷の岩場で発見したスズメバチ系の大きなハチの巣。よく見つけましたね。それを写真に収めようという気概が伝わってきます。巣のある切り立った岩場の感じ、手前にあしらった紅葉の枝葉で季節感も満点。やや色調が暗い感じなので、加工段階で明暗を明るく、ややコントラスト出して調整してください。

【高山 三良】「晩秋の彩り」(長野運動公園)
 総体的にパッとしなかった今年の紅葉ですが、部分を切り取っていつもながらのきれいな紅葉を表現しています。少しも染まってこない紅葉に「やっといつものようになった」という作者の期待通りになった安堵感のようなものを感じます。

【萱津 信子】

「被災前・被災後」(小布施町)
 未曾有の台風災害が襲う3日前の10日、急いでリンゴを収穫。同じ場所を10日後の23日に再訪、一面泥で覆われた一帯、ごみがひっかかったりんごの木を撮影、前後を3枚の組み写真でまとめました。今回ならではの写真が残した記録写真となりました。問題意識を持ったこと、比較して訴えるため足を運んだ行動力に脱帽です。

【笠原 美敬】「紅葉も終わり」(長野運動公園)
 冷え込み不足か雨不足か、あまりパッとしなかった今年の紅葉。真っ赤な鮮やかさまでは届きませんが、まあ、そこそこの紅葉が青空に映えきれいです。どんとメインの樹木を中心に、奥行き感のある並木の感じもともに良く出ています。右上、左下の角にあるUFO?何かのカメラケースの傍らか、あるいはフィルターの中途半端な装着か、画角内に写りこんでしまったようですね。主題に影響がなければ思い切ってトリミングしてみましょう=下。

【池田 治雄】「朝霧の中」(屋島) 
 千曲川のいつも出掛けるフィールド界隈でしょうか。地面に立ち込めた霧を取り入れ、晩秋の朝を端的に表現しています。収穫の終わった長芋の支柱を前景に、河川敷の木々、特に中央のひょっこり背伸びしたプラタナスでしょうか、右の枝を広げた木とともに樹形が画面にアクセントを添えています。下の野菜がもう少し入ると安定感が増したと思います。

 

 

石渡写真クラブ月例会(10月)=文化祭出品=作品と講評

11月3,4日に行われた石渡区文化祭に出品の作品です。一年間の成果をご覧ください。
講評は、クラブ員増田今雄(第5常会)。
(写真をクリックすると大画面になります)

【池田 治雄】「夜明け」(長野運動公園)
 サブトラック西南方向にある大ケヤキの幹をシルエットにし、昇ってきた太陽を中央に置いた構図は「日の丸構図」。素材選び、アングル、構図とも計算した作品です。

「陽春」(村山堤防)
残雪の飯縄山、霊仙寺山、黒姫山を背景に、里から咲き始めた桃やプルーン?などの花々が長い冬を抜け出しようやく訪れた春の雰囲気を感じさせてくれます。

【笠原 美敬】「2000年前の古代蓮」(木島平村稲泉寺) 
 赤い屋根の寺を囲むように満開の古代蓮。花開くのは午前中、開花も短期間と撮影が限られる花をタイミングよくまとめました。右と左奥にいる点景人物も効果的です。

「晩秋の鏡池」(戸隠高原)
 初雪が垣間見える戸隠連峰西岳を背景に、鏡池の紅葉を切り取っています。さざ波立つ水面に、肌寒くなった冬将軍間近の季節感が盛り込まれました。

【萱津 信子】「台風19号救助活動」(長野運動公園)
 近くで起きた台風災害。救助にはヘリが大活躍し、前線基地は目の前の運動公園。全国各地から駆け付けたヘリをさまざまな角度から撮影、慌ただしい雰囲気が伝わってきます。後世に残る記録写真としても貴重です。

「自衛隊活躍」(長野運動公園)
 被災者の避難所に指定の運動公園体育館。陸上競技場前に駐車する自衛隊の車両、サブトラックでしょうか自給自足する隊員の基地となるテント場が臨場感を持って迫ってきます。

【倉澤 利和】「待っていろよ八ヶ岳」(野辺山高原)=8月月例会作品・講評参照

「登ったよ八ヶ岳」(硫黄岳)=9月月例会作品・講評参照
期待した八ヶ岳、登った八ヶ岳の関連性を持たせた2作品。それぞれ、タイトルとともに作者の想いが込められました。

【高山 三良】「大盆踊り祭」(善光寺)=9月月例会・講評参照 
 9月例会の3枚組の組み写真の1枚ですが、単写真でも十分な作品です。信毎のコンクールに組み写真として応募してきた作品の中にも、「一枚で十分なのに」という事例が散見されました。基本の1枚をしっかりマスターし、組み写真に移行していきましょう。暗闇の中、左右対称の盆提灯の中央で踊り手が適度にぶれ、雰囲気、動感ともにいいですね。

「百花繚乱」(県北部)
 近隣あちこちに咲く園芸種の花を集め、足で稼いだ労作。スマップの「世界に一つだけの花」の歌が思わず出てくるようで、同じ花はなく「ひとつ、ひとつが個性的で輝いています」。周りの黒い台紙も花を引き立てています。

【竹内 一郎】「4日間」(石渡)
 咲いても花開くのは午前中。午後には閉じてしまう蓮の花の命は4日間。ぼつぼつ散り始めでしょうか、手前の花びらが垂れ下がっていますが、中央の次世代を継承する実が黄色に輝き、希望を感じさせてくれます。

「ソフィアとマーヤ」(石渡)=9月月例会作品・講評参照

【中島 弘】「ジージのロマン」(北海道江差)
 はるか向こうからつながるC字の湾岸、それに沿う道路、広々とした北海道ならではの光景に「ロマン」を感じさせてくれる作品。二分割構図ですが、右の海とつながる空のブルーが一体感を産み、左側にどこからか飛んできた一匹のトンボがこの作品の命。旅する自分の心情と重ね合わせた作者の意図が読み取れます。

「山のオアシス」(八ヶ岳)
八ヶ岳登山でのひとコマ。クリンソウの群落が奥行き感を持って表現されています。右側の古木、左の樺系の樹木が抑えになりました。

【早川 球喜】「下校」(長野市城山公園)
 満開の桜のトンネルを集団下校する児童たち。ボリュームいっぱいの桜を満喫しながら家路に急ぐ子どもたちの話声が聞こえてくるようです。

「裏見の滝」(高山村)
斜めに流れ落ちる滝と右の樹木の葉に光があたり、背景の黒バックに浮かび上がりすっきりとまとまりました。勢いのある水の流れも200分の1のシャッタースピードでぶらし躍動感が出ました。欲を言えば、左に滝を裏から見ている人物がいると「裏見」が端的に分かったかなと思います。

【広澤 一由】「滝の紅葉」(茅野市横谷渓谷おしどり隠し)
 右上から左下に滝を斜めに配置した「斜め構図」が流れを演出。右手前の草紅葉、対岸の赤の紅葉が対称的です。点景人物も自然のスケール、大きさが分かり効果的です。

「春の訪れ」(白馬・大出公園)
冷たい雪代の流れとともに下界からやってきた春。手前左、やや離れた右に配置した桜で表現、背景の北ア連山の残雪はまだ春遠からじ・・・。標高差のある信州の春を的確に表現しています。

【吉池 安雄】「習わぬ座禅を組む」(木島平村・稲泉寺)
 お寺で見つけたアマガエル。組んだ脚を座禅に見立てて擬人化、タイトルとともに発想がユニークです。緑色の一色も印象的です。

「朝食」(石渡)=9月月例会作品参照
 9月例会の講評通り、主題を強調するためにトリミングして出品しました。スマホ画像とのことでしたが、データ量の関係かと思いますが、トリミングし拡大した事によりやや粒子が荒れたこと、昆虫写真のイロハである「顔、目玉にピント」がややはずれていることが惜しまれます。

【増田 今雄】「秋暮色」(美ケ原)

「完熟」(木島平村・カヤの平)

石渡写真クラブ月例会(9月)作品と講評

石渡写真クラブ月例会(9月)作品と講評 
講評はクラブ員、増田今雄(5常会)講師。

【吉池 安雄】「韮の花でお食事中」(石渡)
 ニラの花で蜜を吸うセセリチョウの仲間。スマホ撮影とのことですが、クローズアップ撮影が可能なスマホで迫った選択肢はいいです。小さなチョウなので、逃げないよう息をこらし、そっと近づいてシャッターを切る作者の姿が想像できます。ただ、少し拡大してみるとややピントが甘いのが残念です。右の背景に何もなく無駄なのでカット、トリミングすると主題がぐんと生きてきます。

【広澤 一由】「青空に映える教会」(軽井沢)
 
真っ青な空にそびえ建つ教会の建物。壁の茶色、空のブルーの色彩が鮮やかで印象的です。建物がずばり三角構図で安定感が出ました。が、やや屋根より下がアンダー気味で面積が多く重たい感じになってしまいました。トリミングで半分程度を減らすと、主題の上の部分が強調され生きてきます。

【早川 球喜】「それひけ!」(長野市古牧小学校)
 
小学校の運動会の綱引き。児童らの表情がほとんどなく、グラウンドから舞い立つ砂煙と唯一見える先生の表情が印象的な作品。アングルやレンズ選択を工夫し、画面のどこかに1人でも児童の表情が見たかった気もします。

【中島 弘】「頂上はまだかな」(八ヶ岳連峰硫黄岳)
 
もうすぐ山頂。ジグザグの急登を息せき切って登る一行の息遣いが聞こえるようです。天空に取り込んだ太陽、ややアンダー気味のトーンから作者の表現意図が読み取れます。

【竹内 一郎】「強面」(自宅)
 カマキリがモチーフ。薄暗い中で獲物探し?でしょうか、ギュッとたたんだ前脚とタイトル通りの頭の部分が暗いトーンとともに不気味さを漂わせています。背景のぼけ具合も主題を浮かび上がらせています。アングルが真横ですが、真正面から襲い掛かるように、獲物を捕まえようと広げた前脚・・・。よく見る絵柄ですが、迫力が出るアングルかと思います。時間が許せば、「強面」のイメージを膨らませつつじっくりと構えてみましょう。

【高山 三良】「精霊会と大盆踊り会」(善光寺)
 精霊会から盆踊り会までを時系列、アップ、ロングでまとめた組み写真。上の夕暮れと下の夜景が対照的でいいと思います。ただ、中央の二枚はセミロング、アップで状況がよく分かるものの精霊会の中からのショットで、ややだぶり感があります。むしろ、下の盆踊りから何か工夫したアップものを入れると天地2つのテーマの交差が生まれ、もっと融合したイメージ、画面全体の一体感が出たと思います。

【倉澤 利和】「登ったよ八ヶ岳」(硫黄岳)
 
前々回の月例会出品の「待ってろよ八ヶ岳」の完結編。八ヶ岳連山の「硫黄岳」山頂直下で、青空に浮かぶ雲をアクセントにした山岳写真。ほぼ中央から広がる放射状に伸びた雲が流れを表現、雄大です。左下にいる登山者たちが大自然のスケールを分からせるスケール、アクセントになっています。

【池田 治雄】「野猿公苑行き」(西掘)
 主題の赤白ツートンカラーの電車が印象的です。結構速いスピードかと思いますが、高速シャッターで動きを止めています。立ち位置(札死場所)、気象条件もありますが、背景に飯縄山とか山並みが入るとスケールが出たと思います。右端にススキの穂が一本見えますが中途半端、できればもっと一株ぐらい入れると季節がアクセントとして盛り込めたと思います。

<シャッタースピード>
 低速から高速まで自由自在、さまざまな表現が可能です。写真ならではの表現の一つとしてぶれがあります。目で見る感覚と違いスローシャッターが独特のものを表出、見る人に見たことのない新鮮な視覚的世界を与えてくれます。
 スポーツや動植物など早い動きを狙う場合は、原則は高速シャッターで動きを止めます。これも、人の目には見えない世界を見せてくれます。高速シャッターをマスターしたら、少しずつ低速にして動きのあるものに挑戦してみましょう。高速でない適度なシャッタースピードで写すと、画面の中の被写体がある部分は静止し、ある部分はぶれて写り、「静」と「動」が入り混じったしゃれた写真が生まれます。
 さらに、思い切って低速シャッターにしてみましょう。手ぶれ、カメラぶれに注意しながら場合によっては三脚を使いましょう。例えば、菜の花畑で風に揺れる株を手前に入れてスローで撮ると、ぶれた感じが表現でき「風」を感じさせてくれる作品になります。
 動く物をレンズで追いながら撮影する「流し撮り」というテクニックもあります。できるだけ背景に何かを置いて、手前の被写体を動きに沿ってレンズで追いながらシャッターを押す手法です。カラフルな背景ですと効果的です。

 

石渡写真クラブ月例会作品(8月)

石渡写真クラブ月例会(8月)作品と講評
講評はクラブ員増田今雄講師(5常会)です。
※写真をクリックすると拡大画像で見れます。

【池田 治雄】「お勤め帰り」(善光寺)
 早朝の「お朝事」でしょうか、善光寺住職がお勤めを終えて帰るところです。日がまだ斜光で、灯ろうの長い影、撮影する自分の影が写りこみ、朝の雰囲気を写し込んでいます。抜けるような空の青と住職に随伴する朱色の傘がバランスよく印象的です。

【笠原 美敬】「2000年前の古代蓮」(木島平村稲泉寺)
 太古の眠りから目覚め、今に花を咲かせる大賀蓮。今年も見事に開いたピンクの花一点を、広がる葉の中央に配した「日の丸構図」が力強く作者の感動を伝えています。半逆光で微妙な光のトーンが、花を立体的に浮かび上がらせました。

【萱津 信子】「エメラルドグリーンの昇竜湖」(須坂市の豊岡ダム)
 ダム湖周辺の木々の緑が水面に反射、エメラルドグリーンに輝く様を表現しています。山肌のまだらな部分から落ち着かない空模様が感じ取れますが、光の当たった木々は立体的でいいです。それと、湖面が湾曲した逆Cに近いアルファベット構図が奥行き感、流れを出しています。手前にある空の映り込みもアクセントになりました。

【倉澤 利和】「静かな運動公園」(南長野オリンピックスタジアム)
  わが足元の運動公園でなく、たまには南の運動公園も新鮮ですね。長野冬季五輪の開閉会式で沸いたスタジアムの花びら模様の外壁、照明塔を少し入れ、秋色に染まる樹木と大空に流れる秋雲が印象的です。人工と自然がうまく調和した作品となりました。

【高山 三良】「私でも襖絵くらいに」(運動公園)
 足元の運動公園に咲く「ハルシャギク」というオオキンケイギクの仲間の雑草です。もともと観賞用として明治時代に日本に移入した外来種ですが、繁殖力が強く、庭先から逃げだしてあちこちで増えて繁殖するように。見た目にはきれいですが、花は悪いわけでもなく、基本的にはほかの在来の植物を駆逐してしまうところが問題視されています。 そんなことはさておき、きれいに咲く花の群落を上手に切り取って作品にし、野に咲く雑草でも襖絵にしたら・・・という思いが伝わってきます。背景の単純化した緑色、適度に散らばる花々が浮世絵風に表現されています。

<写真は引き算>
   
写真をうまくまとめるコツは「切り取り」、「引き算」です。目の前に360度広がる景色や物体の前で、自分はどこに、何に感動をしたか。それをカメラという道具を使い、写真という作品に仕上げ伝える。そのまま漠と写すと、その中に伝えたいものは含まれますが、見る人に自分の感動を伝えるまでは行きません。雑然とした中から、自分の感動(主題)を見つけ、それをいかに切り取ってまとめるかです。
     切り取りには、以前お話ししたかと思いますが、アングルやフレーミング、効果的なシャッタータイミング、絞り、光の使い方、背景処理、レンズ選択などなどが複合的に同時に行われなければなりません。
    ぼーっとしているわけに行きません。ですから写真をやると脳の活性化を促し、若さを保つ(写真県展審査員細江英公氏)と言われる所以です。
    よく目の前の物を観察、主題を見つけ、切り取る。それが写真です。

【竹内 一郎】「ソフィアとマーヤ」(自宅)
 たかがヒマワリですが、大胆な切り取りとミツバチが見る人の目に飛び込む迫力があります。望遠系でひっぱり、深度も深く花びら、雄しべ雌しべ、主題のミツバチにピントが来ています。童話の世界にちなんだタイトルも作品とうまく合い、作者の表現したいこと、見る人に訴えたいことがダイレクトに出た作品です。

【中島 弘】「寺町の朝」(飯山市) 
     飯山市の仏壇通りでしょうか、雁木造りの歩道が続く店頭の植え込みに紫や白色のキキョウが行く人に安らぎと癒しを演出。対面の家並みが遠近感を演出し、小さいがポツンといる人らしきものがアクセントになり画面を引き締めました。

【早川 球喜】「白糸のような雷滝」(高山村) 
     滝を内側から見ることができ別名「裏見の滝」と呼ばれる滝。その裏側の部分に露出を合わせ、岩盤や歩道の様子がよく分かります。その分、明るい滝の水は調子が飛び、白糸のようになりかえって面白い感じの作品になりました。右の樹木、滝、裏側と縦三分割構図でまとまっています。水の部分に露出を合わせると、暗い部分は真っ暗につぶれ、また、違った感じのものになります。

【広澤 一由】「岩に張り付く観音堂」(小諸市布引観音)
         朱色の柱の観音堂がぴたっと岸壁に張り付きその景観に圧倒されます。「右の空間の向こうに浅間山が・・・」という浅間山は残念ながら天気具合で見えません。浅間山が写りこんだ写真をどこかで見たことがありますが、有名なスポットと言っていいでしょう。「どこかで見た作品だなー」になってしまいますが、まずは、そういう写真に挑戦してみることが大切、第一歩と思います。手前の木々が赤や黄色に染まる紅葉と絡めたらぐんと引き立つと思います。

【吉池 安雄】「涼しい家」(木島平村稲泉寺)
 大胆に蓮の大きな葉を手前に、花は一輪。うまく入道雲を背景に奥行き感も出ました。ローアングルで寺の建物を葉で隠すように撮っていますが、少し下の部分をカット、上の青空を活かしたら空気感がもっと出たと思います。少し中腰になりアングルを上げ、建物をさりげなく入れて、雰囲気を盛り込んだ方がしっくり落ち着くのではと思います。タイトルにある「家」が、もっと見えてきます。

石渡写真クラブ月例会作品(7月)

石渡写真クラブ月例会(7月)の作品と講評
講評はクラブ員増田今雄(5常会)講師です。

【吉池 安雄】「夏の湖」(信濃町野尻湖)
 遊覧船でしょうか、自分の乗った船のスクリューの描く軌跡、そこを横切るモーターボートをタイミングよく捉えました。岸辺から広がる湖のブルーが清涼感を表しています。

【広澤 一由】「楽しい水遊び」(石渡区内)
 
面白い場面に遭遇、すかさずレンズを向けてものにした努力が褒められます。アッと思っても、なかなか一枚の写真に残すことはできません。「そのまま、そのまま」とそーと近づく広澤さんの姿、ドキドキ感が思い浮かびます。しかもスマホとのことですが、グーと近づかないとこれだけのものは撮れないだけになおさらです。ただ、もう少し、水たまりの向こうにある車を入れるともっと臨場感が増したと思います。

【早川 球喜】「紫陽花と六地蔵」(長野市蓮台寺)
 
寺境内に咲き誇るアジサイをワイド系レンズを使い右の株をデフォルメして大きくし遠近感が出ました。左奥に花見客の人物をアクセントに入れたのもよかったですね。ただ、左手前のアスファルト部分の面積がやや多く気になります。できれば、トリミングで下と右をやや削るとアジサイがぐっと生きて見えます(トリミング写真下に)。

【中島 弘】「高原に初夏の訪れ」(妙高高原)
 
妙高山ろくの「いもり池」と思われますが、大胆に水面だけを切り取って作画しました。投影した夏を思わせる雲と青空、そして手前に睡蓮の葉とバランスよくまとめました。水面の水平に対し、睡蓮の右から左下に下がる斜めのラインが流れを創出しています。

【竹内 一郎】「朝陽を浴びて」(自宅)
 自宅庭か畑のホオズキ。タイトルにあるように、左側からの朝日が実や葉に当たり印象的です。写真は言うまでもなく光から成立しています。その光をよく観察して作品の中に生かすことが大切な要素です。光には、順光、逆光、斜光などに大別されますが、特に後者2つをうまく使いこなすことが上達の一歩です。例えば、新緑や紅葉の木々の葉がキラキラと輝いて見えるのは逆光、あるいは半逆光で撮ることです。

【高山 三良】「梅雨の彩」(自宅かいわい)
 梅雨時の代表花アジサイの多様な色に目を付けた着眼点がいいいですね。花はもともときれいなもので、誰がどう撮っても今どきのカメラ、きれいに写ります。それを見て「きれい」と言っているうちは初歩段階といっていいでしょう。そこから一歩脱却するのが写真を学ぶわれわれのしなければいけないこととクラブ員の皆さんは認識してください。例えば、アジサイなら花に着いた梅雨時の雨粒、あるいはひょっこり出てきたカタツムリ、カエルなど。花プラスαです。
 
前置きが長くなりましたが、そういう意味で、単にきれいな花を一枚で見せるのでなく、さまざまな色があることに着目し、複数を組んでまとめた点が、「一歩」前進した作品となりました。

【倉澤 利和】「待っていろよ八ヶ岳」(野辺山高原)
 
大きな望遠鏡が並ぶ近くの山稜からでしょうか、残雪の八ヶ岳、その上にちょうど形、量とも適度な雲、そして青空。実に空気感の漂う作品です。そして、夏から秋、「ぜひ登ってみたい」と意欲をそそる主峰赤岳に語りかけるようなタイトルもユニークですね。公民館長役は多忙で登れるかどうか・・・?無理は禁物ですが、いつか八ヶ岳稜線に立った作品が楽しみです。

【萱津 信子】写真①

写真②
写真③
「よみがえった弥生」(桐原、浅川扇状地遺跡群)
 まあ。よく面白い素材を見つけたもんですね。おひざ元で続いている道路工事現場で、繰り広げられていた古代、弥生時代の土器の発掘作業。そして、何とそこから出てきた土器の展示。例会には2枚出品されました(写真①・②)が、いずれも発掘現場、土器の展示と1枚だけの単写真では物足りなく、「組み写真にしたら」とアドバイスさせていただきました。その2枚をクラブ会員の高山三良さんが写真加工ソフトで2枚を1枚にうまく組んでいただきました(写真③)。
<組み写真>とは
1枚の作品は「1枚写真」もしくは「単写真」と呼びます。これに対し、複数の写真を組み合わせたものを「組み写真」といいます。ここで問題なのは、同じサイズの単写真を単純に複数並べただけでは、組み写真としての基本的な概念が違います。あくまで、一枚の規定サイズの写真(枠)の中に、複数の写真を組み合わせたものが「組み写真」です。
(以前、どこかで触れたと思いますが)あくまで四つ切りや半切、全紙など決められた単写真サイズの中に、複数の写真を組み合わせて表現、伝えたいことを盛り込む手法です。
そして、一枚の中に盛り込む写真の枚数、サイズ、レイアウトなどは自由です。自分の伝えたいテーマに沿って、より効果的な枚数、サイズ、レイアウトなどを決めます。写真以外の台紙の色も作品のうち(写真県展審査員細江英公氏談)です。
何か面倒だと思うかもしれませんが、その通り、面倒で手間暇がかかります。が、それだけに長野県の写真界の歴史では、この「組み写真」における表現が特徴と細江英公氏が絶賛しています。「単写真は単写真ならではの表現、魅力があります。しかし、組み写真は単写真では言い足りない、表現できないものを写真を組み合わせるという手法から可能にし、時には1+1がイコール2ではなく、3にも4にも、あるいはそれ以上の想像できないプラス効果を生み出す」と解説しています。
県展では、組み写真の出品はサイズ「A2サイズのスチレンボード」としています。過去、上位に入った作品の中で記憶にあるのは、自宅庭にエサ台を置いてそこに集まってくるスズメたちのさまざまな表情、しぐさなどを20枚ぐらいのサービスサイズ程度の写真を効果的に張り付けた作品。昨年の推薦は、クワガタやカブトムシが集まる「樹液酒場」。そこに集まるほかの昆虫、チョウやガ、スズメバチなどをアップ、ロング含めて組み合わせた作品でした。
ぜひ、手間暇かけて狙い定めたテーマを組み写真にし、クリエイティブな世界にも挑戦してみましょう。

【笠原 美敬】「孫の成長を祈って」(武井神社)
 右上から左下に人物の姿態を斜めにした構図が流れを創出、その流れを食い止めるように、見る人を引きつけるつぶらな瞳がポイントとなりました。視線を感じてシャッターを切ったジージの孫を思う気持ちが画面からひしひしと感じ取れます。プリント裏、あるいはデータのどこかに「撮影笠原美敬」と必ず入れて保存を。孫末代まで残る、笠原家の家族記録写真。何よりの宝です。

【池田 治雄】「薔薇とバッカリヤ」(自宅)
 バラばっかりと思いましたが、違う花バッカリヤが・・・。さまざまな花が百花繚乱とにぎやかな池田亭の庭の中で、バラとバッカリヤの2種に特化してうまくまとめました。両者のできるだけにぎやかな花の部分を天地の二分割構図でまとめ、安定感とすっきり感が出ました。境目の右に無粋なブロックがちらっと見えるのも、「隠そう」とした作者の意図がそれとなく伝わってきますが、そんなに見苦しくなくかえって自宅庭という情報を少し入れてみたといえばそれまでですね。